2008年10月06日

また石原(都知事)の超低級認識発言 「もやい」がその蒙昧の虚を衝く公開質問状

東京都知事の石原は3日の定例会見で、ネットカフェ難民について「一つの新しい風俗。ネットカフェは1500円だが、山谷は200円、300円で泊まれる宿がいっぱいある。(ネットカフェ難民を)大変だ、大変だというのは、メディアのとらえ方もおかしいんじゃないか」と、まったく貧困者の実態を把握しない超弩(ちょうど)級の低級認識を示し、貧困者差別を助長する妄言を吐露しました。都知事どころではなく、人間として許しがたい恥ずべき差別発言というべきです。

■カフェ難民の報道おかしい 石原都知事(共同通信 2008年10月3日付)
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100301000660.html

この石原の超弩級の蒙昧を「NPO法人・もやい」が公開質問状で激しく衝いています。
 
「NPO法人・もやい」の石原都知事宛公開質問状(2008年10 月6日):
http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=386

http://www.moyai.net/documents/pdf/081006Open_letter_To_Governor_of_Tokyo.pdf

「石原慎太郎東京都知事は、10月3日、定例記者会見の場で、大阪市の個室ビデオ店放火事件に関連した質問に対して、「大いに使っている人はね、帰り損なったサラリーマンだ。ただカフェ難民、難民って言うけれども、あなた山谷のドヤに行ってごらんなさいよ。200円、300円で泊まる宿はいっぱいあるんだよ。そこに行かずにだな、何か知らんけれども、ファッションみたいな形でね、1500円っていうお金を払ってね、そこへ泊まって、『俺は大変だ、大変だ』と、『孤立している、助けてくれ』って言うのはね。ちょっと私はね、人によって違うのでしょうけれども、カフェ難民なるものの実態とはとらえ難いね」、「やっぱり1500円の宿泊費を払えるんだったら、もっと安い泊まり宿がいっぱいあるよ、東京は」等と述べました。

私たちは、生活困窮者の生活相談・支援を行なう団体として、現在、月に約100件の相談(面談、電話、メールなど)を受けています。私たちのもとには、生活に困窮し、アパートを借りるお金がないため、ネットカフェやドヤ(簡易旅館)、サウナなどを当面の生活の拠点とせざるをえない人たち(ハウジングプア)がたくさん相談に来られます。しかし、今まで私たちは、『200円、300円』の宿泊費で泊まっていた、という人に出会ったことがありません。

私たちが相談活動で出会う人々は、わざわざ高いお金を払って、『ファッション』でネットカフェ等に宿泊しているのでしょうか?私たちはそうは考えません。

私たちの認識では、都内では山谷地域でも一泊1000円以下の簡易旅館は皆無に近く、1500円以下の宿泊先を見つけるのですら、困難な状況にあります。」(以下、略)

東の石原、西の橋下、さらに西の東国原。どうして、こうも、こうも・・・

P.S.
この石原の超弩級の低級発言は以下で見ることができます。

http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/kako20.htm
(2008/10/3の「録画映像」をクリック。9分30秒頃から)


東本高志
posted by 風の人 at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | 一般
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08年10月7日 火曜日  憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次
Excerpt: 08年10月7日 火曜日  憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次 渋谷語ってご存じですか。昨日面白いテロップがありました。         1・内外の温度差{/arrow_r/}(ここからお入り下さい..
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