2007年02月28日

浅野史郎氏、無党派で都知事選に出馬か




  あるスポーツ新聞が以下のように伝えています。他の新聞にも同様の
報道がなされています。この事実は、ご尽力された市民運動の皆さんに
よる大きな成果です。
 浅野史郎氏の出馬は、政治に「言葉」の信頼をもたらすことだけでも、
大きな文化的ルネッサンスです。いままで石原慎太郎都知事は、新自
由主義政策を推進する立場から見れば、それなりに有効な働き手で
あったかも知れません。
 しかし、女性、障害者、労働運動など相次ぐ罵倒に近い尊大な発
言はどれだけ世界中に、日本の首都のトップが驚くべき罵詈雑言を
繰り返すことか、呆れさせる結果をうんできました。それは日本の文化
がどれほど「デタラメで目くらましの言葉」によって蹂躙されてきたという
ことでもありました。
 浅野氏の出馬は、政治運動のみならず、文化と人格の闘争への
意思表示でもありましょう。

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 4月の東京都知事選で、市民グループが立候補を求めている
前宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎氏(59)は28日、
都内で記者団に「真剣に考えさせてもらいたい」と述べ、出馬を
前向きに検討していることを初めて明らかにした。

 一方で、民主党が独自候補を擁立した場合は「常識的に考
えて勝ち目が難しいのは誰にでも分かる。私の出る幕はないだろ
う」と述べた。来週中にも決断するとした。

 浅野氏は政党の推薦を受けない無党派での出馬を念頭にし
ているとみられる。民主党執行部はこれまで同氏に期待感を示
しており、支援を検討している。

 都知事選には三選を目指す石原慎太郎知事(74)と共産党
推薦の吉田万三氏(59)、建築家黒川紀章氏(72)が立候補
を表明している。

 石原氏の対立候補擁立を決めた民主党は2月に「改革派知
事として実績がある」と評価して打診したが、浅野氏は「必然性
がない」と固辞。これとは別に市民グループが同氏擁立に動いて
いた。

 浅野氏は、25日にあった市民集会に参加して心境に変化が
生まれたと説明。「多くの方の声がだんだん聞こえてきて、心のド
アに響いてきた」と述べた。
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  無党派の浅野氏に、民主党から共産党までの野党が、ゆるやかな支持
をおこない共に応援してほしいものです。政党一派でなく、共同した統一
の支えがほしいですね。すでに出馬表明している吉田候補と支持して
いる日本共産党は、この出馬声明がぎりぎりですので、出馬をとりやめる
ことには大変な負担があるものと思います。
 しかし、共産党が支持の一環に加わることは大きな意義を持ちます。
革新統一都政の立役者の一方の雄だった共産党と吉田候補の主体性
なので無理強いは言えません。それだけぎりぎりの情勢ですから。
なんとしても、東京を支配する不思議なポピュリズムの霧を追い払って
ほしいものです。
                     (櫻井 智志)
posted by 風の人 at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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