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永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さんの案内で放送されました。官邸前から官庁街まで1kmデモが続き、先週45000人、今日は数万人規模(10万人との話もあります)で、リスナーに参加者もいて、デモの写真が来ているそうです。水野さんそれをみてビックリ、ヘリも4機来ていたそうです。たね蒔きはリスナーが記者、カメラマンと水野さん言われました。子連れの人もいて、近藤さん、市民は潜在的にうねっていると言われました。野田総理も音を聞き、警護官に「大きな音だね」と言ったそうです(泣)。東京のデモ、何十万も来て、野田総理も思い知ったと近藤さん言われました。
原発のニュース、大飯でまた警報、4号機の冷却水塩分濃度で警報、3号機の1時冷却水の警報、温度コントロールで水が一時的に不足し、しかし関電は明後日再稼動です。しかし、破砕帯のことがあり、枝野氏、保安院で検討するというのです。しかし、活断層の専門家の渡辺さん、破砕帯が活断層ではない証拠はないと言うのです(調査も簡単に出来るというのです)。近藤さん、内橋克人さんのお話で、ドイツの脱原発に、原子力の専門家を入れず、哲学などでやったということを紹介され、日本の再稼動は人間の生存より物の生産を上にしていると批判していました。普通なら一度止めて調べるべきなのに、枝野氏、しないのです。
月間川柳大賞、今月は政権の落ち込みとともに川柳も盛り上がり?近藤さんの選んだのは「マニフェストにないものだけが 先決まり」、水野さんは「我々は 神話の中に 生きている(安全神話を皮肉って)」でした。
今日の特集「水野晶子のどないなっとるねん」、水野さんの福島報告、川柳大会が開かれ、それを取材されたのです。郡山で線量計のアラームが絶えず鳴るのです。郡山は福島で商業の中心、原発より50km離れていても、屋外では0.6マイクロシーベルト/時間(管理区域)以上を示すのです。3人の方に聞いて、避難しようか葛藤はあったが、逃げなかった人です。
一人目、30km圏内、いわき市におられて、ご主人を10年以上前に亡くされた60代の女性、爆発はテレビで知り、「原子炉の 爆発時(とき)が 動かない」、農家で、作付けのOKが出たものの、「生きるため線引きはざま 米作る」と詠んだものの、お孫さん(中学生二人)は、下の子がホールボディカウンター(WBC)で数値が出て、この方の作ったものは食べず、遠いところのものを食べているのです。食べ物は吟味し,他県のものを食べているのです。食べてもらえないのに、作らないといけない苦しみがあるのです。次世代に食べさせてはいけない苦悩があるのです。
二人目、いわき市の方で、自宅が壊れ、原発30kmの少し外側、息子さんが逃げようと言ったのに、若い人は避難して、ご主人の体が不自由(脳溢血)で、避難しなかったのです。ご主人を一人で置けず、息子さんたちは逃がして、この方は残ったのです。「冷戦の夫婦抱き合う 震度八」、世界から二人取り残されていて、とんかつ屋をしていたのが出来なくなり、ご主人、アルコールに逃げているのです。放射能の恐怖、お店の崩壊、明日が見えない、時が止まったままなのです。若い人がいなくなる町でどうやって復興するか、家庭内地震と言われるのです。トンカツ屋、来月閉店です。「たんぽぽにどこでも咲ける 土がある」
3人目、新知町の男性で、電車の復旧に10年かかる、線路もなく、車も電車も流されてしまったのです。友人も亡くなり、情けない。津波の被害はどうにかなるが、原発はダメ、92歳の母親が逃げられないのです。4世代の家庭で、若い人は大変、避難できる若い人はいい、寝たきりの老母を連れて逃げられない、老人ホームは一杯なのです。地域の実情を知ると、何も変わっていないと知り、福島、元気な報道ばかりですが、復興とはとんでもない。郡山にはたくさんの人がいて見ても分からない、川柳でわかる、「帰らないあなたどこかで 笑っていて」、「こいのぼり 一緒に上げる 黄ハンカチ」と詠み、近藤さん、離別しても、戻ってきて欲しいという思いが切ないと言われました。遺体の見つかっていない友人もいるのです。避難できない人の声も忘れないで行きたいと水野さん言われました。
リスナーより,胸が痛くなり、国や東電は何をしている、現地の住民と一緒に生活してみろという声もありました。今のようなことに、そうしたらなるわけはないのです。リスナーより、原発から50kmなんとすぐだとの指摘もありました。放射能には50kmなど意味はないのです。「放射能鳥は怖さを 知りません」という一句も現地で詠まれています。
最後に、近藤さんの、幸せの雑学、今を生きている思いの切なさ、明日は来るのかとの思い、ひとつの物事は現在過去未来から見るが、今は命があるから今がある、泣ける、笑えるは命があればこそで、そして明日が来る。ぜいたくなことは願っていない、明日を思って布団の中に入り、ささやかな幸せを思う。今日命があり、明日の出来事はそこにあり、昨日(過去)を顧みるのは大事で、振り返る時に、全体が見えて、ひとりひとりがどこにいるか、流されるものは、政府の言う今の暮らし、生存するよりも生産の世の中になり、今を生きるのは、政治とは嘘っぽく、隠された悪を注意深く拒むことが必要で、青空の雲は笑っているのか、犬は笑っているのか、みんな微笑まない。しかし、人間は微笑んで人を欺く。嘘と本当は良く混ざる、3・11以降こういう話が良くある、振り返り見てみようと近藤さん言われました。水野さん、福島の人は振り返ることを許されていないと言われました。
今週もたね蒔きをお知らせいたしました。
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以上、転載。
太田光征
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