2007年09月01日

日本の青空→天皇制のこと

皆様

2007年9月1日、我孫子で仲間5人と映画「日本の青空」をみてきました。

この映画は憲法の原点となった、鈴木安蔵の人生のドラマ。

労働組合のロシア人活動家歓迎集会で捕まった安蔵は、取り調べで、刑事に向かってトルストイ『我等何をなすべきか』をすすめる安蔵。

自分達と対峙する国体とは何か?

天皇制とは何か?

そういったものを、どうしていくのか?

こういうことを獄中で考えていた安蔵。

安蔵が学んだ植木枝盛、作詞作曲「自由民権数え唄」はどんな曲でしょうか。

出獄後も転向せず、政府のお抱え学者にはならず、インテリの潔癖をまもった安蔵。

8月15日終戦。
B29のいない青空は青かったという。

戦後、安蔵を訪ねたカナダ人学者のハーバード・ノーマン氏。
「明治維新は革命じゃない。単なる王政復古です。」「国体ごじ者、天皇主義者。これ、追放しないと。

でないと、きっと彼等は侵略を反省しないで、欧米植民地主義の被害を主張しだす。」

増田先生の第3回授業で学んだ大日本帝国憲法。
強大な君主主義がその柱。第1条「日本帝国は、天皇がこれを統治す」

16条までは全て、「天皇は」から始まる。国民でなく、臣民は18条目でやっと出てくる。

その3条「天皇は神聖にして犯すべかざる」をどうするか、従軍記者に問われた安蔵。

沖縄戦を体験した記者は、降服しない人々に対する米軍による完璧な攻撃で沖縄は地獄となったと語る。

「この地獄を始めた天皇はまだ神聖というのですか?」

安蔵は天皇のことは私達が決めなくてはならない。少なくとも議会の承認に基づかないと、と語る安蔵。

変革はあくまで段階を踏んで進める必要がある、という安蔵に対し、天皇制廃止を主張する高野岩三郎。

法律の制限、いくらでも政府の思いのままになる大日本帝国憲法下での、臣民の自由。それに対し法の下の平等と自由を盛り込んだ安蔵ら憲法研究会の憲法草案。

植木枝盛の革命権を主張する高野に対し、
「政府憲法に背き、国民の自由を抑圧する時は、国民、政府変更するを得る」、とは安蔵の案。

安部晋三首相の国会答弁。「占領下で米軍主導で制定されたことは事実。
中身が良ければ良いではないか、という意見もあるが、基本法としての憲法である以上、その制定過程にこだわらざるを得ない。
私は従来から憲法を改正するべきだ、と考えてきた。」
私は政府をかえたい。軍隊を破棄する政府を望みます。

「陛下もご退位を希望している」とは白洲次郎。
「そんなことしたら右翼に殺される」と松本烝治。

安蔵。軍事条項を書かなかった空白は、いわば日本の青空。

共産党案、主権は人民にあり。

GHQは憲法研究会の草案を参考にした。憲法は自由民権運動や大正デモクラシーという自由主義の伝統の流れを受け継いだ日本産。

鈴木が言った段階的な革命。天皇制のこと、そろそろ、そろーっと話し合っても良いはず。

9月23日13時〜後楽園 文京区民センターでの政治討論集会、楽しみにしています。

豊田義信
posted by 風の人 at 16:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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