2008年02月12日

岩国市長選と選挙制度改革・2008「平和への結集」アピール

今回の岩国市長選は接戦で井原氏が敗れる結果となりましたが、民主的な制度が整っていれば、本来なら市長選を行う必要などありませんでした。

まず、米軍再編とは関係のない、すでに決まっていた国から岩国市への交付金が中止されることに法的正当性などあるのでしょうか。それが可能であるというなら、驚くべき欠陥です。地方分権を進めなければならない、ということです。

住民投票の結果に強制性がないこともおかしい。空母艦載機部隊移転のような個別の問題で、有権者の意思を正確に反映させることのできる仕掛けが必要です。議員や首長に白紙委任し、個別の政策で有権者が意思表示できない制度は問題です。

首長選挙自体がなく、議員で構成されるシティ・カウンシルが行政に当たるという制度がヨーロッパなどの国では見られます(参照:http://fusao.jp/)。首長選を廃止するかどうかは別にして、首長に強大な権限を与える現在の制度は問題です。議会と首長の意思が著しく異なる場合の意思決定手続きを明確にしなければならない。

このように、今回の岩国市長選はいくつもの制度的欠陥の上に行わざるを得なかった選挙といえます。首長選を行うにしても、決戦投票制がなく、大量の死票を生む現制度は明らかに問題です。

ところが、なぜか、選挙制度のような民主主義の土台となる問題は運動圏でさえほとんど語られません。「平和への結集」をめざす市民の風では、地方分権や選挙制度改革などを結集軸にした野党連合を求める2008「平和への結集」アピールを公表しています。

民意をゆがめる選挙制度は改正しなければなりません。黙っていても政党は動いてはくれません。先日、「風」としても、江田参院議長へ選挙制度改革の申し入れを行ってきました。平和への結集ブログで申し入れ書と報告を読むことができます。

選挙制度改革に関する江田参院議長への申し入れ
http://kaze.fm/wordpress/?p=191


選挙制度改革ほかを進めるため、2008「平和への結集」アピールに是非ご賛同ください。

全野党・議員にむけての2008「平和への結集」アピール
http://kaze.fm/
賛同署名フォーム(名前公表可否の項目で「不可」を選択すると匿名も可能です)
http://form1.fc2.com/form/?id=268462



太田光征
http://otasa.net/
中選挙区比例代表併用制を提案する
http://kaze.fm/wordpress/?p=164

(以上は転送・転載OKです)
posted by 風の人 at 13:19 | Comment(0) | TrackBack(2) | 一般
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Excerpt: また一歩、日本の米国化が進捗した。 岩国市長選における、米軍再編容認派候補の当選である。 井原前市長敗退の戦犯は、民主党であると僕は断じる。論拠は、 2月4日付毎日新聞の朝刊記事だ。 ..
Weblog: BLOG BLUES
Tracked: 2008-02-12 18:40

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Excerpt:  在日米軍の再編に伴う厚木基地(神奈川県)から岩国基地(山口県)への空母艦載機部隊移転の是非が争点となった山口県岩国市の出直し市長選が10日投開票され、移転容認派が擁立した前自民党衆院議員の..
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