2016年04月16日

「311甲状腺がん家族の会」が県民健康調査検討委に「手術実態の解明に関する要請書」を送付

「過剰診断」によって不必要な摘出手術が行われたとしたら、これも問題です。

太田光征

以下、転載です。

-------- Forwarded Message --------
Subject: [CML 042976] 「311甲状腺がん家族の会」が県民健康調査検討委に「手術実態の解明に関する要請書」を送付
Date: Sat, 16 Apr 2016 19:20:28 +0900

「311甲状腺がん家族の会」が県民健康調査検討委に「手術実態の解明に関する要請書」を送付


京都の菊池です。

「311甲状腺がん家族の会」
(ホームページ
http://311kazoku.jimdo.com/ )
が、
3月末の福島県県民健康調査検討委員会の「中間とりまとめ」公表を受けて
4月4日、星北斗座長宛てに要望書を送付しました。
その要望書と
4/11付けのプレスリリースとを合わせて教えていただきました。


ぜひお読みください。ぜひ多くの人にお伝えください。
福島県県民健康調査検討委員会が
この「311甲状腺がん家族の会」の要請書へ誠実に対応するよう、関心を持ち注目ください。


〇4/11付けのプレスリリース


2016年4月11日
報道各位

「県民健康調査」検討委員会へ要請書を送付しました


 「福島県民健康調査」で甲状腺がんと診断された子どもたちの家族などによる当事者団体「3・11甲状腺がん家族会」は、
去る3月30日に公表された「県民健康調査」検討委員会の「中間とりまとめ」を受け、
別紙のとおり、星北斗座長宛の要請書を送付いたしました。

 当会の会員を含め、現在、福島県で手術を受けている子どもの7割以上が
リンパ節転移または1センチ以上の腫瘍となっており、中には肺転移に至っているケースもあります。低分化がんや再発例も少なくありません。通常の甲状腺がんに比べ、進行が早いのではないかという不安を抱いている家族もいます。
 一方、今回の「中間とりまとめ」は、
「過剰診断」が可能性を指摘しており、
不必要な摘出手術を行っていることとなり、
家族実感とは大きく乖離しています。

しかし、万が一、「過剰診断」による不必要な手術の施行があったとすれば、許されるものではありません。
 患者および家族の多くは、手術後の確定診断について腫瘍の大きさや病理診断の結果について報告を受取っておらず、今回の「中間とりまとめ」を受け、不安が募っています。

そこで、検討委員会に対し、第三者機関の設置と治療実態の解明を求めたものです。

 メディアの皆様もぜひ、今、県民健康調査の甲状腺検査における甲状腺がんの多発をめぐって、いったい何が起きているのか。解明につながるような取材および報道をお願いいたします。

以上

<本件お問い合せ先>
311甲状腺がん家族会・世話人広報
電話:070−3122−2011
メール:311tcfg@gmail.com




2016年4月4日
「県民健康調査」検討委員会 星北斗座長 殿


手術実態の解明に関する要請書


 春暖の候、貴下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。
 さて去る3月30日、福島県のホームページにて、「福島県民健康調査」検討委員会の中間とりまとめが公表されました。
同報告書によると、甲状腺検査について、「わが国の地域がん登録で把握されている甲状腺がんの罹患統計などから推定される有病数に比べて数十倍のオーダーで多い甲状腺がんが発見されている。」とした上で、
「将来的に臨床診断されたり、死に結びついたりすることがないがんを多数診断している」可能性を示唆しています。
 県民健康調査の先行調査においては、甲状腺がん疑いと診断されている子どもの大半が、すでに手術を終えています。
検討委員会の中間とりまとめに従えば、これらの子どもたちは、「将来的に臨床診断されたり、死に結びついたりすることがないがん」を、不必要な手術により摘出されてしまった可能性があるということに他なりません。
 この中間とりまとめを受け、本会の会員は、大変なショックと不安を抱えています。
つきましては、以下について、早急にご対応していただきますようよろしくお願いいたします。



1、現在までに施行されている手術のうち、
いったい何例(あるいは何割)が、
本来であれば必要のない手術だったのか。
国立がんセンターのデータをもとに、疫学的な推計を算出してください。

2、医療過誤に詳しい法律家や病理学の専門家を含めた第三者検証機関を大至急設置し、
手術を終えた子どもたちの臨床データ(腫瘍の成長速度、組織診断内容、再発や転移の状況など)を
県立医大から入手した上で、
実際にどの子どもに過剰治療(医療過誤)が起きているのか、実態を解明してください。

3、第三者委員会の調査により、1の推計値と一致するような多数の過剰診療が起きていないと判断された場合、
中間とりまとめの内容を見直してください。

以上

311甲状腺がん家族の会
代表世話人 河合弘之
〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-7NBF日比谷ビル16Fさくら共同法律事務所
事務局:070-3132-9155 Eメール:311tcfg@gmail.com



〇「311甲状腺がん家族の会」のホームページ
http://311kazoku.jimdo.com/
を継続してお読みください。


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※この「311甲状腺がん家族の会」の副代表である、飛田晋秀さんが、4/24日曜日に京都で講演「甲状腺がん家族の会が求めていること」
をされます。
ご都合つきましたらぜひご参加ください。

詳しくは
【ご案内】「原発事故による低線量被ばくの健康被害を考えるー第5回京都公聴会」にご参加ください!
http://utukushima.exblog.jp/22699895/
を参照ください。


菊池
ekmizu8791アットezweb.ne.jp
(菊池へ送信の場合、アットの部分を@に直して送信してください。菊池)
posted by 風の人 at 19:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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