2012年03月12日

パレスチナにイスラエルの鉄道計画

野村修身です。

このお知らせはいくつかのメーリングリストに投稿します。
転載を歓迎します。ダブって見ていられる方には申し訳ありません。

イスラエル政府が、ヨルダン川西岸地区に長大な鉄道網敷設の計画を検討して
いるとの情報を知りました。最近、イスラエルによる軍事攻撃が激化している
背景ではないかと思われるのですが、詳しい状況をご存知の方はお知らせくだ
されば幸いです。

参考のために、当該の情報が掲載されたウェブページの一部を転載します。
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NOMURA; Osami, Dr. Eng. : peace-st@jca.apc.org
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http://www.tkfd.or.jp/eurasia/islam/report.php?id=336より(一部を転載)
----------------------- Original Message -----------------------

 これは悪夢のような話だが、一度は考えてみる必要がありそうだ。もし現実化した場合、日本にも大きな影響がありうるからだ。
  パレスチナ人が居住するヨルダン川西岸地区に、イスラエル政府は長大な鉄道網敷設の計画を検討している。その総延長は475キロにも及ぶというのだからすごい計画ということだ。
 この鉄道はヨルダン川西岸の最北端ジェニン市からエルサレムを経由し、最南端のヘブロン市までを結び、それ以外にもトルカラム市とナブルス市を結ぶ線、アリエル市からカランデーヤ市の近くを通過して、イスラエル領内に通じる線、ラマッラ市からイスラエル領内へ通じる線、ラマッラ市からジェリコ市に通じる線、ヘブロンからイスラエル領内に通じる線と複数に上る。
 イスラエル政府はこの鉄道計画について、ヨルダン川西岸地区のイスラエルの入植地と、パレスチナ人の居住区などを結び、人と物資の移動を容易にするという説明をしている。
 しかし、本当の目的はそうなのであろうか。どうもこの計画図を見ていると、イスラエル領土内よりも鉄道網が完備されるように見えるのだが、パレスチナ人のために鉄道を引くとは一概には信じられない。
 そこで敢えて、イスラエルの意図を疑ってみることにする。当然出てくるのは鉄道の建設される地域で、パレスチナ人の土地が強制収用されよう。しかも、それは余裕をもって収用されることになろう。
 次いで、そのことに反対するパレスチナ人の、国外追放が起こりえようし、パレスチナ側の武力による抵抗も起きよう。結果的には、この鉄道敷設計画により、イスラエルによって多くの、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の土地が、奪われることになるのではないか。
 加えて、この計画の推進に反対をするパレスチナ人は、容赦なく国外に追放されることになり、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人人口は、削減されるということではないのか。

<後略>

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太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 11:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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