Subject: [uniting-peace:3157] 朝日放送正義のミカタ 西谷文和&内藤正典 イスラム国日本人人質事件を語る
Date: Sat, 24 Jan 2015 10:14:31 +0900 (JST)
永岡です、朝日放送のニュース「正義のミカタ」に、イスラム国日本人人質事件で、イラクの子供を救う会のジャーナリスト、西谷文和さんが出られました。西谷さん、これで4日連続でこの事件のテレビ解説です。繰り返すように、東日本大震災、原発事故に匹敵する大惨事が起こりました。
西谷さん、懸念を示され、シリアは西半分のみ雨が降り、東は砂漠で、危ないのはラッカというところで、西谷さんもキルスから入ったこともあり、その時は自由シリアが収めていたが、今は違うのです。
後藤さんは去年10月、一人ラッカに行かれて、ガイドは後藤さん信頼され、しかしイスラム国へ行くのを拒否し、それで別のガイドが選ばれ、それが裏切り、これが金に困り後藤さんを売った可能性もあるのです。しかし、これはシリアであり得て、シリア内戦は4年、当初自由シリアは団結していたが、今は疲弊し、そしてお金目当ての方向に行き、後藤さんはイスラム国への許可証を持っており、それが信用できなくなり、西谷さんは、取材許可証を出したものが後藤さんを人質にするためにしたと言われました。
ドイツの人が拘束・解放された時は空爆もひどくなく、しかし今は違い、後藤さんが拘束された可能性もあるのです。
評論家の宮崎哲弥さん、イスラム国は資金があり、原油で儲かってたと指摘され、西谷さん、原油は精製して売れるものなのに、精製所をやられて安い原油を売らざるを得なくなり、イスラム国は資金源を絶たれた模様です。
スタジオでも、後藤さん、危険性の認識はなかったのかと指摘があり、ガイドは、西谷さん1日100ドルで雇い、シリアは危険で200ドル+戻ったらボーナスと言われました。
さらに、湯川さんのことは、人質は商品であり、西谷さんは簡単に殺されないと言われて、人質は転々として、一箇所にいたら空爆され、携帯の電波も追跡され、人質は監視されつつ、転々と動いていると想定されました。
72時間の意味、これは安倍総理がイスラエルに行くタイミングから逆算、金曜はイスラム教徒に重要で、金曜の午後に事態が動くと言われました、以上、西谷さんのお話でした。
さらに、同志社の内藤正典さんが、昨夜の報道するラジオに続いて出られて、日本政府の対応に疑問があると言われました。
キーワードはトルコで、人質の存在は前からわかっており、安倍総理はそれを知りつつ中東に行き、イスラム国の敵国ばかりを訪問し、安倍総理はNHKのニュースを見て、これは現地の人は見ず、イスラム国は、安倍総理を監視して揚げ足を取り、それに対して官邸の対応がまずかった。
人質解放を求める記者会見、日の丸&イスラエル国旗を後ろにしており、内藤さん、この会見で、この場所でやったことが世界に配信され、イスラムには、日本はイスラエルの味方と映り、これは大失敗。イスラエルはガザ攻撃で2000人以上殺し、子供も500人殺し、トルコの首相は、イスラエルのやっていることはテロというのに、敵の象徴の前で安倍総理、やってしまった。
イスラエルとアラブ諸国を一緒に行くのはまずく、エジプトとイスラエルは親密で、安倍総理、イスラム教徒の敵になり、さらに、安倍総理は2億ドルは人道支援、テロに屈しないと言ったこと、前半は問題なく、日本は学校を作ったりしているが、テロには屈しないと、このタイミング、この場所で言ったのはまずかつた。
その上、日英の2+2がこのタイミングで行われ、人質事件があり、日英で連携するというものの、記者会見してしまい、中で留めたのではなく、報道されたら、イスラム国のメッセージに、日本は8500km離れて十字軍に参加したとあり、十字軍はこの地域にいやなものであり、アメリカ、イギリス、フランスに従う=十字軍に参加と見なされ、これを出したことで、人質救出に支障もあるのです。
さらに、人質救出本部をヨルダンに置いたのも問題で、一番安定しているヨルダンではあるが、イスラム国が相手で、イスラム国にはトルコから入り、トルコ−シリアに人の往来があり、シリア国籍の人はトルコに来れて、情報はトルコの方が取りやすい。
そして、トルコは自由シリアにも援助し、ヨルダンはイスラム国の敵で、イスラム国はトルコの言うことは聞き、様々な勢力の人がいて、情報はトルコからすべきで、また安倍総理とトルコは関係がよく、安倍総理はトルコに2度も行き、トルコに、日本は困っていると言ったら、助けてくれたのです。
しかし、シリア大使館がヨルダンにあり、こうなってしまい、その上官僚の失態もあるが、しかしトルコは最大の親日国で、内藤さんにもトルコの人が何かしたいというほどで、トルコは人質解放の実績もあるのです。
これから日本政府のやるべきことは、政府は最大の努力をしているが、日本からトルコの世論を動かし、トルコの大統領はイスラエルにもものを言えて、それでイスラムの人で、どういうメッセージを発すべきか、何を言ってはいけないか指示を受け、トルコは47人の人質を見事に解放させており、トルコはイスラム国を刺激せず、首相は人質事件の実績・権威もあると言われました。
そして、イスラム学者の中田孝さんについて内藤さん解説され、イスラム国とパイプがあり、中田さんはイスラム教徒で、政府の交渉人になるのではなく、アラビア語で言うほどで、イスラム国の支配下にある市民も困っており、それも配慮し、ただ中田さんの2億ドル供与は非現実的であるが、中田さんのメッセージは伝えることはでき、身代金の値切りは可能で、ただしイスラムの論理で行かないとダメであり、中田さんはこの点を知り、東京のイスラムの拠点は、日本はイスラムにハラスメントをしておらず、ならイスラム国は日本人を返せとメッセージを発した。
中田さんは先方から尊敬され、パイプにはなるのです。中田さんは一人のイスラム教徒としてメッセージを発し、政府の特使にはならず、中田さんは北大生の渡航をそそのかしたのではない、入信の際に危ないと言えず、そこが日本人はイスラム教徒を知らない問題。
西谷さん、自由シリア軍がイスラム国の人質を持っていて、自由シリアに資金を日本が出し、三角トレードを提案され、京都大の藤井聡さん、イスラムに日本は特殊な外交をしてきたのに、これで下手したら、日本はイスラムの敵と見なされ、世界の1/3がイスラム教徒で、これを敵に回したら大変と指摘され、トルコには東郷ビールがあり、日本を尊敬しているというのです。
宮崎さん、サウジ国王が亡くなった影響もあると指摘され、身代金を支払うべきではないが、しかしフランス、ドイツ、イタリアは開発援助金の名目で身代金に相当するものを支払い、藤井さんも、交渉の余地はあると言われました。
内藤さん、大阪のイスラム教徒の方は、東京より大阪を気に入っていると締めくくられました。以上、内藤さんのお話でした。
西谷さん、内藤さんのお話を聞くと、交渉の余地はあり、またイスラム国も、人質は虎の子で、ただし安倍政権のやり方を見ていたら、これはダメ(アメリカ、イギリスと、イスラム国の敵ばかり頼りにしている)と思いました。以上、正義のミカタの内容でした。
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以上、転載
太田光征
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