2007年10月21日

第1回アジア・太平洋水サミット国際シンポジウム〜ご賛同とご参加のお願い〜

みなさまご存知のとおり、この12月3日、4日に大分県別府市で第1回アジア
・太平洋水サミットが開かれます。しかし、下記呼びかけ文でも指摘している
ように同水サミットは市民の立場から見て甚だ問題多き元首級会合となって
います。その問題とは、ひとことでいって市民の視点を欠落させたままのサミ
ット開催となっていることです。

私たちは本来的な意味合いでのサミットそのものの開催を否定するものでは
ありませんが、市民の視点を欠落させたままのサミットの開催には批判的に
ならざるをえません。「市民」をなおざりにしたままの政治手法がどこに行き着
くか。私たちには自明のことのように思われます。

さてそこで、私たちは、この問題多き水サミットに市民サイドの視点を導入す
ることによって、官僚サイドの同水サミットを幾ばくかでも有意義なものにした
い。そうすることによって、わが国を含むアジア太平洋地域で起こっている水
問題の本質の理解を少しでも市民のみなさまと共有したいと考え、このほど
「アジア太平洋水サミット市民会議実行委員会」というものを立ち上げ、標記
のシンポジウム、国内外の市民運動・NGOのメンバーが集い、今後の水問
題の取組みについて意見交換をするアジア・太平洋水サミット市民戦略会議
(ワークショップ) を開くことにしました。

標記取り組みの現段階での呼びかけ団体は下記記載のとおりですが、みな
さまにお願いがあります。

お願いのひとつは、みなさま方の所属されている団体として本国際シンポジウ
ムの呼びかけ団体または賛同団体になっていただきたいことです。

お願いのもうひとつは、個人として賛同人になっていただきたいことです。

お願いの三つ目は、12月1日、2日にある下記国際シンポジウム及び市民
戦略会議(ワークショップ)にぜひご出席していただきたいことです。

ご協力いただける場合は、下記「アジア・太平洋水サミット市民会議実行委
員会」(連絡・問合せ先:h.suzuki1213@nifty.com)、または下記私儀アドレス
までご連絡ください。

私たちはアジア・太平洋水サミットの問題性、問題点をより多くの市民と共有
し、今後のアジア・太平洋地域の水のあり方を(日本と世界の)市民の視点で
考えてみたい、というたった一点の共通項で結ばれた小さな小さな組織とも
いえない組織、個としての人と人が集まったら何人かのグループになった、と
いう程度の一応の集合体のようなものでしかありません。

みなさまのお力が必要です。ぜひ、ご協力ください。

  個人や地域が手ごろな価格で安全な飲み水を十分に確保することは
  人権の一つであり、また、水は社会的・文化的な公共財でもある
  (国連/経済・文化・社会的権利委員会声明 2002年)


東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp



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         ■第1回アジア・太平洋水サミット国際シンポジウム■
                 〜ご賛同とご参加のお願い〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□
 21世紀は「水の世紀」とも呼ばれ、世界では安全な飲料水にアクセスできない
人が10億人以上、基本的な衛生設備にアクセスできずにいる人は26億人いる
とされ、特にアジア・太平洋では水の問題は深刻になっております。そうした中
で、第1回アジア・太平洋水サミットが、2007年12月3日から4日、大分県別府市
で開催されます。「アジア・太平洋水サミット」とは、「水」のみをテーマとする世界
初の国家首脳レベルの会合で、2〜3年に1度開催されることが第4回世界水
フォーラム(2006年・メキシコシティ)で決定されました。

 多様なステークホルダー(利害関係者)が参加する市民に開かれたサミットと
喧伝されているにも関わらず、サミットの重要事項を決定する会合では、原則
的に招待者のみしか参加できません。これは第1回〜第4回までの世界水フォ
ーラムの流れ、とりわけ2003年3月に京都で開かれた第3回世界水フォーラム
で築かれた京都方式といわれる「市民参加」の流れを逆行させていると言えます。
閉ざされた空間であるサミットが、グローバル水企業の影響を受け、「水の民営
化」を展開する機関や団体が名を連ねる運営委員会によって開催されていると
いう点も問題です。

 また、世界で報告される「水の民営化」の失敗例は枚挙にいとまがなく、「水は
売り物ではない」という合言葉に代表される市民の民営化反対の声は、世界各
地で年々大きくなってきております。

 そんな中で、水サミットが掲げる3つのテーマ「水インフラと人材育成」「水関連
災害管理」「発展と生態系のための水」を中心に水サミット関係者、企業、市民
など様々なステークホルダーを招いて、ダイアローグ(様々な立場から議論を行う
空間)を市民の側から設定する「第1回アジア・太平洋水サミット国際シンポジウ
ム」を企画しました。サミットで何が焦点となっているか市民と共有すると共に、
水サミット関係者に市民の意見を届ける場となっております。

 この企画に賛同される団体には、賛同団体もしくは呼びかけ団体になって頂き、
それぞれの想いを私たちとともに発信していただけるようお願いいたします。賛同
団体になって頂く際に費用は掛かりませんが、資金が不足しておりますのでカンパ
・賛同金(1口5000円)をお願いしております。ご協力をお願い致します。
…………………………………………………………………………………………
                     <企画概要>

●第1回アジア・太平洋水サミット国際シンポジウム
水サミットが掲げる3つのテーマごとにステークホルダーを招いたダイアローグ
日時:2007年12月2日(日) 13時−17時
場所:杉乃井ホテル(大分県別府市観海寺1)*予定
共催:アジア・太平洋水サミット市民会議実行委員会、日本水フォーラム

●アジア・太平洋水サミット市民戦略会議(ワークショップ)
国内外の市民運動・NGOのメンバーで集い、今後の水問題の取組みについて
意見交換会を行います。
日時:2007年12月1日(土)
場所:別府市内(未定)
主催:アジア・太平洋水サミット市民会議実行委員会
…………………………………………………………………………………………

                   アジア・太平洋水サミット市民会議実行委員会
                   (Peoples' Forum on Asia-Pacific Water Summit)
                   ご連絡・お問合せ先:h.suzuki1213@nifty.com
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■呼びかけ団体■
           (2007年10月20現在)
AMネット(大阪)
(特活)「環境・持続社会」研究センター(JACSES)(東京)
アジア太平洋資料センター(PARC)(東京)
NPO九州・自然エネルギー推進ネットワーク(大分)
ムラづくりNPO 風の原っぱ(大分)
ADB福岡NGOフォーラム(福岡)
ODA改革ネットワーク・九州、関西
水政策チェック(WAPOC)(福岡)
立命館アジア太平洋大学学生有志(別府)
WOW !Japan (Watch Out for WTO! Japan)(福岡)
APiQ(Agri-Project in 九州!!)(福岡)
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posted by 風の人 at 22:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | 一般
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