2016年04月02日

報告: 【3月27日】街頭シール投票「在日米軍は必要?――日本の最もダメな安全保障政策は?」

有権者がどのような政策を一番問題だと考えているのかを探る街頭シール投票シリーズ3回目の報告です。

2016年3月27日
松戸駅西口
在日米軍は必要?――日本の最もダメな安全保障政策は?

目次:

1 まとめ
2 選択項目別集計
3 投票先別集計

1 まとめ

「在日米軍は必要か?」で呼び込んだ今回は、「年金下がった日本死ね?」を呼び込みに使ったシリーズ第1回と比べ、時間当たりの回答者数がやや減少。回答者数が少なく確定的な比較は困難ですが、安全保障は社会保障より関心が薄いとすれば、商業メディアによる世論調査の結果と一致しています。
回答者数が少ないものの、投票先に民進党を選んだ方はゼロ。
安保関連法を「戦争法」と呼ぶことは好ましくないでしょう。
放射性指定廃棄物処分場の問題に関心を示した若者がいたことはある意味で希望。

2 選択項目別集計

第1問:在日米軍は必要?――日本の最もダメな安全保障政策は?

(番号)選択項目
総回答数 当該項目を選択した方の投票先の構成

(1)在日米軍(日米安保条約)。米国が日本を守る義務はなし。
3 共産を含む野党統一候補1、無回答1、その他(共産を含まない野党統一候補1)

「共産を含む野党統一候補」を選んだ女性は民主党が頼りない、共産党は共産主義でダメという方で、明確な反自民でありながら投票先が分からない様子でしたが、私が野党統一候補を実現する運動をしていると説明すると、これがいいと回答。
投票先を「共産を含まない野党統一候補」と答えた男性も「在日米軍は必要か」の呼び込みに「要らない」ときっぱり。この投票先を答えた方に会ったのは初めて。

(2)千葉県などでの放射性指定廃棄物の処分場の建設。憲法95条は地方自治体の意向無視を禁止。
1 無回答1

この項目を選んだのは若い男性。他の項目にも結構目を通した後での選択です。憲法との関係を聞く時間がありませんでしたが、軍事や原発そのものではないリスクとしての放射性指定廃棄物処分場の問題に関心を示しているのは、ある意味で希望があります。

(3)国防。「青年たちに生命の犠牲を求めるペテン行為」(池田大作創価学会名誉会長)
(4)海外邦人の救出。テロリスト集団ISによる人質事件で何人もからの救出申し出を蹴った日本政府。

(5)米国による戦争。IS兵士はイラク戦争なくしてISの誕生はあり得なかったと英紙に証言。
1 次世代1

子連れのご夫婦のお父さんがこの項目を選択。次世代の党という保守政党を選ぶ方でも米国による戦争に反対しているわけです。
お母さんの方は無回答でしたが、小さい娘さんにお母さんは厳しいねと言われるほど、一度自民だったかに投票した後、裏切られているので投票していない、投票先がないとのこと。政党再編を強く願っていました。

(6)武器輸出。戦闘機が中東パレスチナの攻撃に使われ、日本に対する信頼と安全を脅かすことに。
1 共産を含む野党統一候補1

(7)自然災害対策。自衛隊全予算に占める自然災害対策予算は1%。
(8)原発安全対策。第1次安倍政権は野党からの電源対策の不備を指摘されながら放置。

(9)第1問、第2問とも無回答

投票するとしたら与党系だが投票先がないとやや嘆き調に答えた男性は、ネクタイを締め、いかにも物が分かった風の方。
この方は第1問には無回答だったと思いますが、安保関連法は必要だという立場です。イラク戦争がISを生んだとの私の見方に対してはイラク戦争以前にIS誕生の背景があると考えておられ、ISはイスラム教の立場ではなく単に利用しているだけだと喝破。
太田の思想的立場はどうかと聞くので、例えば安保関連法には反対だと答えると、そうだろうなと。
シール投票を頑張れといって別れていくような方です。こうした方とコミュニケーションの回路を保つには、安保関連法を「戦争法」と呼ぶ意義はないと思われます。


3 投票先別集計

第2問:次の国政選挙、どこに投票する?

自民 1
民進
大阪維新
公明
共産
共産を含む野党統一候補 1
社民
生活
元気
改革
次世代(日本のこころ) 1
その他 3
分からない
計 6

両質問に無回答 3


太田光征
posted by 風の人 at 16:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック