【9条改憲阻止の会公式ホームページ】
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2007年5月15日発行 第33号
9条改憲阻止の会
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国会前から日常の場に、そこで憲法を再発見しよう
■ 「まけ」には二つの意味がある。その一つは敗北である。負けである。もう一つおまけという意
味もある。「国民投票法案」に付けられたおびただしい付帯決議はおまけには違いないが、なんとも締りのないものである。これは民主党が自民党に負け惜しみで付け加えさせたものであろうか。それとも自民党の民主党に対する未練を現しているのか。国会にはお化けが住んでいて、時には、こういういたずらをやるのだろうか。僕らは「負けて悔しい花一匁(いちもんめ)」というところだが、それでも、敗北感はない。これはとてもいいことだし、将来に希望を抱かせてくれる。
■ 「国民投票案の成立阻止」を主眼とした僕らの第一次「ハンスト座り込み」行動は5月14日で
終わった。それこそ負け惜しみでいうのではなく、予想以上のおまけをいただいた。言っておくがそれは付帯決議なんていうものではない。将来、オオバケするかもしれない、国民の憲法への関心をよびおこしてくれたことだ。一体、民主党は憲法をどう考えているのか。党内をどうするのかという心配を含めた関心でもいい。いずれにしても、関心を喚起させるということは最大の政治的出来事なのである。これを生かせないとしたら今度は僕らが馬鹿にされるだけである。
■ 「国民投票法案」が出来たからと言って、憲法改定が現実化したわけではない。確かに、安倍首
相はそれを参院選挙での政治課題として掲げてくるかもしれない。また、安倍内閣は憲法改定の諸準備にピッチを上げるだろう。だが、国会での発議には各院の議員の三分の二以上の賛成が必要なことは変わりない。そして、それをクリアできなければ、「国民投票法案」は使えない死んだ法案になる。それは可能な道である。安倍政権が憲法改定を政治課題にすることはそれだけ政治的危険を抱えていることであり、強がる政権の弱さはあるものだし、僕らはそれを発見できるはずである。
■ 憲法の原点は主権在民である。それは国家のかたちや仕組みを作るのは国民であって、権力者で
もなければ政府でもないということだ。「憲法」は「法典」の中にだけあるのではない。国会内の
議論の中だけにあるのでもない。それ以上に僕らの日常に場に、生活の場にある。一見、抽象的に見える法典(憲法の一行)は、僕らの生きている生活のうちにある。僕らが喜び、悲しみ、怒り、共感する精神的働きの中にある。それを発見するには少し工夫がいるだけである。偽りなく、自分の感じていることを、自己問答や対話の中で深めていけばよい。この精神の働きこそが法典の一行に日常を発見し、法典に魂と生命を吹き込む。憲法思想を豊かにするとはそういうことだ。僕らはイラクに行かずとも戦争の批判は出来る。僕らが抱く疑問を問いかけ深めていけばよい。子供たちの今を理解でき、喜びや悲しみに共感できれば、教育や人権の条項が別のイメージで見えてこよう。政府の憲法改定に対して、僕らは憲法を「棚卸おろし」することで対抗しよう。国会前から、日常の世界へ、また国会に出てこよう。いつの日か僕らはまた国会前で出会う。(文責 三上)
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