2009年08月02日

ウラニウムの製造を平和憲法違反とする国コスタリカ

自由貿易協定と武器輸出入の関係を調べていて、大変興味深いことを知ることができました。

コスタリカ−平和の危機〜ロベルト弁護士・3度目の違憲判決に向けて〜
http://homepage3.nifty.com/jalisa/kikanshi/k_162/162_014.html

コスタリカがイラク戦争の有志連合に加わったことを平和憲法に違反するとしてコスタリカの青年が提訴し、見事に勝訴したことは知っていました。その青年とはロベルト・サモラ氏で、弁護士だったのですね。

コスタリカ政府は2006年、原発向けにウラニウムとトリウムを製造できる政令を作りました。サモラ弁護士は何と、それが核兵器開発に利用され得るとして、またしても平和憲法違反で提訴し、2008年に勝ったのです。

オバマ米大統領がプラハ演説で表明した程度の核廃絶方針に反対する政府を抱える日本とは、まるで世界が違います。

日本政府がオバマの核廃絶ビジョンに反対?!
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/124686053.html

サモラ弁護士が3度目の憲法裁判として挑戦しているのが、コスタリカとアメリカとの間の自由貿易協定で盛り込まれた武器輸入条項なのです。

武器が輸入条項には、「小型武器(ピストルなど)、ミサイル搭載可能な戦車、装甲車、その他の武器の輸出入・取引は自由」と書かれています。

彼は、「武器輸入条項は、アメリカの軍需産業の要請により作られたものではないか」と考えている。軍需産業の側から暗殺される可能性を自覚しながら、闘っているそうです。

民主党がアメリカとの自由貿易協定締結をマニフェストに入れたことで、彼の思いと活動は日本と一層無縁ではなくなったと、感じているところです。

太田光征
http://otasa.net/

民主党の比例区勝ち過ぎを修正することで、政権交代が確実になる
http://kaze.fm/wordpress/?p=275
posted by 風の人 at 10:23 | Comment(0) | TrackBack(7) | 一般
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