http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20120311ddm015070031000c.html
(ちくま新書・798円)
◇いかにして増設への歯止めは欠落したのか
本書は読んでいないが、国会や政党についての言及はないのだろうか。評者の松原隆一郎氏が電源三法などを指摘したのは正しい。主権者の主権が正常に機能すれば、たいていの問題は生まれないはず。
<関与する主体としても政界・財界・官界の「鉄のトライアングル」だけでなく、学界にメディアを加えた「ペンタゴン」の拡(ひろ)がりがあるとする。しかもそれは理化学研究所・仁科グループの1940年代の研究以来、70年を超える紆余(うよ)曲折を経て築き上げられたのだとみる。五角形それぞれの極に属する人々が時の流れに沿って離合集散を繰り広げつつ、何ものによっても抑制されない急流を生み出したとするのだ。>
「下北半島を原発のメッカに」と発言するに至る中曽根康弘は、1950年代に学者たちが原子力委員会で揉(も)めるのを尻目に、札束でひっぱたくかのように原子力予算をまとめ上げた。
CIAからコードネーム「ポダム」を頂戴した読売新聞社主・正力松太郎。
田中角栄にかんしては、メジャーの石油および濃縮ウランからなる「米国の傘」の外に跳び、フランスと結ぼうと野心を示したことで抹殺(まっさつ)されたという見方が示されるが、それ以外にも「電源三法」なる置き土産が見逃せない。
太田光征
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