2016年08月09日

全国から薄く広く沖縄・高江へ


5日から中締めが宣言された6日午前中までの2日間ですが、高江のオスプレイパッド建設予定地のN1裏と呼ばれる地域に仲間3人と行ってきました。5日早朝も危ないという情報があったものですから、4日深夜からの高江入りを計画しましたが、6日早朝に備え、4日夜に名護で宿泊してから5日早朝の高江入りに計画変更。

ちなみにN1裏とは、建設予定地N1から2方向に伸びる工事用道路ルートの一端に当たります。もう一方は7月22日にテントが突破されて工事が始まり、工事用道路がN1裏まで200メートルに迫っていることが、山城博治さんから説明されました。

ゲートの地図
Voice of Takae
http://nohelipadtakae.org/takaebreau/VoT2012july.pdf

レンタカーを使いましたが、下記に従えば、迷うことなくたどり着けます。

高江ってどこ?行き方&ガイドMAP
http://nohelipadtakae.org/takaebreau/Vot-sit-in-guide2012july.pdf
高江N1ウラ(東村高江N1地区裏側出入口)への行き方 | べぐれでねが
http://beguredenega.com/archives/10542

機動隊による早朝の襲撃に備え、泊まり込みが必要となります。車中泊やテントの持ち込みなどが必要ですが、現地のテントというより雨よけシートの下に設けた集会椅子用の板でベッドを作れるようになったので、バスで高江入りする方でも泊まり込みが可能です。また簡易トイレがあるので、車がなくとも困りません。キャンピングカーで来た方もいましたが、そこまでできる人は限られるでしょう。

実は、雨が降らない限り、現地の舗装道路の上に寝た方が快適です。5日の夜に車中泊しましたが、蒸し暑くて寝れるものではありません。雨が降ったりやんだりでしたが、私は一時、路上で横になりました。いずれにしても精神的に眠れませんが、路上の方がはるかにマシですし、雲がなければ大変きれいな夜空です。ただしハブに注意。もっとも沖縄の人でもハブに遭遇するのはめったにないそうです。

虫よけの準備が呼びかけられていますが、夜の集会では虫よけを使わずとも蚊に刺されることはありませんでした。山城博治さんによれば、高江には蚊がいないとのこと。

両日とも雨降りでした。やはりカッパは必須です。

なお、5日早朝のN1裏はあまり緊迫していない様子でしたので、車で約1時間の辺野古へ行き、キャンプシュワブのゲート前での抗議行動に参加。金曜の担当は平和市民連絡会で、高里鈴与さんらが参加されていました。

東村で出くわした沖縄県外の機動隊車両のナンバーは、千葉市、品川、多摩、足立、名古屋でした。

本日8日の早朝にもまた緊張を迎える中、多くの方が泊まり込みをしています。全国から薄く広く高江に結集することが必要ではないでしょうか。

以下は集会での発言のメモです。ここ本州での街頭演説で訴えるべきと思う発言を拾ったもので、全発言者の発言を網羅しているわけではありません。私が現地で聞いていない7日の集会での赤嶺議員の発言も紹介しています。



ヘリパッド建設工事阻止 高江現地集会 | IWJ Independent Web Journal(2016年8月5日)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/323540

統一連の中村司代表。辺野古訴訟では本日(8月5日)、県側承認を却下し、19日に結審、9月18日に判決が確定。新川ダム駐車場から現場まで車が満杯になり、参加者は1000人を超えた。3年5カ月前から一人体制で交代しながら寝泊まりして監視してきた。

参考:
辺野古訴訟“スピード”審理、9月16日判決 沖縄県の証人却下 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/56166

平和市民連絡会の高里鈴与共同代表。北部訓練場の半分を返還するとしたSACO
合意でオスプレイは言われなかった。

高江住民の会の儀保昇さん。オスプレイパッドはまだ造られていない。造られたとしても、使われなければ、やんばるの森は再生する。

高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の間島孝彦共同代表。毎日、早朝に起きて遠い高江まで来て住民の会の皆さんと闘ってきた。

赤嶺政賢衆議院議員。1950年代にやんばるの森の住人が実弾射撃訓練をさせなかったことが今につながっている。キャンプシュワブやキャンプハンセンの自然が破壊されている実弾射撃訓練場とは違うところ。北部訓練場は使用不能になったから返すと海兵隊が明言しており、使用不能の訓練場と引き換えに新たに7基(SACO合意時)、現在は6基のオスプレイパッド(当時はヘリパッド)を建設しても、負担軽減にはならない。地位協定22条には、使用不能になれば、不必要になれば、米軍基地は返還すべきと書かれている。移設条件はない。南部訓練場には既設のオスプレイパッドが15カ所あり、6カ所で新設すれば負担の増大になる。G、H両地区はやんばるの森の中で一番自然度が高い。防衛省はテント撤去の根拠として防衛省設置法4条19号を指摘。同号は米軍基地の提供のために防衛局は仕事をしなければならないと規定。代執行の権利はないと明言。

7月22日の強制排除に続いて、再び危機が迫る沖縄県・東村高江! 〜朝6時から開かれた抗議集会に県内外から500人以上が集結! 北部訓練場「N1裏」テント前からIWJがリポート! | IWJ Independent Web Journal
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/323702
赤嶺政賢8/6@高江「森林管理署 防衛省の今後の伐採も認める」  中継iwj_okinawa1 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yr75ScpDopc

直径4センチ、胸の高さの木を伐採するには森林管理署と事前協議が必要。切っていけない木にテープで目印を付けていたが、防衛省は切ってよい木だと理解した。防衛省がごめんなさいと言ったから、今後は伐採を認める。SACO合意の担当者だった岡本行男氏は、北部訓練場の過半の返還は負担軽減になるが、当時造る予定だった着陸帯が今でもあの数が必要なのか、政府にも再検討が必要だとテレビで発言。

参考:
防衛局 高江での立木の無断伐採認める
https://www.rbc.co.jp/news_rbc/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E5%B1%80%E3%80%80%E9%AB%98%E6%B1%9F%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%AB%8B%E6%9C%A8%E3%81%AE%E7%84%A1%E6%96%AD%E4%BC%90%E6%8E%A1%E8%AA%8D%E3%82%81%E3%82%8B/

赤嶺政賢 8/7高江「オスプレイ3機が同時離発着・編隊飛行訓練ができるように」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_iH3HJAijQI

琉球山亀がN1にも現れるが、1週間にわたって食料を与えられずに訓練する米兵にとって一番おいしく映ることが環境審査会で指摘された。このような地域がN1、G、Hの3地区。一番生活を破壊するのがN1地区。N1の近くには既設の着陸帯があり、3機の編隊訓練が可能になる。警察比例の原則があるが、警察は憲法で保障された表現の自由を侵害してはならない。高江は戒厳令下にある。


太田光征