ほとんど当日という緊急の呼びかけでしたが、約70人の参加者が官邸前に集まりました。18時過ぎに始まった集会では、原田裕史さんの司会で、柳田真さん、八木健彦さん、小川正治さん、塚越都さん、斉藤美智子さん、アイリーン・美緒子・スミスさん、雨宮処凛さん、岩下雅裕さん、満田夏花さん、橘優子さん、高木章次さんらが次々と発言。
また、途中18時30分には、「再稼働反対!全国アクション」と「福島原発事故緊急会議」の連名での要請書(別掲)と、FoE Japanなど12団体による緊急要請書がそれぞれ読み上げられ、eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)発行のブックレット『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』とともに、内閣府の職員に提出されました。
最後に、国富建治さんのコールで首相官邸(野田首相自身はソウルでの核安保サミット出席のため不在でしたが)に向けてシュプレヒコールをぶつけました。「大飯を止めて、原発ゼロへ」などの大きな横断幕がいくつも掲げられ、帰り道の人々の注目度も高かったと思います。
◆おそらく29日(木)にも4閣僚による会議が行われ、再稼働へ向けた「政治判断」が強行される可能性があります。情勢を見ながら、29日(木)の午前ないし昼頃には、首相官邸前での再度の緊急抗議アクションを呼びかけることになると思います。
◆また、4閣僚へのファックスや電話等による要請も引き続き集中してください。ここ一両日中が勝負です。よろしくお願いします。
[転送・転載歓迎/重複失礼]
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<要請書> 総理大臣 野田佳彦様
経済産業大臣 枝野幸男様
原発担当大臣 細野豪志様
官房長官 藤村修様
安全判断なき「政治判断」による大飯原発3、4号機再稼働を
中止してください
報道等によれば、野田首相を含む4閣僚が3月29日にも閣僚会議を開き、大飯原発3、4号機の再稼働に向けた「政治判断」を行うと言われています。私たちは、以下の理由からこの「政治判断」自体を中止するよう要求します。
1.再稼働の前提とされるストレステスト審査を担った原子力安全・保安院、原子力安全委員会は、東電福島第一原発事故を招いた「戦犯」組織であり、信頼を完全に失っています。
2.保安院はストレステスト意見聴取会において、委員から出された疑問に答えることなく強引に審査を終わらせました。委員の強い懸念を無視して作られた審査書自体が無効です。
3.保安院と安全委員会は、当事者であり主権者である傍聴者を締め出して審議を強行しました。公開の原則を踏みにじり、知る権利を奪ったプロセスに正当性はありません。
4.保安院のストレステスト意見聴取会の少なくとも3人の委員と、班目春樹安全委員長、代谷誠治安全委員は、審査対象の原発メーカーから献金を受けており、利益相反の疑いがあります。こうした組織による審査は信用に値しません。
5.班目安全委員長が「一次評価だけでは安全性評価は不十分」と表明し、保安院の市村知也原子力安全技術基盤課長も「一次評価は限定的手法であり、二次評価でより実態に即した包括的な評価ができる」と発言しています。二次評価抜きで「安全」と判断することはあり得ません。
6.関西電力は大飯原発の耐震安全評価において、活断層の連動をきちんと考慮していません。周辺の3本の活断層の連動について十分な時間をかけて評価を行うべきです。
7.保安院は安全委員会の質問に対する回答において、制御棒の挿入評価値について従来の「2.16秒」という評価基準値ではなく、「1.88秒」との関西電力のデータをそのまま記載しています。これは、活断層の3連動を想定しての「原発耐震偽装」であり重大なスキャンダルです。
8.少なくとも、原子力規制庁の発足と国会事故調査委員会報告の反映がない限り、再稼働はあり得ません。
9.保安院、安全委員会、そしてあなた方4閣僚は、責任をなすり付けあいながら「無責任トライアングル」を形成しています。「3・11」前と何ら変わらぬ構造であり許されません。
10.「地元了解」の「地元」は、少なくとも原発から60キロ圏を含むべきです。さらに広範な自治体、住民も含めて同意の仕組みを作るべきです。
2012年3月27日 再稼働反対!全国アクション
福島原発事故緊急会議
……………………………………………………………………………………
【4閣僚に「再稼働の“政治判断”するな」の声を大至急届けよう!】
※短くて構いません。28日から29日にかけて多くの声が届くことが重要です。
野田佳彦首相 (FAX)03-3508-3441 (TEL)03-3508-7141
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
post@nodayoshi.gr.jp
枝野幸男経産相 (FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
omiya@edano.gr.jp
http://www.edano.gr.jp/inquiry/inquiry.html
細野豪志原発担当相 (FAX)03-3508-3416 (TEL)03-3508-7116
http://goshi.org/contact/
藤村修官房長官 (FAX)03-3591-2608 (TEL)03-3508-7074
http://www.o-fujimura.com/voice.html
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太田光征
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