2013年07月02日

東電、柏崎刈羽に三千数百億円をかけて安全対策

「柏崎刈羽には、三千数百億円をかけてさまざまな安全対策」…まさに原発は高コスト。

以下、近藤ゆり子さんのメールを転載。

太田光征

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重複ご容赦下さい。


東電の臨時記者会見、IWJの中継を途中からですが、見ました。

書き起こしには至らないですが、つかめた範囲で要点をば。

★ まず東電のプレスリリース

柏崎刈羽原子力発電所における新規制基準施行に伴う適合申請について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1228650_5117.html

                平成25年7月2日   東京電力株式会社

 当社は、本日、原子力規制委員会の新規制基準施行に伴う適合申請*について、柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の準備が整ったことから、施行後、速やかに本申請を行うことといたしました。
 当社は、平成25年3月29日に発表しました「福島原子力事故の総括および原子力安全改革プラン」でお示ししたとおり、福島原子力事故について、「人智を尽くした事前の備えによって防ぐべき事故を、防ぐことができなかった」との深い反省に立ち、柏崎刈羽原子力発電所の安全対策においては、過酷事故への備えが設備面、人的な面からでも十分であるか突き詰めて検討してまいりました。
 当社は、事故の当事者として、これまでに得られた反省と教訓を踏まえた安全対策を最大限実施してきており、本申請により、これらの対策が、新規制基準に適っているかご確認いただけるものと考えております。
 なお、本申請につきましては、できるだけ早く、新潟県をはじめ、柏崎市、刈羽村にご説明に伺いたいと考えております。
 今後、新潟県をはじめ、柏崎市、刈羽村の皆さまに、原子力発電所の安全性強化対策や原子力組織・安全文化の改革についてご理解いただけるよう、引き続き全力を尽くしてまいります。                             以 上

*新規制基準施行に伴う適合申請
原子力規制委員会で作成された新規制基準に技術的に適合しているかを審査していただき、当社原子力発電所の安全性を評価していただくため、設置変更許可申請、工事計画認可申請、保安規定変更認可申請を行うもの。


★ 記者会見で (質問が前後しているので順序は記者会見通りではありません)

<本日の取締役会で決定>
・社外取締役も含め、全会一致で決めた。
・(「原子力規制委への申請」は普通は取締役会議決事項ではないが。重いものと考えて最高意思決定機関である取締役会で決定した。

<「新規制基準に適合しているかどうかを確認したい」(何度も繰り返した)>
・新規制基準に適合しているかどうかのご判断を仰ぎたいので申請する。
・福島での事故の教訓から、柏崎刈羽には、三千数百億円をかけてさまざまな安全対策を講じてきた。それが新規制基準に適合しているかどうか知りたい。
・事故を起こしてしまったが、その収束作業を通じて、言葉は滑るが「世界最高水準の安全性」を目指す態勢をとってきた。新規制基準に」
・(申請する以上、再稼働を目指しているには違いないが)今はまだ具体的に再稼働に言及する段階ではない、
・ベントフィルター設置は、今年度内を目指している。可能な限り前倒しで設置したい。

<今年度内の黒字化、安定供給>
・(立地自治体住民だけでなく、現在も避難している十数万人の方々の理解が得られるか」という質問に対し)
  お気持ちは理解できるが、事業者としてはできるだけ低廉な価格で安定的に電力を供給することが使命。
・国から支援を受けているので、早期に黒字化を達成したい。
・為替相場などの不確定要因があるので、断言はできないが、仮に原発が動かないと電力料金の再値上げを余儀なくされることも考えられる。
・電力料金再値上げということになれば、景気を腰折れさせてしまうおそれがある。
・夏場にも余裕がある、逼迫していない、と言われているのは誤解で、当社の広報不足、説明不足。
・夏場だけでなく冬場も供給に余裕がない。火力発電所の定検時期にかかれば逼迫する。、
・電力の需給バランスということについて説明不足な点がある。広報などを充実させ、広くご理解が得られるようにしたい。

【「安定供給が使命」を何度も繰り返し、記者からの質問に対して「安全最優先がスタート」と付け加えた】

<地元の了解>
・本日の取締役会での決定事項を適時開示するべきだ、と考えた。
・地元の3自治体(新潟県、柏崎市、刈羽村)には社長が赴いてご説明したい、そのアポ取りに動いている。
・地元の了解を得て申請したいと考えている。
・これから地元にご説明に行くのだから「地元の了解が得られない場合」について今からどうこうとは言えない。十分に説明すればご理解頂けると考えている。
・3者以外の新潟県内28市町村(安全協定を締結している)への説明はスケジュールには入っていない。まだこれから申請するのであって、いつ再稼働する、というような段階とはほど遠いから。
・(「安定供給という使命」と「地元・被災者の理解」とのどちらを優先するか、という質問に対して)両方とも達成したい。

【泉田知事のこれまでの発言=「東電とは信頼関係ができていない「新規制基準そのものに問題がある」「福島事故の検証と責任の追及が前提だ」などに言及した質問が相次いだが、「これまで講じた安全対策について十分にご説明したい」を繰り返す。】



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近藤 ゆり子  k-yuriko@octn.jp

〒503-0875 岐阜県大垣市田町1-20-1
TEL 0584-78-4119, 090-8737-2372

徳山ダム建設中止を求める会事務局長ブログ
http://tokuyamad.exblog.jp/
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posted by 風の人 at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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