メール文章の転載につき、改行が乱れてすみません。
--------------posted by ohta
以下、向井さんの呼びかけも含めすべて転送・転載歓迎です。
米軍の直接の虐殺だけでなく、宗派対立の名の下にイラク人同士が殺しあうイ
ラクの中で、徹底した非暴力の原則を貫いてたたかうレジスタンス組織がありま
す。それが、イラク自由会議(IFC)です。
http://www.ifcongress.com/English/index.htm 2005年3月に設立されたIFCは、イラクの占領軍撤退と主権回復ととも
に、政教分離の民主的政府樹立を求める運動として、宗派対立が続くイラク国内
で独自の輝きを放っています。子どもを一番の希望とするサミール・アディル議
長は、イスラームの教えは子どもについて語らない、と指摘し、われわれはスン
ニ派、シーア派の前に、まず人間であるべきだと主張して、宗派を超えた国内の
連帯にも成果を上げています。イラクの占領を終わらせるために、わたし達が連
帯すべき相手は誰か、彼らの活動を知ることが答えを与えてくれるように思いま
す。
上記ホームページの壁紙は、1958年カーシム准将による民衆革命で王制が
崩壊、イラク共和国が成立したことを記念して、ジャワード・セリームが制作し
た幅50mにも及ぶ巨大レリーフ「自由のモニュメント」です。イラク近代美術
の先駆者セリームはこのモニュメントを残して41歳で急逝しましたが、彼のレ
リーフをかかげ、8か国語でメッセージを発信していることにも、IFCの決意
が表れているように思います。
ところが、そのIFCの安全部隊の隊長をつとめていたアブド・アルフセイ
ン・サダム氏が、7月4日未明、米軍とイラク国家警備隊に襲撃され、殺される
という事件が起きました。彼の娘も重傷を負ったとのことです。以下のIFC声
明にもあるように、IFCの安全部隊が住民の信任を得ている地域では、米軍、
宗派の民兵、家族による暴力が納まり、住民の自治が進んでいたにもかかわらず、
米軍特殊部隊はその安全部隊長の自宅を襲撃した上拉致し殺害しました。
イラク国家警備隊が襲撃を支援していることからも分かるように、傀儡のマリ
キ首相は、政教分離と米軍即時撤退に努力するIFCを支援するどころか敵視し、
同胞の殺害に手を貸しているのです。
以下、アブド・アルフセイン・サダム氏の死亡が確認された7月6日にIFC
が発表した声明を仮訳しました。
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【アブド・アルフセイン・サダム暗殺に対するイラク自由会議の声明】
Statement of Iraq Freedom Congress on the Assassination of Abdelhussein
Saddam
http://www.ifcongress.com/English/News/2007/0707/ifc-abd-state.htm テロリストである米軍は、7月4日バグダードのAlattiba近郊で、イラク自由
会議幹部のアブド・アルフセイン・サダムと彼の娘に発砲した後、彼を拉致しま
した。その2日後、彼の遺体はYarmouk病院の鑑識センターで発見されました。
この犯罪行為を犯した米軍は、イラク国家警備隊の支援で特殊な軍用車を使う特
殊部隊でした。
アルフセイン・サダムは、1957年バスラの進歩的な家庭に生まれました。
彼は1997年フセイン政権を厳しく批判した罪で情報局に逮捕され、2年間拘
束されています。2006年11月、彼はイラク自由会議の隊列に加わり、20
07年4月に安全部隊の隊長になりました。同じ年の6月には、イラク自由会議
の中央議会の補助議員に選ばれました。
彼のものおじしない度胸は多くの人の知るところでした。彼はバスラ、そして
バグダードの多くの地域で慕われる存在で、社会的影響力を持っていました。彼
はまた、安全部隊のメンバーが実地訓練や演習を行うバグダードの多くの地域で
その指導者でした。人々の安全や治安を掻き乱す宗派的なギャングを決して許さ
ない勇気でも彼はよく知られていました。彼が安全部隊の指導者を努めていた期
間を通して、彼の住んでいた地域だけでなく、安全部隊の活動していた地域で宗
派対立による殺人は起こらなかったのです。
安全と治安に関する例として、彼はAlaiwadeh近郊の状況を変えることができ
ました。さらに、彼は多くの安全部隊隊員やイラク自由会議のメンバーとともに、
「わたし達はスンニでもシーアでもない。わたし達はまず人間なのだ」というイ
ラク自由会議のスローガンを発表しそれを広めました。しかし、それが占領軍と
宗派的対立につけこむギャング達を怒らせてしまったのです。犯罪者米軍は、彼
らがテロリストのギャング達となんら血画がないことを改めて証明し、その犯罪
の記録に新たな例を付け加えました。米軍は、社会の富を盗むためだけにイラク
にやって来たのです。
これが、犯罪者が持ち込んだ民主主義の実態であり、彼らはイラクをその法律
と宗派的なギャングの法律に支配されるジャングルに変えてしまおうとしていま
す。そこでは、人間性を護るどんな旗も掲げることを許されず、したがって、イ
ラク自由会議がその方針と決意を変えないと見るや、本部を襲撃し、メンバーを
逮捕し、指導者の一人を暗殺することで打撃を与えようとしたのです。
イラク自由会議は、わたし達がアルフセイン・サダムの誘拐に対する声明で喚
起したように、テロリスト米軍が実行した犯罪行為に対し適切な対応をしていき
ます。
米軍マフィアのアブド・アルフセイン・サダム暗殺は、イラク自由会議の決意
をくじくことはできないでしょう。そして、それは、イラク社会からあらゆるテ
ロリストを追放する努力を続ける新たな原動力となるでしょう。アルフセインを
殺害しても、彼の精神、大きな夢、宗教的に自由で、人道主義が満たされ、占領
や宗派的な暴力のないイラクを実現するための勇気は、自由を愛する人々の心の
中に、ずっと生きつづけるでしょう。
アルフセイン・サダムよいつまでも。
占領とその同盟を打ち負かそう。
イラク自由会議よいつまでも。
イラク自由会議
2007.7.6
(以上、仮訳byどすのメッキー)
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安倍首相は、就任直後の昨年10月3日、すでにイラク攻撃の根拠はすべて崩
れているにもかかわらず、イラク攻撃を支持した日本政府の選択は正しかったと
強弁しました。
イラクの地獄を現出させた米政府はもちろん、日本政府の行為にもわたし達が
主体者として責任をとらせる努力なくして、日本国憲法の平和主義の実現はあり
えないと思います。
翻訳家の向井真澄さんが、駐日米国大使館を通じ、個人の連名で米国政府に抗
議文を送ることを呼びかけています。以下、呼びかけ文を転載します。
(以下転載)
イラクでは今も違法で残虐な占領統治がすすめられていますが、その中で、市
民のレジスタンス組織、イラク自由会議(IFC)の安全部隊長が襲撃され暗殺
されるという犯罪が、米軍とイラク国家警備隊により行われました。
満身の怒りと悲しみを感じるとともに、この時代に生きる人間として座視はで
きず、この事件について即刻米国政府に抗議しなければならないと思い、下記の
抗議文を用意しました。
できればなるべく多くの方々に賛同していただきたくお願いいたします。個人と
して月曜に米大使館に送付しますが、火曜日に直接手渡しに行きます。それで、
10日午前0時までに賛同メールをいただければ皆さんとの連名で抗議したいと
思います。
また、そうではなく、皆さんがそれぞれに抗議文を大使館(FAX: (03) 3505-
1862、
TEL:03-3224-5000(代表))に届けることも有効と思います。それが難しいとき、
署名ならできる、という方、
その場合は mukai@comsus.co.jp 宛てに
件名:抗議文賛同
本文:賛同していただける方の氏名
というメールを送信してください。
また、この抗議文を修正して、またはそのまま使用なさりたい場合のために添付
もし
ておきます。
以下、内容概略と英文(渡す文)を記載します。
(概略)
宛名:駐日米国大使
差出人:日本の市民、向井真澄ほか
抗議の主旨:国籍・宗教・文化を問わず、人はみな平和と正義のうちに生きる権
利があり、イラク占領当局およびマリキ政権はイラク国民の人権と尊厳を守る国
際法上の義務があるにもかかわらず、自ら、何らの理由もなくイラク文民アブ
ド・アルフセイン・サダム氏を暗殺し、その娘にも重傷を負わせた。この許すべ
からざる行為を糾弾する。謝罪し補償せよ。このような占領軍の即時撤退を要求
する。駐日大使には、この抗議を本国政府に報告し、犯罪の調査を行うよう要請
するよう要求する。
事件の概要:
非暴力、自治の力で、政教分離の民主イラク建設に取り組むイラク自由会議
(IFC)の安全部隊隊長宅を米軍特殊部隊とイラク国家警備隊が襲撃し本人を連
行、娘に重傷を負わせたのち、部隊長を殺害した。
IFCは「スンニでもシーアでもなく我々は人間だ」のスローガンと世界人権宣言
の精神に基いて活動しており、その安全部隊はいっさいの武力・暴力を各地域か
ら排除することに全力をあげている。IFCの安全部隊が住民の信任を得ている
地域では、米軍、宗派の民兵、家族による暴力が納まり、住民の自治が進んでい
る。
米軍特殊部隊とイラク国家警備隊はその安全部隊の長の自宅を7月4日未明に襲
撃し、部隊長とその娘を銃撃し、彼を連行、娘を応急手当すらせずに放置し、後
に彼を殺害した。
(抗議)
1.ひととして、また、イラクにおける民主主義の実現と暴力の終焉を目指す運
動のリーダーとしての、アブド・アルフセイン・サダム氏の暗殺に抗議する。
2. IFCの中心を担うひとりの殺害を通じての、IFCへの違法で邪悪な攻
撃に抗議する。
3.主権と民主主義の回復を目指す市民運動を弾圧しようとする意図と、そのた
めに米政府がとっている残酷な手段に抗議する。
(要請)
1.イラク占領当局とブッシュ政権に対して、アブド・アルフセイン・サダム氏
の死と娘さんの被害に対する謝罪と補償を求める。
2.マリキ政権にも同様に要求する。
3.米国をはじめとする占領軍の即時撤退を求める。
4.米国および国連がイラクをイラク人の手に委ねることを求める。
5.駐日米国大使に、この抗議を本国政府に報告し、この犯罪の調査を要請する
こと
をはじめとして、以上を実現する上で必要なあらゆる措置を講じることを求める。
(抗議文)
Japanese Citizens' Letter of Condemnation
Addressed To US Ambassador to Japan Thomas Schieffer
Date: July 9, 2007
Dear US Ambassador to Japan Thomas Schieffer,
In the conviction that all peoples on this planet should be allowed to
live in peace and justice, regardless of the nationality, religion or
culture, we citizens of Japan strongly condemn the killing of an Iraqi
civilian by the US Special Forces in Iraq after attacking him and his
daughter on July 4.
On July 4, troops of the US Special Forces in Iraq accompanied by the
Iraqi National Guard troops attacked the house of Mr. Abd-alhussein
Saddam, the head of the Safety Force under Iraq Freedom Congress,
wounding him and his daughter severely. They arrested him without any
good reason and left his injured daughter without aid to threaten her
life. Later, they killed Mr. Abd-alhussein Saddam secretly and against
international humanitarian law. No one, even a suspect of a crime,
should be punished without trial in our civilized society under any
circumstances. This act constitutes felony by the US occupation
authority itself while it is liable for securing human rights and
dignity of the people under its rule.
Besides, Iraq Freedom Congress is a non-violent democratic organization
devoted to creation of a secular and democratic Iraq through overcoming
terrorism and any other form of violence raging in Iraq under the
occupation rule. They condemn terrorism in general and killings savagely
continued in today's Iraq in particular.
Thus we condemn:
The assassination of Mr. Abd-alhussein Saddam as a human and as a leader
of the movement for democracy and the end of violence in Iraq,
The illegal and vicious attack on Iraq Freedom Congress through the
killing of one of its leaders, and
The intention to clamp down the civil movement for sovereignty and
democracy and the brutal means the US government is employing to do so.
We demand:
The US occupation authority and the Bush administration to apologize and
compensate for the death of Mr. Abd-alhussein Saddam and injury of his
daughter,
The Maliki administration to do the same,
The US and all occupation forces to withdraw from Iraq immediately,
The US and the UN to let the Iraqis to govern themselves, and US
Ambassador to Japan Thomas Schieffer to take all necessary actions to
facilitate the above, including reporting of this condemnation and
request of investigation of the crime.
Masumi Mukai, a Japanese citizen
****** Names of people joining this particular condemnation follow. ****
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