2012年03月19日

バンダジェフスキー博士院内記者会見と京都講演会の書き起こし

15日の京都講演での聞き書きレポートです。
http://portirland.blogspot.jp/2012/03/315.html



みなさま
ユーリ・バンダシェフスキー博士の記者会見を先ほどインターネット中継でやっておりましたが、そのおもに質疑応答部分の内容に関してのみ拙いメモをとりましたのでシェアさせていただきます。
いろいろ抜けておりますが。

●バンダジェフスキー博士院内講演会
http://www.ustream.tv/recorded/21213134
で観ることができます(3/19 16:44現在)。

田中泉


この事故を小さな事故と思ってはいけない。世界にとっても大変だが日本は特に大変だ。

かつてゴメリの医科大(彼は元学長)に日本人の研究者たちが来たことあり、セシウムが心臓にとって危険であるということに深い理解を示していた。でもその経験が活かされていないのが理解できない。

何も見えず情報もない状態では何もできないと思う。ウクライナ・ベラルーシ・ロシアの各地域で「黙っている」政策が事態を悪化させ悲惨な状況になっている。日本は我々の経験をもう一度繰り返そうとしているように見える。

放射性物質の汚染源を早く廃棄しなければならない。日本全国にばら撒く必要はない。

「黙っている」という政策はかつてのソ連邦共産政権ならまだしも、21世紀文明社会の日本でこういうことが起きるのが理解できない。

新しい食品の基準値をどう評価するか→食品に放射性物質が含まれていることじたいが、非常に危険である。ベクレル数を下げるのは肯定的な動きではあるが、4月からの新しい基準はベラルーシでもここ13年ぐらい使われている基準であり、この基準のおかげで住民が放射性物質取り続けてしまっている。食品を食すると放射性物質を体にとりこんでしまい、様々なシステムに影響を与える。それは外部被ばくより数段深刻で、非常に危険だ。

必要なのはクリーンな食品とクリーンな土地である。どんな放射性物質であれ、それをとりこむと言うことは本当に体にとって危険だ。牛乳は100Bqならいいということになっているが、99BqはOKで101Bqはだめなのか?何が基準なのか?つまり基準というのはあくまで運用的なもので、放射性物質の含まれた食品は実際すべて危険なもの。人々は放射性物質のない食品を受け取る必要がある。

高い濃度で汚染されている地域は福島だけでないと聞いている。東京でもあちこちでセシウムが観測されていると聞いている。人々は汚染されている地域からきれいな土地に引っ越すべきだと思う。
人々の健康を守るという対策においては国が役割を果たすべきだ。今起こっていることに対してしっかりと責任を果たし人々の健康を守るべき。それが政治の責任である。

長い間汚染地域に住む人達が新たな放射性核種を摂りこむとなるとさらに危険である。 最も危険なのは食品を通して体の中の臓器にとりこまれることだ。
子どもは10-30Bq/kgで60%に心電図異常が起きる。Bq数が上がると心臓の動悸の悪い子どもが増える。ベラルーシにはそういう子どもがたくさんいる。だから死んでいるのだ。70-100Bq/kgで、突然死のリスクグループに入る。

福島などで若い高校生が突然死している事例がある。知人の知人も突然死した。亡くなった方の臓器のセシウムを測定することには意味があるとお考えか?
→解剖すればセシウムは出てくるとは思うが、亡くなってしまった方はどうすることもできないのが残念だ。生きている方々を検査することが重要。かならず体内のセシウム濃度を調べる必要がある。そうすればリスクグループ(突然死に繋がるグループ)を把握できる。

環境中にセシウムが高い濃度で存在すると突然死の可能性がある。セシウムは特に心臓に対して激しく攻撃を加える。心筋細胞に蓄積し、代謝機能が失われ、エネルギー産出ができなくなる。心拍が乱れる。心停止する。突然死する場合の濃度に決められたものはない。僅か20-30Bq/kgでも心拍異常が出てきている。それが突然死の原因になりうる。子どもも大人も全員の線量調査を。

残念ながら皆様のところには情報が少ない。情報をこのまま隠しつければ日本人という国民はわずかになる。

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太田光征
posted by 風の人 at 19:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

福島第一4号機大惨事を免れた三重の想定外偶然:詳説

諸留さんが詳細な分析を付して「三つの幸運」が日本をさらなる原発震災から救ったことを説明しています。要約すると…

(1)原子炉ウェルに水が、たまたま、あったこと(これも想定外)

(2)プールゲート部の「仕切り板」の底部が、ウェル側からの水圧で破損したこと(これも想定外)

(3)プールゲート部の「仕切り板底部」が、プール側の水圧で、偶然にも、再び閉まったこと(これも想定外)

太田光征



福島第一4号機大惨事を免れた三重の想定外偶然:詳説

[2012(H24)年03月11日(日)AM02:30 送信]
《パレスチナに平和を京都の会》
"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)
諸留(モロトメ)能興(ヨシオキ)です
[既読重複御容赦下さい]
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衝撃的な報道が『朝日新聞』2012[H24]年3月8日(木)朝刊第一面記事
http://digital.asahi.com/articles/TKY201203070856.html
または
2012年3月8日 朝日新聞デジタル
http://einstein2011.blog.fc2.com/blog-entry-571.html
で報じられました!

 緊急なので、とりあえず、私(諸留)の補足・説明無しの、「生記事」だけを、お知らせします。

 原子炉の構造が良く分からない一般市民の方は、次回以降、私(諸留)が、数回に分けて、分かりやすく、丁寧に説明致します。

 「今回の福島第一原発事故が、あの程度の事故で済んだのも、日本の原子力技術の高度さ、確かさがあったからこそだ!」
と、原子炉工学の専門家が、まことしやかに言い張ってきています。

 しかし、それは嘘も嘘、「真っ赤な大嘘」であることが、今回の『朝日新聞』の3月8日付朝刊報道から、完全に、明らかになりました!!

 以下の朝日新聞の記事が事実であれば、福島どころか、首都圏も含め、日本列島の半分以上が、世界史上かってないほどの深刻な放射能汚染大事故になっていても、全く不思議でなかったことが明らかになりました!!

 私たちが、現在、こうして安閑として暮らしていれるのは、全くの偶然でしかありません。たまたま、2つの偶然が、同時に重なった為に、本当にラッキーな事に、助かっただけだったのです!

 それこそ「想定外の偶然の出来事」が、2つも重なったために、現在の程度の被害で(たまたま)今のところ、留まったにすぎないことが、明らかになりました!

 我が国の原子力工学技術の優秀さが、大惨事を回避できたのではありません!

 チェルノブイリのあの大事故をも上回る、世界史上かってない大惨事になっていても、当然でした。そうならなかったことが、まったく不思議なほどです。

 以下、事実だけを、とりあえず、お知らせします。

 分かる人には、以下の記事だけで、十分、分かる筈です!!

記事の中の[◆註]は諸留が補いました。


-----以下朝日新聞報道記事--------

 東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機[◆註:1]の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。

 4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウド[◆註:2]と呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった[◆註:3]。

 工事は、原子炉真上の原子炉ウェル[◆註:4]と呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピット[◆註:5]に計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。

 無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。

 ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。

 4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。

 水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。

 しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。東電は、この水の流れ込みがなく、放水もなかった場合、3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。

(記者:奥山俊宏)

[◆註:1]
 福島第一原発4号機は、BWR(沸騰水型)Mark I 型。1978年10月12日稼働。出力78・4万キロワット。日立製作所。総工費約800億円。

[◆註:2]
 BWR炉心内のシュラウドについて
http://www.engy-sqr.com/kaisetu/topics/shroud.htm

添付ファイル「BWRのシュラウド構造図」および

添付ファイル「4号炉冷却プール構造図」参照

[◆註:3]
 「シュラウド」の交換は、何故行わねばならなかったのか?
 シュラウドの応力腐食割れ(SCC)対策が交換の必要の原因だった!
http://www.engy-sqr.com/kaisetu/current%20topics/scc.htm

[◆註:4]
 核燃料プールには、使用済み核燃料と、交換用の新核燃料が貯蔵されている。圧力容器の上の部分を「原子炉ウェル」と呼ぶ。このウェル(well)とは、井戸のこと。ちょうど。井戸の底に原子炉を埋め込んだような形になっているので、こう呼ばれる。

[◆註:5]
 DSピットの説明図(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf

【参考 その1】
読売新聞社のYOMIURI RINEでも簡単に報道されてます。朝日のほうが詳しい。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110428-OYT1T00663.htm

【参考 その2】
 2012[平成24]年3月11日現在の、福島第2原発4号炉の核燃料プールの危険な状態について
http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/03/10/6369818


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[2012(H24)年03月10日(土)AM11:30 送信]

 前回に続き、『朝日新聞』2012[H24]年3月8日(木)朝刊第一面記事

http://digital.asahi.com/articles/TKY201203070856.html

「危機一髪で大惨事を回避した福島第一原発4号炉」で起こったこと(その2)を、整理してみます。

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【 1 】福島第一原4号機の、使用済み核燃料貯蔵用プールの冷却機能停止の原因は何だったのか?

(考えられる原因:その1)

 昨年2011年3月11日午後14時過ぎに発生した大地震の振動で(津波が襲来以前までに)、プールの損傷(破壊や亀裂)が発生した為、冷却機能に支障が生じた可能性も、現在までのところ、完全には否定できない。

(考えられる原因:その2)

 地震の振動それ自体だけでは冷却プールは壊れなかったが、地震発生後約1時間後に襲った津波により、原子炉建屋が損傷し、核燃料貯蔵用プールに損傷が発生したのかも。

(考えられる原因:その3)

 地震による外部電源喪失とその後の津波による浸水で、非常用ジーゼル発電機も浸水故障した為、冷却機能が完全に停止した為、プールの冷却機能がストップし、プール内が「高温の空焚き状態」となり、プール内の使用済み核燃料棒の溶融で、水素爆発(あるいは部分的核爆発)が発生し、それによって爆発・損傷した。

(考えられる原因:その4)

 隣接していた3号炉の3月14日午前11時1分の爆発の際の爆風や破片が、4号炉プール(関連装置も含め)が破壊されたため。

 ・・・などの幾つかの原因が推定される。

(考えられる原因:その5)

 東京電力の昨年2011年11月10日の発表では、『福島第1原発4号機原子炉建屋で3月15日午前に発生した水素爆発は、4号機の使用済み核燃料プールから発生した水素が爆発したのではなく、4階と5階にある空調ダクトの吸気口の金網が爆風で通常の流入方向と逆向きに張り出し、空調ダクト自体も爆風とみられる衝撃で散在していたことから、隣接する3号機からの水素の逆流が原因だったとの調査結果を発表している。

http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20111110/

 この東電の見解では、4号機の「使用済み核燃料プール」の冷却水が蒸発する、いわゆる「空焚き状態」にはならなかった、したがって4号炉の使用済み燃料プールからは水素ガスは発生しなかった、ということになる。

 4号炉自体には問題が全くなく、隣接する3号炉からの、いわゆる「貰い事故」であったとする、東京電力のこの見解は、4号炉自体が大惨事を発生させる深刻な過失(事故原因)が、4号炉自体にもあったことを、覆い隠す説明である。

 そのことは、上記、『朝日新聞』2012[H24]年3月8日(木)朝刊第一面の記事から明らかになった。

 使用済み核燃料プール中に入っていた1535本の「使用済み核燃料」が過熱・崩壊し、核燃料棒の溶融し水素爆発したのでは?との疑惑も、依然残されている。

 もしかしたら、部分的核爆発の疑惑も否定できない。

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【 2 】偶然に重なった2つの幸運のおかげで4号炉使用済み核燃料プールの大爆発、大惨事には至らなかった!それは、全くの幸運でしかなかった!!

【 2の1 第一の幸運! 】

 沸騰水型(BWR・マークワンMark I)の4号機は出力78・4万キロワットで

総工費約800億円をかけて建設され、1978年10月12日から営業運転を開始した原子炉です。

 一昨年(2010年)11月から定期点検(定検)に入り、「シュラウド」[◆註:1]と呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事も、この定検期間中に行われていた。

 「シュラウド」の交換は、何故行わねばならなかったのか?

 1978年10月12日の営業運転開始以来、32年間の長期運転で、「シュラウド」の「応力腐食割れ(SCC)」[◆註:2]が深刻化し、その交換が必要になったからだ!

http://www.engy-sqr.com/kaisetu/current%20topics/scc.htm

 シュラウド製作には機械加工、溶接、機械加工と、厳密な品質保証計画に基づく、細心の注意を払い製作される。材料も特別注文で日本でも1〜2の有名鉄鋼メーカーでないと供給できず、納期も10ヶ月かかる。

 田原総一朗(テレビ東京ニュースキャスター)が「日本は高度な科学技術国家だから原発は完璧な技術を駆使しているから確かだ!」などど豪語する(朝までナマテレビ)のも、こうした事実に基づいている。

 田原総一朗氏以外にも、「今回の福島第一原発事故がこの程度で済んだのも、我が国日本の技術水準の高さがあったればこそだ!」などと、さも、知ったかぶりし、いけしゃあしゃあと語る、愚か者が、国民の中にも、相当多くいる。

 とんでもない話だ!私(諸留)の指摘する事実を、じっくり読めば、そうした考えが、いかに間違っているか、明らかになるであろう!

 原子炉を構成する個々の部品が、たとえどんなに、ハイテク科学技術を駆使した成果の、見事な製品であったとしても、数万個、数十万個にも及ぶ、膨大な部品(パーツ)の巨大な集合体である原子炉は、それら数十万のパーツ全てを完璧な製品で満たすことは不可能である。

 また仮に、全てのパーツが完璧な精度で製造されたとしても、今回の4号炉の「補助装置」のように、設計段階でのミスまで防ぐことは出来ない。

 更に、机上での設計ミスは回避して完璧な設計であったとしても、それを現場で組み立て、溶接、建設する現場段階での、手抜きや、溶接技術の未熟さ・杜撰さまでも完璧に無くすことは、更に難しい。

 実際、原発工事現場で行われている杜撰な作業の数々の、生々しい実例報告は、枚挙に暇がないほど無数にある。

 1級プラント配管技能士として、原発現場で20年働きつづけた、

故平井憲夫氏の遺稿の、現場での杜撰な工事の、詳細な証例を見よ!

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/251286350.html

 ともあれ、東京電力にとっても原子炉の「シュラウド」交換は、大工事であった。

 わが国では、6つの原発で「シュラウド交換」が行われている。稼働停止直後のシュラウド交換となるので、高線量被曝下の作業となる。十分な遮蔽(水)下での遠隔作業の、大工事となる。日本以外で交換したのはスエーデンでボルト締結の1例があるだけ。

 ところが、大震災発生の昨年(2011年)3月11日の数日前に、シュラウドに付属している「補助器具の寸法違い」があることが判明した。それで、その補助器具を新たに「造り直す」必要が生じた。

 定期検査(定検)の期間は1日でも短くして、少しでも早く運転再開したい電力会社にとって、その影響で、着工中だったシュラウド交換工事の工期に遅れが出たことは「想定外」であった。会社のソロバン勘定からも、定期検査(定検)期間の延長!という、非常に、好ましくない事態が生じた!

 当初予定では、4日前の、3月7日には、シュラウド交換工事も完了し、大地震が起きた3月11日当日には、4号炉の炉心上部の「原子炉ウェル(well)」と呼ばれる、空間部には水は入っていない、「カラッポの状態」になっている筈であった。

 震災発生の3月11日当日になっても、4号炉圧力容器上部の「原子炉ウェル(well)」と呼ばれる空間と、それに隣接する「DSピット」[◆註:3]と呼ばれる(臨時の物置棚のような空間)の2つの空間に、合計1440立方メートルもの大量の水が、たっぷり満たされた状態となっていた!

 これが、【 第1の幸い 】であった!!

 もし、「シュラウド補助器具の寸法違い(設計ミス)」が生ぜず、設計図通り、キチンと正確に補助器具が製造されていたら、この器具を使っての4号炉の炉心内の「シュラウド」の交換作業も、停滞することなく、当初の工期通り、順調に進んでいて、当然、「原子炉ウェル(well)」には水が無い「カラッポ」に、当然なっていた筈であった。

 同様に、「DSピット」部も、3月11日の震災当日には、そこに保管されていた部品も既に取り出され、「原子炉ウェル(well)」と同様、DSピット部の空間も、水が満たされていない「カラッポの状態」であった筈だった!

こうして、4号炉の使用済み核燃料プールが、前述( 1 )〜( 4 )のいずれかの原因で、空焚き状態になった時でも、大量の水が満たされた「原子炉ウェル(well)」や「DSピット」部とは、「隔離板」一枚で隔てられていたことで、空焚き状態になった核燃料プールの中に、大量の水が、使用済み冷却プールの傍に存在している、という状況が生まれた!

これは全くの偶然であった。

人為的ミスがあったからこそ、大惨事には、たまたま、至らなかっただけの話だ!

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 これとは全く別の、【2の2 第二の幸運! 】も、全く偶然に重なったことで

大爆発の大惨事にいたらずに済みました。

チェルノブイリ事故の数十倍にも達する大惨事に

99・9999‥‥%なっていても

少しもおかしくありませんでした!

まったくラッキーに、現在の程度の被害で済んだことのほうが

全く不思議に思われます・・

次回以降も詳述します。

[◆註:1]

 「シュラウド」(Shroud:覆う物の意)。

BWR型原子炉の圧力容器の中にある、炉心を囲む構造物(「ついたて」のようなものと思ってくれれば良いでしょう)をシュラウドと呼ぶ。

 「シュラウド」の中には、燃料集合体の下部に「炉心支持板」があり、燃料上部にも「上部格子板」があり、それぞれがボルトで固定されています。これら(1)シュラウド、(2)炉心支持板、(3)上部格子板と、(4)シュラウド・ヘッドと呼ばれるシュラウドの蓋、(5)制御棒の動作の案内をし、同時に、燃料の重量を支える制御棒案内管、(6)シュラウド・ヘッドの上に設置される蒸気乾燥器・・・これら(1)〜(6)を、ひとまとめにして「炉内構造物」と呼ばれる。

 「シュラウド」の重要な役割りのひとつは、燃料集合体を支える働きがあります。高温・高圧の熱水が激しく循環する炉心内では、燃料集合体自体も、ガタガタ激しく「横揺れ」するので、炉心支持板や上部格子板という構造物で支えることで、燃料集合体を正しい位置に保つという重要な役目が、シュラウドはあります。

 「シュラウド」の二次的な役割は、原子炉冷却水の通路を安定した流路にするという役目も、同時にあります。

 冷却水は燃料集合体を囲む燃料チャンネル内で、一部は沸

騰しながら、シュラウドの上蓋の隙間へと流れ込み、そこにある「気水分離器」で蒸気となって分離されます。更に蒸気乾燥器で水分を除去した後、タービンへと送り込まれます。

 更に、「シュラウド」の大切な役割として、圧力容器につながる配管破断の事故対策として、非常用炉心冷却系でシュラウド内に冷却水を緊急注入する際に、外部に漏れだした冷却水に代わって、「内釜」として冷却水を貯めておくという役目も合わせ持っています。

 このように「シュラウド」は原子炉炉心部の一番大切な部品です。

 110万KW級原子炉の場合、「シュラウド」の大きさは中央部で直径約5m、高さ7m、胴部の肉厚5センチの、「オーステナイトステンレス鋼」という(鉄に約18%のクロムと約8%のニッケルを混ぜた合金で、腐食しにくい性質と、強い剛性を持ち、表面が薄い酸化皮膜で覆われているため腐食しにくいので、原子炉の配管や構造物によく使われる素材)ステンレスで作られた円筒。

http://www.engy-sqr.com/kaisetu/topics/shroud.htm

[◆註:2]

 超高温・高圧の過酷な環境に、30数年〜40年も「シュラウド」が晒され続けると、原子炉特有の、特殊な環境の下では、引っ張り応力が加わった状態で、局部的にこの皮膜が破れることが生じます。

 とくに、熱影響を受けた「シュラウド」の溶接箇所が集中的に腐食され易くなります。これが「応力腐食割れ(SCC)」の原因となる。特に、高温・高圧の原子炉冷却水(冷却水といっても灼熱の超高温の熱湯だ!)に晒され続ける中で、その中に溶けている酸素が、「応力腐食割れ(SCC)」の原因となることが、最近になって分ってきている。

[◆註:3]

「原子炉ウェル(well)」に隣接して(使用済み核燃料プールとは反対側の位置にある)「DSピット」と呼ばれる空間がある。ここは、「原子炉ウェル」と同様に、水を満たすことができ、使用済みの古いシュラウドを切断した後の部品(パーツ)や、ドライヤーや、セパレーターなどの部品を保管する(一時的に高濃度汚染したパーツなどを保管する棚のような役目をした)プールにもなる。

なお、水で満たすのは、高濃度放射能汚染している機材を扱う際の被曝を防ぐためである。水を構成する水素(原子量1)の原子核は、陽子一個なので、陽子とほぼ同じ質量を持つ中性子線や、アルファー線(ヘリウム原子核:原子量4)などの放射線に対して、他の元素(素材)と比べ、より効果的な減速効果が得られるので、冷却効果以外に減速剤としても、水は有効であるため。

*****転送/転載/拡散歓迎*****

真の文明は

山を荒らさず

海を荒らさず

村を荒らさず

人を殺さざるべし (田中正造)

「あとから来る者のために」

あとから来る者のために 田畑を耕し

種を用意しておくのだ

山を 川を 海を きれいにしておくのだ

ああ あとから来る者のために

苦労をし 我慢をし

みなそれぞれの力を傾けるのだ

あとからあとから続いてくる

あの可愛い者たちのために

みなそれぞれ 自分にできる

なにかをしてゆくのだ   (坂村真民)

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[2012(H24)年03月10日(土)PM16:25 送信]

 前回に続き、『朝日新聞』2012[H24]年3月8日(木)朝刊第一面記事

http://digital.asahi.com/articles/TKY201203070856.html

「危機一髪で大惨事を回避した福島第一原発4号炉」で起こったことの、続き(その3)です。

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【 2 】偶然に重なった2つの幸運のおかげで4号炉使用済み核燃料プールの大爆発、大惨事には至らなかった!それは、全くの幸運でしかなかった!!

前回の【第一の幸運】に続き、もうひとつ、偶然の上に、更に重なった偶然を、確認します!

【 2の2 第二の幸運! 】

 前回述べた「第一の幸運」とは全く別に、更にもう一つの「第二の幸運」も、たまたま、同時に重なったのもラッキーでした!

 前回説明したように、「原子炉ウェル(well)」と、「使用済み核燃料用プール」の両方に、水が満たされていたのですが、この両者の間には、それを仕切る形で、「仕切り壁」という可動式の「壁(衝立のようなもの)」があります。

 この「仕切り壁」が(おそらくその下端部であったろうと想像されますが)、水圧で外れるか、あるいは、破壊や亀裂などの損傷の可能性もあるが、予想もしなかった、偶然の事故も、たまたま、「空焚き状態のその時にタイミングを合わせるかのように」発生したのです!

 この「仕切壁」の下端部の「外れ」は、炉心上部の「原子炉ウェル」のプールのある方向から、「使用済み核燃料用プール」のある方向へと向かう形で損傷(破壊または亀裂、隙間が発生する)という形で「外れ」ました。

 何故、「原子炉ウェル(well)」から「使用済み核燃料用プール」の方向に向かって「仕切り壁」が「外れた」のか?以下が、考えられるその原因です。

【仕切り壁が外れた原因 その1】

 地震の振動で仕切り壁が壊れるか、あるいは、仕切り板を固定していたボルト類に「緩み」が発生したのかも?

【仕切り壁が外れた原因 その2】

 3月15日の4号機の火災に伴って生じた爆発の際の衝撃

(爆風や3号炉の機材の破片などの衝突かも?)で、

「原子炉ウェル」と「使用済み核燃料用プール」の間の

「仕切り板」が壊れたのかも?

【仕切り壁が外れた原因 その3】

 定期検査(定検)開始に伴って「原子炉ウェル」に水を満たす際の「仕切り板」設置の際に、現場作業員の単純作業ミスで、キチンと仕切り板を閉鎖しなかった可能性も考えられる。

 閉鎖したとしても不十分な閉鎖に留まったためかもしれない。高濃度汚染した、高温の巨大な物体を、水中で移動したり、開閉する作業は、限られた時間内で迅速に処理しなければならない過酷な作業であることからも、これは十分あり得ることだ。

【仕切り壁が外れた原因 その4】

 「DSピット部」と「原子炉ウェル」の2つの空間に合計で1440立方メートル(1440トン)もの大量の水で、たまたま(設計上のミスの影響で)満たされていました。「仕切り板」の隣の「使用済み核燃料プール」が、通常なら水で満たされておらねばならない筈なのに、それがカラッポ状態だったため、

「仕切り板」を境として、その水圧で「原子炉ウェル」側から「使用済み核燃料プール」側へと向かう強烈な「水圧の差」が生じました。

 この「原子炉ウェル」側から「使用済み核燃料プール」側の方向へと働いた「強烈な水圧」が加わったことで、「仕切り板」の底部の破壊されたか、あるいは破壊までは至らなかったとしても、隙間やズレや歪みが発生したか・・・の、いずれかが発生したことも、十分予想できます。

 水深が深くなるほど水圧は大きくなることを考えれば、恐らく水圧の一番大きく加わる「仕切り板の底部」、プールの底に近い部分の「仕切り板」が破壊された模様。

【仕切り壁が外れた原因 その5】

 あるいは、以上の原因【1】〜【4】のそれぞれの原因が幾つか複合したことも、考えられる。

 いずれにせも、「仕切り板の破壊(ズレ?あるいは歪み?)」の原因の確認は、最終的には、使用済み燃料を搬出し終えた後の、現場検証で、より真実が分かってくるであろう。今後も、東電や政府の報告でも注目しなければならないポイントのひとつである。

 ちなみに、私(諸留)は、この【第二の幸運】の「仕切り壁が外れた原因」は【 その4 】が、真相だろうと思っている。

 そう判断する理由は、「原子炉ウェル」側から「使用済み核燃料プール」側の方向へと力が加わることは、原子炉の設計思想や、定期検査(定検)時の「仕切り板」の操作上からも、「起こりえないこと」として理解され、設計されているからです。

 なぜかというと、福島第一原発4号炉に限らず、他の原子炉でも、全て「使用済み核燃料プール」には、使用済みの核燃料棒が、常時保管されている場合が、ほとんどです。

 青森県六ヶ所村での再処理工場での保管場所が、ほぼ満杯に近い状態に達している為、全国各地の原発の「使用済み核燃料プール」も、使用済み核燃料が貯まっている状態が、24時間、日常化している。

 そんなわけで、「使用済み核燃料プール」には、常時、使用済み核燃料が格納されているわけです。 高濃度放射能を放射し、被曝する危険から防御するため、「使用済み核燃料プール」も、常時満水状態にしておくことが、前提となっている。

 事実、福島第一原4号炉の場合も、「使用済み核燃料プール」の内には、1535本(原子炉2基分相当)もの使用済み核燃料が保管されていた。

 出力の違いや、原子炉の型の違いなどで、本数は異なってくるが、一般的には出力が100万キロワット前後の原子炉1基で、通常は約400体〜800体ほどの、「燃料集合体」が原子炉内に装荷される。

 東電の図面では、「原子炉ウェル」と「DSピット部」との間にも、「仕切り板」を固定する溝が、底に設置されているので、必要に応じて「仕切り板」を設定する場合もあるのだろう。両者の水深は、「使用済み核燃料用プール」よりは浅いのです。しかし、「仕切り板」が撤去された状態では、そこに蓄えられる水の量は相当の量となる。

 それは、以下の東京電力の「DSピットの説明図」

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf

の図を見ることでも確認できる。

 「DSピット」および「原子炉ウェル」に満たされている大量の水(約1500トン)が、事故当日の3月11日に、たまたまの「偶然で」蓄えられていたことは、前回既に、指摘した。

 これに対し、「使用済み核燃料プール」の方は、様々な原因から震災直後から「空焚き状態」となって、文字通りプール内は、ほどんど水の無い「カラッポ」状態になっていた。

 普段は、使用済み核燃料が格納されている「使用済み燃料プール」は、常時水で満たされている「満水状態」にある。それに対し、「原子炉ウェル」や「機器貯蔵プール(DSP)」は、定期点検や作業時など、一時的にしか利用されず、その一時的な時だけ水で満たされる。それ以外は、通常は、原子炉稼働中の普段は「カラッポ」状態となる。

 このため、水圧は隔離板を隔てて、「使用済み燃料プール側」から「原子炉ウェル」側へと、常に働くことになる。それ故隔離板は、特に隔離板の深い位置ほど(つまり隔離板の下部の方に)、より大きな水圧が加わることになる。

 使用済み核燃料と同様に、この「仕切り板」もプールの上部の移動式クレーンを使って、上下方向に引き上げたり、釣り下げたりして開閉するのかもしれない。あるいは水平に(戸障子式に)水平にスライドさせるか、ドアのように回転させる構造なのかもしれない。

 今回の4号機建屋の爆発崩壊で、そのクレーンも「使用済み核燃料プール」に落下していることが、ヘリコプター(「飛行」の2文字削除)から観察されている!

  本来なら「DSピット」および「原子炉ウェル」の両方の空間がカラッポ状態でも、「使用済み核燃料プール」がカラッポ状態になることは、原子炉設計上からも、想定されていないのだ。

 まして、「DSピット」および「原子炉ウェル」の両方の空間に水が大量に満たされた状態の時に、「使用済み核燃料プール」がカラッポ状態になるなどという「異常事態」は、設計段階でも考えられていないのだろう。

 両者を仕切る「仕切り板」の耐圧強度も、常時満水状態になっている筈の「使用済み核燃料プール」方向から「DSピット」および「原子炉ウェル」方向へと向かって働く圧力には強固に設計されていても、その逆、つまり、「DSピット」および「原子炉ウェル」側から「使用済み核燃料プール」の方向へと向かって働く圧力には、十分耐えるような設計になっていなかった可能性が十分考えられる。

 その証拠に、先に前掲の、東京電力の「DSピットの説明図」

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf

の図の、「原子炉ウエルWELL」と「使用済み核燃料プールSFP」との境界部は、プールゲート(水門)と呼ばれます。このプールゲートでは、「プールの方の水圧が高い」という前提で作られています。その結果、プール側の水量が減るに従い、ウェル側からの水圧に耐えきれず破損したのです。

このプールゲート部に設置される「仕切り板の下部」を、もう一度見て下さい。

 「仕切り板」の下部にも「出っ張り(溝)」が付いているが、明らかに「原子炉ウエルWELL」側の高い溝に「はまる」構造になっているのが分かる。この東電の図は、略図(見取り図)で、設計図ではないので、軽々しくは断言は出来ないが、他の原子炉の「使用済み核燃料プール」の仕切り板でも、似たり寄ったりの構造であることは、ほぼ、間違いあるまい。

 これは、水圧が「使用済み核燃料プール」側から「原子炉ウエルWELL」側へと働くことを考慮した、設計思想に基づいた設計構造になっていることを、物語っている。

 この仕切り板を、定期検査(定検)の際に、どのようにして仕切り、仕切った後、どのように、しっかり固定させるのかまでの詳細な工程は、今の私(諸留)には分からない。

 少なくとも、 このプールゲート部での「仕切り板」を頻繁に開閉させる必要上から、この「仕切り板」を閉鎖した後の、最終的な「締め作業」は、おそらく、それほど強固な「ボルトによる締め」ではないことは、容易に想像できる。

 高濃度放射能汚染している「仕切り板」からの、

無用の被曝(ひばく)を避けるための短時間の作業とならざるを得ないし、それも、水中での開閉や「(ボルトなどの)締め付け」作業であること、を合わせ考えると、「仕切り板」採取的「締め付け・密閉作業」が不完全な作業であった可能性は、十分予想できる。

 不完全であっても、水が「原子炉ウエル」と「使用済み核燃料プール」の両者の間を、たとえ漏れ流れ伝わることが発生しても、「水がある限り、どっちみち、大した問題ではない」と、東京電力も現場作業員も考えていたとしても、おかしくはない。

 上記の東京電力の2011年6月20日の「1F4原子炉ウェルおよび機器貯蔵プールへの注水について」の説明図に続く下段の「使用済み燃料プールの事故後(注水開始前)」の水位の動向」の図

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf

 の(3)シール減圧→ウェルからプールへ水流入、の図でも、「仕切り板」下部に「青矢印」で、「使用済み核燃料プール」側への「流入事故」の図が掲載されている!

 例によって、東京電力は、この「突発事故」の原因は一切述べていないし、「仕切り板」の外れも、それを「事故」とは一切言っていない! 東京電力の「事故隠し」「隠蔽主義体質」は、事故後も全く変わっていない! 東電の図面と説明からでは、恰も水流が「使用済み核燃料プール(SFP)」に流れるように設計され、冷却水が巧く「プール」側に流れたように受け取れるが。しかし、「使用済み核燃料」が運び込まれる前に「使用済み核燃料プール」に注水すれば、その水圧で「仕切り板」は密閉するので、「問題なし」としたようである。

 大震災発生4日経過した後の、3月15日午前に4号機の原子炉建屋で水素爆発(あるいは再臨会による小規模の核爆発の疑いも、現時点では、完全に否定できない)が発生した時以降から、急速に「使用済み核燃料プール」が「空焚き」状態となったことで、「使用済み核燃料プール」側から仕切り板に加わっていた圧力も急激に低下した。

 それに対し、逆に、「原子炉ウエル」側から「使用済み核燃料プール」側に加わる大きな水圧が加わっていたため、仕切り板を境にして、両者の側での仕切り板に加わる圧力に、著しい違いが発生することとなった。

 「原子炉ウェル側」の圧力が、「使用済燃料プール」より高くなるというような事態が起こることは、設計上では、最初から想定されていなかったことは、今までの記述から分かるだろう。

 その結果、「仕切り板」の下部付近を中心として破壊(あるいは損傷・歪み・亀裂・隙間発生など)の異常事態が生じた。

 そしてその亀裂(損傷・隙間)から、約1万トンもの大量の水が、一気に「使用済み核燃料プール」内へと流れ落ちことが、今回の報道から分かった。

 さらに、3月20日からは、これに加えて、外部からの放水(あの象の鼻のクレーン式のホース使用)で、「使用済み核燃料プール」内に、更に追加の冷却水注入も加わったこともあって、「使用済み核燃料プール」内の核燃料の溶融を、かろうじてくい止めた!という結果となった。

 もし、この「仕切り板」の破壊(損傷)という【偶然な出来事】が起こらず、「原子炉ウエル」側から「使用済み核燃料プール」への水の大量流れ込みが生ぜず、「象の鼻」による放水注水追加の始まった4日後まで、冷却水の追加が間に合わなかったら、「使用済み核燃料プール」内の使用済み核燃料棒の露出、溶融が始まっていた筈!

 事実、東京電力も、冷却水がたっぷり入っていたとしても、追加注水による冷却が行われない場合は、3月下旬には、使用済み核燃料棒の露出が始まると計算していた。

 カラッポ状態の「使用済み核燃料用プール」内へと、工期予定では3・11日当日には、存在する筈のなかった「原子炉ウエル」側の大量の水が、一気に流れ落ちたことで、使用済み核燃料の冷却日数を伸ばし、「象の鼻」による追加給水へと、繋ぐことが、たまたま出来たのだ。それが結果的に、溶融・大爆発を回避し得たのだ。

【 2の3 第三の幸運! 】

 以上の2つの偶然の他に、更に第三の幸運もあった!

 東電が昨年2011年12月2日に公表した「福島原子力事故調査報告書(中間報告書)」の添付資料によれば、福島第一原発4号機の「使用済み核燃料プール」の水温が、3月14日あたりから摂氏90度という、ほぼ、沸騰状態の高温に達した。

http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/03/10/6369818

の施設原子力情報室掲載の「図2 4号機SFPの評価結果」参照。

 そのため、3月15日には「使用済み核燃料プール」の水が大きく減り続け、同日深夜頃に、プールゲートの「仕切り板下部」が、「原子炉ウェル」側からの水圧に抗し切れずに壊れて、「原子炉ウェル」側から、「使用済み核燃料プール」側へと水が流入した。

 これによって、「使用済み核燃料プール」の水位が、満水時の水位から図って、マイナス4メートルだったのg、マイナル3メートルくらいにまで、水位低下のスピードが落ちたことが解る。

 しかし、その後も、「象の鼻」などを使った外部からの冷却水注入を続けたにもかかわらず。「使用済み核燃料プール」の水位の低下が徐々に続いた。4月21日には、使用済み核燃料の頭頂部から僅か1・5メートルの高さにまで、「使用済み核燃料プール」の水位が下がる状態となった。

 ところが、その後で、これも、またまた、全くの偶然なのですが、4月22日に、注水によって高くなった「使用済み核燃料プール」側の水圧によって、プールゲート部の「仕切り板」が、偶然、閉まったのです。

 完全に閉まったかどうかは、現場検証してみないと断言はできない。また、漏れが止まった原因が「仕切り板」以外の、他の損傷箇所が偶然閉じたことが原因だったのかもしれない。それを確認するには、使用済み核燃料を全て除去し、現場検証するしかない。

しかし、少なくとも「使用済み核燃料プール」側の冷却水が、人為的操作の結果ではなく、何らかの『想定外の偶然な出来事で閉じられた』ことで、冷却水が4月末日時点で、ようやく外部に漏れ出にくくなった事実は、変わらない。

 この第三の幸運によって、「象の鼻」から追加注水された冷却水が、「使用済み核燃料プール」内にだけ貯まるようになった。その結果、「使用済み核燃料プール」の水位が再び上昇を徐徐に回復し始め、一応、安定した状態になったことが、東電の昨年12月2日の「福島原子力事故調査報告書(中間報告書)」の資料から解る。

 こうして4号機の「使用済み核燃料プール」が、最悪の状態に至らなかったのは、少なくとも、「3つの全く幸運な偶然」が重なったためであった。

 以上、「三つの幸運」を整理すると、

(1)原子炉ウェルに水が、たまたま、あったこと(これも想定外)

(2)プールゲート部の「仕切り板」の底部が、ウェル側からの水圧で破損したこと(これも想定外)

(3)プールゲート部の「仕切り板底部」が、プール側の水圧で、偶然にも、再び閉まったこと(これも想定外)

 この「三つの偶然」のうち、どれか一つでも生じなかったら、首都圏はおろか、名古屋や関西地域などの西日本一帯も含む、広範囲な空前絶後の大汚染、大惨事になっていた筈!!

以上が、東京電力側の調査・報告から解ったことである。

【参考までに】

いわゆる「応力腐食割れによる漏洩」について

 原子力発電推進者は、「シュラウド」の素材のオーステナイトステンレス鋼は、力腐食割れを起こし易い性質を持っていることは認めつつも、仮に「シュラウド」の一部から割れが貫通してしまったような場合でも

(A)通常運転中、原子炉圧力容器が内圧を保持しているので、原子炉冷却水を外部に漏らす心配はない。

(B)シュラウドを通しての漏洩は内外の圧力差が僅かな上、燃料チャンネルの外側にはバイパス流を流しているから全く問題はない。

(C)非常用炉心冷却系が作動するような非常時でも、水を貯めるだけのシュラウドの内外差圧は殆ど無く、たとえ漏洩しても、漏洩量は非常用炉心冷却系からの供給量と比べ極僅かなので問題はない。

・・・・

などと説明している。

http://www.engy-sqr.com/kaisetu/topics/shroud.htm

 しかし、例え僅かでも漏水があったばあい、それが超高温に触れた場合、水蒸気爆発を引き起こさないという保証は無い。

 今回の4号炉の「使用済み核燃料プール」の場合のように、「設計思想上想定外」の出来事の、それも偶然の積み重ねによって、起こる筈がないと考えられていた現象が、起きることも考慮すれば、「漏洩量は非常用炉心冷却系からの供給量と比べ極僅かなので問題はない」とする考えも、「使用済み核燃料プール」内の水がカラッポになるようなことは有り得ないから、仕切り板の閉鎖が多少不完全でも、問題は無い!」とする考えと全く同じレベルの、粗雑な「安全軽視論」でしかないことが分かるだろう!

 「安全である」ということは、個々の部品や品質管理や現場の組み立て作業段階だけの精度(や安全)確保・向上だけで、済む話ではない。

 「これなら安全だ!」と思う、まさにその「安全(設計)思想」そのもの故に、逆に、その安全思想が仇となって、危険を誘因の原因へ転化してしまう例は、いくらでもある。

 今回の福島第一原発4号機の「使用済み核燃料プール」事故では、図面設計上の単純ミス、現場作業上での、ソロバン勘定最優先の手抜き作業、「これくらいの僅かなトラブルなら、かえって安全度を高める方向に寄与するから・・」といった、安易な安全論などなど・・・の結果であった。

 そうした様々な要因と偶然の積み重ねによって、99・9999%、確実に惨事となる筈だったのが、たまたまそうならなかっただけ・・・の偶然の「いたずら」の結果であった。

 「我が国の科学技術の高度さ、確かさ、その優秀さ故に、この程度の規模の事故で済んだのだ!我が国の科学技術水準の世界的高さは健在であり、確かなものだ!」という、田原総一朗氏のような、科学技術論は間違った「科学技術信仰」「安全神話」の典型である。

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 現在の福島第2原発4号炉の「使用済み核燃料プール」に危険性は全く無くなったのか?あるいは、依然としてまだ危険な状態にあるのか?

 それについては、次回に詳述する。

*****転送/転載/拡散歓迎*****

真の文明は

山を荒らさず

海を荒らさず

村を荒らさず

人を殺さざるべし (田中正造)

「あとから来る者のために」

あとから来る者のために 田畑を耕し

種を用意しておくのだ

山を 川を 海を きれいにしておくのだ

ああ あとから来る者のために

苦労をし 我慢をし

みなそれぞれの力を傾けるのだ

あとからあとから続いてくる

あの可愛い者たちのために

みなそれぞれ 自分にできる

なにかをしてゆくのだ    (坂村真民)

*******************

《パレスチナに平和を京都の会》

"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)

*******************

※当会(PPKM)へ連絡希望の方は本投稿者の差出人宛まで
posted by 風の人 at 19:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

橋下版「茶色の朝」

橋下版「茶色の朝」

以下転載
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橋下さんが生活保護を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、
生活保護受給者でなかったから何もしなかった。

次に橋下さんは大阪フィルハーモニー交響楽団を攻撃した。
私は、前より不安だったが、楽団員ではなかったので何もしなかった。

ついで、公務員が、労働組合が、攻撃された。

私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。

橋下さんはついに○○○を攻撃した。
私は大阪市民だったから行動した−
しかし、それは遅すぎた。

*ちなみに、オリジナルの「ニーメラーの詩」はこちら↓

「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」

ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、
共産主義者でなかったから何もしなかった。

ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。
私は前よりも不安だったが、
社会主義者ではなかったから何もしなかった。

ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。
私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。

ナチ党はついに教会を攻撃した。
私は牧師だったから行動した―しかし、それは遅すぎた。(Wikipediaより)
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太田光征
posted by 風の人 at 18:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

山内知也教授:がれきの受け入れに反対する理由

●山内知也教授のPDF
http://peacechildren.web.fc2.com/dl/yamauti.pdf

■がれきの受け入れに反対する理由

神戸大学大学院・山内知也教授

@放射能を拡散・移動させない

放射能の管理については拡散させないこと、飛散させないことが基本的に重要である。したがって、現在瓦礫のある地域から他の地域に放射能で汚染された瓦礫を移動させるべきではない。

A復旧・復興のための予算は被災地が使う。

瓦礫を処理する仮定で被災した地元に雇用と街づくりを進める必要がある。大阪や他の被災地でない地域で瓦礫を処理するにしても予算が必要となる。復旧・復興のための予算は地元で使うべきであり、瓦礫を処理するバグ・フィルターのみならず、ヘパ・フィルター等のセシウム遮断性に優れた機能をもった施設を地元に建設することが望ましい。その建設において、また運用において雇用を確保する手段とするべきである。焼却施設に発電設備を備えると、瓦礫の処理が終わっても、東北の豊かな森林の間伐材などを利用した、バイオタイプの発電所が造れることになる。復旧・復興を焦る必要はない、時間をかけて、美しい東北を確実に取り戻すことが重要である。

B放射能が焼却施設に濃縮し、外部にも飛散する。

焼却施設からのセシウムの放出に関して計測時間や試料の採取時間が短すぎる結果、検出限界以下という報告が出ているが、ここには大きな問題がある。ゴミ焼却施設からの排は時間当たりにして数万立方メートルから数十万立方メートルにもなる。放射能管理区域からの排気中にはセシウム 137だと立方メートル当たり 30Bq という基準があるが、この基準を守っても総量で非常に大きな量のセシウムが外部に放出されることになる。検出限界が立方メートル当たり0.1Bq だとしても、排気量が大きいので相当量のセシウムが外部に出る。燃焼させるとセシウムは飛灰とともに飛び出し、施設の低温部に集まる。施設内のセシウム濃度が高くなり、長時間の後には、管理区域として扱わなければならないようなレベルに到達すると見込まれる(関東地方の多くの焼却施設がこのような状態になっている)。バグフィルターがあっても内部の濃度がどんどん高くなるので外部に出る量も増えることになる。これは短時間の燃焼の調査では評価できない。

C放出放射能量について

フィルターが 99.9%の除去能力があると仮定する。瓦礫を100 トン処理するとし、瓦礫に 100Bq/kg のセシウムが含まれているとする。100 トンの瓦礫に含まれるセシウムは 10,000,000Bqである。99.9%除去できるとすれば、外部に出る量は100,000Bq になるように思えるが、フィルターの通過前面と通過後面のセシウム濃度の比率が 99.9 対 0.1 になっているのだとすれば、前面のセシウム濃度がどんどん高くなっていく場合には話は単純ではなくなる。さらに多くのセシウムが放出されることになる。

D施設の汚染

放射能を利用する使用になっていないゴミ焼却施設が汚染し、解体時に除染する必要性が出てくるが、それにどの程度の労力と予算が必要になるかについて考えられていない。

E低線量内部被曝の危険性は高い

低線量の内部被曝の危険性は、広島・長崎の調査にもとずいた国際放射線防護委員会のモデルでは正しく理解できない。このことは旧ソ連諸国において確認されており、ベラルーシでは事故前の水準から 40%増加している。スウェーデンで取り組まれた百万人を対象にした疫学調査では、セシウム 137 について平方メートル当たり100kBqというレベルの地域で生活するとガンの発症率が10%高くなることが示されている。これはセシウム137 からの年間の外部被曝が 3.4mSv 程度であるような汚染地帯であり、福島各地よりも低レベルである。このような最近の疫学調査はチェルノブイリの被害を受けた欧州各国では受け入れられているが、日本の放射線影響の専門家は非科学的だと決めつけるのみで事実を見ようとしていない。幸いにして汚染レベルが低かった関西地方を放射能から守ることは日本全体にとって重要である。

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太田光征
posted by 風の人 at 18:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

放射性セシウムの空気中濃度限度とバンダジェフスキーの研究

http://www.env.go.jp/jishin/attach/fukushima_shokyaku110809.pdf
福島県内の災害廃棄物の処理における焼却施設及びモニタリング(環境省)
平成23年8月9日

線量限度を定める告示で示された空気中濃度限度は、134Csが20Bq/m^3、137Csが30Bq/m^3だという。

バンダジェフスキーよれば、ベラルーシの子どもたちのCs137体内蓄積量が10Bq/kg程度で心筋(心電図)異常が発生している。成人が1日に吸いこむ空気の量は1万L=10m^3前後。上記の空気中濃度限度では肺に関して容易に10Bq/kgを超えてしまうのではないか。

伊達地方衛生処理組合清掃センター(災害廃棄物投入後)の排ガス濃度は、134Csが1.4Bq/m^3、137Csが1.5Bq/m^3という測定結果になっている。

排ガス中濃度が1Bq/m^3Nの場合の年間被ばく量は、第3回災害廃棄物安全評価検討会資料4に基づいて、次のように計算されている。

16 焼却炉周辺居住粉塵外部(成人) 3.0×10-8 mSv/y
17 焼却炉周辺居住粉塵吸入(成人) 2.0×10-5 mSv/y
18 焼却炉周辺居住粉塵外部(子ども)4.0×10-8 mSv/y
19 焼却炉周辺居住粉塵吸入(子ども)5.3×10-6 mSv/y
20 焼却炉周辺居住土壌外部(成人) 3.7×10-4 mSv/y
21 焼却炉周辺居住土壌外部(子ども)4.8×10-4 mSv/y

環境省_東日本大震災への対応
http://www.env.go.jp/jishin/#haikibutsu
第3回災害廃棄物安全評価検討会資料4
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_3.pdf

この計算基準で用いられているのが、ICRP Publ.72が定めた内部被ばく線量係数(Sv/Bq)(一般公衆)。この評価が問題となる。吸入が経口より小さい値になっているが、肺の局所に放射性物質を沈着させる吸入による影響が経口による影響より小さいのだろうか。

表2-9 内部被ばく線量係数

     吸入        経口
     成人 子ども    成人 子ども
Cs-134 6.6E-9 7.3E-9    1.9E-8 1.6E-8
Cs-137 4.6E-9 5.4E-9    1.3E-8 1.2E-8



放射性物質汚染廃棄物の 適正処理に向けた課題
http://staff.aist.go.jp/t.yasutaka/Aist-Risk/20120224File/20120224osako.pdf
国立環境研究所. 資源循環・廃棄物研究センター 大迫 政浩
平成24年2月24日
排ガス中のばいじんの規制基準値もしくは南部清掃センター実測値(g/m^3N): 0.0009〜0.0016(H22年度のB清掃センター実績値)
ばいじんの放射性Cs濃度の仮定値(Bq/kg): 23,000(7/14採取試料の1号炉飛灰測定値)
ばいじん規制基準値における排ガスの放射性Cs濃度推定値(Bq/m^3N): 0.020〜0.037


太田光征
posted by 風の人 at 15:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

子どもを犠牲にして大人に元気と勇気を与える事業はなさらないようお願いします

「南相馬ふるさと復興駅伝・マラソン大会」事務局御中

法律で子どもの立ち入りを禁じている放射線管理区域に子どもを放り込んで大人に「元気と勇気」を与える「県地域づくり総合支援事業」とは何事でしょうか。大人がまず為すべきは、原発事故を引き起こしたことを子どもに謝罪し、子どもの安全を守る責任を果たすことです。

太田光征

机の上の空 大沼安史の個人新聞: 〔南相馬・黒いマラソン・NEWS〕 地元紙の福島民友が、小中学生ランナー集めに一役!/2月27日にPR記事 県地域づくり総合支援事業の補助対象事業 「走りで勇気届けよう!」
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2012/03/post-62e8.html



nakata です。重複おゆるしください。
メールをいつも送らせていただきありがとうございます。

  下記
 (転送拡散歓迎)
■-------------------------------------------------------------------------■

  twitterとブログからの★南相馬市関連緊急要請情報について。

 南相馬市・少年少女を守るため、マラソン中止への抗議ハンストと、
 ●25日当日人間の鎖での抗議大支援要請が呼びかけられています。

 大沼安史の個人新聞にアップされています。 
 みなさま 拡散抗議支援ご協力お願いいたします。
■-------------------------------------------------------------------------■

 ●HCRの三浦万尚さん 、、、ドイツ放送に映像が出ていた、
 安全安心プロジェクトの市民除染ボランテイアの方です。

●岩波ブックレット『内部被曝』の共著者、守田敏也さんが大会の「中止」を求める抗議と
ブログに怒りを書かれています。

●※中止要請求む!⇒@0244-22-2111(南相馬市役所教育委員会スポーツ振興係)
A「南相馬ふるさと復興駅伝・マラソン大会」事務局電話03-5379-3700 marathon@kizuna51.org


(下記貼り付け)
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机の上の空 大沼安史の個人新聞
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/

Posted by 大沼安史

〔☆☆☆ 南相馬・黒いマラソン〕 HCRの三浦万尚さん 明日から抗議のハンスト!/25日当日 「人間の鎖」で少年少女ランナーを守る! (大沼 大拡散と大支援願い)
 
→ http://twitter.com/#!/HCR_OPCOM(三浦万尚)

 # 【南相馬・放射線管理区域で死のマラソン大会決行】会場となる鹿島カントリー倶楽部入口において明日よりハンガーストライキを決行します。地震、津波を体験し、そんな中で生かされた子供たちの小さな命、かけがえのない命を放射能という悪魔から守りたい。拡散、情報支援、よろしくお願いします。

 #  詳細 《人間の鎖》【緊急拡散:子供達の命を守りたい!参加者求む!】「南相馬駅伝・マラソン大会」断固開催阻止!当日早朝7時より 《 人 間 の 鎖 》 による抗議活動を展開します。参加者求む!数時間だけ力を貸して下さい。前日、当日対策本部に宿泊可、N95マスク・防護服も用意あります。

◇ HCR支援は → http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2012/03/post-846d.html


●☆ 岩波ブックレット『内部被曝』の共著者、守田敏也さんが、大会の「中止」を求める/「子どもたちに対する虐殺行為」/
 
-----放射線量0.6μSV/hは、放射線管理区域の目安となる数値です。放射線管理区域では
してはならないとされることがあります。1つ、飲み食いすること、2つ、寝ること、
3つ、18歳未満の青年・児童を連れ込むことです。
その地域にわざわざ小学生まで招いてマラソンをさせることは、明確な違法行為であり、傷害行為です。-------

→ http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/e47354fc586e14aa3f352d10ae

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Posted by 大沼安史 at 06:28 午後

〔☆ 南相馬・大山こういち市議〕 空からキラキラした繊維状の――アスベストが降って来た 高線量核種と一体化して! 
肺癌リスク、非常に高い!

 → http://mak55.exblog.jp/15584287/

 東電の石綿使用状況 → http://www.tepco.co.jp/cc/pressroom/111104a.pdf


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電力のピーク需要抑制、やるんなら早急に

省エネ法改正案を閣議決定=政府
時事通信 3月13日(火)11時44分配信

電力のピーク需要抑制に向けた対策の推進を盛り込んでいる点はいいが、2013年4月の施行を目指すところがいかにも原発維持に有利。

太田光征
 
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社民は「0増5減」を認めるべきでない

社民、連用制採用条件に「0増5減」容認
産経新聞 3月13日(火)18時40分配信

社民党の重野安正幹事長は3月13日、小選挙区比例代表連用制を将来採用することを条件に「0増5減」案の先行実施を認める考えを示したという。

小選挙区定数の削減は無所属候補の議席枠だけを削減するものなので、差別を拡大します。比例区定数を同時に削減すればよいというものでもない。大政党と少数政党の格差を拡大するからです。

選挙制度を抜本的に変革する必要があるのです。

中選挙区比例代表併用制を提案する
http://kaze.fm/wordpress/?p=164

太田光征
http://otasa.net/
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秘密保全法:人権を切り崩す政治は3.11後も変わらない、いや強化されている?

秘密保全法に反対する 愛知の会 :  秘密保全法 法制化断念を求める新聞社説(信濃毎日新聞、西日本新聞、沖縄タイムス)
http://nohimityu.exblog.jp/17682707/

太田光征
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【3月19日】再稼働断念へ!安全委・保安院アクション

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

泉田裕彦新潟県知事は、3月15日の新潟県議会2月定例会連合委員会において、「原子力安全委員会の班目春樹委員長自身が、安全性判断はしないと言っている。福島事故の検証を欠いた政府の安全性の判断は論評に値せず、無視すべきものと考えている」と述べました(3月16日、新潟日報)。まったくその通りだと思います。

大飯原発3、4号機の常識外れの再稼働を断念させるために、もう一押し、二押しが必要です。毎度緊急ではありますが、以下のアクションにぜひご参加ください。遠方の方、ご都合のつかない方はファックスや電話、メールでのアクションにご協力ください。この案内を転送、ブログ、ツイッター、フェイスブック等で広めてください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

……………………………………………………………………………………

◆大飯も伊方も再稼働断念へ!安全委員会・保安院アクション

原発の再稼働を許すのか否か、いよいよ大勝負の2週間に突入しました。何としても「原子力ムラ」の野望を挫かなければいけません。

19日(月)は原子力安全委員会の定例会議(通例毎週月曜日14時開催)の日であり、事前告知はないものの、早ければこの会議で、大飯原発3、4号機のストレステスト審査書に対する安全委員会の「確認書」が出される恐れがあります。

また、夕方17時30分から経産省本館にて開催されるストレステスト意見聴取会では、保安院が伊方原発3号機に関する審査を強引に終了させ、大飯3、4号機に続いて安全委員会に送ろうとしています。いまだに傍聴者の締め出しも続いています。

この間、原発事故に対応する防災指針について、原子力安全委員会が6年前に国際基準見直しに合わせて改訂しようとした際、保安院が強硬に反対し導入見送りに追い込んだことが明らかになっています。この措置は、今回の東電福島第一原発事故における住民の被曝回避を妨げた可能性が高いと言わざるを得ません。こうした組織が再稼働プロセスに関与することは到底許されるものではありません。危険な再稼働を断念させましょう。

<3月19日(月)>

【17時〜17時30分】安全委員会アクション

◇中央合同庁舎4号館北門前にて、アピール行動
(千代田区霞が関3-1-1/霞ヶ関駅A13出口より5分)
アクセス http://www.nsc.go.jp/map/map.htm

【17時30分〜18時30分】保安院アクション

17時30分:経産省前テントひろば(霞ヶ関駅A12出口すぐ)に集合
◇経産省本館前にて、アピール行動

※プラカードや鳴り物など持参歓迎です。

<呼びかけ>
福島原発事故緊急会議、3・11再稼働反対!全国アクション、
国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会、グリーンピース・
ジャパン、プルトニウムなんていらないよ!東京、東電前アクション!

[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info
【当日連絡先】090-6185-4407(杉原携帯)


……………………………… <関連情報> …………………………………

大飯原発ストレステストの確認作業終了[前回安全委の様子](動画:3/13、TBS)
http://news.tbs.co.jp/20120313/newseye/tbs_newseye4976610.html

【7団体緊急声明】
原子力安全委員会は大飯原発3・4号機ストレステスト一次評価を差し戻すべき
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/2012-6bf4.html

フクロウの会およびFoE Japanによる原子力安全委員会あて公開書簡
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-bc20.html

伊方3号機妥当評価 現状での再稼働は許されない(3/5、愛媛新聞社説)
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201203058525.html

ストレステストに基づく大飯原子力発電所の運転再開に関する日弁連会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120224_4.html

……………………………………………………………………………

★原子力安全委員会、枝野経産相、保安院に抗議・要請の集中を!

【原子力安全委員会】
事務局規制調査課(広瀬、柏木)
(TEL)03-3581-9949
(FAX)03-3581-9835
メールによる意見はこちらから
https://form.cao.go.jp/nsc/opinion-0001.html

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609

【原子力安全・保安院】
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
(E-mail)qqnbbf@meti.go.jp
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2012年03月18日

米、費用負担1.5倍増要求=歩兵、砲兵をグアム移転

原発コストでも同じことが言えます。当初見積もりより上回るのです。

仏、原発維持に巨額投資必要 会計検査院が報告書
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186939-storytopic-1.html

フランス会計監査院の「原発コスト急騰報告書」:フラモンヴィル原発の発電コストは(陸上風力よりも高い)1MWh当たり70-90ユーロと予測
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/250806837.html

太田光征



米、費用負担1.5倍増要求=歩兵、砲兵をグアム移転

時事通信 3月14日(水)22時8分配信
 米政府が在日米軍再編計画の見直しに伴い、在沖縄海兵隊グアム移転経費の日本側負担額について、現行の28億ドルから5割増に当たる42億ドルとするよう非公式に打診していることが分かった。
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銀行利益を守るための再稼働はダメ!3/17三井住友銀行本店前オキュパイの映像

みなさん

こんにちは、オキュパイ!霞が関、土屋です。
昨日、東京の三井住友本店前でオキュパイ(占拠)をしました。
あいにくの雨でしたが、30〜40名ほどが参加し、思い思いの声を
あげました。
週刊金曜日の方から取材もしていただきました。ありがとうございました。

「原発事故は終息しておらず、食べ物など放射能汚染におびえる
暮らしをしているのに、再稼働とは何事か!」
怒りほとばしる、抗議の声が印象的でした。

IWJ(Independent Web Journal)の方がUSTREAM中継をして下さいました。
下記のページで録画映像をみれますので、関心のありそうな方にぜひ
ご紹介ください。(前半と後半に分かれています)

◆IWJ「オキュパイ!三井住友銀行本店前 action」USTREAM中継
http://www.ustream.tv/recorded/21154349


政府が原発再稼働の動きを加速させているように感じます。
銀行の利益を守るために、再稼働の圧力をかけるメガバンクは許せません。
原発の再稼働を止めるために。
みなさんもお近くの「三井住友」「みずほ」「三菱UFJ」銀行へ
再稼働求めるなと声を届けてください。

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オキュパイ!霞が関
http://occupykasumi.blog.fc2.com/

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太田光征
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東日本大震災:1年 防護服で夫悼む 警戒区域で慰霊式−−福島・大熊

東日本大震災:1年 防護服で夫悼む 警戒区域で慰霊式−−福島・大熊 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120312ddm041040057000c.html

太田光征
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2012年03月17日

メディアは政府・国会の広報機関ではない

東電事業計画:値上げは3年間限定 柏崎原発再稼働見込む − 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120303k0000m020125000c.html

「事業計画の概要が固まったことで、今後は政府主導による東電の経営再建が本格化する。」

メディアは一貫して無批判に「政府は、国会は、〜する」という書き方を採用している。メディアというのは私たちの公共インフラなのです。そんな書き方は止めていただきたい。

太田光征
http://otasa.net/
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韓国の辺野古!「カンジョン村に平和を!」/済州島にコーヒー一杯分からの支援を/募金締め切り3月31日

皆さん、ぜひともよろしくお願いします。

太田光征



「カンジョン村に平和を!」/済州島にコーヒー一杯分からの支援を/募金締め切り3月31日/締切りまで呼びかけ人・グループ随時募集

植民地、戦闘による焦土化、迫害と差別の体験を持つ、沖縄の双子のような韓国済州島では今、韓国海軍のミサイル防衛の砦となる軍港建設のため、世界自然遺産や国内の絶対保護指定地域、前大統領による「平和の島」指名など、そのすべてが無視・否定されて、工事が強行されつつあります。 http://www.anatakara.com/petition/south-korea-ignoring-rule-of-law-sign-of-dictatorship.html
地質学的に貴重な岩海岸や、あるものは海の花のようであり、他のものは可愛らしいアニメ動物のようである軟体サンゴ、 絶命危惧種の赤ガニ、群れ遊ぶバンドウイルカなど、多くの海洋生命を殺すか生存を脅かし、現地のカンジョン村のミカン農家の畑、アワビ採りの海や漁場、韓国一と言われ島民が頼る湧水などをつぶすことになるこの建設は、ただの自然と文化の破壊にとどまらず、東アジアの緊張を嫌でも増していき、日本の軍拡を加速していく恐れもあります。

自然保護のため、生活と平和を守るため、体を張って非暴力で止めようとする島民や本土から支援に駆けつけている若者たちを、韓国海軍を含む体制側はたくさんの警察・機動隊・民間人を使い、暴力で不当逮捕しています。 バナーを持って立っているだけの若者でも、路傍に座っているだけの高齢女性でも逮捕されています。起訴されれば一時保釈金は貧しい村民に高額な借金を残しますし、裁判には数ヶ月もの時間がかかります。

1月にマイレッド・マグワイアさんにより、ノーベル平和賞にノミネートされた アンジー・ゼルターさんは、1か月のチェジュ滞在の終わりに海岸の有刺鉄線を切るという非暴力抗議活動を行いましたが、 http://www.youtube.com/watch?v=6tIg2I_KfSU&feature=player_embedded
その後逮捕され、最新ニュースでは、チェジュに滞在していたベンジャミン・モネ氏と一緒に国外退去となりました(その後保釈され、3月22日までの滞在許可)。 この緊迫状況の中、「沖縄アウトリーチ」というグループから韓国大統領あての工事中止要請の英文手紙もだされました。
http://okinawaoutreach.blogspot.com/2012/03/dont-blast-gureombi-jeju-letter-to.html

私たちに少しでもできることは何かと考え、生活も切り詰めながら連日早朝から夜まで監視や座り込みを数年間続け、孤立と悲観と逮捕の危険性の中にいる村人のために、心ばかりの支援を送りたいと思います。どうか御協力をお願いいたします。コーヒー一杯分相当、あるいはできる方にはそれ以上の金額を送ってください。頂いたお志はすべてカンジョン村の村長さんに届くよう手配します。

「カンジョン村に平和を!」募金活動実行委員会
http://www.anatakara.com/petition/peace-to-gangjeong-and-okinawa.html

*************************************
・郵便局 口座 : *記号ー番号 17440 - 63726381 *(郵便通帳からの振り込みは手数料無料)
      名義 : *クロキ マリコ*
会計:黒木鞠子(ネットワーク・コスモポリタン)
監査:豊島耕一 (佐賀大学理工学部教授) 
連絡先:さとうまきこ seamesky@sand.ocn.ne.jp
現在までの呼びかけ人・グループ: 藤岡惇(立命館大経済学部教員)、杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)、山口響、山本みはぎ(不戦へのネットワーク)、木村 朗(鹿児島大学教員)、木村英人、松野潔子、柴田一裕(沖縄とむすぶ市民行動・福岡、石川 捷治、石川 晶子、鍬野保雄 、寺尾光身(元理系教員)、きくちゆみ(環境平和活動家)、平良悦美(辺野古)、宮里洋子(那覇)、増田博光(千葉)、木村 まり(東京・会社員)、郡島 恒昭(浄土真宗僧侶)、Okinawa Outreach、 河村雅美、 阿部小涼(琉球大学教員)、合意してないプロジェクト(沖縄)、浦島悦子(ヘリ基地いらない二見以北十区の会)、太田光征

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・[ 賛同募集] 高江SLAPP訴訟不当判決への抗議声明
http://henoko.ti-da.net/e3850451.html
・国連人種差別撤廃委員会が日本政府に質問状
http://henoko.ti-da.net/e3847538.html
・高江へのカンパ
http://takae.ti-da.net/
郵便振替 01780-1-65612
払込先名義 ブロッコリーの森を守る会 ]
===============================
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【賛同募集】高江 SLAPP 訴訟不当判決への抗議声明:辺野古浜通信

辺野古浜通信から転載です。

太田光征



【賛同募集】高江 SLAPP 訴訟不当判決への抗議声明:辺野古浜通信
http://henoko.ti-da.net/e3850451.html

高江SLAPP訴訟の不当判決に抗議声明をつくりました。ご賛同下さる方は以下まで、公開可を前提にご連絡下さい。お名前とご所属や市町村など、末尾の署名欄を参考に括弧書きで表記したいものあればどうぞ。
宛先:合意してないプロジェクト admin@projectdisagree.org
声明と賛同者名は、合意してないプロジェクトWebにアップします。また、機会を捉えて出版物、配布資料などに使用します。どうぞよろしくお願い致します。

高江SLAPP訴訟一審の不当な判決に対し、強く抗議する。

 第一に、この裁判はSLAPP訴訟として徹底的に批判されなければならない。
 国という人格のない象徴的で強大な権力に、ひとりひとりの住民が個人として対峙させられた。この裁判のために当事者たちが経済的にも精神的にも重大な人権侵害の状態に追い詰められたことは、当初から多くの論者によって厳しく批判されてきた。日本における恫喝訴訟(SLAPP: Strategic Lawsuit Against Public Participation、政治参加する市民を恫喝する目的で戦略的に法廷を用いる提訴)の先鞭的事例として、充分に論議を汲み尽くすことが求められていたはずである。
 本訴に先立つ仮処分申立から一貫して、法廷で国側が提出した大量の証拠の大半は全く無用のものであった。いやむしろ、高江住民と支援者の抗議行動が非暴力直接行動の信念に貫かれた市民としての正義を行ってきた事実を示す記録そのものであったと言ってよい。国側は勝訴を求めてではなく、手段として裁判を用いたことは明らかであった。
 すなわちこの裁判は不当判決以前に、不当訴訟なのであり、裁判所は審理に入る未然に、即座に請求を棄却すべきであった。これが弾圧を目的として悪用される提訴に対処する唯一の方法であったはずである。それにも拘わらず裁判所は、訴訟指揮に拘泥し住民を振り回し続けた。これは人権を保護すべき法廷による重大な過失ではないか。裁判所そのものが共犯的に人権侵害に与したと言わねばならない。
 その上、判決では「妨害予防請求は手段にすぎないと言うべきで、請求の内容から直ちに被告らの主張する恫喝目的がうかがわれるものではない」と述べ、手段としてのSLAPPを容認し、国に対峙する住民のおかれた社会的立場を一顧だにせず、議論を深める機会を逸したのである。

 第二に、この判決は表現の自由に対する深刻な侵害として批判されなければならない。
 当事者たちの抗議行動が「純然たる表現活動の範疇を超えている」との文言は、極めて表層的で閉じられた法廷的解釈論に過ぎない。そもそも表現活動とは何なのかについて人間的で社会的な理解がみじんにも感じられない。本法廷が、「純然たる表現活動」をどのように定義し、その範疇とはどのように制限され得るもので、なぜ当事者たちの抗議行動はその「範疇を超えた」と言えるのか。こうした基本的な説明不在のまま、表現活動の可否を裁判所が判定に及んだことは、将来の基本的人権の侵害にもつながる非常に危険な判決であると言えよう。

 第三に、この判決が当事者となった二人について判断を分けたことは、社会運動に対する驚くべき無理解として指弾されなければならない。
 抗議する社会運動とは、思いを寄せる人びとの協働によって即興的に織りなされる豊かで創造的な人間の行為である。それを、限定された瞬間に切り縮め、個人によって切り分けて責任追及することが、果たして可能なのだろうか。また、協働する人びとを判決で差別化することは、社会運動がもっとも大切に守り育てている協働そのものに対する攻撃である。分断によって運動を解体させようとするのは権力の常套手段であるが、それを裁判所が発動したことに他ならない。果たして裁判所は自らがそのような地平に立って裁断に及んでしまったことを理解しているだろうか。

 第四に、統治行為論について、裁判所は介入すると見せて正面から議論することなく回避した。
 再三にわたって対話を促そうとした酒井良介裁判長の発言はいったい何だったのかと、今となってはその真意を疑うほかない。司法の判断には馴染まない、政治によって解決すべきとの言及は、日米安保と憲法9条との矛盾について長く法廷論争をタブーとしてきた「統治行為論」への逆説的な介入を期待させたのではなかったか。
 しかし判決では、「本件訴えは、SACO最終報告に基づく北部訓練場の返還により影響を受ける地域住民との間の法律関係に関する紛争にとどまるものではなく、日米安保条約に基づき、特に沖縄県内に米軍の基地および施設等が多数存在しているという現状を背景とするものであって、司法権の行使によって本件の紛争やその背景にある社会的実体の抜本的解決を図ることができる性質のものとは考え難いが」と、非常に難解で回りくどい言い回しによる三重の留保が、その敗残の形見としてわずかに垣間見えるに過ぎない。
 ここまで言い及びながら、しかし法廷が、果敢に新しい司法判断を拓くことは、ついになかった。いっぽうで、国に対話を求めた裁判長の姿勢は、たとえ三権分立が制度として成熟しているとは言い難い日本にあっても、政治による解決に、果たして司法が介入する余地があるのかという疑問も残した。権限のない領分についての発言は、高潔な動機によるものであると信じられ尊敬に値するが、徒に期待を抱かせただけに結果として酷薄であったと言わざるを得ない。

 ところで第五に、この裁判は、この国における「受忍」という言葉の装置を暴露するに及んだ。
 合理性のない軍事基地施設の建設に反対し正当に非暴力で抗議する住民の行為を司法の秤にかけた今回の判決で、被告の行為による不利益は原告、すなわち国が「受忍すべき限度を超える」と断罪した。驚き呆れるではないか。
 沖縄はこれまで65年以上に及ぶ「受忍」を強いられてきた場所である。日米関係の峡間で「例外状態」を強いられ、権利を剥奪されてきた場所である。「受忍」とは国策に対して特定地域の住民は受忍せよとの文脈で濫用され、この国の放射能政策と日米安保政策を偏在的に押しつけられた地域が砂を噛む思いで体験してきた言葉である。ところが国については、その受忍の閾値はかくも低く設定され、裁判所がこれにお墨付きを与えたのである。

 第六に、この裁判と判決は、沖縄において日本という民主主義の制度が形骸化していることを、これ以上ないほど明らかに決定づけるものとなった。
 法廷には「クリーンハンズの原則」と呼ばれる信義則がある。法の保護を求める者はまず自らが法を遵守する者であることが当然求められている。夜明け前に住民の目を盗んで高江の現場に重機を運び込み、不備だらけの辺野古の環境アセスメント評価書入り段ボール箱を県庁に運び込む夜盗を特技とする沖縄防衛局は、その汚い手で、法廷の庇護を掠め盗ったのであり、那覇地裁の判決はこれを追認したのである。
 施政権返還に因む数々の密約の露見、レイプ言説で表面化した官僚の支配欲望と自己決定する沖縄への憎悪、辺野古の環境アセスメントをめぐる帰趨、SACO合意の背後で隠蔽された日米軍事同盟強化の野望。選挙による政権交代や裁判による遵法闘争の幾多を積み上げても、沖縄の民意はねじ曲げられ黙殺され踏みにじられ続けてきた。沖縄において制度としての民主主義は機能不全を起こしている。この法廷はその機能不全の事例として、またひとつ歴史に記録されたということだ。

 民主主義が、予め出来上がった形で存在したことはかつてない。民主主義とは、あまねく人びとがその実現を希求し市民としての権利を要求することによってのみ洗練されてきたものである。すなわち、抵抗することこそは、市民であることの表明に他ならない。
 わたしたちはみなすべての「安次嶺現達」であり「伊佐真次」である。
 わたしたちはみな世界のあらゆる場所における「高江住民」である。
 昨日の私たちの友が、不当に法廷に引き出されたのであり、明日の私たち自身が、不実なる判決を下されたのである。
 すべて抵抗する私たちは、自分の身に起こったこととして、この判決を受けとめ、歴史的経験と想像力と豊かなジンブンを手段として抗議しなければならない。


2012年3月14日
合意してないプロジェクト

賛同署名(順不同、随時追記します)
阿部小涼(琉球大学) 森啓輔 戸邉秀明(東京経済大学) 新垣誠(沖縄キリスト教学院大学) 柳田敏孝 徳田匡(東京大学大学院総合文化研究科博士過程) 東琢磨(音楽批評) 大城ひさこ(うるま市) 上原こずえ(東京大学大学院) 田崎真奈美(monaca) 當山和美(那覇市) 真喜志好一(建築家) 鳥山淳(沖縄国際大学) 堀真悟(早稲田大学大学院) 高橋進之介(オーストラリア国立大学) 平松美樹(札幌市) 村上陽子(東京大学大学院生) 田仲康博(国際基督教大学) 松田潤(一橋大学大学院) 仲渡尚史(沖縄・生物多様性市民ネットワーク) 佐藤泉(青山学院大学) 西脇尚人(OAM 沖縄オルタナティブメディア) 内海恵美子(琉球大学) 吉里さよ(福岡市) 上間かな恵(佐喜眞美術館) 照屋勇賢(ニューヨーク)
(2012年3月16日15時現在)
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山岡淳一郎『原発と権力−戦後から辿る支配者の系譜』

今週の本棚:松原隆一郎・評 『原発と権力−戦後から辿る支配者の系譜』=山岡淳一郎・著 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20120311ddm015070031000c.html

 (ちくま新書・798円)
 ◇いかにして増設への歯止めは欠落したのか

本書は読んでいないが、国会や政党についての言及はないのだろうか。評者の松原隆一郎氏が電源三法などを指摘したのは正しい。主権者の主権が正常に機能すれば、たいていの問題は生まれないはず。

<関与する主体としても政界・財界・官界の「鉄のトライアングル」だけでなく、学界にメディアを加えた「ペンタゴン」の拡(ひろ)がりがあるとする。しかもそれは理化学研究所・仁科グループの1940年代の研究以来、70年を超える紆余(うよ)曲折を経て築き上げられたのだとみる。五角形それぞれの極に属する人々が時の流れに沿って離合集散を繰り広げつつ、何ものによっても抑制されない急流を生み出したとするのだ。>


「下北半島を原発のメッカに」と発言するに至る中曽根康弘は、1950年代に学者たちが原子力委員会で揉(も)めるのを尻目に、札束でひっぱたくかのように原子力予算をまとめ上げた。
CIAからコードネーム「ポダム」を頂戴した読売新聞社主・正力松太郎。
田中角栄にかんしては、メジャーの石油および濃縮ウランからなる「米国の傘」の外に跳び、フランスと結ぼうと野心を示したことで抹殺(まっさつ)されたという見方が示されるが、それ以外にも「電源三法」なる置き土産が見逃せない。

太田光征
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イラク戦争開始9年にあたってのWORLD PEACE NOWの声明

3/16up: イラク戦争開始9年にあたってのWORLD PEACE NOWの声明
http://worldpeacenow.seesaa.net/article/258087942.html

2012年3月20日

 2003年3月20日、アメリカのブッシュ政権がイラクへの全面戦争と占領を開始してから9年が経過しました。イラク戦争は、その2年前、2001年の「9・11同時多発テロ」をひきがねにした、アフガニスタンへの「報復戦争」の延長として引き起こされたものです。米国はイラクのサダム・フセイン政権が「大量破壊兵器」を保有し、「9・11」を引き起こした「国際テロ組織」とつながりを持っていると主張し、「アフガニスタンとイラクに自由と民主主義をもたらす」という名分で、国連憲章や国際法にも違反する侵略戦争を強行したのです。

 しかし、フセイン政権の「大量破壊兵器」保有とか、「国際テロ組織アル・カーイダとの関係」というブッシュ政権の主張がまったくのウソであることが明らかになりました。アフガニスタンやイラクへの戦争と占領が作りだしたものは、「自由・平和・民主主義」であるどころか、残虐な殺戮と破壊、人権蹂躙と自由の剥奪、暴力と貧困と絶望でした。それは戦争犯罪以外のなにものでもありませんでした。

 米軍人だけをとっても、今年1月末までで、イラク戦争では死者4488人、負傷者は3万2223人、アフガニスタン戦争では死者1877人、負傷者1万5310人という数字が上がっています。米軍以外の多国籍連合軍の死者はイラク戦争で318人、アフガニスタン戦争での米国以外のISAF(国際治安維持部隊)の死者は約1000人です。イラクの人びとの死者は、「イラク・ボディ・カウント」によれば15万7000人以上に達します。そのうち約80%が民間人であり、子どもの死者も3900人です。アフガニスタンの人びとの死者についてはどのような正確な統計もとられていません。

 米国は、アフガニスタン・イラクの戦争に1兆数千億ドルもの戦費を使った末に、イラクから部隊を引き上げ、アフガニスタンでも戦闘部隊を縮小しようとしています。残されたものは、荒廃した国土であり、膨大な数の難民をはじめとする民衆の苦しみです。この不正義の戦争を引き起こした責任者たちからは、どのような謝罪の言葉も語られていません。

 日本政府は、米国が主導したこのアフガニスタン・イラクへの侵略戦争を全面的に支持し、自衛隊を参戦させました。憲法9条を持つ日本が、この違法・不当な戦争に参加したのです。当時の小泉政権は、2001年にテロ特措法を成立させて自衛隊の艦艇をインド洋に派兵し、アフガニスタンへの軍事作戦をくりひろげる多国籍軍艦船への給油活動を行いました。2003年にはイラク特措法を成立させ、イラク南部のサマワに陸上自衛隊を駐留させるとともに、航空自衛隊の輸送機がクウェートの基地から米軍をはじめとした多国籍軍の兵士や軍需物資・武器をイラクの戦場に送り込みました。沖縄をはじめとする米軍基地からは、海兵隊の兵士、艦船、航空機がアフガニスタンやイラクの戦場に出撃しました。

 自衛隊のイラク派兵が憲法違反であることは、2008年4月の名古屋高裁判決で確定しています。しかし、アフガニスタン・イラク戦争への自衛隊派兵を通じて、日米の共同実戦体制が急速に深まり、自衛隊の海外派兵もソマリア沖「海賊対策」作戦や、ハイチ、南スーダンへのPKO派兵として恒常化していきました。いまや「日米同盟」の下で、自衛隊は米軍の全世界での作戦に組み込まれています。その重圧は、とりわけ沖縄に集中しています。辺野古への米軍新基地の押し付けはその典型であり、民主党政権の下でも沖縄の人びとの意思を踏みにじる政策はいっこうに変わっていません。

 アフガニスタン・イラク戦争への日本の参戦と日米の軍事的一体化の世界的拡大・深化という既成事実の上に、憲法改悪の動きも積み重ねられてきました。2007年、安倍政権がねらった憲法改悪強行突破は、広範な人びとの反対運動によって、いったんは阻まれました。しかし、いままた「憲法審査会」を通じた憲法明文改悪の流れが加速しようとしています。私たちは、あらためてアフガニスタン・イラク戦争と日本の参戦が何であったのかを検証しつつ、この流れにNO!を突きつけようではありませんか。

 WORLD PEACE NOWは2003年1月、イラク戦争に反対する多くの市民団体やNGOが参加して、世界の人々とともに「武力で平和はつくれない」と声を上げました。私たちは全世界で1000万人以上に達する空前の規模の反戦行動に呼応し、4万人、5万人という規模のピースパレードを実現しました。こうした抗議のうねりを受け、その後、政府は自衛隊によるインド洋給油作戦を中止せざるをえなくなりました。

 昨年の「3・11」東日本大震災と福島原発事故により多くの人びとの命や健康、生活基盤が奪われる中で、私たちは被災者を支援し、脱原発の社会を作り出すためのさまざまな活動に取り組んできました。私たちは、その活動が戦争に反対し「平和に生きる世界」のための活動と深くつながっていることを改めて確認しています。原発と核兵器の開発は技術やインフラの面でも密接に結びついているのです。

 全世界で、今もなお戦争は続いており、その危険性も深まり、多くの人びとの苦しみが広がっています。私たちはアフガニスタン、イラクなどの現実に目を向けながら、あらためて「武力で平和はつくれない」の声を上げ、戦争へのあらゆる動きを止めるために、ともに行動していきます。
 いまふたたび米国などから、イランへの軍事介入が声高に語られ、戦争の危機が作りだされています。野田政権は、ホルムズ海峡が封鎖された場合には、ソマリア沖に派遣されているP3C対潜哨戒機を使って、イランへの攻撃に協力することも検討していると報じられています。

「平和に生きる世界」の実現のためには、まだまだ多くの課題があり、しかもそれらは私たちの目前で進行中なのです。WORLD PEACE NOWは、これからもみなさんとともに力を合わせ、真の平和をめざして歩みつづけます。


WORLD PEACE NOW
101-0061 東京都千代田区三崎町2-21-6-301
Tel 03-3221-4668   fax 03-3221-2558
Mail kenpou@annie.ne.jp
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ふくしまの子どもを守れ!「世界市民法廷陪審員の評決」

 子どもの安全な場所での教育を求める 〜ふくしま集団疎開裁判〜

 ふくしまの子どもを守れ!「世界市民法廷陪審員の評決」のお願い

ふくしまの子どもを守れ!世界市民法廷「陪審員の評決」のお願い(2012.3.11)
いま、ふくしまの最も差し迫った問題は−−復興ではありません。今すぐ子供たちを安全な場所に避難させることです。
これ以上、緊急の課題はありません。
そもそも子どもを粗末にするような国は滅びる、そのような国に未来も復興もありません。

疎開裁判は、「人権の最後の砦」である裁判所に、その実現を託したものです。
しかし、裁判所は、昨年暮れ、メチャクチャな理屈を使って、その責務を放棄しました。

ー転載ここまでー

 以下に、ふくしま集団疎開裁判のブログを貼り付けしましたので、詳細はそちらをご覧下さい。
・東京法廷は2月26日でした。ブログからネット中継が見られます。
・郡山法廷は本日、3月17日です。こちらもライブ中継もあります。

 http://fukusima-sokai.blogspot.com/

 皆さん、陪審員への評決参加をよろしくお願い致します。
なお、裁判の方は、高裁へ抗告しました。多くの方々の思いで、ふくしまの子どもたちを安全な場所で安心して授業が受けられるようにいたしましょう。
 よろしく。どうぞ

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太田光征
http://otasa.net/
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2月に群馬・福島で空間セシウムのピーク検出

これは驚きだ。両県での検出に関連性があるのかもしれない。

CTBT高崎データ,2月17から18日にかけて鋭いセシウムのピーク:ペガサス・ブログ版
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2012-03-13-1

CTBT高崎のデータを見て驚いた.2月17から18日にかけて鋭いセシウム134と137のピークが見られる.
その2日ほど前には,福島市のデータにもセシウム降下のピークが見られる.

太田光征
http://otasa.net/
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福島県大熊町:牛たちの視線

カメラマンを見る牛たちの視線、何とも言えないものがあります。

太田光征

http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20120301/3.html

福島第1原発から半径20キロメートル圏内の警戒区域にある住宅地で群れをなす牛=福島県大熊町で2012年3月1日午前10時14分、佐々木順一撮影
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2012年03月16日

がれき問題−環境省他院内交渉〈3月26日〉のご案内

転送です。

焼却灰の埋め立て基準はあっても汚染がれきの処分基準はない。地元処理の計画を作っても県に拒否された陸前高田市。

責任を共有すると言っても、各自治体で処分場は局在するわけで、平等な責任の共有は物理的に不可能。安全な処分方法を確立するしかないのです。

私はいわゆる生ごみ、と言いたくありませんが、天然有機物はアパート敷地の土に還しています。燃えるごみは年に数回しか出さない。トイレットペーパーは買わない。感応紙などのリサイクルに適さない紙もごみに出さず、用足しに使う。

震災で木質ごみが出ています。大量とはいえ、これらを焼却処分すること自体、間違っていると思います。

コンクリートなどは汚染されているとしても表面だけであり、雨水などを利用するだけでも除染することができるでしょう。ある程度の時間をかければ風化で放射性物質は土に集約されます。それを除染すればいいのです。表面処理・洗浄用の自動無人器械などを開発すれば、放射性瓦礫の容量は劇的に削減できるはずです。


太田光征


*****
*がれき問題−環境省他院内交渉〈3月26日〉のご案内*

本年2月末から政府、環境省による目に余るがれき(震災廃棄物)受け入れキャ
ンペーンが、洪水のごとくメディアをとおして流され、あたかもがれきを受け入
れないのは、日本人ではないと言わんばかりの論調がまかり通り始めています。
しかし今、国や環境省が進める宮城や岩手のがれきの全国化・広域化は、日本中
に放射能汚染を広げる亡国の政策です。

2011年3月11日東北地方太平洋沖地震の勃発、そして3月12日福島第一原発のあい
つぐ水素爆発により、東北はもとより首都圏にも放射能雲が襲い、広範囲に放射
能が拡散、定着し、東日本全体ではいまだに空気、食べ物、建築物、排水溝、剪
定ゴミ、草木、枯れ葉、土、水などから高い放射能の値が検出されています。国
は除染の一方で、放射能汚染された廃棄物は、下水処理場や清掃工場で平気で焼
却し、汚染が拡大しています。

国や環境省は、被災地や汚染地での放射能の影響から国民を守ることを最優先の
取り組みとして、放射能汚染物を閉じ込め、安全で安心できる場所を確保するた
めにあらゆる手立てを行うことが求められています。

しかしがれきの全国・広域化は、汚染物を拡散し、大気を汚し、国中に放射性物
質を広げる国際的な常識からも許されない政策です。

そこで全国でがれきが本格的に処理処分される前に、わたしたちは、直接担当省
である環境省他との交渉を通し、わたしたちの疑念と政策提言を行う機会を設け
ました。

各地で活動をされている個人、グループ、団体の方に是非一緒に交渉に参加され
ることをお願い申しあげます。またこの取り組みへの賛同をお願いします。 

2012年3月14日記



*日時:2012年3月26日(月) 午前9:30〜午後6:00*

*場所:衆議院第二議員会館 1階多目的ホール*(途中参加の場合は別途連絡い
たします)**

*交通アクセス:*国会議事堂前駅(丸ノ内線・千代田線) 

永田町駅(有楽町線・半蔵門線・南北線) 




*呼びかけ人*

全 国:  山本太郎、木下黄太

北海道:  熊谷泰昌(夕張市) 

秋 田: 松本美根子、加賀谷真由美、佐藤衣緒、東海林郁子、庄司節子、菅原雪子

(以上がれきサミット秋田実行委員会 共同代表)

千 葉: 藤原寿和、湯浅美和子

埼 玉: 加藤晶子

東 京: 杉山義信、佐藤れい子、青木泰、奈須りえ

神奈川: 榎本めぐみ、滝川きみえ、天貝あき

静 岡: 増田 明、天野枝里子、河原 麻未、白石 啓美(以上「安心して暮
らせる島田市民の会」)

川井和子(静岡市) 

大 阪: 黒河内繁美

九 州: 加来久子



*事務局*

佐藤禮子 (止めよう!ダイオキシン汚染 東日本ネット代表) 

藤原寿和 (廃棄物処分場問題全国ネットワーク共同代表)

青木泰  (環境ジャーナリスト)    

杉山義信 (メディアコーディネーター)



*賛同申込み・26日参加申し込み:*

賛同いただける方、団体、そして26日に参加いただける方は以下のフォームにご
記入くださるか

メールにて連絡いただけますようお願いいたします。

*登録フォーム:**https://ssl.form-mailer.jp/fms/276e8498181117** **  ***

*連絡用メールアドレス: **seto1029@gmail.com *

* *

*3**月26日タイムスケジュール(案)*

9:30:集合(第2衆議院会館一階玄関前)
10:00:院内交渉に向けてー賛同者の打ち合わせ(一階・多目的ホール)
12:00:昼食休憩。
13:00 :交渉開始(一階・多目的ホール)
12:00:昼食休憩。
13:00 :交渉開始
15:00:交渉終了&決議文採択
15:30:記者会見
16:30:議員への要請行動
17:30:今後に向けての打ち合わせ。〈議員会館内別場所〉
20:00:終了



追)なお環境省他への要望書は、以下の文章を参考に事務局でまとめの作業に入
ります。案がまとまりましたらお知らせします。

原案@ー添付

原案Aー添付「誰にでも理解できるがれき広域処理が許されない理由」(沖縄陳
情書)ー全文は、同一内容でネット検索お願いします。
posted by 風の人 at 19:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

大飯原発3・4号機再稼働問題で緊急声明(安全委は一次評価を差し戻せ)

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

原子力安全委員会の大飯3、4号機審査書検討会合の強引な打ち切りに対して、抗議の緊急声明を公表しました。フクロウの会の阪上武さんのメールを転送します。13日の検討会合終了後の相談の場で急きょ作成を決め、内容を急ぎで詰めて完成させたものです。ぜひご一読のうえ、今後の働きかけに活かしていただくようお願いします。この2週間が、再稼働を許すか否かの最大のヤマ場です。

できる限り多くの人に伝わるよう、メール、ブログ、ツイッター、フェイスブック等による拡散にご協力ください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

………………………………………………………………………………

みなさま

15日、この間ストレステスト関係の審査会の傍聴活動を行ってきた、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan(地球の友ジャパン)、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、原発を考える品川の女たち、福島原発事故緊急会議、再稼働反対!全国アクション、プルトニウムなんていらないよ!東京――の7団体の連名で、声明を発出いたしましたので、お知らせいたします。

阪上 武

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<緊急声明>              2012年3月15日

原子力安全委員会は大飯原発3・4号機ストレステスト一次評価を差し戻すべき

「一次評価では安全確認はできない」(班目委員長)なら原発再稼働判断もできないはず
活断層の連動評価による大飯原発の耐震安全性は確認されていない
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/2012-6bf4.html

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大飯原発3・4号機の再稼働をめぐり、再稼働の条件の一つとされるストレステストについて、原子力安全委員会の総合的評価検討会は3月13日、原子力安全・保安院による大飯原発3・4号機のストレステスト一次評価審査書の検討を終了しました。来週にも原子力安全委員会で確認書を出そうとしています。このような強引な手続きに私たちは強く抗議します。

1.「一次評価だけで安全は確認できない」のに「政治判断は可能」??

 班目春樹原子力安全委員長はストレステストの「一次評価だけでは安全確認はできない」と繰り返し述べ、一次評価の確認が原発の再稼働の要件にはならないとの立場をとっていました。昨日の参議院予算委員会でも同じ発言をしています。2月20日には「諸外国でストレステストを運転再開の是非みたいなものに使っている国はない」とも発言しています。ところが同じ予算委員会で枝野経産相は、原発再稼働については「一次評価をふまえて対応する」と、班目発言を完全に無視しています。野田首相も「一次評価に基づく再稼働の政治判断は可能」との考えを示しました。原子力安全の最高責任者が安全確認ができないと言っているのに、政治判断は可能というのは全く理解できません。原子力安全委員会が確認書を出せば、その意図がどうあれ、運転再開の容認を強要するための材料として政治的に利用されるでしょう。保安院の審査書は一次評価と二次評価を分けてない原子力安全委員会の7月6日付要請の要件を満たしていません。確認の作業を直ちにやめて審査書を保安院に差し戻すべきです。

2.活断層の連動を考慮に入れていない

 関西電力は、大飯原発の耐震安全評価において、活断層の連動を十分に考慮に入れていません。保安院の地震と津波に関する意見聴取会では、委員全員から、大飯原発周辺の3本の活断層について、連動評価を行うべきとの厳しい意見が出ました。関電はこれに抵抗し、半年かけて追加調査を行うとしています。関電が行った、連動を考慮した仮の地震動評価では、改訂指針による耐震安全評価(バックチェック)で用いた基準地震動Ssを上回っています。保安院はこの評価について、入力条件を示すよう求めています。
 連動を評価した場合には、基準地震動Ssが大きくなることから、バックチェックはやり直しになるはずです。班目委員長は、福島原発事故を受けて、指針類の見直しが必要だと述べていますが、大飯原発については、今ある耐震安全指針すら満足していないということになります。この問題で次の意見聴取会が3月28日に行われます。これを待たずに安全を確認することはできないはずです。

3.津波の想定

 保安院は、ストレステストの判断基準として、福島原発事故を繰り返さないことを挙げています。しかし、大飯で用いられている津波の想定は11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低い想定です。これについて、検討会で保安院は、福島ではもともとの想定高さプラス9.5メートルの津波が来たので、大飯もそのようにしたと説明していますが、関電などが行った津波跡調査は、地震・津波に関する意見聴取会でも不十分だとの結論となり、再度の詳細調査が実施される予定です。
 また、津波が斜面を駆け上る「遡上」の効果については、全く評価していないことが検討会で明らかになりました。
 これらのことから、現在のストレステスト一次評価の津波の想定および評価は、まったく不十分だと言わざるをえません。

4.福島原発事故の原因究明を待つべき

 福島原発事故については、原因究明も終了していません。これでどうして福島原発事故を繰り返さないなどと言えるのでしょうか。
 福島原発事故では、地震により配管が破損した可能性が指摘されています。政府事故検証委員会中間報告も保安院も可能性を否定しておらず、現地調査が必要であることを認めている。国会事故調査委員会はこの問題に正面から取り組んでいます。保安院は、大飯原発のストレステスト評価にあたって、福島原発事故で配管が破損した可能性については全く考慮していません。少なくとも国会の事故調査委員会の結論を待つべきです。

5.外部有識者の具体的な質問に答えていない

 検討会では、外部有識者から、緊急時の要員の確保はどうするのか、アクセスルートの確保をどうするのか、瓦礫の撤去にどれくらい時間がかかるのか、要員の質はどうか、主任技術者をどう配置するのか、津波の遡上をどう評価するのか、他の号機がシビアアクシデントとなり放射能が出ていたらどうするのか、堤防のかさ上げはいつ行うのか、手順にあるバルブの手動操作は緊急時に本当に可能なのか、など具体的な質問が出ました。
保安院は、それは「二次評価で」、「今後の課題に」、「引き続き検討します」など問題の先送りに終始しました。まもなく消滅しようとしている原子力安全委員会で語られる「今後の課題」に一体どれほどの意味があるのでしょうか。原子力規制庁でというのであれば、この確認作業そのものも原子力規制庁に委ねるべきでしょう。
 基礎ボルトなど機器の強度について安全率を削って評価している問題など、保安院のストレステスト意見聴取会で回答しきれていない質問についても置き去りにしたままである上に、3月4日付で市民団体(福島老朽原発を考える会・FoE Japan)が提出した*公開書簡にも回答していません。

6.傍聴者の締め出し

 今回の検討会での審議が、結論を得ることを優先したアリバイ的なものであることは、異常に過密な審議日程と、傍聴者への対応にも表れています。傍聴者の発言の多くは、手続きの不合理さ、審議が尽くされないことに対するやむにやまれぬ意見の表明でした。二次評価が一体いつになるのかという質問には最後まで説明がありませんでした。最終回に、会場から傍聴者を締め出したのは、公開の場で緊張感をもって議論を行うという「傍聴」制度の意義を無にした行為であり、明らかに行き過ぎです。

7.広く市民の意見をきく公聴会の開催を

大飯3・4号機の運転再開の手続きは、その後の原発の運転再開の基準となります。その意味ですべての市民、国民が影響をうける可能性があります。現在の形式的な意見受付だけではなく、一般市民や住民からの意見聴取が必要です。私たちは当事者であり潜在的な被害者です。専門家のみによって進められる審査・確認では全く不十分であり、広く市民の声をきく公聴会を開催すべきです。

*公開書簡 http://dl.dropbox.com/u/23151586/120304_letter_anzeniinkai.pdf

福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan(地球の友ジャパン)
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
原発を考える品川の女たち
福島原発事故緊急会議
再稼働反対!全国アクション
プルトニウムなんていらないよ!東京

問合せ先:090-8116-7155 阪上(フクロウの会)

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太田光征
posted by 風の人 at 10:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

2012年03月14日

3/16NPJ編集長日隅弁護士連続対談企画第4回「こんなに遅れている日本情報公開制度」

田場です。3/16に下記のような企画を行います。
参加者を含めて議論沸騰、毎回インターネットで数万人が視聴する
日本の民主主義を問うこの企画。ぜひ会場にご参加もしくはネットでご視聴ください。


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NPJ(News for the Peoplw in Japan) PRESENTS
      NPJ編集長日隅一雄弁護士 連続対談企画第4回
          こんなに遅れている情報公開制度
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(転送、転載大歓迎)

東電原発事故を契機として、市民は自らが主権者としての権利を
実行できていないことに気づき始めた。
必要な情報も知らされず、政策の決定過程に関与もできず、お上の
指示に従わせられる…
その状況に甘んじていたことが今回の大事故の遠因だった。
なぜ、主権者として振舞うことができなかったのか、その理由は、
市民の怠慢ではなかった。
日本では民主的な制度が整っておらず、民意が反映されにくい社会に
なっていた。

「原発と報道」、「審議会制度」、「内部告発と秘密保全法」を各回のテーマとして、

日本の民主主義のあり方を問うてきた連続企画。第4回となる今回は、主権者と
して情報をいかに入手することができるかという問題の根幹に関わる情報公開
制度を取り上げたい。日本の制度がいかに遅れているかを確認し、制度改善の
必要性を検討したい。対談相手は、情報公開請求の実践者であるNPO情報公開
クリアリングハウスの三木由希子理事長。具体的な問題点を指摘してもらえる
はずだ。参加者を含めて議論沸騰、毎回インターネットで数万人が視聴するこの
企画、是非ご参加ください。

●テーマ
「こんなに遅れている日本の情報公開制度」
●ゲスト
三木由希子(NPO情報公開クリアリングハウス理事長)
●日時
2012年3月16日(金) 午後6時30分〜 (会場6時)
●会場
岩波書店アネックスビル3階「セミナーホール」
東京都千代田区神田神保町2−3−1
(神保町交差点、1階が岩波ブックセンターのビル)
地下鉄神保町駅(都営三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線)A6出口徒歩1分
http://www.i-bookcenter.com/shop/index.html

●参加費
500円(NPJ賛助会員は無料)
当日受付でお支払いください。なお、会場の都合により,
参加を先着順とさせて頂く場合がありますのでご了承ください。
●主催
NPJ(News for the People in Japan)
http://www.news-pj.net
【問い合わせ先】 城北法律事務所 弁護士 田場曉生(пF03-3988-4866)

●チラシはこちら
http://www.news-pj.net/pdf/2012/0316.html

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太田光征
posted by 風の人 at 09:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

2012年03月13日

【47年間も証拠を隠ぺい】狭山事件の再審を求める市民の集い案内

弁護士中山 武敏

 鎌田慧さんが事務局長をなさっている狭山事件の再審を求める会主催の市民の集いが開催されます。
 鎌田さんは大江健三郎さんらと脱原発運動で現在、全国をとびまわられていますが、当日の集いには参加されます。
 大江健三郎さんも文学者の立場から狭山事件で「自白」を離れた客観的証拠の主軸とされている「脅迫状」は部落差別の中で教育の機会を奪われた石川一雄さんには書けないとの見解を表明されています。(11年9月21日付朝日新聞)
逮捕当日書かされた石川さんの上申書などが証拠開示されました。これらの証拠は47年間も隠されていました。
 冤罪を生まないためには証拠の全面開示、取調べの可視化等が不可欠です。
 ご都合がつけばどうぞ。
 
日時 3月22日(木)午後6時30分から午後8時30分
会場 東京・日本教育会館8階中会議室
    (地下鉄「神保町」「竹橋」下車)  
     千代田区一ツ橋2−6−2 TEL 03−3230ー2831
集会内容
  1    新作DXD「ここまできた狭山再審〜証拠開示で無実がわかる」
        完成上映
  2    狭山弁護団報告 主任弁護人中山 武敏                  
  3    石川一雄さん・早智子さん決意表明
  4    市民の会 アピール
       鎌田慧  井野博満(東大工学部名誉教授) 他               
参加費 無料
問い合わせ   03ー6280ー3360(安田)   

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太田光征
http://otasa.net/
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焼却炉の中で約36%の放射性物質が「行方不明」に

焼却炉の中で約36%の放射性物質が「行方不明」に | sorakuma
http://sorakuma.com/2012/03/10/5827

20120222大阪市議会区民保険委員会
http://osakasaigaihaikibutu.web.fc2.com/documents/0222osakacityminseihokeniinkai.pdf
「焼却炉に投入された放射性物質のうち、約36%が行先不明になるとの結果となりました。…約11%が煙突から排出されている可能性が否定できない結果となりました。」

<11%の放射性物質が煙突から放出されている場合、1日120トンペースで1年間焼却を行うと、約4億4000万ベクレル以上の放射性物質が大気中に放出される可能性がある>

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太田光征
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2012年03月12日

全員のリスクに全員で備える「国民皆保険」の危機

全員のリスクに全員で備える「国民皆保険」の危機

――TPPで医療難民が続出するかもしれない――

JA長野厚生連・佐久総合病院地域医療部地域ケア科医長
色平哲郎(いろひら・てつろう)


TPP(環太平洋連携協定)問題は、日本の農業生産者と工業生産者の
経済的な戦いでも、かけひきでもない。
TPPは日本人の命と暮らしに直結する重要な問題を孕んでいる。
それは「国民皆保険」の存続の危機である。
日本が世界に誇る公的医療保険制度が崩壊し、金持ちだけが医療を
受けられるアメリカ並みの医療が広まっていくのか!?
「全員のリスクに全員で備える」という「公(おおやけ)」のあり方が、
現実のこととして、命のこととして、目の前で問われている。


■「混合診療」の全面解禁で
 懸念される日本の「宝」の崩壊

日本では、健康保険証一枚で、いつでも、どこでも医療機関にかかれます。
医療費の一部負担で治療を受けることができる、
この国民皆保険は非常に素晴らしい仕組みです。
 
一九六一(昭和三十六)年にこの制度ができて五十年が経ちました。
会社員なら健康保険組合、公務員なら共済組合、自営業なら国民健康保険
によって国民全員が社会保険料を出し合い、本人または家族が安心して
治療を受けられるこの公的医療保険システムを、現代の日本人は水や空気
のように当たり前のことと感じています。
しかし、世界ではいまでも決して当たり前ではありません。

米国のように、先進国といわれながら国民の六人に一人が医療保険に加入
できず、まともな医療を受けられない国も少なくありません。
米国で歯の治療をするなら、飛行機代を使っても日本で治療したほうが
安く済みます。
五十年も前に国民皆保険制度が始まったことは画期的なことだったのです。

「助け合い」を具体的なかたちにした国民皆保険制度の導入までの歴史は、
日本の近現代史そのものでした。高島炭鉱事件、関東大震災、第一次世界大戦、
金融恐慌、身売り、国家総動員体制、GHQ……農村の困窮を下敷きに、
それらの出来事とパラレルに出来上がっていったのです。
多くの尊い命を失った戦争のバックアップとして、国民の健康を守る
保険制度が拡充していったことも忘れてはならない事実です。

「日本は敗戦のあと、どうしてあれほどの高度成長が可能になったのか?」
と、外国の方からよく聞かれます。私は手前みそに「国民皆保険があった
からです」と説明します。
国民が安心して暮らせることが国の発展につながるからです。
しかし、その話をするとき、彼らはちょっと考えます。
「自分たちの国に、国民皆保険制度を導入できるだろうか」と。
彼らを考え込ませるのは、この制度が「全員のリスクに、全員で備える」
というスタンスによって成り立っているからです。
全員が全員のために、という信頼を前提とした関係性が重要になってくる
制度なのです。

医療費は安いほうがいい。しかし、自分や家族が病気になったり
大怪我をしたときの医療の質は高いほうがいい。
この絶対的な矛盾を解決するために生まれたのが国民皆保険制度なのです。
それほど、この皆保険制度は世界的に見て、貴重で大事な「宝物」です。

現在、世界では約五十カ国が皆保険制度を導入し、
サービス給付を徐々に増やしている最中です。
しかし、多くの国がその財源だけでなく、
医師や看護師の確保の困難さで悩んでいます。

日本でも、少ない現役世代が多数の高齢者を支える負担が増すなか、
この制度が大きな曲がり角に差しかかっています。
一つの理由は、無保険者の増加です。
もう一つは、TPP(環太平洋連携協定)という国際関係によるものです。
これが大きな問題となることが懸念されています。
それは医療分野にも「自由化」を求める外圧だからです。
米国式の性急に「儲ける」パターンが押し寄せた場合、金持ちは際限なく
医療を受け、貧乏人は治療を受けられなくなる、ということが起こり得ます。

TPPによって予想されるのは「混合診療」の全面解禁です。
混合診療とは、医療する側が値段をつける「自由診療」と、
診療報酬にもとづく「保険診療」を混ぜた診療のことです。
保険診療の場合は、診療料金や薬の価格は国が定めていますが、
保険外の自由診療の価格については病院や製薬会社が独自に決めること
ができるため、医療機関は保険がきく診療を控えめにし
――場合によってはゼロもありうるでしょう――
儲かる自由診療にシフトすることはあきらかです。

加えて「条件の良いところ」を求めて医者は都会に集中するでしょう。
山村の医者や、コストに見合わない救急医療や産科、小児科は
閉鎖に追い込まれます。
保険料を納め、病院の建物もあるのに、医者がいない状況は詐欺まがいの話です。
そのように、保険では受けられない診療が拡大していけば、
保険会社のビジネスチャンスは広がるでしょうが、
公的医療保険制度という土台そのものが揺らいでしまいます。

米韓FTA(二国間のTPPとほぼ同意)を結んだ韓国では急速に
医療・医薬品分野の自由化が進められています。
仁川(インチョン)で建設中の米国資本の大病院は、ベッド数六百床、
オール個室、治療費は健康保険で定められた医療費の六〜七倍となっています。
これでは、風邪や高血圧などでは、おいそれと病院にも行けません。


■五十年前のチャレンジといま私たちのチャレンジと

一般の方々の間では、日本の医療費は高い、と思われている傾向もありますが、
それは誤解です。
窓口での一時負担金が世界でも例外的に高額なために、そう思われがちですが、
国民医療費という総額で見れば、世界で六十数番目という低医療費なのです。
それで健康長寿を実現しているのです。

「三時間待ち、三分診療」と言われる医療現場に、もし「三十分診療」
を実現しようとしたら、英国が十年以上前に医療崩壊したときのように
「三十時間待ち」になります。
それほど手薄くやっている現在の日本の医療現場に市場原理が導入されれば、
わずかなバランスの傾きだけで医療崩壊が起こってしまいます。
皆保険が崩壊した場合、人々の医療に対するきわめて高い期待度が
維持できなくなることにより、どれほどの不信感と不満感を醸成すること
になるか。
人間の論理とお金の論理はマッチしません。

いま多くの地方が医師不足で悩んでいますが、佐久総合病院には毎年十人
以上の医師が増えています。
この稀有な病院は、農民の皆さんで構成する「協同組合(農協)」
が経営者です。
つまり、農民の方が自ら出資して病院を建てたのです。
ということは、農民が医師を雇っているわけです。

この二代目院長で、 “農村医学の父”と呼ばれた故・若月俊一
(としかず)先生は、地域の方々とお酒を飲むことから始めて
地域の中に溶け込んでいきました。
当時、若月先生があぜ道で村人の血圧を測ると二〇〇を超えている人が
大勢いました。
しかし、医者に言われたからといって、
お嫁さんたちが味噌汁の塩分を減らそうものなら舅や姑に怒られます。
そこで若月先生たちは、保健医療の教育活動を寸劇を使って行いました。
保健師さんたちもがんばって正しい知識を広めていってくれました。
身体が資本の農民たちは病気になりたくないので、
たとえ病院が多少の赤字であっても、予防医療をやってくれるならと、
みんなからお金を集めてきました。

いま、長野県は一人当たりの老人医療費が都道府県別で五十九万六千円と
最も低くなっています。
安くするために政策誘導でそうなったわけではありません。
医療が市場化されていないからです。
信州人が、「金持ちより心持ち」だからでもありましょう。
高齢者の就業率が高く、その多くが農業従事者であるため、
結果としては健康長寿につながっています。
都会では高齢者である六十五歳も、私たちの村ではまだまだ若者です。

高齢化を医療技術でなんとかできる、という時代はもう終わります。
認知症はもちろん、ほかにも治せない病気がどんどん出てきますから。
医療技術の専門家である医師には、残念ながら、
超高齢社会の実像は見えていません。
地域の高齢化が急速に進む地方では、特殊な高度医療よりも「好きな人
と好きな所で暮らし続けられることを支える医療と仕組み」が大切です。
その点で、私のいる佐久は、おそらく切りぬけられるでしょう。
問題は首都圏です。
にもかかわらず、国民全体の議論が起こってきません。
ここが気になるところです。

人口動態を見れば、現在日本では世界最大規模、世界最高速度で、
高齢化が進行中であることが分かります。
わずか二十年後の二〇三〇年代に高齢者人口は極大になります。
ここをどう乗り越えるのか、日本全体で必死に考えなければなりません。
交通弱者の増加、街づくりの問題、単身生活者の激増、介護人材の不足、
私たちの行く手にはたいへんな問題がたくさん見えています。
しかも、こうした問題には、「こうすれば大丈夫」という答がありません。
なぜなら、人類史上初めてのことに直面しているからです。
その意味でも世界が注目しているのです。

若いときに世界を放浪して気づいたことは、地球上のほとんどの地域は
医者がいないということです。
日本の東北も「3・11」以前からもともと医師の少なかった地域です。
充分な医療を受けるために必要なのは、
私たちが次の三つのことにチャレンジできるかどうかです。
まず、お金をあつめて医療機関をつくる。
次に、今は国民皆保険がありますが、国民皆保険のもとになったのは、
共済保険です。
私たち自身が、共済組合的な活動を始めることができるでしょうか? 

最後に、進歩的、急進的な医者を雇ってこれますか? 
あるいはみなさん自身が医者になりますか?

私は、昭和の初め、あのファシズムの時代に、私たちの先輩がこういう
三つのチャレンジをくぐりぬけてきたことをお話しし、
TPPという得体の知れないものに賛成や反対を決める以前のこととして、
この国の制度資本について一緒に考えて、一緒に胸を張りたいのです。

人間の死亡率は百パーセントです。
病気になったときだけでなく、ほとんどの日本人が遅かれ早かれ
日本の医療機関にかかって亡くなるわけですから、
それを前提とした医療保険について、普段からもっと「自分のこと」
として考えなくてはならないはずです。

世界中の人が憧れる皆保険。
日本の私たちが守り育てるべきものは何でしょうか。
国民一人ひとりがTPP問題をきっかけに考え始めることを願っています。



色平哲郎 いろひら・てつろう
JA長野厚生連・佐久総合病院地域医療部地域ケア科医長。内科医。
1960年神奈川県生まれ。東京大学工学部中退後、世界を放浪。
京都大学医学部卒。JA長野厚生連佐久総合病院に入り、
南相木村診療所長として地域医療に従事、その後現職。
京都大学大学院医学研究科非常勤講師も務めた。
世界こども財団評議員。著書に『大往生の条件』(角川oneテーマ21)、
『命に値段がつく日―所得格差医療』(共著・中公新書ラクレ)など。

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太田光征
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福井の原発からの風向き調査プロジェクト:岐阜を越え、愛知の高浜市まで!

いま・くり徒然
http://www.loftwork.com/imacre929/

風船落下地点の地図
http://www.loftwork.com/imacre929/files/2012/03/84cc1d99721a49e6386de17fec50d613.pdf

太田光征
http://otasa.net/
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パレスチナにイスラエルの鉄道計画

野村修身です。

このお知らせはいくつかのメーリングリストに投稿します。
転載を歓迎します。ダブって見ていられる方には申し訳ありません。

イスラエル政府が、ヨルダン川西岸地区に長大な鉄道網敷設の計画を検討して
いるとの情報を知りました。最近、イスラエルによる軍事攻撃が激化している
背景ではないかと思われるのですが、詳しい状況をご存知の方はお知らせくだ
されば幸いです。

参考のために、当該の情報が掲載されたウェブページの一部を転載します。
_________________________________________________
NOMURA; Osami, Dr. Eng. : peace-st@jca.apc.org
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

http://www.tkfd.or.jp/eurasia/islam/report.php?id=336より(一部を転載)
----------------------- Original Message -----------------------

 これは悪夢のような話だが、一度は考えてみる必要がありそうだ。もし現実化した場合、日本にも大きな影響がありうるからだ。
  パレスチナ人が居住するヨルダン川西岸地区に、イスラエル政府は長大な鉄道網敷設の計画を検討している。その総延長は475キロにも及ぶというのだからすごい計画ということだ。
 この鉄道はヨルダン川西岸の最北端ジェニン市からエルサレムを経由し、最南端のヘブロン市までを結び、それ以外にもトルカラム市とナブルス市を結ぶ線、アリエル市からカランデーヤ市の近くを通過して、イスラエル領内に通じる線、ラマッラ市からイスラエル領内へ通じる線、ラマッラ市からジェリコ市に通じる線、ヘブロンからイスラエル領内に通じる線と複数に上る。
 イスラエル政府はこの鉄道計画について、ヨルダン川西岸地区のイスラエルの入植地と、パレスチナ人の居住区などを結び、人と物資の移動を容易にするという説明をしている。
 しかし、本当の目的はそうなのであろうか。どうもこの計画図を見ていると、イスラエル領土内よりも鉄道網が完備されるように見えるのだが、パレスチナ人のために鉄道を引くとは一概には信じられない。
 そこで敢えて、イスラエルの意図を疑ってみることにする。当然出てくるのは鉄道の建設される地域で、パレスチナ人の土地が強制収用されよう。しかも、それは余裕をもって収用されることになろう。
 次いで、そのことに反対するパレスチナ人の、国外追放が起こりえようし、パレスチナ側の武力による抵抗も起きよう。結果的には、この鉄道敷設計画により、イスラエルによって多くの、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の土地が、奪われることになるのではないか。
 加えて、この計画の推進に反対をするパレスチナ人は、容赦なく国外に追放されることになり、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人人口は、削減されるということではないのか。

<後略>

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太田光征
http://otasa.net/
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核のない世界のための韓国キリスト者信仰宣言

この宣言の中で、アフリカでウランをめぐる紛争が指摘されていますが、ごく最近でもニジェールで起こっています。そしてこのプロジェクトには日本の海外ウラン資源開発株式会社が関与している。

ウランというのは、採掘から劣化ウラン弾という形での処分に至るまで、揺りかごから墓場まで、災厄となる。いや、半減期を考えれば、墓場には収まらない。

もうひとつの暮らし 原発を考える「ウラン採掘に苦しむニジェールの人々」
http://alerinfo.blog111.fc2.com/blog-entry-57.html

<今日、多くの人が鉱床の採掘状況を告発している。こうした状況の影響は、住民の健康や環境を直撃している。CRIIRAD(放射能に関する調査・情報の独立委員会)と市民団体Sherpaは、企業の基本的義務に違反しているとして、被害について報告している。

ウランを巡って政治・軍隊の対立(2007年2月からストが起き、政府が武力で弾圧している)がニジェール北部で繰り広げられている。

アッサウアスの近くでは、中国企業CNUCがウラン採掘を行っている。ここでは、開発許可鉱区から住民を追い出し、牧畜飼育者が放牧用井戸を使用することを禁止している。>

もうひとつの暮らし 原発を考える「ウラン採掘のニジェールプロジェクト」
http://alerinfo.blog111.fc2.com/blog-entry-59.html

太田光征



みなさまへ    (BCCにて)松元

3・11の諸集会、お疲れさまでした。
核兵器と核発電に絶縁状を突きつけているこの宣言こそ、「脱原発」中心の日本の3・11一周年にもっともふさわしい精神と思い、朝鮮3・1独立運動の記念日に宣言された「核のない世界のための韓国キリスト者信仰宣言」を紹介させていただきます。(重複失礼)

日本にも仏教界やキリスト教界の声明がありましたが、現実を見つめた徹底性において、ひときわ格調の高い宣言です。異なる信仰者であってもこの苦難を乗り越えるために手をつないでいただきたいと思いました。

●出典:韓国YMCA
http://ko-kr.facebook.com/note.php?note_id=331953920190542

=====以下、全文転載(改行あり)=====

'핵없는 세상을 위한 한국 그리드소인 신앙선언' 일본어 판,
核のない世界のための韓国キリスト者信仰宣言
작성: YMCA 생명평화센터 2012년 3월 6일 화요일 오전 12:42 •

3.1 발표된 "핵없는 세상을 위한 한국 그리스도인 신앙선언"이 일본어로 번역되었습니다. 3월 11일, 일본 시민사회와 그리스도인들에게 보내는 한국 그리스도인들의 평화의 편지와 함께 전달할 예정입니다. SNS을 통해 많은 일본의 이웃들과 나눌 수 있기를 기대합니다.

■核のない世界のための韓国キリスト者信仰宣言

韓国キリスト教は国家と民族が危機に瀕するたびに、信仰の立場を表明し、それに基づいて行動する伝統を持っている。1919年には3.1独立運動に加わり、民族の解放による新しい天地の生命秩序を待望し、70年代には軍事独裁に抵抗しながら苦難を強いられている民衆と連帯し、80年代には朝鮮半島の統一と東北アジアの平和が信仰上の課題であることを表明し、献身してきた。

いま私たちはこのような誇るべき信仰告白の伝統の上に立ち、再び時代の兆候を見る。今日私たちは3.1独立運動の93周年を向え、日本の植民地支配に立ち向かい非暴力万歳運動により朝鮮の自主独立を各方面に宣言したように、朝鮮半島と東北アジアだけでなく全世界で「核からの独立」を成し遂げることがこの時代のキリスト者に与えられた信仰の課題であると考え、これに対する私たちの立場を以下のように表明する。

2012年3月11日は福島原発事故から1年になる。また3月26日〜27日にはソウルで「核安保サミット」が開催される予定である。このような重大な局面で韓国のキリスト者たちは、核とキリスト教信仰が両立できないということを宣言する。核は自然を征服しようという科学技術テクノロジー体制と大量殺戮の軍事武器および無限の成長による地政学的覇権と利潤極大化を企む世界資本主義経済体制の融合としての地球のあらゆる生命体を威嚇する権力体制だ。

このような核は神の存在なくこの世界を支配しようという「統治者と権勢者たち」(コロサイ2:15エフェソ6:12)の絶対的な権能への欲望であり、科学と技術の名の下、宇宙全体への「神の主権」(使徒行伝 9:6, ヨブ 25:2, テモテ6:15)を拒否しようとする現 代版「禁断の果実」であり、また神が創造され愛した地球上のすべての生命体を絶滅させうる「死の権勢」 (詩篇 49:15)だ。

●被爆者の立場に立って

韓国のキリスト者は「被爆者」の立場に立ち、核に対する私たちの考えを表明しようと思う。1945年、広島と長崎に落とされた原爆の被害者の10分の1が韓国人だった。彼ら・彼女らは日本の植民政策によって強制的に日本に連れて来られた人たちだった。しかし広島平和公園にある原爆博物館には韓国人犠牲者に対する記録がたったの1行もない。

彼ら・彼女らとその子孫は今日も人々の忘却と無関心の中で苦痛を受けながら生きている。私たちはまた、この30年あまりこの地に建てられた数多くの原子力発電所から多くの被曝を受けてきた。さらにこの地に核兵器が配置されていたという経験も持っている。これが今日韓国キリスト者が核に対する信仰の立場を表明する生の場であり状況だ。私たちは核保有国の目ではなく被爆者の目でこの問題を見ようと思う。科学技術の観点からではなく生命の観点から見ようと思う。そして私たちの世代だけでなく後に生まれる数多くの世代のことを考えながら、後の世代の立場からこの問題に取り組もうと思う。さらに人間だけでなく自然を包括する全宇宙的生命共同体の観点からこの問題に対処したいと思う。

●核は平和と両立できない

私たちはまず核兵器は軍事用で原子力発電は平和用だという虚偽の区分に同意をしない。原子力は初めから軍事的利用、つまり原子爆弾開発のために始まった。原子炉は普通発電を連想させるが原子炉とは本来ウランの大部分を占めるウラン238を核兵器の原料となるプルトニウム239に変化させるため考案された装置だ。原子核が持っているエネルギーを瞬間的に発散させるものが核兵器で、それをゆっくりと発散させ、電気エネルギーに変えるのが原子力発電だ。もとは核兵器も原子力発電も根は同じだ。事実多くの国が民間の原子力発電を口実に核兵器を開発した。このように原子力発電は核兵器への欲望の上に立っているようなものだ。

したがって私たちは「原子力の平和的利用」というスローガンに同意しない。原子力発電と核兵器はコインの表と裏だ。核は決して平和とは両立しない。原発が増えれば増えるほど平和がより脅かされる。原発に対する軍事的あるいはテロの危機が増すからだ。原発は現代の非対称戦争において攻撃目標の筆頭だ。それだけでなく核は原料を生産する地域の平和も脅かす。アフリカ各国ではウラン不足が数十年前から紛争の火種となってきた。さらに悪いことにはウランはずっと前から投機の対象であり、それをめぐる戦争は石油をめぐる戦争のように世界平和を脅かしてきた。

核は武器であろうが発電であろうが決して平和と両立し得ない。したがって核兵器の全面的廃棄と原発の完全な終結を要求する。核の傘による防御であれ、核攻撃による防御であれ、核による安保であれ真の意味で安保ではない。各国政府はこれ以上の新規原発の建設を中断し、寿命を終えた原発を完全に閉鎖しなければならない。そして原子力体制をこれ以上拡大せず、これに依存してもならない。

●原子力発電は地球温暖化克服のための代案ではない

世界の原子力産業は、1979年に米国・スリーマイル島原発の爆発と1986年チェルノブイリ原発の大災害の後、急速に衰退しているようだったが、地球温暖化を口実に再び息を吹き返した。しかし我々は、原子力が気候変動の代替エネルギーではないことをはっきりと宣言する。原子力は、温室効果ガスを排出しない低炭素クリーンエネルギーでは決してない。たとえ発電部門に限って原発が二酸化炭素の発生量を抑制する効果があるとしても、原子力発電の全過程で、特にウランの採掘・加工および濃縮の過程で膨大な温室効果ガスが発生する。発電部門においても原子力発電は、浪費がひどい、非常に非効率的なエネルギーである。

物理的に原子力発電の過程では、核分裂で放出されるエネルギーのわずか3分の1だけが電力に転換され、残りの3分の2は、摂氏30度を超える温排水の形で海に捨てられ、生態系を汚染する。さらに悪いことには原子力発電は、電力消費を助長する、極端に柔軟性のないエネルギーである。原子力発電は一度稼動させると、電力需要に合わせて出力を調整できない。昼夜を問わず、夏でも冬でも、1年中同じ出力で、いつも最高の消費量に合わせて電気を生産しなければならない。そのため原子力発電にはいつも「余った電気」という問題が発生し、これを解決するために、いわゆる「深夜電気」の使用を推奨してきたのである。しかしこれは結局、一つの社会のエネルギー消費全体を過度に押し上げ、むしろ地球温暖化に寄与す
るものだ。

現在全世界で稼動中のすべての原子力発電所が生産する電力は、全世界の総エネルギー需要のたかだか2%にしか満たない。一方、再生可能な自然エネルギーは、今日の世界のエネルギー消費量の約13%を占めている。結局、派手な修飾語にもかかわらず、核はニッチな技術に過ぎず、気候崩壊を防ぐことができる代替エネルギーではないのだ。数多くの研究や事例は、既に再生可能な自然エネルギーで人類のエネルギー供給を100%まかなうことができることを示している。世界が化石燃料と原子力から脱却し、再生可能な自然エネルギーの時代を開くことはすでに技術的にも可能である。

私たちは、神が見返りなく与えたもうた太陽の光や風や地熱や波などの自然エネルギーが私たちに残された唯一かつ最善の道であること確信している。原子力発電はむしろ再生可能な自然エネルギーへの転換を妨害し、電力の浪費をあおり、未来の持続可能なエネルギーシステムのための投資を抑制するものだ。原子力と再生可能な自然エネルギーは両立できない。原子力は再生可能な自然エネルギーへと至る架け橋ではない。核兵器が世界平和のための間違った解決方法だったように、原子力発電も地球温暖化に対する誤った解答である。

●放射性廃棄物による地球汚染と生命破壊は創造の秩序の破壊であり神聖への冒涜罪である

人類は、放射性廃棄物をどのように処理するかの対策も立てず原発を建ててきた。しかし、たった1グラムの放射性廃棄物も安全に処理されない。いわゆる使用済み燃料棒の再処理は、より多くの放射性廃棄物を作り出すだけだ。人類はまだ放射性廃棄物の最終的な保管を技術的に解決できていない。放射性廃棄物は100万年もの間、放射線を出し続けるが、それを生態系から隔離するドラム容器の寿命はせいぜい40年に過ぎない。今日まで、高レベル廃棄物を安全に最終的に保管できる場所は地球上のどこにも発見されていない。現在、韓国の原子力発電所内にある水槽には、ウラン約1万1370トンの使用済み燃料棒が「一時的に」保管されている。2016年には、その保管容量が限界に達する。

しかし、まだ私たちはこの使用済み燃料棒をどこでどのように保管するか議論すらしていない。再び放射性廃棄物処分場の問題をめぐり、韓国社会が深い分裂と痛みを経験するだろう。結局私たちは、子孫に膨大な放射性廃棄物を残すことになるだろう。しかし子々孫々の生命と安全に脅威を与える行為は、無責任で非倫理的であり正義に反する行為だ。神が造られた美しい創造の世界を汚染させることは、それを造られた方への冒涜である。現在および将来のすべての生命は、健康で安全に生命の祝福を享受する権利がある。それを否定することはすべての生命を愛のもと造られた神の神聖さへの冒涜である。

●エネルギーへの貪欲と消費主義に基礎を置く核文明から脱しなければならない

今まで私たちは原子力発電所が生産した電力を思う存分使う贅沢を享受してきた。事実、韓国で原子力発電所が9基だった1991年、2312kWhであった1人当たりの電力消費量は、2005年には7403kWhへと3倍も増加し、すでに日本、ドイツ、イギリス、イタリアを上回った。2010年には4倍にもなる9493kWhの電力を消費している。この過程で政府や国民は「核の生産」「核の消費者」さらには「核の加害者」になった。

しかし今「宴」は終わった。これから私たちは、原子力発電所の閉鎖という予告された問題と直面しなければならない。今まで私たちは、原子力発電を通じた電気の豊かさという「甘味」を味わったとすると、今から我々は原子力発電所の閉鎖と、核廃棄物の処理という「苦味」を味わわなければならない。1950年代に始まった人類の原子力発電は、現在どこでも、寿命を終えた原発の廃棄の問題を議論しなければならない「高齢化時代」に入った。

韓国は1978年、プサン・キジャン郡にコリ原発を作りつつ18カ月ごとに1基ずつのペースで今までに21基の原子力発電所を建ててきた。今、18ヶ月ごとに莫大な費用をかけて1基ずつ原発を撤去していかなければならない。原発1基あたりの撤去解体費用はなんと6000億ウォンに達するものと推計される。このような現実の前で今私たちが享受している偽りの豊かさの基礎を冷静に振り返らなければならない。産業化のためのエネルギーの過剰な使用は、根本的に人間の貪欲さを満たすための無限の経済成長と利潤の極大化から始まった。これらの体系は、エネルギーの過剰消費と消費主義に帰結された。今、私たちは終わりのないのエネルギーへの貪欲と消費主義に基づく核文明から脱しなければならない。

2011年3月の福島原発事故は、人類が核から早急に文明史的転換を図らなければならないという人類への大いなる警鐘であった。当面の消費指向的な生のために、社会と自然に害悪を及ぼす道は「滅亡へと至る広き門」である。一方、節制と忍耐で再生可能な自然エネルギーを促進しようとする努力は「生命へと至る狭い門」である。(マタイ7:13-14)私たちはその門へと進まなければならない。

●韓国政府は原子力発電中心の似非グリーン政策を放棄しなければならない

韓国政府が打ち出している「グリーン成長」の核心は、不幸なことに原子力発電である。韓国政府は、電力エネルギーの増加に備えるため、2030年までに約40兆ウォンという莫大な費用をかけて追加的に原子力発電所の建設を進めている。それだけでなく、現政府は2010年に原発を戦略的輸出産業に指定し、2011年の福島原発事故を契機に、今後20年の間に全世界に80基の原発を輸出することでアメリカ、フランスに次ぐ世界3大原発先進国になろういう構想を立てている。また、2014年に期限切れになる韓米原子力協定の改正を控えて、日本のように核燃料再処理の権限を持とうと努力している。このような流れの中で、来たる3月26〜27日ソウルで核安全保障サミットが開かれる。しかし原子力発電は
グリーン発電ではなく、核安保は生命の安全保障がではないことを私たちは宣言する。

核兵器は国家や世界の安全保障をもたらすのではなく、むしろそれを脅かす。真の安全は核保有国の安全はなく、全地球生命共同体の安全でなければならない。それはまさに「地上が与える平和」ではなく「キリストが与えたもう平和」(ヨハネ14:27)となるだろう。真の安保は核ではなく、天地を造られた神からもたらされる。「私は山へと目を向けよう私の助けはどこからくるか私の助けは天地を造られた主からだ」(詩篇121:1-2)。

原子力発電は決して安全ではない。原発事故は毎日起こりうり、実際毎日起こっている。原子力発電は、ミスのない人間を求めるが、そのような人間はこの世にいない。核は決して安全なエネルギーではない。核はむしろ社会と国家、そして地球全体の生命安保を脅かす自滅の道である。私たちは、韓国政府が原子力発電を中心とした疑似グリーン政策から脱して、再生可能な自然エネルギーに基づく真のグリーン政策に転換することを要求する。

●世界最大の核密集地域である東北アジアで生命の連帯が急務である

国際原子力機関(IAEA)によると、現在全世界では計441基の原子力発電所が稼働中で、557基が新たに建設中か今後建設される計画だ。韓国は1978年に初の原子力発電であるコリ原発がプサン・キジャン郡に建てられて以来、現在21基の原発が稼動中であり、原子炉の運転台数で韓国は世界5位だが(米国が104基で1位、フランスが58基で2位、日本が54基で3位、ロシアが31基で4位)、原発密集度においては世界1位だ。日本は54基もの原子炉をすでに稼働中で、中国は現在14基を稼動中だが福島原発事故以後も、東シナ海沿岸に27基の原子炉を追加で建設している。

一言で言えば、朝鮮半島と東北アジアは世界で最も危険な「核地雷原」である。万一これからまた原発事故が起きれば、それは東北アジアで起こる確率が最も高い。中国と北朝鮮はすでに核兵器保有国であり、日本は非核兵器保有国でありながら、この地域で唯一、核燃料再処理施設を持っている。日本はすでに2000年当時で約30トンもの莫大な余剰プルトニウムを保有し、約1000発の核爆弾を製造できる能力を持っていた。私たちは、このような東北アジアの中心に立ち、核保有国の既得権の安保ではなく、人間と生命の安保が急務であることを力説したい。今、朝鮮半島と東北アジアで生命の連帯を作り上げることは、世界平和にとって核心的な課題だ。

●核とキリスト教信仰は両立することができない

核兵器と原子力発電は権力と暴力の象徴である。それは大国になろうとする国々の欲望の出発点であり終点である。それは「おいしそう」でもあり、「見栄えもよい」禁断の果実のである。絶対的力の禁断の誘惑である。このような核で人間は征服と貪欲の体制を作り、その体制は地球生命共同体全体を絶滅させうる戦争と被爆と汚染の問題を生んだ。このような体制は、キリスト教の信仰と両立できない。

科学者たちは、CP-10という名の世界初の人工原子炉を米国シカゴ大学の運動場に建て、人間がまさに創造主の領域に踏み込んだと自負する。しかし神は預言者エゼキエルを介してこう言われる。「あなたの心が驕慢になり、曰くあなたは自分が神だと言い、海の真ん中で神の座に居座っているというが、あなたは心の中で神になったとうぬぼれていようと、あなたは人間であり、神ではない」(エゼキエル28:2 )。ア ウグスティヌスの言葉通り、罪とは私たちが神ではないということを認めようとしないという形の傲慢である。ある神学者の言葉のように「人間は神の栄光を簒奪し自ら神になろうとする。このような混同の中で、罪人は自分を偽り神を装う」。

したがって、我々は核とキリスト教の信仰は決して両立できないことを宣言する。キリスト者でありながら、核兵器を支持したり、原子力発電を支持することはできない。なぜなら、この二つは矛盾した語法であるからだ。核は、神なしにこの世界を支配しようとする「支配者と権勢者」(コロサイ2:15、エフェソ6:12)の絶対的な力への欲求であり、科学と技術の名前のもと全宇宙の「神の主権」(イザヤ9:6、ヨブ25:2、テモテ6:15)を拒否しようという現代版禁断の果実であり、また、神がお造りになられ(創世記1:1)愛された(ヨハネ3:16)すべての地球の生命体を絶滅させるうる「死の権勢」(詩篇49:15)である。

核兵器はヨブ記41:1-34に出てくる「リヴァイアサン」を連想させる。地球のところどころに時限爆弾のように仕掛けられた原子力発電所は「滅びの憎きものが立つべきでないところに立ったこと」(マルコ13:14)を連想させる。世界教会協議会(WCC)第6回総会の決議通り、核は創造主である神を裏切るものであり、生命の神を否定するものである。それはこの世界を力で統治しようとする執権者たちの前で奉仕と分かち合いと愛の道を示してくださったイエス•キリストの道と真理を拒否するものである。自ら死への愛(necrophilia)に耽るものであり、正義と平和の実を結びなさった生命の霊を拒否するものである。

●キリスト者の行動綱領

今、私たちは「核兵器と原子力」に基づいた総体的な生命の危機の前に立っている。まさに私たちは核中心のエネルギー過剰消費社会に進むのか、それとも再生可能な自然エネルギーを中心の持続可能な社会へ進むのかの岐路に立っている。40年間の荒野生活の後、イスラエルの民がヨルダン川を渡る前に、神は「生と死、祝福と呪いをあなたたちの前に差し出した」と言われながら「あなたたちとあなたたちの子孫が生きようと思うなら、生を選びなさい」(申命記30:19)と命令された。十字架の上で被爆者の苦しみと死を分かち合ったキリストは私たちにとって真の生命と平和の道におなりになった。聖霊はすべての被造物とともにお嘆きになり(ローマ書8:22)すべての生命の安寧と安全のために働き下さる。私たちはこのよ!

��な信仰にのっとり、次のように行動する。

1. 私たちは、核が与える幻想と誘惑、そして核に対する私たちの貪欲と執着から脱却する霊的覚醒がこの時代の信仰的課題であることを認識する。そのために私たちは核の実像を正確に伝え、被害者の痛みを分かち合い、被爆者の苦痛を慰労し、治癒するために先頭に立つ。

2. 私たちは核に関する情報と意思決定が少数に独占されている状況の中で核関連情報の秘密なき公開と透明性の確保のために努力し、私たちの生存と未来がかかったこのような重大な問題が、民主的手続きによる社会的決定を介して解決されるように最善を尽くす。

3. 私たちは韓国政府が原子力発電を中心とした誤ったグリーン政策を放棄し、原子力発電所の部品を輸出する核取引からも抜け出せるよう努力する。私たちは原子力産業と原子力利用産業に国民の税金を基にした国庫からの支援と、世界で唯一韓国だけに存在する原子力広報機関である韓国原子力文化財団に国民の電気料金3.7%を一括割り当てすることに反対する。

4.  私たちは各政党が脱原発政策を立案し、採用するように積極的な運動を展開する。また私たちは、韓国の企業が原子力産業と原子力利用産業への投資を撤回し、再生可能な自然エネルギー産業とそれを使用している事業に投資するよう求める倫理的で社会責任を果たす投資の動きを積極的に展開する。

5.  私たちは今回の核保有国の首脳の集まりである核安保サミットが、真の生命の安保のために全世界的に、自国が保有している核兵器の全面的撤廃と核開発の完全な終結を核心課題として扱うことを要求する。

6.  私たちは韓国の市民社会が原子力と決別し、再生可能な自然エネルギーを通じた共助の生活を送ることができるよう「脱原発エネルギー転換運動」の先頭に立って行く。

7. 私たちは朝鮮半島と東北アジアが世界で最も危険な核の密集地域であることを認識し「核のない世界」を達成するための東北アジアのキリスト者の生命の連帯を積極的に推進する。

8. 私達は生命の知恵を保持しているすべての宗教・文化・思想を取り入れ、組み合わせながら新たな生命文化の創造に乗り出す。特に核のない世界のために近隣の宗教との生命の連帯を積極的に模索する。

9. 私たちは科学のない宗教が迷信に陥ることがあるように、宗教のない科学が凶器になりうることを認識する。私たちは技術万能的で功利主義的な科学倫理を批判しながら、核問題に対する宗教と科学間の対話を提案し、実行する。

10. 私たちは2013年にプサンで開かれる世界教会協議会(WCC)第10回総会の招致国として、この歴史的な総会が世界で最も危険な核密集地域で開催される総会であることを全世界のキリスト者たちに喚起しようと思う。これに基づき、私たちは「核兵器と原子力」の問題がWCC第10回プサン総会の核心議題として採択されることを要求し、総会期間中、プサン・キジャン郡のコリ原子力発電所からの電気使用を最小限に抑えるため「電気のない礼拝」など象徴的で、実質的な取り組みを構想し、実行することを提案する。

2012年3月1日

韓国キリスト教教会協議会・生命倫理委員会/韓国YMCA全国連盟/韓国教会女性連合会/韓国キリスト青年協議会(EYCK)/聖書韓国/全国牧会者正義平和協議会/脱原発キリスト者連帯
(メソジスト平和行動、キリスト教環境運動連帯、イエスサルギ、非暴力平和の波、生命平和マダン、アヒムナ(代案学校)、キジャン郡生命宣教連帯、キジャン郡生態系運動本部、生命平和医療マダン、平和ヌリ、ヒャンニン教会、ともに開く教会)

번역 : TAKANO SATOSHI

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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841 札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011−882−0705
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
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2012年03月11日

大畠章宏、自見庄三郎、海江田万里の各大臣は2011年7月、菅首相の方針をよそに再稼働を実質的に主張

電力需給に関する検討会合(第1回)概要(PDFファイル) - 首相官邸(2011年7月20日)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/electricity_supply/gaiyou/110720_kaigou.pdf

大畠章宏国土交通相(当時)、自見庄三郎金融担当相(同)、海江田万里経済産業相(同)は、再稼働を求めたと判断できる発言をしている。

鳩山元首相が普天間基地の県外・国外移設を求めた主張に取り巻き閣僚が反対した構造と同じ。

太田光征
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2012年03月09日

【3月9日正午】大飯も伊方も動かすな!経産省前アクション

保安院の課長も認める1次評価の限界。

太田光征



◆大飯も伊方も動かすな!経産省前アクション

大震災・原発事故1年を目前に、野田政権は原発再稼働への危険な道をひた走っています。枝野経産相は、地元合意を求める前に首相と関係3閣僚がまず再稼働を政治判断し、地元合意後に最終的な判断を行うことを明らかにしています(3月8日、読売)。

しかし、ストレステストの1次評価のみに依拠した安全審査など論外であることは、ますます明らかになっています。保安院の市村原子力安全技術基盤課長は、安全委員会の第2回大飯審査書検討会の場で、「1次評価はある種の限定的手法であり、2次(評価)で実態に即した包括的評価が出来る」と認めざるを得ませんでした(その後の回では一言も語らず沈黙へ)。

本日9日に開かれる意見聴取会で保安院は、伊方原発3号機の審査書案を示し、大飯3、4号機に続いて強引に審査を終了させようとしています。傍聴者の締め出しもいまだに続いています。3月末には消滅予定の無責任組織による再稼働プロセスには何の正当性もありません。

原発ゼロ稼働に追い込めるか否か、ぎりぎりのせめぎ合いの状況です。傍聴者締め出しをやめよ! 利益相反委員の解任を! 2次評価なしはあり得ない! 再稼働反対! 抗議の意志をはっきりと示しましょう。可能な方はぜひご参加ください。

<3月9日(金)>
ストレステスト意見聴取会(9時30分〜12時30分)に対して

【12時〜13時】経産省前アクション

12時に経産省前テントひろば(霞ヶ関駅A12出口すぐ)に集合

◇経産省本館前にて、アピール&「傍聴」報告・抗議集会

 ※プラカードや鳴り物など持参歓迎です。

<呼びかけ>
福島原発事故緊急会議、3・11再稼働反対!全国アクション、
国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会、グリーンピース・
ジャパン、プルトニウムなんていらないよ!東京、東電前アクション

[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info
【当日連絡先】090-6185-4407(杉原携帯)


……………………………… <関連情報> …………………………………

◆伊方3号機妥当評価 現状での再稼働は許されない(3月5日、愛媛新聞社説)
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201203058525.html

ストレステストに基づく大飯原子力発電所の運転再開に関する日弁連会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120224_4.html

【必読!拡散希望】
ザ・特集:ストレステストの問題点
原子力安全・保安院意見聴取会メンバー、井野博満・東大名誉教授に聞く
(3月1日、毎日新聞朝刊)
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2012/03/01/20120301ddm013040225000c.html

3月1日の保安院による議員レクチャーの報告(美浜の会HP)
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/nisalec_rep20120301.htm

フクロウの会およびFoE Japanによる原子力安全委員会あて公開書簡
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-bc20.html

……………………………………………………………………………………

★原子力安全委員会や枝野経産相、保安院に要請・抗議の集中を!
   ↓   ↓      
【原子力安全委員会】「13日、傍聴者締め出しをやめて!」と伝えてください!
[事務局]
【こちらにも!→】(FAX)03-3581-9835
(TEL)03-3581-9919(直通)
メールによる意見はこちらから
https://form.cao.go.jp/nsc/opinion-0001.html

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報 (FAX)03-3501-6942

【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
★原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
(E-mail)qqnbbf@meti.go.jp
https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html
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【撤回させよう!】安全委員会が傍聴者締め出し(13日)を決定!

事故時作業員のアクセスルート確保で多重性の検討はやっていない、津波遡上高の経路ごとの検討もやっていない、1次「評価」。

太田光征



東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
グリーンピース・ジャパンの鈴木かずえさんからの速報を転送します。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

保安院に続いて、原子力安全委員会も傍聴者の締め出しに踏み切りました。大飯3、4号機の審査書の検討打ち切りが予想される次回13日(火)の会議は、別室モニターでの視聴を強要するとのことです。

当初、記者会見で安全委員会事務局は「多少のヤジはあっていい」などと発言していました。安全委員会は今まで、退場手続きを一切取ろうとしませんでした。前ぶれもなく、いきなりホームページ上で締め出しを告知するというやり方です。「過剰防衛」もはなはだしいと言わざるを得ません。

当事者、主権者である市民を排除して、いったい何をしようとしているのでしょうか。デタラメ委員長がそこまで隠したい会議の実態を、以下の報道が的確に伝えています。7日の検討会で保安院は「やってません」を連発。誰が見ても「これでは再稼働などあり得ない」と思わせるものでした。

保安院のずさんな答弁がまとめられています。一週間で削除されると思われますので、ぜひご覧ください。大飯原発の地元福井の方を含めて、ぜひ多くの方に広めて下さい。

◆「ストレステスト、有識者から厳しい意見」(動画:TBS News i、3/7)
http://news.tbs.co.jp/20120307/newseye/tbs_newseye4971433.html

<以下、抜粋>

「(事故時の作業員の)アクセスルートに関して多重性の検討はしたのか?」
(外部有識者)

→「やってません」(原子力安全・保安院)

「津波がやってきて、形状によって経路によってはその津波の高さを上回るところまで水位が来る。その部分の評価に関してはここでの検討に含まれていないのか?」(外部有識者)

→「遡上した結果、どれくらいの高さになるかについては、今回の評価には含まれていない」(原子力安全・保安院)

「できるだけ、どのような見通しでどういうことが具体化されるのかわかるような説明がほしい。免震事務棟の前倒しをするとか代替を考えるということだが、あまりにも時間がかかりすぎるのではないか。これはどうしてこれでよしということなのか? どうしてこんなに時間がかかるのか?」
(原子力安全委員)

→「これについては関西電力としても前倒し計画を図っていると聞いている」
(原子力安全・保安院)

「二次評価はどうなっているのか確認してください」(傍聴者)

 …………・…………・…………・…………・…………・…………

★「13日の検討会の傍聴者締め出しを撤回してください!」
「二次評価さえない審査書は保安院に差し戻して!」の声を集中して下さい!
      ↓   ↓   ↓
内閣府 原子力安全委員会事務局規制調査課(広瀬、柏木)
TEL:03−3581−9949
FAX:03−3581−9835
メールによる意見はこちらから
https://form.cao.go.jp/nsc/opinion-0001.html

……………………………… 以下、転送 ……………………………………

みなさま

鈴木かずえ@グリーンピースです。

次回の原子力安全委員会の大飯原発ストレステストの確認の確認、「モニタールームでの傍聴」となっています。

http://www.nsc.go.jp/kaisai/senmon/senmon/120313-hatsuden.htm

上記会合を下記の要領で開催しますので御連絡いたします。【なお、当日は、モニタールームでの傍聴となります。】(別会場で行われる会合の資料を配布の上、映像及び音声を同時中継いたします)



1.日時 平成24年3月13日(火) 14時00分〜16時00分

2.議題
(1)関西電力(株)大飯発電所3号機及び4号機の安全性に関する総合的評価(一次評価)に関する原子力安全・保安院の確認結果に対する確認について
(2)その他
3.傍聴場所 中央合同庁舎第4号館2階 共用220会議室
(東京都千代田区霞が関3−1−1)

4.一般傍聴希望者の受付
傍聴を御希望の方は、当日13時00分から整理券を配布しますので、中央合同庁舎第4号館北門前にお集まりください。会場の都合上、傍聴席の数に限りがございますので、1団体につき2名までとし、傍聴希望者が多数の場合には、傍聴いただけない場合もあります。庁舎管理等の観点から、身分証明書等(社員証、運転免許証その他本人の確認ができるもの)を御持参ください。身分が確認できるものを御持参していない場合、入構をお断りします。傍聴の妨害となる物(ビラ、プラカード等)を持参しての入構をお断りします。受付で手荷物検査を行いますので、御協力をお願いします。

5.報道関係者の受付
報道関係者の傍聴は別会場で行いますので、当日、中央合同庁舎第4号館北口玄関にお集まりください。北口玄関において、報道関係者であることを確認しますので、社員証等を御持参ください。会場の都合上、報道関係者の傍聴は、撮影のために入場する者を除き1社につき原則1名でお願いします。会場受付にて、氏名と所属機関を登録してください。入場の際には、社名入り腕章を携帯してください。なお、撮影のために入場する報道関係者は、撮影スペースの御利用となります。撮影スペースに限りがございますので、ビデオカメラについては、1社につき1台までといたします。座席に限りがありますので、場合によっては立席となります。

6.傍聴の際の注意点
事務局職員の誘導・指示に従ってください。
静粛に傍聴してください。傍聴の妨害になるような行為(ビラ、プラカード等の持ち込み、鉢巻、ゼッケン等の着用による示威的行為など)は厳に慎んでください。委員、説明者等の発言に対しての賛否の表明や拍手などはできません。また、傍聴の方からの御質問は受け付けられません。危険な物を持っている方、その他秩序維持のため必要があると認められる場合には、傍聴はお断りします。事務局の指定した場所以外に立ち入ることはできません。
※傍聴の際、これらの条件に同意していただくことを前提に、受付をして
いただくことになります。
※以上の事項に違反したときは、退場していただくことがあります。

<会議開催場所の最寄り駅>
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」下車6番出口 徒歩5分
東京メトロ千代田線・丸の内線「霞ヶ関駅」下車A13出口又は「国会議
事堂前駅」下車4番出口 徒歩5分
東京メトロ日比谷線「霞ヶ関駅」下車A13出口 徒歩5分

(本件の問い合わせ先)
内閣府 原子力安全委員会事務局規制調査課 広瀬、柏木
TEL:03−3581−9949
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2012年03月08日

小出先生、「人間には覚悟が要るが、原発は覚悟はできない…」

チェルノブイリで1基収束に60〜80万人の軍人、労働者が必要だった。福島原発事故では第1の1〜3号基が爆発、4号機も危ない。日本でそれだけ集められるのか。



 永岡です。毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さん(東京)の案内で、さらに小出裕章先生、昨年来ずっと電話出演でしたが、今回はスタジオで、原発推進側の東工大、澤田哲生さんとのお話もありました。ちょっと長いですが、お付き合いください。

 リスナーより意見、質問が殺到しています。

 小出先生、初のスタジオ出演であり、いつもデータのあるところにいたい(戦場にいたい)と言われていました。もう一人、澤田さん、東京から来て、大学まで関西にいたと言うことです。

 これからの原発政策、小出先生、40年間一刻も早く止めるべきと言い、それが出来ないまま事故を起こした、即刻原子力を全廃して欲しいと言われました。

 澤田さん、続けていくべき、今回の震災と津波でやられたが、女川や東海は停止しており、その意味を考えてほしい、原発は日本のエネルギーだと言われました。

 リスナーより、原発推進の人は表に出ない、澤田さん、相当な信念と言われて、近藤さん、小出先生も原発を勉強しようとした、それで考えが変わった、事故が起きても変わらない人もいて、それを聞きたいと言うことです。

 リスナーより、澤田さんに、福島を2度と起こさない自信はあるかについて、それは言い切れない、仮にあのような過酷事故が起こっても、今回のような放射能を出さない方策はある(今回より少なく)、工学的な機械を付けることは出来ると言うことです。

 また、原発に変わりこの国を支えるエネルギーについて小出先生に、短期的には火力しかない、石炭・石油・天然ガスは地球が蓄えた資源であり、ウランも長い年月をかけて作った、それを人間が使い切ろうとしている、数百年後は再生可能エネルギーを利用するしかない、それにかじを切るべきと言われました。



 原発のニュース、福井県の大飯3,4号機のストレステストの結果について、安全委員会、保安院の結果に厳しい意見が出て、事故の時に作業員が行く場所なし、津波が遡る想定なしとなり、傍聴者もいたものの、保安院に落胆しています。

 野田総理は原発対策は大事と言い、事故の進展に沿ってやっているといい、再稼働を急いでおり、地元の理解を得ているかを見て、最後は政治が判断すると言うのです。


 そして小出先生、澤田さんのお話、小出先生呆れた話(政治が判断する)、何としても原子力をやると宣言しており、今まで保安院、安全委員会が確認しながらこの事故で、そういう人が一切責任を取らず、計算していままでどおりでお墨付きということで、政治が決断するなら、「どうにもならない国」と言うことです。

 澤田さん、ストレステスト、7月6日に菅総理が条件として、1次、2次評価があり、中身をどう評価するか未定で、1次評価は再稼働の判断材料であり、2次は総合安全評価で、電力会社が答案を考えて出して、事故後で応急的な処置(電源車など)をやり、従前より設計上に余裕が出来たものの、津波の駆け上がるのを考慮せず、処置の前と後を比較して、単純な評価であり、ストレステストが再稼働の条件として妥当とは分からない、それを理由に政治的に再稼働をするもので、科学的な客観性はないと言うことで、2次評価は安全評価で、安全評価OKと、科学的に信頼性があるかは違うと言うことなのです。1次評価は政治的なものなのです。どういう評価が要るかは不明で、判断するのが政治家と言うのであり、津波の議論もあり、地元の理解を得るのが大変とのことでした。

 そして、日本の原発をどうするについて、続いて小出先生と澤田さんのお話があり、リスナーより質問が殺到し、この1年大変であり、政府・東電の言う冷温停止「状態」について、澤田さん、本当に冷やされているかについて、ポイントは二つ、壊れた燃料がどこかにあり、圧力容器の底か、それを突きぬけているか(格納容器)、実際不明であり、見ないと分からず、計算結果は単純な評価であり、それが冷やされているか、温度計のデータを見ると冷えている。注水、循環冷却系で冷やしており、そこを回る水の温度を見たら、格納容器の底に部分的に熱いところがあるかも知れないが、極端にはなっていない。圧力計もあり、十分に冷やされていたら蒸気は出ず、圧力容器の中のものが蒸気に乗って外に出ることが少なくなり、これを見ると、冷温停止「状態」が何を言うかは不明だが、安定的に冷えていると言うことです。

 小出先生のお話、大切なのは放射能が環境に出て被曝することで、融けた炉心がどこにあるかが一番大切で、これが土台であり、冷温停止は圧力容器が健全で水を入れられて100度以下、しかし圧力容器は抜けており、落ちた先は格納容器、最後の防壁であり、これが破壊されている可能性があり、格納容器の中にあるかが大変であり、確かめられない。測定器もない。分からないのが原子力に問題で、分からないのに安定とは正しくないと言うことです。炉心が格納容器を潰している可能性があるなら対策(地下ダム、遮水壁)がいると言うことです。

 4号機、小出先生、事故の時に停止しており、使用済み燃料プールに1500歩ほどあり、1331体が放射能の塊(原子炉には548体しか入らない)、原子炉の中の2.5倍の燃料があり、3月15日に爆発して、プールの上でも爆発+プールの階も爆発、プールが健全か不安で、東電も耐震補強を行い、工事は被曝下で困難、もし大きな余震が来てプールが壊れたら、燃料を冷やせず、大量の放射能が出る可能性があり、余震が来ないでくれと願っているのです。

 澤田さん、4号機について、事故後早い時期に言われていたが、プールは空になっておらず、次の大きな地震が来る可能性があり(スマトラでも2年後に来ている)、しかし4号機は事故後に比べたら作業員が当時よりアクセスしやすく、対応しやすいと言うことです。

 リスナーより、作業員のこと、過酷な労働を強いられ、それでも原発を推進する根拠について、澤田さん、現場の作業(9〜10次下請け)、直接どういう人が作業しているか聞いているが、被曝管理が甘く(確認できない)、水素爆発時に高濃度の放射能が付いた瓦礫が散乱し、それを無人の機械で片づけて、今の作業の被曝は、以前より軽減している、しかしガンマー線が出るので管理が大変で、1〜3号機もやられており、これを何とかしないといけないが、ロボットも使えず、1年経ちつなぎであり、1〜3号の炉心回収を本格化しないといけないのです。

 小出先生、これから要る作業員は、チェルノブイリで1基収束に60〜80万人の軍人、労働者が要った、日本でそれだけ集められるのか、と言うことです。福島だと3つは爆発、4号機も危険で、事故継続中であり、どうやって収束するか、人類の経験したことのないもので、何万人いるか、万の単位では足りないか、分からないのです。

 澤田さん、チェルノブイリと福島の違いがあり、チェルノブイリは格納容器なし、爆発、黒鉛火災があり、燃料がいきなりむき出しで、これを止めるために事故後1週間に何十万投入されている、福島はチェルノブイリと違うと言うことです。出た量は、ベクレルは一桁下がる(議論あり)、環境に出た面積、深刻度は、チェルノブイリは200〜300kmに渡り、チェルノブイリは初期に数十万投入した。福島も炉心の回収は大変で、人を使うと被曝する、どうしたら出来るか、これからのチャレンジで、冷温停止状態なら、時間的な余裕があり、冷却ループがあり、1〜3号機から出る放射能は減っているので、次の策を練れるのです。

 近藤さん、今まで国策で議論なしでやって事故があり、政治決断と言うなら、総選挙をやれと言われました。原発に国民の意思を問うべきなのです。国民投票もあり、これは法律が要るので、選挙なしで再稼働は言い過ぎと言われました。

 リスナーより澤田さんに質問で、どうして推進すべきか、地震大国で危険である、電力不足から要るのかということで、地震は今回の津波をかぶったのは女川、東海とあり、地震でプラントがどうなったか、一体の原発も検証して、重要なところが壊れたかどうかであり、調べたら壊れない原発を作れると言うのです。この20年、地震の知見が大きくなり、断層も見つかり、数年前に耐震性の見直しをして、断層のデータと参照して妥当か考えるべきなのです。将来的には、新しい原発は免震構造も出来ると言うことで、なら近藤さんより、なぜ浜岡を止めたかについて質問があり、あれは止める必要はなかったと言うことで、菅総理は絶対に耐えられないと言っており、岩盤の問題であると言うことです。福島は福島だから起きたのかという質問について、科学と工学の問題で、しかし水野さん安全かと言うことであり、日本の17か所に原発があり、立地は違い、工学的には、条件を設定したら設計できる、地震、津波の条件が、新しい断層に耐えられるかは別なのであり、耐震補強で間に合うかは問題。浜岡では1,2号機は耐えられず廃炉にされたのです。

 小出先生、安全な原発は出来ない。浜岡1,2号機は東海地震を予想せずに作り、東海地震に対して補強したらお金がかかりすぎてアウト、しかしみんな同じであり、時が流れたらまずいところが出来て、人間のやることには、覚悟が要り、原子力には覚悟は出来ないと言うことでした。

 澤田さんに質問が殺到して、核のゴミ問題もあり、地震について、地震が心配なら地震計の感度を上げたら制御棒が速く入る。なぜそこまでして、については、日本はこういう状況だが、韓国は原発を増やす、中国も100基作る、それに積極的に日本も関与すべきと言うことでした。

 小出先生は正反対、韓国、中国も原発をなくす、そのために日本がなくすべきなのです。

 今日は、この番組に昨年の、原子力委員の住田さん以来の推進派のお話がありました。以上、お知らせいたしました。


 なお、今出ているビッグイシューの3月1日発売号(私は今日GETしました)、ナンバー186に、原子力資料情報室の伴先生による2月11日の脱原発行動報告+2号機の謎、福島の除染の小記事があり、さらに、雨宮処凛さんが被災地をルポした詳細な報告が載っています。

http://www.bigissue.jp/latest/index.html

 興味ある方は、街頭で売っていますのでどうぞ。

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太田光征
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安全委員会:2月7日のストレステスト検討会報告

たびたび、杉原浩司です。昨日7日の原子力安全委員会、大飯審査書の「検討」が打ち切られるかと思われ、覚悟して臨みましたが、次回13日(火)に続きが設定されることになりました。抗議アピールと傍聴に参加された皆さん、お疲れ様でした。3・11国会包囲などのアクションを成功させ、再稼動手続きを時間切れに追い込みましょう。

満田夏花さん(FoE Japan)の報告を転送します。ご一読ください。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

……………………………………………………………………………

みなさま

FoE Japanの満田です。
安全委のストレステスト検討会は、次回は13日だそうです。私自身は行けないのですが、ぜひみなさま、傍聴および事前の抗議アピールにご参加ください。また、事前に杉原さんや阪上さんから情報流れると思いますので、ご注目ください。

本日は、検討会の冒頭に阪上さんが起立し、

・ストレステスト一次評価に関する安全委の「確認」は、安全を保証するものでないことを、明確にすべき
・ストレステストは二次評価と合わせて評価しなければ意味がないこと。ストレステストに関して、安全委が7月6日付でだした文書も「一次」「二次」を分けていないこと

を指摘。私から(緊張のあまりしどろもどろでしたが)

・福島原発事故の検証が未了であるなか「福島事故をくりかえさない」ということはいえないはず。本当に福島原発事故を繰り返さないならば、国会事故調の検証をまってください。

杉原さんから、福井の石地さんのメッセージを紹介する形で

・活断層の連動の評価がされていないこと
・複数個所の破損の評価がされていないこと

を指摘しました。

安全委員会側は、これらすべてに対しては「無視」をきめこんでいる状況でした。

その後も、くりかえし、傍聴席から「ストレステストの二次評価はいったいいつでるのですか」「福島原発事故の検証なしに、福島を繰り返さないことはいえないんじゃないんですか」ということをしつこく叫んでいましたが、委員側はいっさいこれに反応しませんでした。

今日は、第一回のときに安全委員会が示した超抽象的な質問書に従って審議が行われました(安全委員会の抽象的な質問書は下記をご覧ください)
http://www.nsc.go.jp/senmon/shidai/hatsudensougou/hatsudensougou001/siryo6.pdf

この「7.経過措置の頑健性」では、安全委員会側からの質問が漠然していたせいもあるのですが、「将来的には○○を導入する予定」というような将来の「予定」の話しが展開されました。「今後やります」ということが次々でてきて、これが、どうして「現在の評価」につながっているのか、まったくわかりませんでした。

たとえば免震事務棟が平成28年度に設置する計画だそうです。それまでは暫定的措置として、3号機および4号機の中央制御室の会議室等をもちいるとされています。保安院は、これについてはペーパー上では、「応急対応としては理解する。しかしながら、緊急時対策所の重要性に鑑みれば、免震事務棟の前倒し設置を図るとともに、それまでの間についても、より確実な代替措置の構築を検討すべきと考える」としています。しかし口頭では、関電の「28年度に設置する」にとどめ、保安院がそれをどう評価するかについてはふれませんでした。

そのあと、延々と、このペーパーの「1.事業者独自の努力、マイプラント意識」、「2.技術的背景」について保安院から説明がありましたが、総じて、関電の言い分をくりかえすだけだったように思います。
そして、延々と、関電が、「プラント安全性対応のための自主的な取り組み」をプレゼンしました。たとえば、「安全を守るという社長の宣言のもと、社内の品質方針にのっとり、云々。福島事故を受け、想定を超える地震・津波の来襲に備え、速やかに・・・更なるプラントの安全性確保・向上をはかりたい」。これについても、委員からの意見も、抽象的・一般的にとどまり、傍聴席からは、「そんな抽象的な質問をしないでほしい」「安全委は質問書を出しなおせ」「二次評価はいったいいつでてくるのか」などなどの不満の声。

第1回検討会では外部有識者からかなり具体的な質問が出されていますが(たとえば、「隣接機の放射性物質の放出仮定はどうなっているのか」「事故時に要員確保が可能か」)、その回答については説明はありませんでした(総検第4−3)。

次回これらを保安院に確実に答えさせることが必要だと思います。

今日配布された資料で、「第3回検討会後に寄せられた質問一覧」(総検第4−1号)には、「制御棒挿入性についての検討結果を示すこと」など、重要かもしれない質問が出されています。

これについても次回の保安院の回答に注目しましょう。

フクロウの会とFoE Japanで提出した公開書簡は下記です。ぜひ、この書簡の点もみなさんからも問うてください。

http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-bc20.html

--
満田夏花 MITSUTA Kanna
携帯:090-6142-1807
国際環境NGO FoE Japan/tel: 03-6907-7217 fax: 03-6907-7219
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★「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト」始動!
〜あなたの力で、渡利の子どもたちの一時避難を実現させよう!〜
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-f90d.html
>オンライン寄付はこちらから
https://mp.canpan.info/foejapan/products/detail.php?product_id=3573
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太田光征
posted by 風の人 at 13:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

大政党優遇の小選挙区比例代表連用制を少数政党優遇と言う:メディアの脱原発は脱差別にあらず

公明党の小選挙区比例代表連用制をめぐって、メディアはそれが少数政党に対する「優遇」であると繰り返し宣伝してきた。

私は小選挙区比例代表連用制を評価しないが、こうしたメディアのデマは放置できない。

既に指摘しているように、小選挙区比例代表連用制に変えたところで、大政党優遇に変わりはない。

小選挙区比例代表連用制
http://kaze.fm/wordpress/?p=346

2009年衆議院選挙の結果を基にシミュレーションすると、小選挙区定数300、比例区定数180の場合(現行)、小選挙区と比例区を合わせた議席数は、民主党で完全比例代表制と比べ26議席(ブロック式)あるいは15議席(全国一括式)も多くなる。小選挙区定数300、比例区定数100(民主党が主張する比例区定数80削減)の場合であれば、民主党は完全比例代表制と比べ53議席(ブロック式)あるいは50議席(全国一括式)も余分に獲得できる。

どこが優遇か。

脱原発に理解があるように思えるメディアでさえ、主権者の基幹的権利を軽んじ、差別に無頓着なデマを繰り返していることは、福島原発事故が民主主義と差別の問題であると認識できていないことを意味する。


太田光征
posted by 風の人 at 02:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

【3月8日】「3・11脱原発」合同記者会見(東京)

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

8日に行われる「3・11アクション」の合同記者会見の案内をご紹介します。東京に加えて、福島の企画も伝えます。また、世界各地での連帯アクションについても紹介します。お知り合いの報道関係者の方にぜひお知らせください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

会見は、IWJのチャンネル5( http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi5
でUstream中継されます。ご関心のある方はご覧ください。

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(転送歓迎)
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        「311脱原発。〜祈りと一歩〜」
       全世界市民アクションの合同記者会見
        >>>> 2012年3月8日(木)16:00 <<<<<

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 3月11日は、東日本大震災そして東京電力福島第一原発事故からちょうど一年になります。多くの犠牲者を出し、そして原発事故によって多くの人が今なお苦しんでいる現実があります。この日を境に、世界中で多くの人たちが持続可能な社会にむけて、原発のない世界を求め、新しいエネルギー政策をつくっていきたいと考えるようになりました。

 3月10日、11日は、犠牲になった多くの尊い命に祈りをささげるとともに、福島原発事故の現実と向き合い、エネルギー浪費社会を見直し、自然エネルギーへの転換を全力で進めるために、日本全国各地で、そして世界で脱原発アクションが開催されます!ぜひご参加ください。 

 http://nonukes.jp/

●日時: 2012年3月8日(木)16:00〜17:00
●場所: さくら共同法律事務所 (千代田区内幸町1-1-7 NBF日比谷ビル16階)
    http://www.sakuralaw.gr.jp/info/map.htm

●共催:eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)、ピースオン アース ステージ実行委員会、3・11再稼働反対!全国アクション、3.11東京大行進、脱原発世界会議実行委員会、さよなら原発1000万人アクション、原発いらない!3・11福島県民大集合実行委員会、原発いらない地球(いのち)のつどい など

●プログラム(予定): 
1.挨拶、「311脱原発。〜祈りと一歩〜」趣旨
2.各主催者よりアピール
  ピース オン アース ステージ…南兵衛、マエキタミヤコ
  3.11東京大行進…操Redwolf  
  3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン…杉原浩司
  ふくしまを返せ 3月11日 静かに抗議するデモ…植松青児
  東電前アクション!…栗原学(予定)
  原発いらない!3・11福島県民大集合…藤本泰成(原水禁事務局長)
  原発いらない地球(いのち)の集い
  脱原発世界会議…吉岡達也(ピースボート)
3.質疑応答

【会見のUstream中継】
IWJ:チャンネル5 → http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi5

●記者会見問合せ:eシフト/気候ネットワーク東京事務所内(TEL03-3263-9210)


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           会見参加アクションリスト
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◆ピース オン アース ステージ (東京)
日時:3月10日(土)、11日(日)11:00〜19:00
場所:日比谷公園噴水前特設ステージ
概要:市民アピールやトーク&音楽プログラムなど
坂本龍一(音楽家)/後藤正文(アジアン・カンフー・ジェネレーション)/
加藤登紀子(歌手)/鎌田實(医師)/岩井俊二(映画監督)/中沢新一
(人類学者)/田中優(環境活動家)/飯田哲也(ISEP)/Yae(半農歌手)
/Candle JUNE(キャンドルアーティスト)/OVERGROUND ACOUSTIC 
UNDERGROUND/Gocoo(和太鼓)/SUGIZO(ミュージシャン)/GAKU-MC
(ラッパー)/いしだ壱成(俳優)/ここに集う市民の皆さん 他
URL:http://www.peaceonearth.jp/
連絡先:アースガーデン TEL:03-5468-3282

◆3.11東京大行進 追悼と脱原発への誓いを新たに (東京)
日時:3月11日(日)集会開始: 14:00 黙祷: 14:46 デモ出発: 15:00
場所:日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
概要:2012年3月11日に追悼と脱原発への新たな誓いと共に歩く大型
デモを開催します!デモの後は「3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒュー
マンチェーン」に合流、国会議事堂を人間の鎖で囲みます。
URL:http://coalitionagainstnukes.jp/
連絡先:首都圏反原発連合 info@coalitionagainstnukes.jp

◆3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン(東京)
日時:3月11日(日)16:00〜
場所:社会文化会館前から国会議事堂へ
概要: 16:00 社会文化会館前に集合
(最寄駅:有楽町線・半蔵門線「永田町駅」)
16:30 出発 (議事堂エリアを囲みます)
   ★17:00 「人間の鎖」(1回目)
   ★17:45 「人間の鎖」(2回目)
   ☆18:00〜19:00 首相官邸前アクション (要請書の提出など)
URL:http://2011shinsai.info/node/1625
連絡先:ピープルズ・プラン研究所 TEL:03-6424-5748 、杉原浩司 090-6185-4407

◆フクシマ事故から一年、もう原発はいらない!3.11 東電前【大】アクション!(東京)
日時:3月11日(日)11:00〜12:30頃
場所:東京電力本店前
概要:このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。
3.11にあらためて叫ぼう!「もう原発はいらない!」
さあ文句をつけに行こう!「東電解体!」
URL:http://toudenmaeaction.blogspot.com/
連絡先:Eメール toudenmae.action@gmail.com

◆ふくしまを返せ!3月11日・静かに抗議するデモ(渋谷・原宿)
日時:3月11日(日)15:00〜15:45頃
場所:渋谷区神宮通公園出発→青山通り→表参道→キャットストリート
    →神宮通公園
概要:国会前ヒューマンチェーンの前の時間に、楽器やメガホンを使わず、
静かに怒りと哀しみと抗議の意思を表すデモを実施
URL:http://0311demo.blog.fc2.com/
連絡先:uematsuseiji@gmail.com

◆原発いらない!3・11福島県民大集合(福島)
日時:3月11日(日)12:00〜開場 13:00〜開始
場所:郡山市開成山野球場(郡山市開成1-5-12)
概要:加藤登紀子さんほかコンサート、大江健三郎さんの連帯あいさつ、
集会宣言採択、行進
URL:http://fukushima-kenmin311.jp/
連絡先:実行委員会事務局(労働福祉会館内)  TEL:0800‐800‐5702

◆原発いらない 地球(いのち)のつどい(福島)
日時: 3月10日(土)、11日(日)
場所:ビッグアイ市民プラザ、郡山市労働福祉会館
概要:シンポジウム「福島原発事故被害者のいのちと尊厳を守る法制定
を求めて」、鎌田慧さん講演会「脱原発と民主化への道」、原発いらない!
交流と文化のつどい、ほか多数
プログラム
URL:http://onna100nin.seesaa.net/article/251821076.html
連絡先:原発いらない福島の女たち 
    TEL:090-7029-5617(ちわき)、090-6554-1872(もりぞの)

※日本のみならず世界各地で取り組まれるアクションについても紹介します。


■◆──────────────────────────────◆■
             アクションサイト
■◆──────────────────────────────◆■

◆日本語
「311脱原発。〜祈りと一歩〜」
 全国のアクション(脱原発イベント・デモ)をマップしてあります。
 URL:http://nonukes.jp/

◆英語
「脱原発世界会議」
 世界各地のアクション(脱原発イベント・デモ)をマップしてあります。
 URL: http://npfree.jp
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「さよならアトミック・ドラゴン」

みなさま

お久しぶりです、長崎の西岡です。
この度、マンガ「さよならアトミック・ドラゴン―核と原発のお話―」を
凱風社より上梓いたしました。

A5版 128ページ 945円
http://www.gaifu.co.jp/books/ISBN978-4-7736-3603-1.html

私はずっと長崎原爆をテーマにしたマンガを描いてきました。
去年の3月11日の東日本大震災と、福島第一原発事故のあと、
原発に真剣に向き合ってこなかった自分自身にがくぜんとしました。
その猛省があって、自分のわずかな知識が少しでも役に立つならと、
昨年6月、自分のホームページに「放射能Q&A」というイラストつき解説を
載せたところ、福島県をはじめ、たくさんの方からアドバイスや
励ましのメールをいただきました。

Q&Aはイラストメインだったので、こんどは全てマンガで、子どもたちに
わかりやすく、原子のしくみや、放射能って何?放射線はなぜ体に悪いの?
といったこと、そして原発の問題をわかりやすく伝えたいと思いました。

タイトルの「アトミック・ドラゴン」は「核エネルギー」の別名です。
東洋では風雲雷雨をつかさどる聖獣である「竜」が、西洋の核技術によって
魔物の「ドラゴン」(キングギドラみたいな)に変身して暴れる様を描きました。
アトミック・ドラゴン――つまり、制御できない核エネルギーを、私たちは
これからも核兵器や原発の形で持ち続けるのか、それとも「自然エネルギー」の
化身である「竜」と仲良くする道を選ぶのか――というメッセージを作品に
こめました。
作中では、昨年9月19日の6万人集会を描き、主人公を参加させました。
もちろん脱原発の立場に立っていることは言うまでもありませんが、
原爆被爆者の方々の苦悩を近くで見てきて、私の一番の思いは
「反・被ばく」です。
子どもたちはもちろん、みんなに被ばくしてほしくない。
放射能は、いのちに対する暴力なのだから。
私たちが何気なくさしこむコンセントの向こうで、誰かが被ばくする
そんな発電方法じゃなく、もっと別の道へ舵をきろう――

いま、放射能にさらされているかもしれない子どもたち。でも、それを
どうするか決めるのは周りの親であり、大人です。
お母様方や、子どもたちにこの本を読んでいただいて、その人たちが少しでも
自分や、子どもたちのいのちを守る選択をしてくれたら。この本が
そのきっかけになってくれたら・・そう祈りながら、ペンを走らせました。

ごらんいただけたらうれしいです。

西岡由香

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太田光征
http://otasa.net/
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2012年03月07日

米軍放射線研究所シンポで、DU(放射性廃棄物)の危険性を指摘(2010.11)

 最近、ICBUWのホームページやツイッターでも伝えられていますが、
2010年11月4日、”Military Deplete Uranium: Science, Policy and Politics”(軍事的劣化ウラン:科学・政策・政治)と題されたシンポジウムが、米軍放射線研究所(AFRRI=Armed Forces Radiology Research Institute)で開かれた際、同研究所研究員のアレクサンドラ・ミラー博士が、劣化ウランに関して今までに行われてきている科学的研究についてまとめたリビューを二つ報告し、劣化ウランの危険性を明確に指摘しています。
 これらのリビューは、パワーポイントによるものですが、他の報告とともに、下掲の同研究所サイトにアップされています。
 http://www.usuhs.mil/afrrianniversary/events/DUsymp/agenda.html
 
 [なお、ミラー博士は、2006年に、Depleted Uranium: Properties, Uses, and Health Consequencesと題された論文集を編集・出版しています。]

 ちなみに、このシンポジウムの最後の報告は、所長のメランソン大佐によるもので、”The International Science and Politics of Depleted Uranium”(劣化ウランをめぐる国際的な科学と政治)と題されていますが、アップされているパワーポイントを見ますと、「劣化ウランの危険性は科学的に立証されていない」という、米軍の従来の公式見解に沿ったもので、劣化ウラン兵器禁止キャンペーンや危険性を警告してきている科学者の活動などを揶揄した、きわめて“乱暴な”パワーポイント報告となっています。劣化ウラン問題に関して、米軍放射線研究所においてシンポジウムが開かれたという事実そのものがとても興味深いですが、ミラー博士と所長のメランソン大佐との間には激しい対立があるものと思われます。
 ご参考までに、ミラー博士による二つのリビューの結論部分を試訳してみました。   

***
Alexandra C. Miller,
[1] Comprehensive Review of DU Studies in Vitro
(生体外実験(in Vitro)に基づくDU研究に関する包括的リビュー):

Conclusions(結論)
1. DU induces neoplastic transformation,
mutagenicity, and genotoxicity in vitro. (劣化ウランは、生体外実験において、腫瘍性形質変化、変異原性、遺伝毒性を誘発する)
2. DU is involved in uranium-induced genomic
instability. (劣化ウランは、ウランによって誘発されるゲノム不安定性に関わっている)
3. Alpha particles similar in energy and distribution to those resulting from cellular uranium exposure to DU are sufficient to transform cells.(劣化ウランへの細胞暴露から生じるものと、エネルギーと分布において類似したアルファ粒子は、細胞変異を生じさせるに十分である。)
4. Radiation bystander effects are involved in uranium-induced neoplastic transformation and genomic instability.
(放射線によるバイスタンダー効果が、ウランによって誘発される腫瘍性形質変化およびゲノム不安定性に関わっている。)

[2] A review of Depleted Uranium Biological Effects: In vivo studies
(劣化ウランの生物学的影響に関するレビュー:生体内実験 [動物実験])

Conclusions from in Vivo studies:(生体内実験の結論)

Internalised chronic DU exposure in vivo:(生体内の慢性的劣化ウラン被曝は)
1. causes uranium re-distribution to multiple organs.(多臓器にウランが再分布する)
2. is associated with mutagenicity.(変異原性に関与している)
3. induces chromosomal damage.(染色体損傷を引き起す)
4. induces leukeamia development in mice.(マウスにおいて白血病を引き起す)
5. causes preconceptional paternal exposure to induce genomic damage in unexposed offspring.(授精前の父親被曝は被曝していない子孫に遺伝的損傷を引き起す)
6. induces germ cell DNA damage.(生殖細胞のDNA損傷を引き起す)

(訳注:上記以外に、劣化ウランに神経毒性があることを示唆する動物実験なども紹介されています。)

以上。        嘉指信雄、ICBUWヒロシマ・オフィス
           振津かつみ、ICBUW運営委員/科学チーム
           http://icbuw-hiroshima.org/
『ウラン兵器なき世界をめざしてーICBUWの挑戦ー』(合同出版、2008)

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太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

【傍聴しよう!】3・7「通すな!安全委員会 動かすな!大飯原発」土壇場アクションへ



東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

大飯原発3、4号機の危険な再稼動に道を開く儀式が大詰めを迎えています。大勢の傍聴で「お墨付き」を許さない意志を示しましょう。アリバイ会議をなんとしてもストップさせましょう。東京近辺の方でご都合のつく方はぜひご参加ください!

遠方の方、ご都合のつかない方はファックス(安全委員会の直通番号が判りました!)や電話、メールでのアクションにご協力ください。この案内を転送、ブログ、ツイッター、フェイスブック等で大至急広めてください。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

……………………………………………………………………………………

【傍聴に行こう!】  【福島、福井の声を聞け!】

★「通すな!安全委員会 動かすな!大飯原発」3・7土壇場アクション

原子力安全委員会が、大飯原発3、4号機のストレステスト審査書に関する第4回の検討会を5日に続いて、7日(水)に設定しています。

福井県議会や「3・11」1年をにらんだ強引なスケジュール設定であることは明らかです。福島事故に大きな責任を負い、本来なら総退場しているべき委員たちが、再び事故の危険をはらむ再稼動に加担しつつあります。責任を取ろうにも3月末で消滅してしまう組織が、お墨付きを与えることは絶対に許されません。

班目安全委員長のみならず、保安院の市村原子力安全技術基盤課長らも「一次評価は限定的であり、不十分」と認めた以上、アリバイ会議は中止し、審査書を保安院に差し戻すべきです。

7日の会議をもって検討作業は打ち切られる恐れが高いと思われます。安全委員会の暴走を止められる機会は、今しかありません。東京でできることを精一杯やりましょう。可能な方は、傍聴も含めてぜひご参加下さい。

<3月7日(水)>
原子力安全委員会・大飯審査書第4回検討会(15時〜17時)に対して

【14時までに】中央合同庁舎4号館北門前集合:整理券受け取り
       (千代田区霞が関3-1-1/霞ヶ関駅A13出口より5分)
      アクセス http://www.nsc.go.jp/map/map.htm

★【14時15分〜45分】横断幕を掲げてアピール @4号館北門前

15時〜17時:検討会傍聴/14時より入場整理券配布

※検討会終了後に緊急記者会見(予定)

安全委員会の開催要項はこちら
http://www.nsc.go.jp/kaisai/senmon/senmon/120307-hatsuden.htm

*プラカードや鳴り物など持参歓迎です。

<呼びかけ>
福島原発事故緊急会議、3・11再稼働反対!全国アクション、
国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会、
グリーンピース・ジャパン、プルトニウムなんていらないよ!東京

[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info
【当日連絡先】090-6185-4407(杉原携帯)

…………………………… <関連情報> ………………………………

ストレステストに基づく大飯原子力発電所の運転再開に関する日弁連会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120224_4.html

フクロウの会およびFoE Japanによる原子力安全委員会あて公開書簡
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-bc20.html

【必読!拡散希望】
ザ・特集:ストレステストの問題点
原子力安全・保安院意見聴取会メンバー、井野博満・東大名誉教授に聞く
(3月1日、毎日新聞朝刊)
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2012/03/01/20120301ddm013040225000c.html

3月1日の保安院による議員レクチャーの報告(美浜の会HP)
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/nisalec_rep20120301.htm

ストレステスト>井野委員・後藤委員の抗議声明
http://kkheisa.blog117.fc2.com/blog-entry-93.html

原子力安全委員会の会議資料などはこちらから
http://www.nsc.go.jp/

……………………………………………………………………………………

★原子力安全委員会や枝野経産相、保安院に要請・抗議の集中を!
   ↓   ↓      
【原子力安全委員会】
[事務局]
【こちらにも!→】(FAX)03-3581-9835
(TEL)03-3581-9919(直通)
メールによる意見はこちらから
https://form.cao.go.jp/nsc/opinion-0001.html

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報 (FAX)03-3501-6942

【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
(E-mail)qqnbbf@meti.go.jp
https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html

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太田光征
http://otasa.net/
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ウィークリーの暮らし情報番組「暮らしの中の放射能」

『労働情報』編集部の浅井真由美です。
(転送・転載、大歓迎。重複ご容赦下さい。)

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放射線の影響を回避しながら生活するための,
ウィークリーの暮らし情報番組「暮らしの中の放射能」

●「第3回 汚染マップを見る」のお知らせです。
http://www.youtube.com/watch?v=iELYjFiNFV0&feature=channel

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《今までの放送内容 ↓ 》
●第1回 公表データを読む
http://youtu.be/5IpjwPHsX94

●第2回 水と魚について
http://youtu.be/8lrm2_6B0oo

 放射線の影響を回避しながら生活するための,
ウィークリーの暮らし情報番組
「暮らしの中の放射能」。

とくに,放射線の影響が大きい
東北,関東,首都圏の市民を対象として,
1.原発の現状,
2.汚染の状況と対策,
3.食品汚染の実態と対策,
この3点を主な内容に,
原子力資料情報室共同代表・事務局長の
伴 英幸(ばん・ひでゆき)が語ります。

第3回目は,汚染マップを見る。
聞き手は、
人材育成コンサルタント 人材育成技術研究所所長の
辛淑玉(しん・すご)さんです。

なお、多言語版は現在準備中です。
よろしくお願いいたします

※ 暮らしの中の放射能では,番組制作継続のための
カンパを集めています。
賛同の方は、下記の郵便振替口座をご利用ください。


■郵便振替口座■
・口座番号:00170−2−548020
・加入者名:暮らしの中の放射能プロジェクト

●もう一つ、お知らせです 3月9日発売!●
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『放射能時代を生きる3つのアクション』
辛淑玉:著, 伴英幸:監修/定価:700円+税
発行年月:2012年03月/A5判/並製/48ページ
詳細は ↓
http://pen.co.jp/index.php?id=650

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

放射能の被ばくを少しでも減らし、
これから続く放射能時代を生きぬくために、
3つのアクション
「Danger(危険値を知る)→
 Decision(判断する)→
 Do(行動する)」
を提案したフルカラーブックレット。
イラストをベースにした、
これだけは知っておきたい厳選23項目!

(『労働情報』編集部も、微力ながら校正のお手伝い。)

-----------------

太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 13:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

【ネット署名にご協力を】済州島カンジュン村の海軍基地建設

転送します。

太田光征



ジュゴン保護キャンペーンセンター 松島です。

流量増やして、お詫びします
先ほどのカンジュン村基地建設に関するメール。
「ヘッドライン済州」のURLに一部誤りがありました。
以下が正です。お詫びと訂正。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
現在住民と支援者の抵抗が続いています。
くわしくは 「ヘッドライン済州」
http://www.headlinejeju.co.kr/news/articleView.html?idxno=144108
(グーグルの翻訳で十分読めます)

緊急のインターネット署名も呼び掛けられています。
http://www.thepetitionsite.com/1/save-gangjeong-village/#taf
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
よろしくお願いいたします。
posted by 風の人 at 13:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

あきれた野田首相の原発事故総責任論

野田首相、原発事故「責任は共有すべき」 外国プレスと会見
http://www.afpbb.com/article/politics/2863022/8590462

首相は、日本の法律下での一義的な責任は運営事業者である東京電力(TEPCO)にもちろんあるとしながらも、メルトダウンに関する刑事責任については次のように述べて退けた。「政府も、事業者も、あるいは学問の世界においても、安全神話に浸りすぎていたということは総括として言えるだろうと思う。誰の責任というよりも、誰もがその痛みは、責任は共有しなければいけないんだろうと思う」

太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 02:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

2012年03月06日

がれき処理の真相

小林えいこさんからのメールを転送します。

asahi.com:復興に向けて 首長に聞く -マイタウン岩手
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001202290001
【伊達勝身・岩手県岩泉町長】「山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。」

(岩手県久慈市)視察 2|セシウム反対母の会のブログ
http://ameblo.jp/hahadesukara/entry-11109845394.html

現場作業をしていた方(市の職員かな〜?)が「(数値が)問題ないならここに穴掘って埋めればいい。って誰もが思ってんだ〜。その方が作業も簡単でいいんだし、コストもかかんね〜んだからさ〜。」

「ここにあるゴミ、俺んとこでやれば1ヶ月で片付けられるって〜!な〜にも秋田くんだりまで持って行かなくってもさ〜 ガハハハ!」

東京都と東電子会社が被災地がれきビジネスで焼け太り 税金から都1億円、東電140億円:MyNewsJapan
http://www.mynewsjapan.com/reports/1507

東京で受け入れるがれきは東電子会社の東京臨海リサイクルパワーが復興助成金を得て処理。

太田光征



皆さま  重複ご容赦ください。BCCで失礼します。

連投失礼します。
瓦礫処理について他団体MLですが転送させて頂きます。
不要な方はスルーしてください。
小林
・・・・・転送・・・・

室生です。
ガレキを東北以外の場所に運び出すことによって
1.放射能汚染が広がります。
2.東電子会社が処理を請け負うことによって
 1)東電は復興基金から資金を得ます。
 2)ガレキを焼却することによって発電した電気を安く買って、高く売ります。

http://seetell.jp/21748

東京電力は、被災者が賠償金を受け取るための手続きを難しくする一方、95.5%の株式を所有している自社の子会社である東京臨海リサイクルパワー株式会社を通して復興基金から資金を得ている。

東京電力株式会社(TEPCO)のグループは、震災に見舞われた岩手県の瓦礫の撤去をするために京都の会社を雇った。

瓦礫は京都に拠点をもつ4つの会社によって焼却処分されることになっているとフジテレビは報告している。これらの会社と契約を結んだのは東京臨海リサイクルパワー株式会社であり、東京電力はその95.5%の株式を所有しているということだ。

放射能汚染の可能性のある瓦礫を焼却処分すると言うのは、物議をかもすだろう。会社のスポークスマンはフジテレビで、「東京電力は津波の被害を受けた地域の廃棄物を焼却する契約になっていますが、安全な廃棄をすることが契約で義務付けられています。」と報道した。

放射線汚染された廃棄物の問題は重要だし、細野環境大臣の言うところの犠牲の共有が何を意味するかをこれから知ろうとしている人々にとっては、特に重要であるが、この記事は政府と東京電力との親密な関係についてである。こちらで, より詳 しい報告を見ていただきたい。

東京都庁は9月30日に岩手県と、震災の瓦礫を宮古市から始めて引き取る契約を締結したが、都議会や都民には何の相談もなかった。それから、公募により廃棄物処理会社を募った。廃棄物は、細かく砕いて東京湾の埋め立てに使われることになっている。 東京都から出された条件の一つは (リンクは日本語PDF) 、応募者は可燃の廃棄 物を1日100トン以上処理する能力をもった業者を選ぶことだった。

そこで、早速東京都環境局を 検索したところ、1日100トン以上の可燃廃棄物を焼却出来るのは1社だけで、それが東京電力の子会社の東京臨海リサイクルパワー株式会社だった。

やはり10月19日に東京都庁は岩手県の汚染された瓦礫を処理する業者を4社選び発表した。そして4社全部が東京電力の子会社を可燃廃棄物を焼却する会社として選出したのだ。もちろん、1社しか該当業者がいないわけだから当然だが。

…………

東京臨海は環境省経産省から助成金を受け取るし、ゴミ焼却で発電される電気は東京電力に売るのである。今度は岩手県の復興のために汚染された瓦礫を焼却して利益を出すのだ。

だから、東京電力は賠償金支払いのために政府に追加金7千億円を申請しながらも、一方では子会社を通して震災から利益をあげているのだ。 政府は社会的ロスの観点から特別に優遇された企業が 利益を得ることを容認している。特別のコネがあると言うのは、いいものだ。

ここから転載・・・・

■復興に向けて 首長に聞く  2012年02月29日
【伊達勝身・岩泉町長】「現地からは納得できないこと多い」
被災した小本地区の移転先は、駅周辺を候補に用地交渉をしている。近くに三陸沿岸道のインターがあり、交通の要衝だ。
昨年11月、用地買収に向けて価格設定をしようとしたが、国から待ったがかかった。沿岸道の用地買収に影響するという。県もバラバラに進めると混乱するという。そんな調整で2カ月遅れた。被災者には申し訳ない。
現場からは納得できないことが多々ある。がれき処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。
もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001202290001

■ガレキの広域処理は被災地のために行っているのではない
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-1500.html
〈福島県のがれきは「県内施設で最終処分できる」上に、容量に余裕がある〉より引用
http://mercury7.biz/archives/13850


東京電力、公的基金をにらみ岩手県の廃棄物処理に自社で乗り出す
東京電力は、被災者が賠償金を受け取るための手続きを難しくする一方、95.5%の株式を所有している自社の子会社である
東京臨海リサイクルパワー株式会社を通して復興基金から資金を得ている。
http://seetell.jp/21748

・・・・転送転載ここまで・・・・・
posted by 風の人 at 14:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

大飯3・4号事態切迫! 再稼働ちょっと待て署名にご協力を!(団体賛同はお早目に)

各位

首相は外国メデイアに対して「安全神話を信じた為
原発事故の責任は誰にも無い、苦痛は皆で分かち
合え」と言い、再稼動に自ら地元説得に当たると
言っています。安全の保証無いまま再稼動して事故
が起きても又、「責任は誰にも無い」となったらどう
でしょうか?

個人署名、団体参加、意見提出・共有拡散を何卒
宜しくお願いいたします。

                 吉田魯参

Begin forwarded message:


みなさま(重複の場合は失礼します。拡散希望です)

FoE Japanの満田です。
本日、原子力安全委員会のストレステスト評価の委員会が開かれました。安全委
員会側は、下記のような重要な問題には踏み込まないまま、無難に大飯3・4号
の保安院審査書を「確認」したことにしそうな様相です。

・福島原発事故の原因究明はまだ途上。「福島原発事故を繰り返さない」評価はできないはず
・福島原発事故で配管が破損した可能性については考慮せず
・ストレステストの多くの重要な評価は二次評価にまわされている。一次評価で安全性を
確認することはできない
・活断層の連動の問題がおきざりにされている
・若狭湾津波の詳細調査もこれから

現在、標記の全国署名のオンライン署名は1,874となっています。
みなさまもぜひ、メーリングリストやブログ、ツイッターなどで、呼びかけていただけま
すと幸いです。署名まだの人、ぜひよろしくお願いします!

団体賛同は現在、105です。
団体賛同の締め切りは本日ですが、多少はお待ちできますので、ぜひご賛同くだ
さい。

下記は呼びかけ文のサンプルです。適宜改変してお使いください。
どうぞよろしくお願いいたします。

----------------《拡散希望!》---------------
原発再稼働に待った! 全国署名
「原発運転再開の判断の前に、私たちの声をきいてください」
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-658d.html
※オンライン署名は下記からお願いします!
http://goo.gl/HrC2h
※賛同団体を募っています。締め切りを3月5日とさせていただきます。
https://pro.form-mailer.jp/fms/884b587b26902
※紙版は下記から
http://dl.dropbox.com/u/23151586/saikado_shomei.pdf
--------------------------------------------

福島原発事故を繰り返してはならない−−そんな思いはみんな共通のはず。
そのためには、事故の原因究明がまず先です。
私たち一人ひとりが当事者です。もう、行政や専門家だけには任せてはおけません。原発の再開の判断に、私たちの意見を言ってきましょう! そのために、公聴会の実施を求めていきましょう。

「原発再稼働に待った! 全国署名」をはじめます。要請項目は下記の3つです。

1.原発運転の再開の判断は、国会の事故調査委員会の結果を踏まえること。
2.原発の事故の影響が及ぶ可能性のあるすべての自治体および住民に、十分な説明を行い、意見を聴取すること。
3.原発運転の再開の判断に当たっては、関心を有する国民の声を幅広く聴取すること。
全国の主要都市において、公聴会を実施すること

署名の一次締め切りは3月14日です。ぜひご協力をお願いします。

どうぞご協力をお願いします。

署名の文言は下記のとおりです。野田総理をはじめとする4閣僚に提出します。
=====================================================
2012年3月 日
総理大臣   野田佳彦 様
経済産業大臣 枝野幸男 様
原発担当相  細野豪志 様
官房長官   藤村 修 様
-----------------------------------------------------------
原発運転再開の判断の前に、私たちの声をきいてください
「福島原発事故を繰り返さない」というならば、国会の事故調の結果を待ってください
原発事故の影響が及ぶ可能性のあるすべての自治体および住民に、説明をしてください
-----------------------------------------------------------

福島第一原発事故が未だ収束せず、国会による事故調査委員会による検証もはじまったばかりというこのタイミングで、大飯原発3・4号機、伊方原発の再稼働手続きが急ピッチで進んでいます。

原子力安全・保安院は、ストレステストの審査の判断基準を「福島原発事故を繰り返さない」としていますが、そもそも、福島第一原発事故の原因究明もなされていない中、「福島原発事故を繰り返さない」ことを、どのように説明するのでしょうか。また、保安院がだした大飯3・4号のストレステストは「妥当」という評価や、「30項目の安全対策」では、福島原発事故で地震によって配管が破損した可能性を事実上否定してしまっています。

これは、福島原発事故の軽視であり、いまだ多くの人達が事故の影響で苦しんでいることを考えれば許されるべきものではありません。

また、利益相反委員の影響下にある意見聴取会や原子力安全委員会などによる、福島事故の実態と原因を踏まえない議論は、多くの関心ある国民の懸念の声を踏まえたものではありません。

よって、私たちは以下を要請します。
1.原発運転の再開の判断は、国会の事故調査委員会の結果を踏まえること。

2.原発の事故の影響が及ぶ可能性のあるすべての自治体および住民に、十分な説明を行い、意見を聴取すること。

3.原発運転の再開の判断に当たっては、関心を有する国民の声を幅広く聴取すること。
全国の主要都市において、公聴会を実施すること

一次締め切り:2012年3月14日
送付先(フクロウの会):FAX:03-5225-7213
住所:〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405 協同事務所AIR

<呼びかけ団体>
FoE Japan(地球の友ジャパン)
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
グリーン・アクション
グリーンピース・ジャパン

<賛同団体>(3月5日時点、105団体)
Shut泊
川内原発建設反対連絡協議会
川内つゆくさ会
虔十の会
暮らしの環境情報室
原子力発電を考える石巻市民の会
ふくしまの子ども達を救う会
STOP!浜岡原発
怒髪天を衝く会
STOP!浜岡原発
原発を考える品川の女たち
核のごみキャンペーン・中部
STOPプルサーマル!ふくしま
ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
花とハーブの里
環境共育を考える会
環境文明21
子どもたちを放射能から守る会(ツーク)
風の町の未来’s
脱原発・東電株主運動
平和の井戸端会議
にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山
DACHAMBO
プルトニウムフリーコミニケーション神奈川
チェルノブイリ子ども基金
平和をつくる大和市民の会
ストップ原発&再処理・意見広告の会
日本YWCA
玄海原発プルサーマル裁判の会、
玄海原発プルサーマル裁判を支える会
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
泊3号機本格運転取り消し訴訟の会
会津放射能情報センター
会津マスクワイア
会津子どもクワイア
東京・生活者ネットワーク
北海道自由エスペラント協会
NPO 法人札幌VO
NPO ハーメルン・プロジェクト
東京一般労働組合東京音楽大学分会
原発八女ん会
エコロジカルコミュニティあおいほし
函館YWCA
ハイロアクション福島原発40年実行委員会
市民オンブズパースンくるめ
原発いらん!山口ネットワーク
水源開発問題全国連絡会
みどりの未来・ふくしま
市民自治を創る会
被災者支援ネットワーク釧路
足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
自然村 有限会社
憲法を生かす会・八尾
NPO法人 東アジア環境情報発伝所
ももんがともだちネット
原発・核燃とめようかい
阪南中央病院労働組合
放射能問題を考える会
環境会議・諏訪
原発さよなら四国ネットワーク
田布施町まちづくり研究会
そらとも
三陸の海を放射能から守る岩手の会
「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(eシフト)

【問い合わせ】
国際環境NGO FoE Japan 満田(みつた) 携帯:090-6142-1807
福島老朽原発を考える会(フクロウの会) 阪上(さかがみ) 携帯:090-8116-7155

--
「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(eシフト)メーリングリスト
このグループにメールで投稿: ene-shift@googlegroups.com
このグループから退会する: ene-shift+unsubscribe@googlegroups.com
その他のオプションについては、次の URL からグループにアクセスしてください。
http://groups.google.com/group/ene-shift?hl=ja?hl=ja

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太田光征
posted by 風の人 at 02:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

作業員に対して行き帰りは防護服を着るな

これでも原発をまだ動かす気か!

・作業員に対して行き帰りは防護服を着るな
・騙されて来たら福島だった
・夏にクーラーを節電で止められたが、東電の社員のいる場所はクーラーありもあった

太田光征

たね蒔きジャーナル2012/3/5 福島原発作業員取材 上田崇順アナウンサーのお話
---
 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今週は震災1年であり、この番組、原発事故の真相に迫る企画を続けて、明後日の7日は小出先生が初めてスタジオでの出演です。さらに、原発推進派の東工大の澤田哲生さんの対談もあると言うのです(今週は小出先生の出演は水曜のみです)。

今日は小出先生のお話はお休みで、上田崇順(たかゆき)アナウンサーが、福島へ行き、原発作業員の声を取材したものが放送されました。

 原発のニュース、東電の株主が、5.5兆円の賠償を求める株主代表訴訟が始まり、42名の原告が東電経営陣に賠償を求めています。原告は賠償金が得られたら被害者賠償金に当てる予定です。

 そして、上田アナウンサーのお話、収束のために働いている作業員の取材で、政府は冷温停止と言っているものの、作業員は昨年12月に約2万人の人が入っています。1日平均3000人、500〜600人が東電社員、残りが関連会社で、重機の操作、放射線測定、汚染水の漏れをパトロールなど、たくさんの仕事があるのです。個人を特定されると仕事を失うので、内容のみの報告で、下請けのピラミッド行動です。

作業員は孤立していて、飲み屋でも一人で飲んでいる模様で、また下請けでも東電に近いところは、東電の情報管理が徹底しており、福島はもう大丈夫と言っている模様です。

 その作業員、1〜4まで爆発して、瓦礫だらけで、地震で分厚い扉が曲がり、2号機は何も変わっていない(1号機はカバーなど)。それだけひどいのです。2月の2号機温度上昇で、何もしていないのです。

 もう一人、爆発直後は高い線量を浴びているのは技術者、しかし今は高い線量を浴びているのは使い捨て要因であり、高い放射線で、ちょっと行ってボタンを押すだけと言う始末です。作業員は防護服(タイベック)を着て、働くのは4〜5時間、トイレにも行けない、チームで作業すると、マスクで声がこもり仕事が進まないのです。放射能の瓦礫の除去、処置なしの模様です。

 放射能汚染への対応、建屋の中に入った人、1ミリシーベルトになるとブザーが鳴り、最短で30分でブザーが鳴る、1年分を30分で浴びるのです。管理は甘いのです。多くは徹底されていないのです、何が危ないのか分からないのです。管理は、当初はずさんであったのです。ヨウ素剤を飲んだこともあるのです。14日間飲むと検査を受けないといけないのです。きっちり対応できる状態ではなかったのです。

 作業環境が今の方が悪くなり、ピラミッド構造、6次〜7次下請けは確実にあり、作業員も、東電に金が無くなり、防護服が放射能から守ってくれるのに、行き返りは防護服を着るなと言われ出し、被曝するのは末端の人間なのです。原発から離れた宿舎からバスで行く間は、今は防護服を着ていないのです。

 線量がオーバーして働けなくなり、どんどん人が足りなくなり、経験のある人ほど長く続けられず、新しい人が(50〜60代)仕事を覚えないといけないのです。

 賃金、ピラミッドの下に行くと少なくなり、7000〜9000円(5次下請け)の日当、15000円の人もいるのです。なぜ、5次下請けだから給料が低いか分からず、また東電もどれだけの会社が入っているか、把握していないのです。会社が無くなり、給料が払われないこともあるのです。

 5次で15000円の人もいるものの、中間搾取もあり、どこで儲けているのか、働かず、かすめ取っている人間を許せないと言うのです。

 そして、お金を抜いているか、会社は一人最低賃金の3倍もらい(25000円弱)、そこから10000円、7000円となり、同じ仕事でも、どこの下請けかで、賃金が違う、全国から福島原発に人を集めて、現地では全国の方言が聞かれるのです。

 金銭のこと、話し合って上に文句を言うのはご法度なのです。

 作業員、どうして全国から来たのか、西成で原発と違うと言われて、連れてこられたら福島だった、6次〜9次!下請けもあり、騙されて来たら福島だったという例もあるのです。Jヴィレッジで仕事と思ったら福島原発という例もあり、また会社の会議で、誰も行かないので止む無く行った人もいるのです。国のためではない、会社のために行ったのです。労働環境に差もあり、夏にクーラーを節電で止められたが、東電の社員のいる場所はクーラーありもあったのです。

 なかなか作業員の体験が出てこないのも、作業員もおかしいと言っているのです。この過酷さがなぜ出てこないのか、何を持って収束とするのか、止まっていない。総理は冷温停止と言っているものの、それは現状維持にしているのみ、収束とは理解できない、国はヤバイ状態なのに、国はなかったことにしている、国は全身全霊を注いで福島を良くする気はないのです。ニュースで報じられるものと、全く異なるのです。

 隠蔽体質、吉田所長は現実を全部話そうとして、東電が止めた、吉田氏に取り巻きがついて止めたのです。隠そうとしていたのです。本当のことを言ってくれとの、作業員の切実な声もあるのです。世界に救いを求めた方がいいと言う声もありました。

 作業員、この原発をどうすべきか、爆発するものに行き、回復は不可能で、日本でこんなことが起こると言うことを信じられず、怖さ、理不尽さがあり、やっても変わらない気持ちがある、それでもまだ原発を動かそうとしている、なくせるなら国を挙げてやるべきで、活断層の上にある原発がある国は怖い、しかし、仕事を失う怖さもあり、原発を止められないと言うのもありました。

 作業員、福島で働いていたことを他の人に知られたら困ると言う人もあるのです。怖いけれども、この人は行ったことに誇りを持っているのです。また、原発で働いていたことを知られて結婚が破談になった例があり、作業員、福島で働いていたことを一生隠さないといけないのです。

 リスナーより、作業員の話にショック、新聞・テレビでこういう報道はなかったと言うことや、聞いて鳥肌が立った、人権侵害との指摘があり、平野さん、労基法違反、健康障害でも問題と言われました。なぜここまで作業内容を秘密にしないといけないのか、仕事を失いたくないわけで、これから作業員もたくさん要るのに、菅氏、細野氏、年間250ミリシーベルトにしないと人が足りないと、平野さんは、政府は自分たちの論理だけでやっている、この方々の犠牲により、今の平安があるのと言われました。

 明日は弁護士の方がこの問題を語られる模様です。今日は、上田さんの作業員取材をお知らせいたしました。
posted by 風の人 at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

「運命の人」のモデルが警告!悪魔の「秘密保全法

秘密保全法に反対する 愛知の会 : FRIDAY2012.3.2号「運命の人」のモデルが警告!悪魔の「秘密保全法」
http://nohimityu.exblog.jp/17535342/

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太田光征
http://otasa.net/
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東葛地区の高汚染地域で子どもに「末梢血リンパ球異常」、それ以外の地域では所見なし

東葛地域での放射線障害を示唆する具体的な診断結果がついに出始めました。高線量地域(柏、三郷、東葛地域周辺)で小学生以下の子ども17人中8人で末梢血リンパ球異常が認められたものの、それ以外の地域では見られないという結果です。これだけの症例数しかないので、放射能との因果関係を医師は断定していませんが、「放射線被曝との関連について検証が必要」との認識を示されています。

[参考]
東葛地域における健康被害の参考に:ベラルーシのブレスト地区とウクライナのナロジチ地区における健康被害
http://2011shinsaichiba.seesaa.net/article/253327026.html

太田光征



診察室からNo1-放射能健康相談.com
http://www.houshanousoudan.com/extra/no1
放射能健康相談.com 診察室より No.1
2012年3月4日 発行

(以下、抜粋)

首都圏で放射能の被曝を心配され、来院した60名以上を診断しました。そして血液検査の結果が出ました。

早川先生や航空機モニタリングを参考に受診者の住む地域をA高線量地域(柏、三郷、東葛地域周辺)とB(それ以外)に分け、年齢によりa(0歳から幼稚園)、b(小学生)、c(それ以上)に分けました。

やはり気になるのは,異型リンパ球です。

柏4歳 柏2歳 三郷2歳 柏2歳 草加4歳(骨髄球も+) 江戸川1歳 台東7歳 野田2歳(異型リンパは無いがリンパ球数10000以上)

Aa+Abの半分、Aaの半分以上 です。 Bにはこのような所見はみられません。
posted by 風の人 at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

2012年03月03日

〔共産党対策か〕秘密保全法案は野党議員にも守秘義務を課す

☆野党議員にも守秘義務=秘密保全法案−岡田氏 (時事通信)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012030200952

http://backupurl.com/snc2hk

秘密保全法案は、外交・防衛などの国家機密を「特別秘密」と指定。外部に漏らせば懲役10年以下の罰則を科す方向で調整している。


--
はなゆー

http://twitter.com/hanayuu

https://plus.google.com/105354765105306904175/posts

http://www.facebook.com/hanayuu
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〔英BBC動画〕今なお福島にとどまる子供の日常生活

Fukushima child's playtime starts with a fallout check

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-17206887

They live outside the 20km (12 mile) exclusion zone surrounding the
failed nuclear plant at Fukushima Daiichi, but they still have to live
with increased radiation levels which impact their lives.

--
はなゆー

http://twitter.com/hanayuu

https://plus.google.com/105354765105306904175/posts

http://www.facebook.com/hanayuu
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日本の原発(大飯)の再稼働を食い止める国際署名

世界各地の市民が日本の原発の再稼働を懸念し、それを断念させるために国際署名を集めています(以下は、署名サイトの日本語訳版)。
http://www.avaaz.org/jp/japan_no_to_nuclear_restart_ms/?tta
署名をするとTwitterとfacebookで広げられるようになっています。
ぜひそちらもクリックをお願いします。

福島第一原発から放出された「京」ベクレル単位の放射性物質は日本だけでなく太平洋と世界各地を汚染し、やがて食物連鎖を通じて濃縮され、濃い薄いの差はありますが、北半球に暮らす人々の口に入っていきます。今回、放射能汚染源となった地震国日本ででまた原発を動かすことが許されるとは思いません。

日本人がまっさきに声をあげてほしいと願いつつ、投稿します。
(日本語、英語、中国語他、他の言語でも署名できるようになっています)

きくちゆみ

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太田光征






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【責任転嫁】福島原発事故が起きた原因は「原発反対派がうるさいから」

はなゆーさんから

太田光征



徳さん
https://twitter.com/#!/tokudasu/status/174519084644450305
「福島原発事故独立検証委員会」は、元朝日新聞主筆で親米の船橋洋一氏(財)日本再建イニシアティブの下に作られた組織です。プログラムディレクターを船橋洋一氏が務めています。

徳さん
https://twitter.com/#!/tokudasu/status/174523050199490560
福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)のメンバー、リンクはこちらから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

山口たか(元・札幌市議)
https://twitter.com/#!/takataka_ch/status/174816617321078784
民間の福島事故検証委員会がどのようなものか見えてきた。朝日にいた船橋洋一氏は日米同盟強化路線だったような。日本再建イニシアティヴ理事長。だからみんなインタビューに応じた


☆原発事故調報告書「安全神話」醸成、事故の遠因 イデオロギー的反対が反作用 (産経新聞。2月28日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120228-00000581-san-soci

http://backupurl.com/8v31hy

事業者が事故対策を取れば、反対派が訴える安全性への疑念を肯定することになる。それを否定するため、ムラは「原発の絶対的な安全性」を唱え、事故想定を許さない環境ができたと、報告書は説明。「原理原則に基づくイデオロギー的反対派の存在が『安全神話』を強化する土壌を提供した」と指摘した。
              ↓

79 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage]
投稿日:2012/02/29(水) 21:46:34.80 ID:bc0rbAI/P [4/13]
「震災前の日本人が原発容認をしたのは当然だお」
「なぜなら反対派が推進派以上にクズだったからだお」
やっぱり武田徹論法を使ってきたか

86 名前:地震雷火事名無し(奈良県)[sage]
投稿日:2012/02/29(水) 21:48:01.90 ID:F3rVKddM0 [1/8]
これはおかしい。
反対されたので「絶対安全」というというなどというのはありえない。
責任転嫁も甚だしい。

131 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage]
投稿日:2012/02/29(水) 21:58:41.89 ID:+VvltcIG0
責任を持つ側は反対派がどうだろうと安全対策はキッチリやらなければならないに決まってんだろ
だいたい土壌を提供もなにも、最初から意見を聞き入れるようなムラでは無かったのは明白
イデオロギー的というのも意味不明。おらが村に原発なんかいらない、むかしからの農業・漁業で生計をたてていきたいと願った人たちのどこにイデオロギーがあったのか

188 名前:地震雷火事名無し(埼玉県)[sage]
投稿日:2012/02/29(水) 22:12:43.30 ID:ciqgsBvC0 [9/13]
反対派のせいワロタw

703 名前:地震雷火事名無し(東京都【23:32 震度2】)[]
投稿日:2012/03/01(木) 00:20:51.98 ID:g1JiBfd80
万が一の危機管理対策を怠ったツケが今なのに、結局自分らの身内の外に責任押し付けるのな
事故前と全然体質変わってねーな

705 名前:地震雷火事名無し(奈良県)[sage]
投稿日:2012/03/01(木) 00:21:21.26 ID:M7uwlz3V0 [6/17]
なんか、実際に因果関係を多少は認めざるを得なくなっても、
責任転嫁は、危険厨に対してなされるだろう。
彼らがあまりに屑過ぎたので、
同列に見られるのが厭なので、警告を発することができなかった。
悪いのは危険厨である。


▼ 政府が安全神話を連呼していたのは反原発運動を抑えるため

☆菅前首相の事故対応“不合格” (NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20120228/1940_taiou.html

http://backupurl.com/1c4vgi

一方、委員の1人で、元検事総長の但木敬一氏は、「国が作り出した絶対的な安全神話は、反原発運動に対抗する道具として使われた。ところが、国は、その安全神話にみずから縛られて、最新の技術的な知見を取り入れることさえでできない体質に陥っていた」と指摘しました。


▼「福島原発事故独立検証委員会」のメンバー人選に疑問の声

815 名前:無党派さん[sage]
投稿日:2012/02/28(火) 08:10:41.58 ID:Jw49otsK

http://rebuildjpn.org/fukushima/committee

福島原発事故独立検証委員会って面々が中立じゃねーじゃん
委員長の北澤宏一からして原子力村に片足突っ込んでるぞ

当時の内閣を叩くのは勝手だが、それで東電の責任を覆い隠そうとするのはどうかと思うぞ


☆福島原発事故独立検証委員会なるもの
(飯大蔵の言いたい事)

http://iitaizou.at.webry.info/201202/article_15.html

さて福島原発事故独立検証委員会なるものは何とも不思議なものだ。この検証委員会は財団法人日本再建イニシアティブが行っているようだ。この検証以外に何をやっているのか分からない。また、その予算がどこから来ているのか、よく分からない。


塩崎彰久 Akihisa Shiozaki
http://www.noandt.com/lawyers/ahs.php
2006年から2007年まで首相官邸勤務。
一般財団法人日本再建イニシアティブ・監事。


☆塩崎恭久

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%B4%8E%E6%81%AD%E4%B9%85

2011年9月30日に成立した東京電力福島原子力発電所事故調査委員会法の立法、修正過程には、松井孝治参議院議員らとともに、当初から実務者として関わった。

長男・彰久は弁護士、次男・哲也は三菱商事勤務。

--
はなゆー

http://twitter.com/hanayuu

https://plus.google.com/105354765105306904175/posts

http://www.facebook.com/hanayuu
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「TPPと日本医療の再生を考える」シンポジウム

近況を映像・音声で差し上げます

「TPPと日本医療の再生を考える」シンポジウムの一部ご紹介@2月26日

http://gakkai.standz.jp/webcast/player/saisei21/cno:2/eno:1/sno:1/

http://gakkai.standz.jp/webcast/player/saisei21/cno:3/eno:1/sno:4/

佐久総合病院にて いろひら拝


(以下は当日、私の配布資料)

国民全員のチーム医療 世界に誇る「国民皆保険」を守ろう!

http://irohira.web.fc2.com/c70_MamorouKaiHoken.htm

パルシステム生協・セカンドリーグ支援室発行誌
「のんびる」2012年2月号掲載記事【リンクフリー】

特集TPPのいらない暮らし

TPPは健康に悪い、弱者にむごい、地域をこわす

医師色平哲郎さんは、信州の山村、人口1200人の南相木(みなみあいき)村
で診療所長を10年務め、現在は広域合併で人口10万人になった長野県佐久市の
「佐久総合病院」に勤務する内科医です。
佐久総合病院といえば、地域医療のモデルといわれるほど、農村や地域の
医療で先進的な取り組みをしていることで知られています。

色平さんは、TPPが騒がれ始めた時期、メディアが農業問題ばかりに
フォーカスした記事を報じていたころ、いちはやく、TPP参加の医療面
での大きなリスクについて、警鐘を鳴らしてきました。

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太田光征
posted by 風の人 at 17:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

汚染がれき焼却のシミュレーションとBBCドキュメンタリー「メルトダウンの内側」

静岡県島田市の汚染がれき焼却により放出されるセシウムの健康被害シミュレーション
http://www4.tokai.or.jp/shizuoka-search/

BBCドキュメンタリー: 「津波の子供たち」 | EX-SKF-JP
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2012/03/bbc.html

BBCドキュメンタリー「メルトダウンの内側(Inside the Meltdown)」 | EX-SKF-JP
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2012/02/bbcinside-meltdown.html

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太田光征
posted by 風の人 at 17:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

2012年03月02日

南京虐殺:河村名古屋市長への抗議文

皆様
 おはようございます。犯罪都教委&1・5悪都議と、断固、闘う増田です! これはBCCでお送りしています。重複・長文、ご容赦を!

 昨日、やっと、当組合の執行委員会を開くことができましたので、以下の抗議文を採択し、名古屋市役所に送りました。こんな妄言に同調する石原都知事・・・予想されたことですが・・・にも同様の抗議文を送る予定です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
河村たかし名古屋市長殿
                                         2012年3月1日
全労協東京都学校ユニオン執行委員会
                   河村市長の妄言に抗議します!


 名古屋市の河村市長は、2月20日、南京からの訪問団の前で、「虐殺事件があったとしたら、終戦時、日本兵であった父親が中国人からやさしくされるはずがない。30万虐殺、とんでもない、目撃者がいないことが決定的な根拠だ」、「子どもたちのために歴史を正すのは、63歳のじいさまの社会的使命だ」と発言しました。朝日新聞2月28日の朝刊によると、27日の定例記者会見でも、この発言を「撤回する意志はない」と表明しているとのこと。河村氏のこうした発言は、06年(国会議員時代)、09年(名古屋市議会で)に次いで、3回目とのことです。
 
 私たちは、この河村氏の発言に、心からの怒りと抗議の意思を表明するものです。

 「南京虐殺は存在しなかった」などというのは、歴史の事実・真実を歪曲する、れっきとした歴史偽造であり、暴言、妄言のたぐいです。南京大虐殺は、日本の侵略戦争の象徴ともいえる事件で、一般民衆、捕虜の虐殺に加えて、女性に対する強姦や強姦殺人が多かったことでも有名です。それゆえに「大虐殺」の名称がふさわしい、アウシュヴィツに匹敵する重大犯罪です。

 南京大虐殺が歴史的な事実であることは、被害者である中国の人々だけでなく、全世界の人々が認めるところです。河村氏は、「目撃者がいないことが決定的な根拠」と言っていますが、そんなことはありません。日本軍による南京攻撃が行われていたときに、難民区(安全区)の国際委員会の委員長をしていたドイツ人ラーベ氏(ジーメンス支社支配人で、熱心なナチス党員)が、数々の日本軍による蛮行を目撃して、母国に報告しています。また、アメリカ人神父マギー氏がひそかに撮影したフィルムさえもあります。虐殺や強姦の事実については、中国人の被害者の証言だけでなく、作戦に参加した当の日本軍の将官や兵士たちも、たくさんの証言や日誌、報告などを残しています。

 また、よく問題にされる人数についても、日本軍が南京攻撃を開始した1937年12月初めから日本軍が「治安を回復した」と称した3月まででの犠牲者について、当時、埋葬活動に参加していた宗教団体・世界紅卍会南京分会と慈善団体崇善堂の統計表や埋葬活動一覧表によると、合計15万5996体とされ、これに南京紅十字会と南京市衛生局の分を足すと埋葬遺体数は19万0461体となります。東京裁判の判決も、上記の二つの団体の数字に他の資料も加え、日本軍による一般市民と捕虜「20万人以上の殺害」と断定したのです。しかも、この数字は、1951年のサンフランシスコ平和条約第11条で、この裁判(判決)を「受諾し」と記しているように、日本政府自身が公的に認めたものなのです。

 さらに河村氏のいう中国人の「やさしい態度」についていえば、それは、国民政府の蒋介石が中国軍兵士に対して、「怨みに報いるに、徳で以ってせよ」、「日本兵に報復をするな」との布告を出していたことによるもので、虐殺のなかったことを証明するものでは断じてありません。

 要するに、河村氏の発言は、これまで石原慎太郎東京都知事や藤岡信勝ら自由主義史観研究会、「新しい歴史教科書をつくる会」などの右翼的な「学者」、政治家連中が繰り返してきた歴史偽造のたわごとの受け売り以外の何ものでもありません。

 名古屋市のような大きな都市の市長がこのような事実を否定した暴言をすることは、中国の人々の名誉を著しく傷つけ、また両国民が長い間の努力によって築いてきた両国民の友好・信頼の関係をも、いちじるしく傷つけるものです。さらに、「歴史を正す」と称して、このような見方を教育現場に押し付けようとすることは、最近とみに強まっている排外主義や好戦的軍国主義の勢力を勇気づけるものであり、扶桑社系教科書の教育現場への押し付けや「日の丸」、「君が代」の強制、平和教育抑圧の動き等々を、ますます強めるものとならざるをえません。

 石原都政による平和教育弾圧の犠牲者であり、「扶桑社版の歴史教科書は歴史偽造だ」と教えたことで分限免職という不当処分を受けた千代田区立九段中学教諭増田都子さんの処分撤回を目指して闘う私たち東京都学校ユニオンは、河村氏の発言を断じて許すことはできません。私たちは、河村市長が、ただちに自分の発言を謝罪し撤回すること、また、公務員法違反、国際法違反の責任をとって市長職を辞任するように求めるものです。

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太田光征
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2012年03月01日

飯舘村:放射線量改ざん疑惑

飯舘村のアキれた実情 酪農家はミタ 放射線量改ざん
http://gendai.net/articles/view/syakai/135259

2012年2月24日(金)10時0分配信 日刊ゲンダイ

「昨年11月末ごろ、国の除染モデル事業を請け負った大成建設の作業員とみられる10人ほどが、村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替える作業を行っていた。」

「どんなに除染しても、山から(放射性物質が)浮遊してくれば意味がない。彼ら(請負業者)にとって、除染はビジネス。線量が下がろうが、下がらなかろうが関係ないのです」

村職員「この数字(毎時40マイクロシーベルト超、3号機が爆発した昨年3月14日)、公表しねえでくれよ。(菅野典雄)村長から『絶対人に言うな』と止められている」

「実は今、菅野村長の行くところすべてに付いて回っている経産省の官僚がいるのです。村役場でも、常に村長のそばにいる。そして、マスコミの取材の際もその彼が出張ってきて、あれこれと指示を出しているんですね。今では彼がマスコミ取材対応の窓口となって取材をさばくようになった」

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太田光征
http://otasa.net/
 
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チェルノブイリの甲状腺癌:1年後から増加

文春おしどりマコ会見 誤報を騒ぐ前に確認すべき「チェルノブイリの甲状腺癌」1年後から増加グラフ:ざまあみやがれい!
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65792144.html

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太田光征
posted by 風の人 at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

福島第一原発4号機、中地震の続発でプールのコンクリートの亀裂から水漏れの可能性

広瀬隆氏 「福島第一原発に末期的事故の予感 人生最後の事態も」 (週刊朝日)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120229-00000307-sasahi-pol

4号機の原子炉建屋はほとんど骨組みしか残っていない。つっかい棒を入れただけの応急措置。

中地震の続発で使用済み燃料プールのコンクリートの亀裂から水が漏れる可能性が高い。

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太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

2012年02月29日

【29日】大飯まだダメ!ゼッタイ!安全委員会アクションへ

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

急な呼びかけですが、大きなヤマ場のアクションにぜひご参加、ご注目ください! 稼働原発はわずか2基。原発ゼロは目前です。押しましょう!

遠方の方、ご都合のつかない方はファックスや電話、メールでのアクションにご協力ください。この案内を転送、ブログ、ツイッター、フェイスブック等で大至急広めてください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

……………………………………………………………………………………

★大飯原発まだダメ!ゼッタイ!安全委員会アクション

東電福島第一原発事故を引き起こし、3月いっぱいで解体される2つの無責任組織が、最後の仕事とばかりに大飯原発の再稼働に向けてフル稼働しています。安全委員会は、班目(マダラメ)委員長自らが「一次評価だけでは不十分」と表明しながらも、大飯の審査書をあっさりと受理しました。

2月21日の第一回検討会合では、外部委員にのみやり取りさせ、肝心の安全委員は抽象的な質問項目のみを保安院に提示しただけでした。班目委員長は、自らの発言に責任を持ち、保安院に審査書を突き返すべきです。

「再び事故を引き起こすのか?!」―― 私たち市民には、安全委員会と保安院による「二重の犯罪」(デタラメ)を食い止める責任があります。東京でできることを精一杯やりましょう。可能な方は、傍聴も含めてぜひご参加下さい。

<2月29日(水)>
原子力安全委員会・大飯審査書第2回検討会(15時〜17時)に対して

【14時までに】中央合同庁舎4号館北門前集合:整理券受け取り
       (千代田区霞が関3-1-1/霞ヶ関駅A13出口より5分)
      アクセス http://www.nsc.go.jp/map/map.htm

【14時15分〜45分】アピール&チラシ配布 @4号館北門前

(15時〜17時:検討会傍聴/14時より入場整理券配布)

安全委員会の開催要項はこちら
http://www.nsc.go.jp/kaisai/senmon/senmon/120229-hatsuden.htm

※プラカードや鳴り物など持参歓迎です。

<呼びかけ>
福島原発事故緊急会議、3・11再稼働反対!全国アクション、国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会、
グリーンピース・ジャパン、プルトニウムなんていらないよ!東京

[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info
【当日連絡先】090-6185-4407(杉原携帯)


…………………………… <関連情報> ………………………………

[2月21日報告]
原子力安全委の大飯3・4号機のストレステスト審査についての検討会
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-6a25.html

大飯原発3・4号機>原子力安全委員会のお笑いペーパー
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-0285.html

ストレス意見聴取会(保安院)と総合的評価検討会(安全委)の傍聴報告
http://2011shinsai.info/node/1754

原子力安全委、大飯原発めぐり初会合(動画:TBS News i 、2月21日)
http://news.tbs.co.jp/20120221/newseye/tbs_newseye4958438.html

ストレステスト>井野委員・後藤委員の抗議声明
http://kkheisa.blog117.fc2.com/blog-entry-93.html

……………………………………………………………………………………

★原子力安全委員会や枝野経産相、保安院に要請・抗議の集中を!
   ↓   ↓      
【原子力安全委員会】
[事務局]
(TEL)03-3581-9919(直通)

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報 (FAX)03-3501-6942

【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
(E-mail)qqnbbf@meti.go.jp
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またぞろ被ばくとは関係なしとの非科学的断定:死因は敗血症性ショック 死亡の福島第1原発作業員

昨年のニュースだが。

【放射能漏れ】死因は敗血症性ショック 死亡の福島第1原発作業員
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111021/fks11102114110002-n1.htm

2011.10.21 13:00

「東電は男性作業員について、被曝線量が2・02ミリシーベルトと低く、外傷もないことなどから、作業と死亡との因果関係はないとした。」

東葛地域における健康被害の参考に:ベラルーシのブレスト地区とウクライナのナロジチ地区における健康被害
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/253014997.html

太田光征
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2012年02月28日

【これは必見】水俣と福島に共通する日本政府の狡猾な手口

水俣病さえ未だに終わっていないという事実。

その背景にある「不公平」(差別)。

無責任と隠ぺいの共通手口を駆使。

太田光征



☆特集ワイド:かつて水俣を、今福島を追う アイリーン・美緒子・スミスさんに聞く (毎日新聞)

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120227dde012040007000c.html

http://www.peeep.us/1329bba2


■水俣と福島に共通する10の手口■

 1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する

 2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む

 3、被害者同士を対立させる

 4、データを取らない/証拠を残さない

 5、ひたすら時間稼ぎをする

 6、被害を過小評価するような調査をする

 7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる

 8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む

 9、海外に情報を発信しない

10、御用学者を呼び、国際会議を開く


--
はなゆー

http://twitter.com/hanayuu

https://plus.google.com/105354765105306904175/posts

http://www.facebook.com/hanayuu
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2012年02月25日

福島第1原発:事故処理労働者の心筋梗塞による死亡で労災認定

福島第1原発:収束作業死で労災認定…横浜南労基署
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120225k0000m040057000c.html

福島第1原発事故の収束作業中に大角信勝さんが心筋梗塞で死亡したが、横浜南労働基準監督署は2012年2月24日、「短時間の過重業務による過労死」だったとして労災認定することを決めた。

遺族側は放射線被ばくによる死亡の可能性なども指摘したが、労基署は考慮しなかったという。

放射線の影響は発がんばかりが注目されるが、チェルノブイリ事故後は循環器系を含むさまざまな病気が増えている。福島第1の事故処理労働者で今後も心疾患で亡くなる方が増えてくるのではないか。

東葛地域における健康被害の参考に:ベラルーシのブレスト地区とウクライナのナロジチ地区における健康被害
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/253014997.html

表13.3 ベラルーシのブレスト地域(1990 年)の3つの汚染地域と5つの参照地域
における、成人と10代の若者10万人当たりの身体的疾患の指数(Malko 1997 より)
http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_chap13.pdf

循環器系、高血圧、虚血性心疾患:12060(汚染地区) 9300(対照地区) P値<.001

太田光征
http://otasa.net/
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2012年02月23日

週刊文春「福島県の児童2名が甲状腺癌の疑い」を読んだ人の感想

はなゆーさんから

太田光征



週刊文春3月1日号
http://meme.yahoo.com/lilac/p/_9Kvo7V/

郡山4歳児と7歳児に「甲状腺がん」の疑い!
避難民11人に深刻な異常

◆自由報道協会理事・おしどりマコ/福島第一原発事故、甲状腺
週刊文春(2012/03/01), 頁:26



757 名前:地震雷火事名無し(三重県)[]
投稿日:2012/02/23(木) 11:26:57.18 ID:MEYQ/ADs0

2012-02-23

【スクープ】福島県4歳児と7歳児に「甲状腺がん」の疑い(週刊文春)

放射能、本当のこと?

【小児2人に甲状腺がんの疑い、成人女性甲状腺がん確定】

本日発売の週刊文春(3月1日号)にスクープ記事が掲載されました。
福島県から北海道に避難した子供(郡山市など)に、甲状腺がんの疑いがある、というのです。

誌面によれば、4歳の男の子の甲状腺には10ミリ、7歳の女の子には8ミリの結節(かたまり)が見つかりました。

「今までにこんな例は見たことがありません」
超音波の画像を診た医師は、そうつぶやいたといいます。

小児性甲状腺がんは、チェルノブイリ原発事故で唯一公的に認められた被曝による健康被害です。

さらに驚くべきことに、成人女性一人は、すでに甲状腺癌が確定しています。


【福島県立医大 山下俊一氏、追加検査抑止のメール認める】

週刊文春の取材に対して、福島県立医大の山下俊一氏は、福島で行った甲状腺検査の追加検査を行わないようにというメールを出したことを認めた、と記事には記載されています。

(ソース)
・週刊文春2012年3月1日号(p.26〜p.29)

823 名前:地震雷火事名無し(WiMAX)[sage]
投稿日:2012/02/23(木) 11:57:22.49 ID:MERnp0bu0 [6/7]

下記のような記事を本日発売の週刊文春が書いています。四ページのメイン記事です。

====================================================

・福島から北海道に避難した子供120人を甲状腺検査したところ、11人に、「甲状腺がん」が疑われる深刻な所見がある。一人は「がん確定」で手術の予定。考えられているよりも早い進行。

・彼らは福島で「良性」と診断されたが、その診断では細胞診が行われていない。

・福島の検診は3年ごとで、その間にセカンドオピニオンを取ると思っても「福島医大に行け」と言われてしまう状況。

・文春は山下教授を直撃。三年間でガンを発症しても自分は責任を問われない旨の返事。

====================================================

829 名前:地震雷火事名無し(SB-iPhone)[sage]
投稿日:2012/02/23(木) 12:00:27.04 ID:UTIxd/oPi [6/6]

>・文春は山下教授を直撃。三年間でガンを発症しても自分は責任を問われない旨の返事。

これは酷い。無責任にも程がある


727 名前:地震雷火事名無し(関西地方)[sage]
投稿日:2012/02/23(木) 11:15:15.91 ID:AUoAGQ6dO [5/6]
避難した人まで甲状腺癌?しかも大人・・
事実かどうかは別として、福島って一体いまどうなっているんだ
あれだけの大事故にも関わらずたまに検査したら異常がみつかったというくらい
福島の病気に関する情報がでて来なさすぎて不気味すぎる
最も原発は意図的だろうが、
大震災が起きた当初の規模に対して報道の死者数があまりに少ないときと似ている
あの時も時間がたつにつれて爆発的に増えた
これはアカン・・・

218 名前:地震雷火事名無し(dion軍)[]
投稿日:2012/02/23(木) 02:11:14.49 ID:5jA38Oty0 [2/20]
チェルノでは、事故のあった86年の末から甲状腺癌が増え始めた

897 名前: 名無しさん@12周年 [sage]
投稿日: 2012/02/23(木) 10:14:22.98 ID:Ni/Hab200

ついに福島由来の甲状腺ガン来ちゃったね。
郡山から北海道に避難した大人9名、子供2名が甲状腺に異常。
うち、大人1名は甲状腺ガン確定。

事故前の子供の甲状腺ガン発生率は1年で10万人に0.1〜0.2人の割合。

867 名前:地震雷火事名無し(SB-iPhone)[sage]
投稿日:2012/02/23(木) 12:25:28.83 ID:ArSCaqrmi [5/5]

そして、
5月 31日 に、
「 甲状腺ガンの手術 」 をしていたことを、ポツポツと 語りました。

「 K さん 」 は、双葉町にお住まいの方でした。
【 原発 】 から、7.7 q に ご自宅がありました。

3月12日に、避難を開始したのですが、
大渋滞に 巻き込まれて、
ガソリン不足との 闘いだったと言います。

その最中に、
非情な 【 ベント作業 】 が 行われていたのです。

彼は、50代です。
4月の下旬に、
「 物が 飲み込めない 」 という 異変に気づき、
病院に行きました。

結果は、【 悪性の 甲状腺ガン 】 でした。

幸い、気づいたのが早かったため、
初期 の 【 2p 】 ほどの 腫瘍を、
手術で、全部 摘出してもらいました。

郡山市の 太田西ノ内病院です。

いまは、経過観察です。

彼が 言うには、
1日違いで、
同じ 【 甲状腺ガン 】 の手術をした 白河の方が いたそうです。

918 名前:地震雷火事名無し(dion軍)[sage]
投稿日:2012/02/23(木) 12:52:49.23 ID:eLkMZzfY0 [8/8]
これは被曝と甲状腺ガンを止められなかった
わたしたち日本国民の敗北なのです・・・

44 名前:名無しさん@12周年[]
投稿日:2012/02/23(木) 14:51:36.59 ID:kIHRQHgF0
文春はマジで取材してるからな
医学的にありえないって・・・ひどすぎ
もう来ちゃったじゃん

--
はなゆー

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2012年02月22日

2012年2月21日の原子力安全委員会「ストレステスト」検討会報告

何なんでしょうか、これらが委員から出た質問だということです。

 1.マイプラント意識
 2.技術的背景
 3.共通原因故障、従属要因故障の同定、防止
 4.成功パスの頑健性
 5.シナリオ固定の頑健性
 6.可搬施設による対処の考え方
 7.経過措置の頑健性

太田光征



みなさまへ(転載転送歓迎)

本日行われた原子力安全委員会の大飯3・4号機のストレステスト審査についての検討会の第1回会合を傍聴してきました。

傍聴前に会場の合同庁舎前で大飯原発再稼動NO!の横断幕を広げてマイクアピール、グリーンピースも「でらため」のでか横断幕でアピールをしていました。昨日に班目委員長が、ストレステスト一次評価では安全上不十分との記者会見を行ったことから、ピエロにならないよう保安院の審査書を突き返せ!、最後くらいかっこつけろ!などとアピールしました。

先着順で整理券が配られ、100名ほどが番号がふられた傍聴席につきました。班目委員長の開会宣言、資料の紹介、委員の紹介、趣旨があって、保安院から審査書の説明に移りました。冒頭に昨日の記者会見の内容について触れるのかなと思いましたがそれはなく、今日の班目氏はただ議事を進めていただけでした。

委員からはそれなりに質問は出ていて、最初の質問は杉本委員から判断基準は何かと言うずばりのものでした、しかし保安院は明確には答えず、意味不明なことを言ったあと、審査書の12章に書いてあると、中でも鋭い質問をしていたのが、旧原研(現原子力機構)の更田委員だったと思います。彼の主張は、3・4号機が地震・津波に襲われたら、1・2号機も襲われるはずで、1・2号機が最悪の事故を起こしている状況を想定しないと、3・4号機の安全性は論じられないのではないかというものでした。

保安院は、一次評価では炉心損傷までで、1〜4号機が同時に対応が必要な状況は想定している(現実には燃料タンクなど共用施設を共用で使う想定のみ)が、シビアアクシデントについては二次評価になると。結局二次評価を含めなければ評価はできないということになります。

また、保安院の説明の中でIAEAの指摘がたびたび登場しましたが、これも結局二次評価が必要だというものでした。

また五福委員の要員確保についての質問も重要な指摘だと思いました。事故時にどうやって要員を集めるのか、半島の先端にあり、陸路は寸断されるだろう、あとは海路かヘリコプターしかないが、津波が心配な状況で海路は無理、天候が悪くヘリが飛べなければ結局陸路しかない、保安院は、3キロ以内で徒歩で来れる要員が一番確実だと、しかし五服委員は、原発が被災したら3キロ以内にいる要員も地震で被災して動けないのではないかと。

保安院が審査書を一通り説明して、上記のようなやりとりをいくつかに分けてやって二時間が経過、この間傍聴席は、発言の前に名前を名乗れ、スピーカーのボリュームを上げろ、もっとゆっくりしゃべれといったもので、声が出ると事務方が制していましたが、いずれも実現しました。後は比較的おとなしく聞いていたと思います。

問題はその後です、事務方が、委員からの質問をペーパーでまとめたから紹介するとして読み上げ、おそらくはそれを書いた副委員長の久木田氏が解説したのですが、それが一般抽象的で中味がなく、意味不明のものでした。項目を書き出すと以下です。

 1.マイプラント意識
 2.技術的背景
 3.共通原因故障、従属要因故障の同定、防止
 4.成功パスの頑健性
 5.シナリオ固定の頑健性
 6.可搬施設による対処の考え方
 7.経過措置の頑健性

こんなな質問事項を出せば、保安院も関電も好き放題に言いたいことを言うだけでしょう、これでまとめて今日は終わろうとしたので、会場はざわつき、しまいには騒然となりました。一般抽象的な質問書に対する抗議と共に、前回の保安院の意見聴取会で、井野さんと後藤さんが原子力安全委員会に意見がしたいと申し出て、保安院の市村課長がそれを抑えるために、この検討会に自身が出席するので、2人の意見はそこで伝えますと言っていたのに、それを一言も発しなかったことに対する抗議も出ました、さらに二次評価がどうなっているのか、保安院に聞けとも。

終了開始予定時刻まであと30分もありましたが、班目委員長以下、委員はそそくさと退出し、強制的に終了しました。次回は上記の質問事項に答えることになっていますが、委員から追加の質問があれば出すようにとも言っていました。

阪上 武
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2012年02月19日

東葛地域における健康被害の参考に:ベラルーシのブレスト地区とウクライナのナロジチ地区における健康被害

P.Shidlovskyがベラルーシ保健省の公式誌「Zdravookhranenie Belarusi」にベラルーシのブレスト地区(1990年)における子どもの罹患率を報告し、それをMikhail V. Malkoが京大原子炉実験所原子力安全研究グループのサイトに掲載している。

Research Activities about the Radiological Consequences of the Chernobyl NPS Accident and Social Activities to Assist the Sufferers by the Accident
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/1998/kr-21/contents.html
Chernobyl Accident: the Crisis of the International Radiation Community
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/1998/kr-21/Malko96-1.html
Mikhail V. Malko
Institute of Physical and Chemical Radiation Problems of the Academy of Sciences of Belarus

P.R.Shidlovsky. General Morbidity in Brest Region. Zdravookhranenie Belorussii (Minsk). 1992, N5, pp. 13-17 (in Russian).

Shidlovskyは17万9800人を対照群として、Cs137汚染が37〜185 kBq/u (1-5 Ci/㎢)の地域の18万2900人を調査した。その結果が表3で、ECRR2010年勧告の表13.4と同じ。

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/1998/kr-21/Malko96-1.html
Table 3 Indices of general morbidity of children in 3 contaminated and 5 control districts (rayons) of the Brest region in 1990.

ECRR2010年勧告 表13.4 ベラルーシのブレスト地域(1990年)の3つの汚染地域と5つの参照地域における、子供10万人当たりの身体的疾患の指数(Malko 1997より)
http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_chap13.pdf


Malko 1997 表3 ベラルーシ・ブレスト地域の3つの汚染地区と5つの対照地区における子ども10万人当たり総罹患数(1990年)
(がん以外の)疾患汚染地区対照地区P値
全疾患68,725±188.559,974±203.30.01
感染症、寄生性疾患7,096.5±104.44,010.1±80.60.01
内分泌疾患、消化不良、代謝疾患1,752.1±53.31,389.5±48.10.01
精神疾患2,219.8±59.91,109.6±43,00.01
神経システムおよび感覚器官の疾患4,783.5±86.83,173.7±72.00.01
慢性関節リウマチ125.6±14,487.7±12,20.05
慢性咽頭炎、鼻咽頭炎、副鼻腔炎117.4±13.982.6±11.80.05
消化器疾患
慢性胃炎(atopic)
胆石症、胆嚢炎(胆石を伴わない)
3,350.4±73.2
128.9±14.6
208.3±18.5
2,355.8±62.3
40.5±8.3
60.7±10.1
0.01
0.01
0.01
アトピー性皮膚炎1,011.6±40.7672.8±33.60.01
筋骨格系および結合組織の疾患737.2±34.8492.4±28.70.01
先天的奇形
心臓および循環器の先天的奇形
679.3±33.4
305.8±22.4
482.3±28.4
242.8±20.2
0.01
0.05
医薬品中毒、ほとんどが医薬効果を持たない生体物質による中毒4.383.7±83.752.3±9.40.01


チェルノブイリ事故による非がん性疾患の増加については、IPPNWがベラルーシのゴメリ地区の場合を報告している。ただ、高汚染地区なので、福島以外における福島原発事故の被害を推測するには、ブレスト地区の例が参考になると思う。ブレスト地区の放射能の下限域は2011年9月段階の東葛地域の値と重なる。

Health Effects of Chernobyl, 25 years after the reactor catastrophe, IPPNW & Society for Radiation Protection, April 2011
http://www.ratical.org/radiation/Chernobyl/HEofC25yrsAC.html#07.00
ベラルーシ南部の高汚染地区ゴメリにおける1985年から1997年までの子どもにおける疾患(主に非がん性疾患)
Table: New illnesses amongst children in the Gomel area (Belarus) per 100,000 children

日本語訳
Peace Philosophy Centre: ベラルーシ・ゴメリでの、子どもの非がん性疾患の激増 Sharp increase of non-cancer diseases in children in Gomel, Belarus
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/09/sharp-increase-of-non-cancer-diseases.html

データはゴメリ地区病院による。
Organisational-methodical dept. of the Gomel district hospital, state health centre for the Gomel area: Basic data on inhabitant morbidity in the Gomel area from 1985-1997, Gomel 1998.



http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092917_1.pdf
文部科学省による埼玉県及び千葉県の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年9月29日)

野田の一部を除く東葛6市のほとんどで、Cs134、Cs137の地表面沈着量(9月12日相当)は3万〜6万Bq/u、松戸、柏、流山、我孫子の一部は同6万〜10万Bq/uとなっており、放射線管理区域の基準4万Bq/uを超える地域がほとんど。



チェルノブイリ救援・中部のサイトから

FUKUSHIMA of チェルノブイリ救援・中部
http://www.chernobyl-chubu-jp.org/pg244.html
http://www.chernobyl-chubu-jp.org/_userdata/msoumasokutei.pdf

参考2 ナロジチ地区の人々の被曝線量

ウクライナ・ジトーミル州では、内部被曝の影響が外部被曝の影響の3倍、ウクライナ全体でも2倍あったというデータもある。
*ウクライナ保健省の調べ

セシウム137内部被曝線量
1人あたり平均17000ベクレル⇒0.5〜0.6mSv/年に相当
1日あたり摂取した食品中に120ベクレルのセシウムが含まれているとして、それを1年間続けるとこの値に到達する

参考3 ナロジチ地区の人々の健康被害

健康への影響は年々拡大して、最新の調査を行った2008年(チェルノブイリ原発事故から22年後)が最大となった

<地区住民が病気にかかった割合(罹患率)>
*罹患率:その1年間にその疾患にかかった人数÷調査対象の地区住民数
*総罹患率:その1年間にかかった疾患の総数÷調査対象の地区住民数
(たとえば、1人が1年間に2種類の疾患にかかった場合2疾患と数える)

総罹患率   新生物
成人(18歳以上)   10人に6人  100人に3人
子ども(17歳以下)  1人2疾患  100人に12人

*新生物:良性腫瘍と悪性腫瘍(ガン)を合わせたもの
*2008年ナロジチ地区病院調査より

<罹患率に関する考察>
例えば、年間1.3mSv(ナロジチ地区1991〜2004年の平均)を20年間計26mSvの放射線を浴びた場合、ICRPが示すガン死の確率は1000分の1.3となる。この値を基準にして上記のナロジチ地区住民が病気にかかる確率を考えると⇒成人の新生物(腫瘍)で約23倍、総罹患率で460倍、子どもは、さらにその3〜4倍の影響となる。これは、内部被曝が伴う場合、ICRPが勧告する年間許容線量1mSv以下でも健康への影響が大きいことを示していると考えられる。

太田光征
http://otasa.net/
タグ:東葛
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2012年02月18日

【2/21 たんぽぽ舎講演】東大柏キャンパスの空中放射線量が不適切だとして東大サイトの記述修正を申し入れた東大教員によるメディアリテラシーの話

【学習会】「議論はどのようにゆがめられたか 報道と専門家の発言を読む」
  影浦峡
【日時】 2月21日 (火), 18:45 〜 21:00
【場所】千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F「スペースたんぽぽ」
【開場】18:30
【お話】影浦峡さん・東京大学大学院教授(メディア・言語論)
    
著書:3・11後の放射能「安全」報道を読み解く―社会情報リテラシー実践講座
リテラシー(情報についての知識を持ち意味を理解する力)を身に着ければ、自分で判断する手がかりが得られます。東大柏キャンパスの空中放射線量に関し、東大本部のホームページ上の不適切な記述を修正するよう申し入れた東大教員有志の世話人の一人。

【参加費】800円(学生400円)

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太田光征
http://otasa.net/
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【2/18、草の実アカデミー】佐藤正久参院候補(2007参院選)が勤務中の自衛隊員に事実上の選挙運動となる講話をし、謝礼金(税金)をもらう

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【草の実アカデミー・メルマガ】第45号
    2011年2月18日(土)発行
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【草の実アカデミー・メルマガ】は、「草の実アカデミー」が発行する
不定期のメールマガジンです。毎月の講演会の案内や、これまでの
講師の動向などをお伝えします。

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【目次】
■2月18日(土)2時〜5時 第36回草の実アカデミー
緊急集会「防衛省自衛隊の選挙介入・政治介入」
〜沖縄防衛局長の選挙介入と佐藤正久参院議員の選挙疑惑

■3月17日(土)TPP問題をすっきりさせる
 大野和興氏(ジャーナリスト)

■4月21日(土)チェルノブイリは今あるいは25年後のフクシマ(予定)
 林克明(ジャーナリスト・草の実アカデミー代表)     
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 本日に迫りました。

■2月18日(土)第36回草の実アカデミー
緊急集会「防衛省自衛隊の選挙介入・政治介入」
〜沖縄防衛局長の選挙介入と佐藤正久参院議員の選挙疑惑

問題提起:三宅勝久(ジャーナリスト)
       林克明(ジャーナリスト 草の実アカデミー代表)

日時 2月18日(土) 午後2時から5時 (1時半開場)
場所 渋谷区千駄ヶ谷区民会館 会議室1号
     東京都渋谷区神宮前1−1−10
     03ー3402ー7854
 http://www.j-theravada.net/tizu-sendagaya.html
交通 JR山手線 原宿駅(竹下口)より徒歩約6分
    地下鉄千代田線 明治神宮前駅(2番出口)より徒歩約8分
資料代 500円(会員無料) 
主催 草の実アカデミー http://kusanomi.cocolog-nifty.com/


 沖縄防衛局長の真部朗氏が、宜野湾市長選で職員に投票を促す講話をしていたことが防衛省による選挙介入であると国会で問題になっている。職員と親族の“有権者リスト”の作成も明らかになった。

 かつてこの種の介入を許してきた自民党が、鬼の首をとったかのように民主党や防衛大臣を非難しているが、民主党VS自民党の争いをしている場合ではない。

 ことの本質は、主権者から選挙で選ばれた議員(政治家)VS防衛省(軍事官僚と軍人)の構図である。軍事官僚が主権者の権利を侵しているという重大事件だろう。このような防衛省の政治介入に対して有権者の代表たる国会議員が一致団結し、断固たる措置を講じなければならない。

 選挙介入や政治介入と言えば、2007年参院選挙で当選した元イラク派遣隊長の佐藤正久氏の件だ。自衛隊施設内で隊員の勤務時間中に100か所近くで講話(事実上の選挙運動)を行い。そのうち少なくとも30回以上の講話に対して謝礼金や交通費等が支払われていた。私たちの血税が特定候補の“選挙演説”の謝礼としてつかわれた前代未聞の事件である。
 
 このほか佐藤正久候補に投票を促す行動など、あからさまに自衛隊ぐるみの選挙活動が行われていた。自衛隊法・国家公務員法・公職選挙法に照らし合わせて今からでも国会は再調査すべきだ。

 今回の沖縄防衛局長と佐藤正久氏の自衛隊ぐるみ選挙は、同一線上にならぶ。二つの事件の背景には何があるのか。手遅れにならないうちに声をあげたい。まさに救国の集会である。


                    (草の実アカデミー 林克明)
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■3月17日(土)TPP問題をすっきりさせる
 大野和興氏(ジャーナリスト)
 2時から5時
場所 穏田区民会館 1階集会室
   渋谷区神宮前 6-31-5  電話:03-3407-1807
   http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_onden.html
交通  JR原宿6分・東京メトロ明治神宮前2分
資料代 500円(会員無料)
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■4月21日(土)チェルノブイリは今あるいは25年後のフクシマ(予定)
 林克明(ジャーナリスト・草の実アカデミー代表)

 林です。チェルノブイリ周辺の取材に行きますが、どうなるか
分からないのでいちおう「予定」とさせてもらっています。

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草の実アカデミー
ブログhttp://kusanomi.cocolog-nifty.com/blog/
〒114-0023 東京都北区滝野川6−82−2
TEL 03-3916-2664(火・木・土日祝)
FAX 03-3916-2676
E-mail kusanomi@notnet.jp
**************************************

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太田光征
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2012年02月16日

広瀬隆:今年度の発電コストが高くなった原因は、防波壁など対策にならない対策

「対策にならない対策に莫大な金を出費して、相変らずトンデモナイ無駄なコストを食っているのが、停止中の原子力発電所なのだ。」

対策にならない対策:

「予備電源の電源車を高台に配置する」
「防波壁を設置する」

広瀬隆 電力会社発表の津波対策は「子どもでもわかる無意味さ」 (週刊朝日)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120216-00000310-sasahi-pol

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太田光征
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2月20日(月)緊急院内集会:大飯原発3・4号機の再稼動に待った!



みなさま(拡散希望)

FoE Japanの満田です。
20日の緊急院内集会ですが、少しスケジュールが変更になりましたので、再度ご案内します(開始時間や場所は同じです。)

国会議員にもぜひお知らせください。
-----------------【拡散希望!】--------------------
【2・20】大飯原発3・4号機の再稼動に待った!
緊急院内集会&国会議員署名提出
井野博満さん・後藤政志さんを迎えて
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-037a.html
-----------------------------------------------

福島第一原発事故が未だ収束せず、国会による事故調査委員会による検証もはじまったばかりというこのタイミングで、大飯原発3、4号機の再稼働手続きが急ピッチで進んでいます。

意見聴取会で、複数の委員が、ストレステスト一次評価の内容や手続きについて重要な指摘を行ったのにも関わらず、保安院はそれらを無視して審査書を強引にまとめ、2月13日、原子力安全委員会に提出しました。

委員の指摘の中には、基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価されているなど安全にかかわる具体的な懸念が含まれています。また、活断層の連動評価はなされていません。福島第一原発事故の原因究明もなされていない中、政府は、「福島を繰り返さない」ことを、どのように説明するのでしょうか。

このような安易な手続きは、福島原発事故の軽視であり、いまだ多くの人達が事故の影響で苦しんでいることを考えれば許されるべきものではありません。

原発の安易な再稼働に「待った」をかけるため、意見聴取会委員の井野博満さん、後藤政志さんを迎えて、緊急院内集会を開催します。また、国会議員が、「国会事故調の結果をまつべき」という趣旨の署名を、政府に提出します。

ぜひ、みなさま、ご参集ください。

◆日時:2月20日(月)12:50〜15:30
◆場所:参議院議員会館講堂
◆スケジュール(予定)
12:30ロビー集合 12:50開始

12:50〜14:10
     大飯原発再稼動をめぐる動き
     ストレステスト審査のここが問題(井野さん・後藤さん)
     質疑
14:10〜14:30
     国会議員から署名提出行動
14:30〜15:30
     中継:関西・福井からの緊急報告
     傍聴の現場から
     アクション提案
     討論

◆主催:国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会
     (フクロウの会)

◆協力(予定):グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室、
グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
(美浜の会)、福島原発事故緊急会議、脱原発・新しいエネルギー
政策を実現する会(eシフト)

◆問い合わせ先:
 阪上武/福島老朽原発を考える会(フクロウの会) 090-8116-7155
 満田夏花/国際環境NGO FoE Japan 090-6142-1807

★緊急アクションの呼びかけ:国会議員に伝えて下さい!
 安易な原発運転再開に「ノー」を:
 国会の事故調査委員会による事故原因検証を待つべき
 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/no-.html

★原発再稼働:大飯3・4号ストレステスト手続きに異議あり>
2委員が抗議声明
 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-8a6b.html
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2012年02月15日

【2/19】国民投票をどう考えたらよいか

 河内謙策と申します。
 昨年の11月27日に『朝日新聞』が「原発の将来みんなで決めよう」という社説を発表して以来、国民投票についての関心が新たに高まっています。政府は、原発の運転再開を急ぐとともに、今春「エネルギー基本計画」を見直すと言っていますから(これは全体としての新たな原発政策になる可能性が大です)、私たちは、原発の運転再開に反対するとともに、原発を全体としてどうするのか、どのように原発をなくしていくのか、についても考え、運動を進める必要が大きくなっているのではないでしょうか。
 2月19日(日)の討論会に、ぜひ参加されるよう、案内させていただきます。ご多忙と思いますが、よろしく、お願いいたします。
 なお、当日の会終了後、小選挙区制廃止をめざす連絡会が主催して“議員定数削減問題”についての討論を行う予定です。こちらの方のご参加もお願いいたします。

[2/19討論会]
日時:2月19日(日)午後1時半
場所:文京区民センター(文京区本郷4-15-14)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kumin_shisetsu_kumincenter.html
テーマ:国民投票をどう考えたらよいか
報告: 村岡到 国民投票の有効性と問題点
    河内謙策 脱原発国民投票の意味
共催:小選挙区制廃止をめざす連絡会
   政治の変革をめざす市民連帯
協賛:週刊金曜日
参加費:700円

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太田光征
http://otasa.net/
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2012年02月12日

沖縄県宜野湾市長選の政治的充実

宜野湾市長選は、開票がすべて終わった。なんと、ぴったり900票の僅差で選挙に敗北した。

京都市長選も敗北はしたが、大阪市と異なり50%に迫る闘いぶりだった。

沖縄の局長による選挙介入発言で大揺れに揺れた。しかし、政府はあそこで局長を更迭すれば、宜野湾市長選で敗北は間違いなしと見て取ったと考えられる。

沖縄県宜野湾市の市長選は負けた。負けたけれど、これは本当の善戦と言える。
イハ候補は前の宜野湾市長で、沖縄県知事選候補者として闘った。氏の政治的良心と健闘にエールを送りたい。

京都市、宜野湾市と日本の政治的民主主義派は、ほんとうによく健闘した。敗北を次の勝利に実現するために、教訓を生かしてほしい。

宜野湾市長選を闘ったイハ陣営の皆さんにおつかれさま、そしてありがとう、とねぎらいたい。          【櫻井 智志】
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緊急!!危険!!秘密保全法案 近々国会上程か?!

転送します。

太田光征
http://otasa.net/



 こんなに動きが急だとは・・・。

 昨年8月に「有識者会議報告書」という形で顕れた、超のつくヒドイ法案が、近々閣議決定されて国会に上程される、という情報があります。
 自民党が作りたかった法律です。今の内閣が国会に法案を提出すれば、ろくな審議もないまま、圧倒的多数で可決成立してしまう可能性があります。

 2月8日、日弁連がこの問題で院内集会を開きました。
 2月9日に東京新聞「こちら特報部」が大きく取り上げました。
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【東京新聞・こちら特報】2012年2月9日
再浮上する秘密保全法案 政府の情報隠ぺい体質に拍車
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012020902000042.html
 東京電力福島原発事故では、放射性物質の拡散予測やメルトダウンの事実など数多くの情報が隠された。それを反省するどころか、政府は1980年代に廃案となった国家秘密(スパイ防止)法案の改悪版である「秘密保全法案」の今国会提出を準備中だ。国民の知る権利を「お上」が一方的に踏みにじれることになる。かつて情報公開を掲げた民主党。その変節ぶりはここに極まれり、といえないか。 (出田阿生、上田千秋)

 画像 (yko1998のブログ)  ↓
 http://heiheihei.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/29-d46f.html
テキスト  (Silmaril Necktie) ↓
 http://silmarilnecktie.wordpress.com/
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 背筋も凍る、身の毛もよだつ「秘密保全のための法制の在り方について(報告書)」(← この報告書の内容で秘密保全法案を作ると政府が言っている)の内容!

ジャーナリズムは決定的に死んでしまいます。
私達は何も知ることができない。
市民活動は萎縮します。
      私達の願いを声にすることもできない。
 家族や友人との会話にさえ”処罰”の影が忍び寄る。


★ 秘密保全のための法制の在り方に関する有識者会議
「秘密保全のための法制の在り方について(報告書)」(平成23年8月8日)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/jouhouhozen/housei_kaigi/pdf/10110808_houkoku.pdf
秘密保全のための法制の在り方について(報告書)の概要
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota5/siryou3himitsuhozen.pdf


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概要版からいくつか抜粋します。(下線は近藤)

(1)
第1 秘密保全法制の必要性・目的
我が国では、外国情報機関等の情報収集活動による情報漏えい事案が従来から発生
している。加えて、政府の保有する情報がネットワーク上に流出し、極めて短期間に
世界規模で広がる事案が発生している。また、外国等との情報共有の促進のためには、
_秘密保全に関する制度を法的基盤に基づく確固たるものとする_ことが重要である。
しかし、秘密保全に関する我が国の現行法令には、秘密の漏えいを防止するための
管理に関する規定がない上、_罰則の抑止力が不十分_といった問題点がある。
国の利益や国民の安全を確保するとともに、政府の秘密保全体制に対する信頼を確
保する観点から、政府が保有する特に秘匿を要する情報の漏えいを防止することを目
的として、秘密保全法制を早急に整備すべきである。
→ 誰の利益のための法律なのかが露骨に明らか。

(2)
第2 秘密の範囲
1 秘密とすべき事項の範囲
国の説明責任への影響等を踏まえ、秘密情報の中でも、国の存立にとって重要なも
ののみを厳格な保全措置の対象とすることが適当である(以下、本法制の対象とする
秘密を便宜的に「特別秘密」と呼ぶ。)。
特別秘密として取り扱うべき事項について、関係省庁の意見を基に検討すると、@
国の安全、A外交_、B公共の安全及び秩序の維持_、の3分野を対象とすること
が適当である。
→ かつての国家機密法案でも範囲としなかった「公共の安全及び秩序の維持」。
     「秩序の維持」を口実にすれば何でも隠す理由ができる。
     (SPEEDIの情報を隠すのは正当だ、ということになる)

(3)
第3 秘密の管理
1 秘密の指定
(2) 指定権者
秘密指定の権限は、原則として、_特別秘密の作成.取得の主体である各行政機関
等に付与することとする_のが適当である。
→ 行政機関が隠したいと考えれば『特別秘密』にしてしまえる。
     これでは「国民の知る権利」など完全に空文化。

(4)
第3 秘密の管理
2 人的管理
特別秘密を保全するためには、適性を有すると認められた者に取り扱わせること等、
それを取り扱う者自体の管理を徹底することが重要である。
(1) 適性評価制度
ア適性評価制度の整備
適性評価制度とは、秘密情報を取り扱わせようとする者(以下「対象者」とい
う。)について、_日ごろの行いや取り巻く環境を調査し、対象者自身が秘密を漏
えいするリスクや、対象者が外部からの漏えいの働きかけに応ずるリスクの程度
を評価することにより秘密情報を取り扱う適性を有するかを判断する_制度であ
り、諸外国において既に導入.運用されている。(以下略)
→ この法律が「人」を管理に力点をおいていることがよくわかる。
     「対象者」のあらゆる個人情報、思想信条が調査される。
     「対象者」の家族や友人もチェック、監視されることになる。、

(5)
第4 罰則
2 禁止行為
(3) 特定取得行為
特別秘密の保全状態からの流出には、以下のように取扱業務者等による漏えい行
為の処罰では抑止できない取得行為を原因とする場合がある。
@ 財物の窃取、不正アクセス又は特別秘密の管理場所への侵入など、管理を害
する行為を手段として特別秘密を直接取得する場合
A 欺罔により適法な伝達と誤信させ、あるいは暴行.脅迫によりその反抗を抑
圧して、取扱業務者等から特別秘密を取得する場合
特定取得行為は、犯罪行為や犯罪に至らないまでも社会通念上是認できない行為
を手段とするもので、_適法な行為との区別は明確であり_、また、特別秘密を保全状
態から流出させる点で取扱業務者等による漏えい行為と同様の悪質性、危険性が認
められる行為である。したがって、処罰の範囲を必要最小限に抑えるという基本的
な考え方の下でも、特定取得行為を処罰対象とすることには理由がある。
→ 「適法な行為との区別は明確」な方法であっても、「特別秘密」を
    聞きだそうとする行為は処罰対象とされる可能性がある。


(6)
第4 罰則
2 禁止行為
(4) 未遂行為、共謀行為、独立教唆行為、煽動行為
  → 未遂でも処罰される。
   「特別秘密」(なのかどうかは分からない)にアクセスしようとする
    ことだけで「共謀、独立教唆及び煽動」の未遂として 処罰対象と
    される可能性がある。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 こんな法律が成立したら、(もうすでにヨタヨタの)ジャーナリズムが最終的に死んでしまう・・・でも大手メディアは静かです、静かすぎます。

 憲法の人権条項はズタズタにされます(そうなれば、当然にも「9条」は実質的意味を持たなくなってくる)。

 政府や電力会社の原発の情報隠しは当たり前、情報を得ようと追及する側が、処罰されかねません。

 家族や友人も調査対象。
「お母さん(お父さん)、ヘンな市民運動とかしないでね、私の仕事(就職)に差し支える」と娘(息子)に言われる世界になります。

 すでに陸上自衛隊にはこんな標語があるそうです。
 「何気ない家族の会話も要注意」「秘密保全まずは貴方の家族から」

 お上を信じ、広報される情報だけで満足していれば、心安らかに居られますか?
 お上に逆らわず、何も言わずにいれば、平穏ですか?



参考
☆ 自由法曹団
「秘密保全法の制定に反対する意見書」
http://www.jlaf.jp/html/menu2/2012/20120209165011.html


 

*****************************
近藤 ゆり子  k-yuriko@octn.jp

徳山ダム建設中止を求める会
http://tokuyamadam-chushi.net/
事務局長ブログ(随時更新)
http://tokuyamad.exblog.jp/
******************************
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2012年02月09日

福島で原発事故を語れない:これはもうファシズムですね・・

原題「これはもうファシズムですね・・」のメールを転送します。

太田光征
http://otasa.net/



みなさまへ    (BCCにて)松元

京都の諸留さんが、民衆のあいだから蘇生してくる「ファシズム」を憂い、警告しています。

=====以下転送=====

[2012(H24)年02月8日(水)AM05:20送信]
《パレスチナに平和を京都の会》
"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)
諸留(モロトメ)能興(ヨシオキ)です

**転送/転載/拡散歓迎**
------------------------------------
 放射線を避けて、福島市から山形へ非難した
ある福島市民の声を、お聴き下さい・・・

 こういう状況は、いずれは、早晩やってくるだろう・・とは


事故発生直後から、僕も予想して。覚悟はしてましたけど・・・
でも、いざ実際に、こうした状況が現実になると、
不気味な感じです・・・

これが事実なら、もう、狂ってるとしか
他に言いようがないですね・・

ナチ時代に、絶滅収容所(KZ)で
ユダヤ人の大量殺戮がいよいよ始まってるらしい・・
との情報が伝わってきても
ユダヤ人たちは、自分たちは安全だ・・と
思い込み続けていた・・あの当時のユダヤ人たちの
状況と酷似していませんか?

安心したいが故に、自分たちを取り巻いている
今の現状は安全なのだ・・と
思い込むほうが、楽ですからね・・

以下、ある福島市民の報告を転送します。

----------------------------------

 現在福島市から山形に夏から避難し、現在福島と山形をたびたび往復している者です。

 最近、福島に流れる異様な雰囲気に恐怖を感じます。これは最近益々強くなったと感じています。医者や病院、役所や学校あらゆるところで福島は安全だとのメッセージが流れ、同じ方向に進まないと生きていけない空気を感じます。

 放射能を気にする発言をすると、放射能を気にし過ぎることで子供の健全な成長が阻害される、母子避難することで家族崩壊が招かれる、との情報で「もう子供の心の健康と家族を思い、放射能の事はもう考えません」と言い出す方達があちこちで出てくるようになりました。

 国や自治体からの発表に疑問を持つと過激な反体制と疑われ、避難を口にしようものなら、地元を見捨てるエゴの塊と見なされる。狭い狭い偏狭な方向へと導かれているように感じるのです。

 今この場がどんな状況で、何が起こっているかを何の偏りもなく、ただ冷静に知りたい、過去の事実から学んで活かしたいとの思いは、危険と見なされる不思議さ。肌で感じ取り、目で見て、情報を分析して考えること、異なった考えを議論することその全てを一切禁止されているような感覚があります。

 福島を襲った災難を県民一致団結して乗り越えようとの思いは分かるのですが、ただその方法が正しいのか?との疑問の声を上げられない空気を感じます。

 私はこの異常な雰囲気に対し、放射能汚染以上に恐怖を感じます。ある人々はこの恐怖に屈して、これに同調しているか、または全く疑問を感ずることなく、これと一体となり生活しているように思われます。

--------転送オワリ-----------

 帰村宣言をした福島県川内村のミミズ1kgに2万ベクレルのセシウム(Cs)が検出されています!
京都大学原子炉研究所の小出裕章先生も、以下のようにおしゃってます。

 「1kgあたり何万ベクレルなんていう超高濃度の放射能は、小出先生が使う測定器でも使えず、「すごい」ことなのです。食物連鎖が心配で、鳥やイノシシが食べて、ミミズも大地が汚れたから汚染され、他の生き物も汚れるのです。

 政府は食物連鎖に指針を出しておらず、こうした事態に、今後、何年何十年付き合わざるを得ない。指針は要るのです。ミミズも、人間に関係のあるもので、このミミズ、川内村、帰村宣言した村であり、こうした中で帰れというのは、大変痛ましい、みんな帰りたい、今まで通り自分の家に行きたいのに、村長の決断はあるものの、膨大な汚染で管理区域にしないといけない。

 そこに帰るには、子供を持っていたら帰れない、町が分断されて崩壊する、痛ましい事態なのです。どうしたらいいか、分からないのです・・・」

 こんな状況であるにもかかわらず
 冷温停止状態と言う言葉は技術的には存在しません。
炉心の状況がどうなっているかも全く解らないのに、
「事故は収束している」と言う
東電や政府が、間違っているのです・・・

 ビキニ水爆で第五福竜丸が被曝したときは
3000万人(当時の有権者の約半数)もの
核実験反対署名が集まりました!

福島第一原発事故では、
ビキニの時の数百倍以上も被曝しながら
原発反対は、1000万人にも達していません・・・

放射能の安全神話に60年間
洗脳され続けてきた日本国民の
行き着いた先がこの現状です・・・

**転送/転載/拡散歓迎**
***************
安全と
いってほしいよ
そうすれば
安心だからと
ほんねがチラリ (諸留能興)

真の文明は
山を荒らさず
海を荒らさず
村を荒らさず
人を殺さざるべし (田中正造)

*******************
《パレスチナに平和を京都の会》
"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)

※当会(PPKM)に連絡希望の方はこのメールの差出人のアドレス宛へ連絡下さい

------------------------------------
パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841 札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011−882−0705
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
------------------------------------
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『死にいたる虚構』第三章「沈黙の夏」

福島原発事故による放射能が鳥類に及ぼす影響に関する国際研究の結果が、Environmental Pollution誌に掲載されました。

Abundance of birds in Fukushima as judged from Chernobyl 10.1016/j.envpol.2012.01.008 : Environmental Pollution | ScienceDirect.com
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0269749112000255

福島原発、恐ろしい実態…鳥の脳が小さくなった!生殖能力も低下 - 政治・社会 - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120204/dms1202041438004-n1.htm

論文著者の1人であるサウスカロライナ大学教授ティモシー・ムソーらの「チェルノブイリ研究イニシアチブ」

CRI Travels to FuKushima
http://cricket.biol.sc.edu/chernobyl/Chernobyl_Research_Initiative/Fukushima_Studies.html

チェルノブイリにおける鳥類の異常の写真
Chernobyl Abormalities
http://cricket.biol.sc.edu/chernobyl/Chernobyl_Research_Initiative/Chernobyl_Abnormalities.html

同スライド
http://cricket.biol.sc.edu/chernobyl/Chernobyl_Research_Initiative/Media/slideshow.html?backgroundColor=rgb%280%2C%200%2C%200%29&reflectionHeight=100&reflectionOffset=2&captionHeight=100&fullScreen=0&transitionIndex=2

この論文が指摘するのと同様の現象はチェルノブイリ事故後も起こっていて、原爆症認定集団訴訟で大阪高裁が低線量放射線内部被ばくの影響を認めた際の科学的根拠にした文献の1つ、『死にいたる虚構―国家による低線量放射線の隠蔽―』(ジェイ・M・グールド、ベンジャミン・A・ゴルドマン著、肥田舜太郎、斎藤紀訳、2008年、PKO法「雑則」を広める会)の第三章「沈黙の夏」でも報告されています。

ちなみに、PKO法「雑則」を広める会は、故平井憲夫氏の「原発がどんなものか知ってほしい」を小冊子『アヒンサー 地震と原発』(アヒンサー:サンスクリット語で生命あるものを傷つけないという意味)に初めて掲載したグループです。『死にいたる虚構』、アヒンサーシリーズを入手するには、0422-51-7602(佐藤)、047-395-9727(小田)にご連絡を。

「原発がどんなものか知ってほしい」解説
http://heikenkon.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/99-57c9.html

ついでに、ネット上では故平井氏が実在するのか、という疑念が持ち上がっているようですが、伊藤塾が1996年に氏を講師に「明日の法律家講座」を開催しており、そのビデオが存在します。併せてご紹介しておきます。 

故平井憲夫氏の講演「隠されていた真実〜ここが危ない日本の原発〜」
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/251286350.html

以下は、『死にいたる虚構』の第三章「沈黙の夏」を中心とする要点です。

太田光征



1986年4月26日のチェルノブイリ事故後、アメリカでは各地域でミルク中のヨウ素131濃度と全死亡率の増加率に相関関係が見られ、特にカリフォルニア州を中心とする太平洋岸でヨウ素131濃度と全死亡増加率は最高値を示した。

86年5月のアメリカにおける全死亡増加率は前年同月比で5.3%も増加し、過去50年間で最高となった。同じく5月にはエイズ死亡率が前年同月比で2倍近く増加し、6月には太平洋岸南部諸州で乳幼児死亡率が28%も増加した。

そのカリフォルニア州では、鳥の繁殖異常も確認されている。86年5月6日にカリフォルニア州をチェルノブイリ雲が通過し、雨が北東部と南部には降らず、北部だけに降った。

北カリフォルニアのパロマリンでは雛鳥捕獲数が7月後半に通常の24%までに落ち込んだが、北東部と南部における繁殖率は通常よりも高かった。

しかも、捕獲数が減少したのは、新芽や種を餌とする鳥のみで、(食物連鎖で放射性物質を濃縮していない)死んだ昆虫などを餌とするキツツキなどには影響がなかった。

アメリカ各地の食虫の小型の鳥については、86年から87年にかけての減少率と各地のミルク中のヨウ素131濃度に強い相関が見られた。

アメリカではチェルノブイリ事故後、カリフォルニア州などで各月の新生児出生数に一律に4000や5000などの数が加えられ、乳幼児死亡率の増加が隠蔽された。
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故平井憲夫氏の講演「隠されていた真実〜ここが危ない日本の原発〜」

明日の法律家講座 第11回講師:平井憲夫さん「隠されていた真実〜ここが危ない日本の原発〜」1996年10月12日 伊藤塾東京校にて実施された「明日の法律家講座」より

故・平井憲夫氏1996年10月12日 この講演の3ヵ月後に他界。1級プラント配管技能士として原発現場で20年働きつづけ、1997年1月に他界した平井憲夫氏の原稿「原発がどんなものか知ってほしい。」
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

YouTube - 1-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=0x1AQ5HRu0o

1995年270〜300件の事故。うち47件は重大事故。
東京のテレビ番組の評論家が巻町原発反対を地域エゴと批判。」
10年前から事故が絶えない。職人がいなくなった。
プレハブ・積み木工法のマニュアル(国の役人が作った)が間違っている。
阪神大震災時の高速道路転倒と原発事故の共通性はずさんさと出稼ぎ人。
原子炉に針金落下、報告しない。


YouTube - 2-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=RbzqL88ZJlA&feature=related
3大原発事故の1つ美浜原発(加圧水型)事故は日本型事故。日本の設計は立派。多重防護。現場では設計通りに造られていない。
何千本もの蒸気細管がギロチン破断、90億ベクレルを大気中に撒き散らす。
手抜き工事が日常化。厳重な検査はなく、完成したものを見るだけ。天下りが担当。悪い溶接は見せない。
年収200万以内。農業・漁業者の出稼ぎ。

YouTube - 3-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=PNXkeQb_uos
原子力工学専攻の学生いない。現場に職人いない。官僚は知っているが何もしない。
敦賀原発海域、ナマコの弾力性がなくなり切れる。
現場責任者、朝礼でウソをつくことが仕事。事故が起きたこと教えない。
定検工事での毎日の被ばくもごまかし。管理教育。マインドコントロール。絶対大丈夫。がん・白血病は大嘘と。自分もやってきた。オオムの浅原と同じこと。孫受け、通常の500倍の被ばく。
YouTube - 4-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=re9vRXLtceE
放射性ダストの取り込み。自分も何十回。本人には知らせない。会社の管理職のみ知っている。福島原発の現場から新橋本社まで行き、500倍の被ばくを受けた方に注射がいいのか薬がいいのか聞いたが、担当者は会おうとしない。通産官僚もみな逃げる。汗から放射性物質が出て下がり、証拠がなくなるのを待ったが、2、3カ月経っても下がらない。ゴミ管理の仕事をさせた。自分が情けなくなった。通産省から出向くよう言われた。ナイジェリアの技術指導に行くように。それ以前からマスコミに言ってきた。マスコミにばらされるのではないか。ナイジェリアに3年近く行って、帰ってきてもまだ300倍残っていた。辞表出し、週刊現代の講談社にリークしていたオンダ記者に、福島から大阪の阪南病院の村田医師に連れていってくれないか。全資料渡し、全費用を講談社持ち。5年後に頭を下げ、被ばくを説明。背中に斑点。起きるのがつらい。典型的放射線障害。村田医師、遅かったな。
社員には放射線管理教育する、ここには近寄るな、白血病になるという、説明をしたことの資料持っている。下請けには安全だと言ってくれ。国会の一昨年の労働委員会で問題にした。被ばく線量、電力会社は一般労働者の50分の1。同じ教育してほしい。

YouTube - 5-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=kn8O4tYZhkE
辞めて、下請け、孫受けがどのくらい被ばくで困っているか。どうにかしないといけない。労災申請、労働基準監督窓口にいっても書類受け付けない。日本で被ばくはない、と。通産省は大丈夫だと言うから、と。
1990年、原発被曝労働者救済センターを医者、弁護士、近所のボランティアで設立。マスコミが大きく取り上げ、NTTがサービスで受けるだけの電話つけてくれた。1カ月で1000人の相談。今、2000人以上が相談に。カンパで運営。医者も協力申し出、被ばくを知られたくないから、地元の医師が診察できない。神奈川から派遣する。140人を診察。
一昨年、労災認定されたのがセンター案件。白血病、がんで亡くなるのを国がやっと認めた。
フランス、日本の再処理プルトニウムで核実験。日本、プルトニウムの保有量世界最大、65トン。
アメリカでアンケート、日本は核兵器を持っているが70パーセント。

YouTube - 6-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=YSS_DJGeSL0&NR=1
65トン、長崎の6000発分。もんじゅ頓挫で使い道ない。
プルトニウムを使うために原発を作る。電気が足りないためでない。
研究者は研究したことを形にしたい。
日本が海外でソフトエネルギーの設備建設。
電気事業法で電力会社以外、電気生産していけない(注:現在はできる)。方法はあるのに。
北海道の学校、風力で暖房、夜、近所にあげればいいのに、と子供が質問。
電気事業法の一部改正。3年前、家庭生産の発電も可能に。電力会社以外も売電可能に。320社が東電管内で発電に名乗り。製鉄所などでエネルギーを捨てていた。規制緩和に手を付けない。地域独占を崩す。世界ではこの体制。アメリカ、15年前に原発の時代終わった。日本だけ原発。規制のため。水力もダムはいらない。

YouTube - 7-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=IVO0o_Bp7JU&NR=1
志賀原発訴訟の現場検証。突っ込んだ判決文を書いたが裁判長が変えられた。差し迫った事故の可能性はないという判決を出した10時間後に大事故。高裁上告。

YouTube - 8-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=rwQJFQo41UA&NR=1
差別の問題が起きている。東京の24歳の女性が手紙を救済センターにくれた。結納を交わしたが先方の両親から婚約を解消された。福井の敦賀で10数年住んだ、白血病の孫を見たくない、が理由。原発周辺では白血病の子どもが生まれる確率高い。センターの人が会ったが、一緒に泣いただけ。
先月、新潟柏崎で話した。保健婦が会場に。水頭症、白血病、知的障害の子どもが増えた。ちょうど10年になる。
石川珠洲市で小学生が作文。20数年、原発問題で子どもたちが敵対派に会うなと親から。校長が原発をテーマにした作文を禁止し、書き換えたが、子どもは発表当日、自分のを読んだ。内申書で親が脅された。
プルトニウムを隠すための原発推進。2基で160億町に。電源三法交付金5年で終わり、道路箱物に限定、その年で使い切る。維持管理できず、自治体が努力せず増設を申し出る。麻薬と一緒。土建業者が利益を得る。

YouTube - 9-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=EyuVc9gg3mE
地方テレビ局では原発問題で出演するが、全国ネットではできない。
国会議員会館でレクチャーよくする。
浜岡原発3号機の定期検査工事視察、調査団から平井さんを排除した。手抜き工事を知っているから。
柏崎原発構内は銀座より放射線低いといまだに説明。
高純度プルトニウム抽出工場を東海村で運用中。高速増殖炉でも使えない。説明ない。棄権するな、投票しろ。
市民運動やっている人、国会で取り上げさせなさい。
制度、役割、法律を変えないと日本変わらない。
菅は7年前から知っている。その時の市民運動の続きとして薬害エイズをやっている。
市民運動やっている人、国会議員にお願い、陳情だけじゃだめ。

YouTube - 10-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
http://www.youtube.com/watch?v=cuSqoEeatag
選挙で当選させた後、(有権者が)何もやらせていない。
クリーンな議員、奥さんと子供と一緒。
荒っぽいが仕事をできる国会議員か。

YouTube - 1994 平井憲夫さん 藤沢市にて
http://www.youtube.com/watch?v=o1evEYnDNG8&NR=1
どこを閉鎖するか具体的な運動を。反対を唱えるだけでだめ。
古いから危険、新しいから安全ということはない。

浜岡一号は冷却水漏れでも運転中。

原告が素人ばかりで負ける裁判ばかり。志賀原発の運転前に現場検証、特別補佐人として自分が入る。主蒸気系、再循環系しか原告訴えていない。危ないところがあっても裁判に関係ないと。

原告の証拠写真、電力会社が用意するカメラマンが写す。裁判長が命令する。再循環系は保温材で巻いたので分からない。カメラ持ってた書記官は写していない。裁判官が自分で不具合探す。

職人がいない。プレハブを現場でつなぐ。溶接は目をやられるので30歳まで。マニュアル見て、分かっている人が辞めていくほど幼稚なマニュアル。だから職人が集まらない。自分は結婚、子ども作るのは採用しない。後継者の育成が難しい。出稼ぎなので覚える気がない。46基の維持さえ難しい。

時間があれば国会議員と会う。役人を呼ぶ。原発反対の講演も大事だが、集団で国会議員に押し掛けるのでなく、相手の言うことも聞く。意見書、署名を渡すのではダメ。腹を割って話すことが必要。ほかの人がやらないのでイラついている。自分が原発を見たことないので役人と渡り合えない。講演会は動員するだけで楽、それではダメ。話しを聞いただけでダメ。明日から何をやるか話し合うべき。信号渡れば、聞いた話し、忘れている。

原子力防災、中央では各自治体独自で作れと言っているが、能力がない。横浜市は市民と一緒に作っている。
横須賀には原潜がいつもあるが防災について考えていなかった。核燃料工場もある。
川崎市も作った。平塚市も作りつつある。
防災、逃げることを考えるが、放射性物質付けたまま逃げる。除染どうするか。
定検での事故後、救急車で病院に。車が汚染されていた。4000人の作業員を除染した。
消防庁と科技庁がけんか。核燃料輸送について警察には知らせるが、消防庁には伝えない。
核燃料の輸送後に放射性物質が残っている。夜明け一番。そこを子どもが通学する。

YouTube - 平井憲夫さん その2
http://www.youtube.com/watch?v=65WXsnwoPgE
韓国に近い原子力防災を。横須賀市が役場にヨウ素剤置いている。学校のランドセルに入れている、韓国では。
市民が管理してネットワークを。
神奈川県警、コージェネで電気代年間7000万円節約。

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太田光征
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2012年02月07日

【青山学院大学 3/15】「災害と人間 ? 核時代の生そして再生を問う ?」

「災害と人間 〜 核時代の生そして再生を問う 〜」
青山学院大学総合研究所
http://www.ri.aoyama.ac.jp/index.html

日時:2012年3月15日(木) 13:00〜17:30
場所:青山学院大学総合研究所ビル12階大会議室

プログラム

13:00−13:20
総合司会
小池 和彦 総合研究所自然科学研究部長
開会祈祷
西谷 幸介 総合研究所キリスト教文化研究部長
挨  拶
本間 照光 総合研究所長
山北 宣久 本学院長
仙波 憲一 本学学長

13:20−15:40
第一部 パネリストによる発題

安斎 育郎氏
「震災と原発―核時代に生きる」
柴田 徹氏
「宇宙・自然史における人間と災害―フクシマの教訓」
飯島 渉氏
「歴史と災害―過去と現在の対話」
白石 草氏
「原発事故・放射能汚染と市民の知る権利―市民メディアの役割」
奥田 知志氏
「天災・人災と復興―被災地支援の活動から見えてくるもの」
黒石 いずみ氏
「災害に強い社会と都市づくり―被災地の経験と今後の課題」

16:00−17:30
第二部 パネルディスカッション

コーディネーター
申 惠丰 総合研究所社会科学研究部長
挨 拶
佐藤 泉 総合研究所人文科学研究部長、人権教育委員会委員長



主催:青山学院大学総合研究所 共催:青山学院大学人権教育委員会

参加無料、事前申込不要

お問合せ:総合研究所 souken@aoyamagakuin.jp 電話03-3409-7472

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太田光征
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丸紅がグーグルなどと米大西洋沿岸に約6000MW相当(原発6基分)の洋上風力電源を接続する大規模海底送電線を敷設へ

米国中部大西洋岸地域における大規模海底送電線事業開発へ米グーグル社などと参画する件 ニュースリリース -丸紅-
http://www.marubeni.co.jp/news/2010/101012.html

丸紅がグーグルなどと米4州(ニュージャージー、デラウェア、メリーランド、バージニア)の大西洋沿岸に洋上風力電源と内陸電力系統を接続する大規模海底送電線を敷設する。将来的には約6000MW相当(原発6基分)の洋上風力電源を接続する計画。

Official Google Blog: The wind cries transmission
http://googleblog.blogspot.com/2010/10/wind-cries-transmission.html

Google洋上風力


太田光征
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大飯を通すな!2・8ストレステスト聴取会アクションへ

★八百長テストで大飯を通すな!
 2・8「ストレステスト意見聴取会」抗議アクション
 〜傍聴締め出し撤回と利益相反委員の解任を求めます〜

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

またしても原子力業界と御用学者の癒着が明らかになりました。新大綱策定会議の専門委員のうち、原子力が専門の大学教授3人全員が原子力業界から多額の寄付を受けていたのです(実際の寄付総額は朝日記事より大きいと思われます)。

 原子力委3人に業界から寄付 5年間で1800万円
 (2月6日、朝日朝刊1面、社会面) ※ウェブ版は一部略
 http://www.asahi.com/special/10005/OSK201202050122.html

3人の委員のうち、山口彰・大阪大教授は、ストレステスト意見聴取会の委員でもあります。先日1月18日には、傍聴者と2委員の抗議を無視して別室で強行された本来無効な「意見聴取会」に、保安院に付き従って出席していました。

1月18日の意見聴取会は、傍聴者と寒空の下で声を上げ続けた人々、そして、保安院の強引な進行をボイコットした2委員(後藤政志さん、井野博満さん)らの懸命の努力によって、その正当性に強い疑問符が付くことになりました。しかし、保安院は2月8日の意見聴取会においても、傍聴者を会議場から完全に隔離し、利益相反の3委員を居座らせたまま、大飯原発3、4号機の審査(「妥当」)に関する意見聴取を強引に終了させようとしています。

この目論見が成功してしまえば、保安院は大飯の審査書を確定させ、今度は「チェック権限はない」と“利益相反の親玉”である班目委員長自らが語る原子力安全委員会による「確認」手続きに移り、さらには「地元了解」プロセスへと進むことになります。

2月4日にびわこで行われた大飯原発の再稼働反対行動は、大きな盛り上がりを見せました。2月8日の意見聴取会は、危険な原発再稼働を止めて、原発稼働ゼロを実現するための正念場です。当日は同室での傍聴を求めて意思表示を行うと同時に、保安院前で緊急アクションを行います。ぜひ多くの皆さんの参加を呼びかけます。転送、ブログ、ツイッター、フェイスブック等で広めてください。遠方の方、ご都合の付かない方はぜひファックスや電話、メールによる要請をお願いします。[転送・転載歓迎/重複失礼]

……………………………………………………………………………………

◆八百長テストで大飯を通すな! 保安院前抗議アクション
 〜傍聴締め出し撤回と利益相反委員の解任を求めます〜

<2月8日(水)>
【1】13時30分〜15時30分:聴取会直前アクション 

13時30分に経産省別館(保安院)前に集合
(霞ヶ関駅C2出口すぐ、経産省の日比谷公園側の建物)
・30分程度、本館(テントのある側)前と別館前に分かれてチラシ配布
           ↓
・別館正門前にて、アピールやコールなどのアクション(14時よりグリーンピース・ジャパンによる「市民の目」アクションも
 予定されています。)

【2】18時30分〜19時30分:報告&抗議アクション

経産省別館前で、傍聴者による報告も交えた抗議集会
※プラカードや鳴り物など持参歓迎です。
なお、意見聴取会は15時〜18時30分まで行われます。

<呼びかけ>
福島原発事故緊急会議
東電前アクション
3・11再稼働反対!全国アクション 

[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info
【当日連絡先】090-6185-4407(杉原携帯)


……………………………… <関連情報> …………………………………

【利益相反問題】「原子力ムラ」から倫理のかけらもなき「回答」が届く
http://2011shinsai.info/node/1640

【1月18日の意見聴取会を伝える報道(動画)クリップ】
原発専門家聴取会に市民乱入で大混乱(関西テレビ「ANCHOR」、1月19日)
http://www.youtube.com/watch?v=HuRWhQvv6lc&feature=related

飛び交う怒号 ストレステスト 傍聴人なしで
(NHK「ニュースウォッチ9」、1月18日)
http://www.youtube.com/watch?v=ZjwF-hj1qv8&feature=related

ストレステスト「日程ありきの会談だ!」市民団体が猛抗議で混乱
(テレビ朝日「モーニングバード」、1月19日)
http://www.youtube.com/watch?v=uWy9P6NDBOg&feature=related

保安院聴取会などについて:山本太郎さん他
(テレビ朝日「報ステSUNDAY」、1月22日)
http://www.youtube.com/watch?v=jZsJQPxcA0Q&feature=related

【ドキュメント】ストレステスト審査〜市民を締め出して強行(OurPlanet-TV)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1300

【グリーンピース・事務局長ブログ】
「ストレステスト」へのストレスを発散する方法
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/dblog/blog/38739/

【美浜の会ウェブサイト】関西びわこ集会&デモに500名が参加(2月4日)
http://www.jca.apc.org/mihama/

……………………………………………………………………………………

★枝野経産相、保安院に抗議の集中を!地元選出国会議員にも要請を!
   ↓   ↓   ↓   ↓
【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報 (FAX)03-3501-6942

【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
(E-mail)qqnbbf@meti.go.jp
メールによるお問い合わせ:ご質問・ご意見(保安院HP)
https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html

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太田光征
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福島原発、恐ろしい実態…鳥の脳が小さくなった!生殖能力も低下

福島原発、恐ろしい実態…鳥の脳が小さくなった!生殖能力も低下

2012.02.04

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120204/dms1202041438004-n1.htm

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太田光征
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民主党の原発輸出政策に現地から異議――ヨルダン議員が「原発はいらない」

民主党の原発輸出政策に現地から異議――ヨルダン議員が「原発はいらない」 (週刊金曜日)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120206-00000302-kinyobi-pol
志葉怜・ジャーナリスト、1月27日号

ヨルダンは、トルコから紅海に至る断層の上に位置している。

また、世界で最も水資源の乏しい国であるため、原発の冷却水には下水処理施設の処理水を使う予定。

イスラエルはIAEA(国際原子力機関)が「平和利用」と認めたイラクの原子炉を空爆した。

「もし日本政府がヨルダンに原発を輸出すれば、ヒロシマ・ナガサキの惨劇に同情してきたヨルダン人の日本へのイメージが変わるだろう。日本の皆さんには、ぜひ日本政府に原子力協定を取り下げる運動をしていただきたい」(弁護士のムナ・マハメラー氏)。

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太田光征
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2012年02月06日

フランス会計監査院の「原発コスト急騰報告書」:フラモンヴィル原発の発電コストは(陸上風力よりも高い)1MWh当たり70-90ユーロと予測

欧州風力エネルギー協会のブログ記事から。

French nuclear set to become more expensive than wind power
http://blog.ewea.org/2012/02/french-nuclear-set-to-become-more-expensive-than-wind-power/#more-2839
By Zoë Casey | Published 03 Feb 2012

フランス会計監査院が、高経年化原発の更新、新安全基準の適用で同国における原発コストが急騰するとした報告書*を発表した。同報告書は、原発は短・中期で現在より少なくとも2倍の投資が必要だと指摘している。

*Les coûts de la filière
électronucléaire
http://www.ccomptes.fr/fr/CC/documents/RPT/Rapport_thematique_filiere_electronucleaire.pdf

1950年代の草創期から同国原子力産業で費やされたコストは、1880億ユーロに上る。新規原発は建設コストが高くなる見通し。1977年に建設されたフェッセンハイム原発のコストは1MW当たり107万ユーロだが、現在建設中のEPR(加圧水型原子炉)原発であるフラモンヴィル原発のコストは、1MW当たり370万ユーロ(同報告書225ページ)になるとみられる。

今日、同国における原発の発電コストは1MWh当たり49.5ユーロだが、EDF(フランス電力公社)は意図的に1MWh当たり42ユーロと低い料金で売電している。フラモンヴィル原発のようなEPR原発の発電コストは、陸上風力よりも高い1MWh当たり70-90ユーロ(同報告書225ページ)になると予測される。

欧州風力エネルギー協会の分析*によれば、2020年の1MWh当たり発電コストは原発が102ユーロ、陸上風力が58ユーロ、洋上風力が75ユーロとなる見通し。

*European Wind Energy Association - EWEA: Economics of Wind
http://www.ewea.org/index.php?id=201&utm_source=EWEA_site&utm_medium=mainbanner&utm_campaign=EconomicTool


太田光征
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2012年02月05日

2/6いわき市で「福島原発事故の犯罪を問う実践講座」

http://skazuyoshi.exblog.jp/17271421/
福島原発事故の犯罪を問う実践講座
─ 泣き寝入りしない。告発&告訴で刑事責任を糾す! ─

* 日時:2012年2月6日(月)午後6時30分〜午後9時
* 会場:いわき市文化センター 1階 大講義室
* 主催:脱原発福島ネットワーク、
      ハイロアクション福島原発40年実行委員会
   内容:広瀬隆さんと保田弁護士の講演+質疑
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参考:
宝島社出版 【福島原発事故の「犯罪」を裁く】
http://goo.gl/rvweO

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太田光征
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2012年02月03日

原発事故で苦しむ日本、パレスチナが視界に入るか:蜷川幸雄氏への公開書簡:イスラエル・ボイコットにかんして

みなさまへ    (BCCにて)松元@パレスチナ連帯・札幌

すこし時間がたってしまいましたが、boycottilというイスラエル・ボイコット運動(BDS)を継続しているブログに、演出家蜷川幸雄氏宛の公開書簡が掲載されています。

イスラエル、テルアヴィヴのカメリ劇場で「トロイアの女たち」を上演しようとする蜷川氏にたいする丁寧な問いかけです。氏の返答と上演打ち切りが期待されます。

=====以下転載=====

2012年01月29日
http://boycottil.seesaa.net/article/249186860.html


■公開書簡:テルアヴィヴのカメリ劇場での上演に反対を表明して
2012年01月20日

蜷川幸雄様

わたしは、国際美術家集団「Artists Against Occupation/占領に反対する芸術家たち」のメンバーで、パレスチナによる呼びかけ、イスラエルに対する不買・脱資・制裁
(BDS) 運動を支持する、日本人美術家です。テルアヴィヴのカメリ劇場で「トロイアの女たち」を上演するとの、あなたの発表を報じるヘブライ語の記事を、英訳して送ってきたのは、やはり、イスラエルに対する不買・脱資・制裁 (BDS) 運動を支持する、イスラエ
ル市民集団でした。わたしたち日本人が、政府による原発推進に反対し、悲痛な思いで、福島の人びと、ことさら子どもたちを汚染地域から避難させて欲しいと願うように、イスラエルにも、政府の民族浄化、占領、アパルトヘイト政策に反対し、国際的圧力が、犯罪を終わらせることを願う人びとがいます。その願いを受け入れ、イスラエル政府の支援を受けるこの「共同制作」を放棄するよう求めます。

 イスラエルに対する不買・脱資・制裁 (BDS) 運動のネットワークは、イスラエルを含む世界中に巡らされています。イスラエルから届いたヘブライ語記事(英訳)によれば、あなたは世界各地での上演を望んでおられるようですが、イスラエルの犯罪を糊塗するあなたの計画が、ニッポンではともかく、世界市民に受け入れられることは考えがたく、いたるところで、ピケラインが設けられることでしょう。

 アラビア語は、表向き、イスラエルの公用語となってはおりますが、公文書はヘブライ語のみで記され、アラビア語は意図的に、道路標識からさえ消されつつあり、右派政党を数多く抱えるネタニアフ政権では、声高に、アラビア語を公用語から外す議論がなされています。そのような状況下で、ヘブライ語とアラビア語、日本語の3言語による舞台に、どのような意味が付与できるというのでしょうか。深夜、ベッドから拉致され、虐待を伴う尋問で、覚えない投石を自白させられ、パレスチナの子どもたちが署名を強いられるのが、彼らに読むことのできないヘブライ語のみの「自白調書」です。

「トロイアの女たち」は、イーリオスがあったとされるトルコでの上演こそ相応しかったのではないでしょうか。不和の女神、エリスが投げ入れた林檎が、パリスならぬあなたの手から、イスラエルに手渡されるとして、この場合、林檎を投げ入れた不和の女神は、ニッポン政府、だったのでしょうか。

 時間が経過するごとに、計画の変更は、困難の度合いを深めます。ですから、変更するなら早いに越したことはありません。イスラエル「内部からのボイコット」集団からの、1月27日、テルアヴィヴでの演奏が予定されている英国ミュージシャン、ジェイムス・ブレイクに宛てた公開書簡を添付すると共に、その最後の数行を繰り返します。

「弾圧される側に立ち、国際法に従い、平等、自由、帰還 -
パレスチナ人の3つの基本的権利を尊重するまで、アパルトヘイト・イスラエルでの上演を拒絶してください」。

mizya
Artists Against Occupation

--
親愛なるジェイムス・ブレイク、

わたしたちは、イスラエルに対する、パレスチナの不買・脱資・制裁 (BDS) 呼びかけを支持する、イスラエル市民集団です。
わたしたちは、政府の民族浄化、占領、アパルトヘイト政策に反対し、国際的圧力が、これら犯罪を終わらせ、地域に平等で公正な社会を創出すると強く信じています。わたしたちは、したがって、1月27日に、テルアヴィヴで計画されるあなたのショーをキャンセルするようあなたに求めます。

イスラエル国は、パレスチナ人に、その権利と自由を拒絶します。二三の例に言及すると、西岸に住むパレスチナ人は、移動の自由を制限され、多くの場合、その農地にアクセスする権利さえ拒絶されます。彼らがイスラエルの政策に対し抗議を試みるなら、彼らは粗暴な扱いに直面します。彼らのガザ回廊(その56%は子どもたち)の近親者たちは、食糧、清潔な水、医療品や建設資材へのアクセスに対する厳しい制限を敷く、続く包囲の下に生きています。この国の野蛮は、あなたのパフォーマンスが予定される場所から、僅か1時間のところで起こっています。開催予定地から40分、東エルサレムの地区、シルワンで、子どもたちは、静まり返る夜、日常的にベッドから拉致され、その親や弁護士へのアクセスなしに、暴力的警察の尋問に連れて行かれます。

BDSの要請は、パレスチナ民衆の部門すべて:追放の難民、厳しい軍事占領下の人びと、そして、後にイスラエル国なった域内に留まった人びとを代表する、170以上の市民社会組織により発行され署名されました。この非暴力イニシアティヴは、かつてのアパルトヘイトに反対した南アフリカ生来の民衆の似通ったキャンペーンにより鼓舞されました。その前にあったものと異なり、しかしながら、パレスチナBDS運動は、イスラエル人個人を対象としません。それは代わりに、正常の外見を繕う公開イヴェントに、共謀する機関を標的とすると同様、焦点を当てると選択します。

イスラエルでのパフォーマンスにより、あなたは、ガザの包囲、人種覇権と系統的差別、そしてパレスチナ難民の継続的追放に基づく政権の残忍な軍事占領の促進と合法化に、その声を与えることになるでしょう。アーティストと有名人の多くが、パレスチナの文化的労働者の全コミュニティ殆どに支持されるイスラエルの文化的ボイコットを、今や、公的に支持しています。

BDS支持表明を決めた人びとの中で著名なのは、ロジャー・ウォターズ、David R. Randall、マキシ・ジャズのフェイスレス、エ
ルヴィス・コステロ、映画製作者、ケン・ローチとマイク・リー、著名な活動家、デズモンド・ツツ司教、そしてさらにたくさん。既にここでパフォーマンスしたことのある他の人びとも、彼らが再びそうすることはないだろうと宣言し、ここでパフォーマンスした彼らの選択に遺憾の意を表明しさえしましました。メイシー・グレイは述べました:「わたしは、現実を直視し、現在わたしが知る少しでも知っていたなら、わたしは明確にそこで演奏することはなかったと断言します」。

過ぐる月、多くのファンたち、活動家たちは、あなたに向け、この問題で多くのコメントが、あなたのFacebookとTwitterアカウントになされました。これらファンたちは、あなたが向かうのを控えた、そしてあなたの販売代理人たちが、削除するか無視すると決めた、多くのコメントを書きました。アパルトヘイトに青信号を送ることは、削除ボタンを押すことにより、消えることのない汚点です。親愛なるジェイムス、ピケラインは明白に示され、そしてわたしたちは今、どちら側にあなたは立つのか? あなたに決めるよう求めます。

弾圧される側に立ち、国際法に従い、平等、自由、帰還 - パレスチナ人の3つの基本的権利を尊重するまで、アパルトヘイト・イスラエルでの演奏を拒絶してください。

アーカイヴ:活動家たちがイスラエルをボイコットするよう英国ミュージシャンに求める(01月20日)


 上記、蜷川幸雄氏宛の書簡は、彼のHPに記されていたメールアドレスに、1月20日、メールしたものだ。目に触れることなくジャンクメールボックスに収まる可能性も考えたし、返信メールを期待したわけでもないが、とりあえず返信を待つ仕草だけは表明した。時間はもはや充分だから、公開書簡とする。蜷川幸雄氏へのメールでは、わたしの氏名を入れたが、boycottil掲載にあたって、mizyaと表記した。現在は、イスラエルのBDS集団と共同で何をしようと相談しているところ、少なくとも、国際的署名サイトだけはつくりたい。


(以上、転載終わり)

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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841 札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011−882−0705
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
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太田光征
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【2/4〆パブコメ】食品中の放射性物質に係る基準値の設定

玄海原発プルサーマル裁判の会の藤本様(目黒在住)からの情報です。

****** 以下転送歓迎 ******

厚労省では乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件(食品中の放射性物質に係る基準値の設定)(案)等に関する意見を募集しています。

募集期間:平成24年2月4日(土)※インターネットの場合は通常、日付が変わるまで受け付けています
提出方法:入力フォーム(https://www-secure.mhlw.go.jp/cgi-bin/getmail/publiccomment_input.cgi?mailto=ra-foodstuff@mhlw.go.jp)の件名に「食品中の放射性物質に係る基準値の設定」と明記し、ご意見、氏名、住所、職業及び連絡先(電話番号及びFAX番号)を記載して提出下さい。

以下に参考資料へのリンクや文案を掲載しましたので、よろしければご参照下さい
http://blogs.dion.ne.jp/peace_tokai/archives/10607697.html

(転送終了)

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太田光征
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2012年02月02日

近藤駿介作「福島原発事故の最悪シナリオ」

福島原発事故の最悪シナリオ「近藤駿介原子力委員長のメモ」・転送転載可>

原発事故から2週間後の3月25日、菅首相の要請で作成されたという近藤駿介原子力委員長による「事故の拡大で170km圏内強制移住」という「最悪シナリオ」の存在が、ようやく昨年末に報道されました。
内閣府より開示を受けて入手したこのシナリオの原文が、あるHPにUPされていますのでお知らせします。

これをかみ砕いて広く知らせることが重要だと思います。

◆これこそが、東京新聞だけが報道していた、政府の驚愕した「3月末のシミュレーション」だと思われます。
下記HPのトップからアクセスできます。

http://www.asahi-net.or.jp/~pn8r-fjsk/contentFrame.htm

シナリオのURLはこちらです。パワーポイントのみで、15ページあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~pn8r-fjsk/saiakusinario.pdf

開示したのは、千葉県佐倉市議で、オンブズマン活動をされている方です。
取り急ぎ。

東井
(転送終了)

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太田光征
http://otasa.net/


                       
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政治メルトダウンの中、共謀罪よみがえる!

*転送大歓迎!ぜひ多くの皆さんに発信してください。

このメールは、これまで「国際的組織犯罪条約批准・共謀罪新設反対!」の集会・デモに参加された方、署名に賛同していただいた団体・個人、および戦争と監視・管理社会、警察の権限強化に反対する運動を取り組んでいる団体・個人から寄せていただいたメール・アドレスにお送りしています。

////////////////////////////
共謀罪の国会上程を阻止しよう
新「国家機密法」など治安立法ラッシを許さない!

・・・・・・・・・・・・・・・
共謀罪再上程阻止!一切の治安立法反対!治安弾圧を許さない!総決起集会

 □日時 2月18日(土) 18時〜21時 (*一部配布ビラの13〜17時は間違い
です)    
 □場所 日本橋公会堂 
 □地下鉄人形町駅、水天宮前駅 下車5分 
 □資料代 500円              
 ■講演  山下 幸夫さん(弁護士)
          「共謀罪復活」と「新しい捜査手法」導入批判
 ■講演  丸山 重威さん(関東学院大教授)
          マスコミの立場から「秘密保全法」を批判する
 ■特別報告  根津 公子さん
            最高裁「日の丸・君が代」処分判決を批判する
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
共謀罪新設反対国際共同署名HP:http://www.kyoubouzai-hantai.org/news/koudou.htm

1月4日『産経新聞』(裏面)が「国際公約をした5月末制定に黄信号」と共謀罪法案の通常国会上程・成立を扇動し、内閣改造で、死刑執行や共謀罪新設に反対してきた平岡法相が更迭されました。

現代版治安維持法だと広汎な世論から批判され、3度も廃案になった共謀罪新設法案が急激に息を吹き返しています。共謀罪新設をめぐる水面下の攻防は既に煮詰まりきり、法務官僚らは国会上程の機をうかがっています。「危険な原発を実力でとめよう」「首切りを徹夜団交してでも撤回させよう」などと相談しただけで、罪に問えるような民衆運動つぶしの悪法の制定は絶対に許されません。

また通常国会以降は、治安立法ラッシュになります。1980年代に画策され廃案になった秘密保全法案が、秘密の対象を「防衛・外交」から「公共の安全と秩序の維持」にまで拡大して復活します。沖縄密約だけでなく、警察の裏金疑惑暴露まで取り締まりの対象です。あるいは全国的な暴排条例制定を受けて暴力団対策法改悪案が上程されます。指定暴力団が中止命令に違反すれば処罰する行政刑法から、警官が不当と見なせば、命令を発することなく直ちに逮捕できるとする露骨な団体取締り法への飛躍です。さらに「税と社会保障一体改革」とセットにされた共通番号制、著作権法や不正アクセス禁止法が改悪され、また盗聴全面化、スパイ送り込みなどの「ダ―ティー捜査」導入を扇動する国家公安委員長の「新しい捜査手法研究会」報告も準備されています。法務・警察官僚らは、自公政権時にすら制定しえなかった悪法を、政治がメルトダウンするなかで、一挙に成立させようとしているのです。共謀罪はもとより、一切の治安立法に反対し、反原発運動や闘う労働運動潰しに吹き荒れる弾圧エスカレートを共に打ち砕きましょう。

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太田光征
http://otasa.net/
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2012年02月01日

誰も責任を取らない原子力日本

「政府の会議、議事録がなく、原子力災害関係、5月に議事録がないのが分かり、枝野氏、全面公開と言っていたのに作っていなかった、小出先生失笑され、録音をしていないわけはない、議事録は作ろうと思えばできるのに、議事録を作りたくない思惑がある。去年10月、小出先生は原子力学会の会長に呼ばれて、原因究明のために小出先生のお話を聞きたいと言うことで、チャタムハウスルール(証言する個人の名前を伏せて、不利益にならないようにすること)で聞きたいと言ったので、それだからダメ、個人が自分の責任をかけて発言しないとダメなのだと言い、誰も責任を取らない原子力、それが一切の根源であり、録音はあり、今からでも議事録は作るべきなのです。」

太田光征
http://otasa.net/



みなさまへ   (BCCにて)松元

小出先生の「たね蒔きジャーナル」1月30日分の転送です。同日、関西テレビで報道された「核のゴミの特集」についても紹介されていますので、あわせてお届けいたします。

環境省の除染の行程表について、小出先生、セシウム半減期から物理的に半分近くになるので、「それは可能だ」が、「年20ミリシーベルトは到底人が住めるところではない」、「1ミリには到底できない。何百年もかかるでしょう。故郷は失われるのです」と語っています。

また、「だれも責任をとらないようにやってきたことが、今回の事故を招いた。」といいます。


●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。

http://hiroakikoide.wordpress.com/

=====小出先生、30日のお話=====

 永岡です、毎日放送のたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、福島で水漏れ、東電によると、6時20分に配管つなぎ目で30リットル水漏れで、水には放射能があり、冷え込みで凍結、水漏れが相次いでいるのです。

 福島から転出した数は転入を3万人以上上回る転出超過で、43年ぶり、岩手、宮城も足すと4万人以上転出、西日本への転出で、関西では転入超過なのです。東京圏は転入超過なものの、一昨年より減っています。


 そして、小出先生のお話、除染の指針があり、50ミリシーベルト/年以下を20ミリ以下にすると言うのですが、可能かについて、「可能である」、今の汚染はセシウムで、外部ではセシウム134が7割、半減期が2年で、6割くらいには物理的には減り、除染で半分にすることはできる。しかし、年間20ミリは特殊な放射線業務従事者の数値で、そこまで下げても住んで、子供たちを住まわせてはいけないのです。本来は1ミリ/年であり、「実現させてもダメなのに、どうして国が駄目と言わないのか」なのです。それに見合った工程表になっており、人が暮らしてOKではないのです。1ミリに減らすのは到底できない(何百年かかる)のです。

 平野さん、国は戻すのではなく、別のところで住んでもらうべきと言い、小出先生も平野さんの言う通りと言い、「地域は家族」、集落であり、家族単位ではなく、集落単位で移住させないといけないのです。そうしても大変だが、なのです。

 20ミリ以下なら住めると役所が言い、細野氏、原発担当で環境担当と矛盾しているのです。内閣参与の小佐古氏、被曝は怖くないと喧嘩してきたのに、年間20ミリのところに人を住まわせると国が言って参与を辞任し、20ミリシーベルトを子供に許す政治家がいるなら、その人がそこに住むべきなのです。

 工程表が出来たらそれで終わり、しかし、飯館村は信用できないと独自の除染をしており、科学的には飯館村の方が正しいが、飯館村が1ミリ/年以下にはならないのです。

 多くの人の人生が変わるのです。

 政府の会議、議事録がなく、原子力災害関係、5月に議事録がないのが分かり、枝野氏、全面公開と言っていたのに作っていなかった、小出先生失笑され、録音をしていないわけはない、議事録は作ろうと思えばできるのに、議事録を作りたくない思惑がある。去年10月、小出先生は原子力学会の会長に呼ばれて、原因究明のために小出先生のお話を聞きたいと言うことで、チャタムハウスルール(証言する個人の名前を伏せて、不利益にならないようにすること)で聞きたいと言ったので、それだからダメ、個人が自分の責任をかけて発言しないとダメなのだと言い、誰も責任を取らない原子力、それが一切の根源であり、録音はあり、今からでも議事録は作るべきなのです。

 今日も、小出先生のお話をお伝えいたしました。

=====行き場のない核のゴミ=====

 永岡です、関西テレビのニュースアンカーで、核のゴミの特集がありました。
 日本では98年に東海村の原子炉の廃炉作業を始めたものの、全く進まず、完了するのは2020年以降と言われています。

 そして、ドイツ、福島事故以降、脱原発を始めたのですが、核のゴミの処分は全く決まっていません。

 原子炉1基を廃炉にするのは500億円以上かかり(当初の見積もりの25%増し)、ドイツ全体の廃炉に1.1兆円かかる模様なのです。

 そのドイツのゴアレーベン、核廃棄物の処分地として、候補に挙げられていますが、核廃棄物は10万年経たないと安全になりません(永岡注:小出先生のお話では100万年です)。このゴアレーベン、他に産業もないのに、豪華な温泉施設、公共施設があり、もう、お分かりの通り、日本と同じで、核廃棄物の一時貯蔵による補助金で、ゴアレーベンの収入140万ユーロのうち実に80万ユーロが補助金です。補助金漬けで、自立できなくなったと、ゴアレーベンの農家は語りました。

 そして、このゴアレーベン、岩塩層であり、3億年前に出来たため、候補なのですが、10万年安全かは、全く不明です。

 この岩塩層に取材陣も入りましたが、万一のためにガスマスク&酸素ボンベを持っての取材なのです。

 日本から、山本太郎さん、福島の人が来て脱原発を訴えました。山本さん、原発を止めても核のゴミは残る、このままだと日本は核のゴミの置き場にされてしまうと訴え、また福島の人は、ドイツが脱原発を決定し、日本はやっていないことに泣いておられました。

 脱原発を決めたドイツですら、この困難なのです。日本ではどうなのでしょうか?
 気の遠くなる時間がかかるのです。

関西テレビ、なかなかいいものを報道してくれました。これを、お伝えいたしました。



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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841 札幌市清田区清田1-3-3-19
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E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
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利益相反の原発安全審査で人事院、経産省、東大、原子力学会に公開質問状!

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。大変遅ればせながらのご報告です。

「福島原発事故緊急会議」( http://2011shinsai.info/ )は、原子力政策に関する政府審議会等の委員の「利益相反」問題に関する公開質問状を、1月24日付で以下の4者あてに郵送しました。1月1日付の朝日新聞、1月12日付の東京新聞(ストレステスト意見聴取会委員への三菱重工からの寄付を報道)の記事を同封しました。

・人事院国家公務員倫理審査会 会長 吉本徹也
・経済産業省 倫理監督官
・東京大学 倫理監督者
・日本原子力学会倫理委員会委員長 北村正晴

原子力業界が安全委24人に寄付 計8500万円(1月1日、朝日)
http://www.asahi.com/national/update/1231/OSK201112310119.html

回答期限は本日2月1日(水)に設定しています。期限までに回答がない場合、督促したうえで、結果を近日中に報道関係者などに公表します。ぜひご注目ください。このことをぜひ転送、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどで広めてください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

…………………………………………………………………………………

◆人事院国家公務員倫理審査会 会長 吉本徹也様 

      2012年1月24日 

原子力業界から原子力安全委員会委員等への「寄付」に関する公開質問状

   福島原発事故緊急会議 

 別添の2012年1月1日付朝日新聞、1月12日付東京新聞にて報道された、原子力業界から原子力安全委員会委員等への「寄付」について、以下、質問致しますので、2月1日(必着)までに文書による回答を求めます。 

 ここで具体名を挙げられた人たちには、非常勤の公務員としての立場にあった人が含まれており、私たちは、国家公務員倫理規程に抵触するのではないかという疑いを持っています。 

注)国家公務員倫理規程
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12SE101.html

 なお、この質問及び、貴職から提出された回答(回答が得られなかった場合はその事実)は、一般に公開するものとします。

質問1) 朝日新聞、東京新聞で報道された事実を、「倫理審査会会長」とて、事前に認識していましたか。

質問2) 報道されたような事実について、倫理規程及び規程の理念に照らて、問題のないものと考えますか。理由も含めてお答えください。

質問3) 報道された事実とこのような状況について、「倫理審査会会長」として、倫理規定第15条にもとづく、「確認」や「指導」、「助言」を行う予定がありますか。また、その結果を公開する予定がありますか。

上記質問への回答は、郵便またはファックスにて、2月1日(水)必着で以下に文書でお送りください。

<送り先> 福島原発事故緊急会議
(郵便)〒112-0014 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2階
    ピープルズ・プラン研究所気付
(FAX)03-6424-5749

………………………………………………………………………………

<以下、三者への質問は重複部分を略し、本文を中心にご紹介します>

◆経済産業省 倫理監督官 様          

 ここで具体名を挙げられた人たちには、非常勤の公務員としての立場にあった人が含まれており、私たちは、国家公務員倫理規程に抵触するのではないかという疑いを持っています。

注)国家公務員倫理規程
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12SE101.html


質問1) 朝日新聞、東京新聞で報道された事実を、「倫理監督官」として、事前に認識していましたか。

質問2) 報道されたような事実について、倫理規程及び規程の理念に照らして、問題のないものと考えますか。理由も含めてお答えください。

質問3) 報道された事実とこのような状況について、「倫理監督官」として、倫理規定第15条にもとづく、「確認」や「指導」、「助言」を行う予
定がありますか。また、その結果を公開する予定がありますか。

………………………………………………………………………………

◆東京大学 倫理監督者 様           
                 
 ここで具体名を挙げられた人たちには、東京大学の教職員が含まれており、私たちは、東京大学教職員倫理規程に抵触するのではないかという疑いを持っています。

 これらの寄付が、個人宛の寄付でなく、大学宛の寄付であったというような事情もあるように聞いていますが、そうだとすると、東京大学には、倫理規程を掲げながら、実質的な倫理規程違反を正当化される仕組みがあったことになり、倫理規程が形骸化しているおそれがあります。

注)東京大学教職員倫理規程
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/reiki_int/reiki_honbun/u0740739001.html

質問1) 朝日新聞、東京新聞で報道された事実を、「倫理監督者」として、事前に認識していましたか。

質問2) 報道されたような事実について、倫理規程及び規程の理念に照らて、問題のないものと考えますか。理由も含めてお答えください。

質問3) 報道された事実とこのような状況について、「倫理監督者」として、倫理規程第17条にもとづく、「確認」や「指導」、「助言」を行う予定がありますか。また、その結果を公開する予定がありますか。

………………………………………………………………………………

◆日本原子力学会倫理委員会委員長 北村正晴 様    

 ここで具体名を挙げられた人たちには、日本原子力学会の会員が含まれていると思われますが、私たちは、日本原子力学会倫理規程に抵触するのではないかという疑いを持っています。

注)日本原子力学会倫理規程
http://www.aesj-ethics.org/02_/02_02_/

質問1) 朝日新聞、東京新聞で報道された事実を、日本原子力学会倫理委員会として、事前に認識していましたか。

質問2) 報道されたような事実について、倫理規程及び規程の理念に照らて、問題のないものと考えますか。理由も含めてお答えください。

質問3) 報道された事実とこのような状況について、日本原子力学会倫理委員会として、事実の確認や指導、助言等を行う予定がありますか。また、その結果を公開する予定がありますか。

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太田光征
http://otasa.net/
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2012年01月30日

2006年墨田区高校生「ホームレスなら殺してもいいと思った」

1.22 野宿者強制排除と襲撃を許さない江東区デモへご参集ください! 山谷ブログ-野宿者・失業者運動報告-
http://san-ya.at.webry.info/201201/article_6.html
<2006年に墨田区で香取さんという野宿の仲間を虐殺した高校生のことば:「ホームレスなら殺してもいいと思った」を忘れることはできません。>

2012年01月27日 竪川河川敷公園フェンス封鎖強行に抗議する!
http://san-ya.at.webry.info/201201/article_20.html
「-住民が不安を感じているから排除されて当然」(襲撃を受け被害を受けているのは野宿者の方だが)

2012年01月27日 竪川河川敷公園フェンス封鎖強行
http://www.youtube.com/watch?v=T-cEyuiIg8Q


2012年1月27日竪川河川敷公園にて、江東区によるフェンス設置・公園封鎖強行がなされました。1kmに渡る公園の範囲が、事前に何の説明もなくフェンス封鎖され、多-くの野宿の仲間が生活する「多目的広場」も一部フェンスで囲まれています。この広場は、既に改修工事が終了しており、年末から強行されている行政代執行手続きとは全く別の-場所です。この封鎖に対し説明を求めても、江東区土木部水辺と緑の課は沈黙し、抗議する当事者・支援者をガードマンと区の職員が暴力的に排除、数人のケガ人が出ました。(-警察も弾圧狙いでスタンバイ。)この工事について、水辺と緑の課の課長荒木は、「工事の見直しをする」「区民から不安の声が上がっている。区民の安全の確保だ」と、何の法-的根拠もない暴挙を開き直ったのです。この事態に、朝から多くの人々が駆けつけてテントは守られました。しかし、封鎖→排除の危機は続いています。そもそも野宿者に対し「-住民が不安を感じているから排除されて当然」なる名目は、まさに野宿者に対する少年達の襲撃を煽り、正当化する偏見です。居住権、生きる権利を踏みにじる江東区に対して抗-議居住権・生存権を踏みにじる江東区に対し抗議するとともに、竪川で生活する仲間たちを守りぬく闘いに支援連帯の集中を!!

2月1日(水曜日)には江東区役所包囲デモが行われます。
2月1日11時、東陽公園集合(最寄り:東西線東陽町駅)
11時半、デモ出発。

また、現地への支援・カンパをお願いします!

江東区、野宿者がいるエリアをフェンス封鎖〜竪川河川敷公園
http://www.youtube.com/watch?v=xkkRK7dWyEk


OPTVstaff さんが 2012/01/27 にアップロード

江東区土木部は、1月27日、竪川河川敷公園内で、野宿者がテント張っているエリアをフェンス封鎖した。区は、フェンス封鎖時に、工事のための封鎖で工事内容は詳しくは決-まってないと話した。テントには、2月3日までに撤去するように求める指示書が貼られた。
 
これに対し、野宿者や支援者らは、出入り口を作るよう、座り込みを行ったものの、集まった約50人の区の職員や警備員に引きはがされた。
 
江東区の水辺と緑の課の荒木猛男課長は、野宿者らのテントについて、-住民が不安を感じているとし、「急いで、区民の安全と施設の健全を確保する必要性がある」と話した。-フェンス封鎖については、野宿者へ事前に説明すれば、抗議の声があがるため、説明なしで実行したと話した。
 
公園で4年間、野宿しているAさん(男性・52才)は、「囲まれて監禁されているのと一緒で、一方的だ」と訴えた。
 
野宿者や支援者らは、2月1日に抗議のデモを予定している。

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太田光征
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【報告】IAEAの再稼働「やらせ」来日にNO!緊急アクション

【報告】
<1月26日> IAEAの再稼働「やらせ」来日にNO!緊急アクション
[転送・転載歓迎/重複失礼]

 東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。本当に緊急の思いつきでしたが、1月26日(木)にIAEAの「やらせミッション」に抗議するアクションを行いました。呼びかけは「福島原発事故緊急会議」。まずはIAEA東京地域事務所に申入書を提出に。12時に7人が飯田橋駅に集まり、九段下方面に5分ほど歩いたところにある精文館ビルに到着。ビル前でロイターTVと共同通信の記者が待ち構えて、登場した私たちを撮影、その後も同行して、インタビューも行ってくれました。

 【当日の呼びかけ】
 http://2011shinsai.info/node/1604

<事務所は、けんもほろろの対応>

 IAEA東京事務所はビルの8、9、10階に入っており、受付は9階でした。小さなエレベーターに分乗して9階に上がると、狭いフロアーの左に事務所ドアがあり、黒光りする立派なレリーフ状の看板が付いていました。

 ブザーを鳴らすと女性の声で返事があり、ドアが開いたものの、メディアのカメラを見てすぐにドアを閉めてしまいました。「カメラは困る。事前に聞いていない。人数は一人だけに。申入書の受け取りにだけ応じる」とドアフォンでの会話。要請の趣旨をていねいに伝えても、かたくなな対応に終始。

 メディアの方も「手渡す側だけでも撮らせてほしい」と直接要請されましたが、姿勢は変わらず。結局、アポイントを取った仲間以外は順次1階に下りることに。

 残ったのが1人になったところでドアが開き、やっと申入書を手渡すことが出来ました。奥には責任者と思われる男性の姿が見えたそうです。
「事務局長やレビューミッションに渡せるかどうかは分からない」と言いつつの渋々の受け取りでした。

 慣れていないのかもしれませんが、ひどく過剰な警戒、狼狽ぶりでした。どうして堂々と市民からの要請を受けることが出来ないのでしょうか。IAEAという組織の体質の一端が表れたのかもしれません。

 【IAEAへの申入書】
 日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
 IAEAは勝手な「評価」をしないで
 http://2011shinsai.info/node/1609

<底冷えの中、保安院に抗議の声>

 午後の政府交渉(六ヶ所再処理試験の再開問題、再稼働問題)に参加した後、午後5時30分から経産省別館(保安院)前で、経産省・保安院に対する抗議アクションを開始。参加者は約40人。昼のIAEAアクションの報告に始まり、東電前アクション、グリーンピース・ジャパン、アイリーン・美緒子・スミスさん(グリーン・アクション)などからの発言、冷え込みにも抗するシュプレヒコールやショートコールなどで経産省に抗議の声をぶつけました。
 ちなみに、経産省・保安院への要請書は、夕方の受け取りを経産省に拒否されたため、午後の政府交渉に出席していた保安院の担当者に手渡しました。

 【経産省・保安院への要請書】
 IAEAによる「やらせ」ミッションを中止し、ストレステストによる再稼働プロセスを白紙に戻してください
 http://2011shinsai.info/node/1608

<IAEAに声を届けよう!>

 IAEAの調査団は、最終日の1月31日(月)に報告書を経産省に手渡し、「助言」を行い、記者会見等も行うようです。日本政府が編み出した「冷温停止状態」なる詐欺的概念に承認を与えたIAEAは、今度は再稼働への儀式に過ぎないストレステストにお墨付きを与えることは必至です。福島にIAEA事務所を設置するとの発表もなされました。
 今後もIAEAと日本政府の危険な結託に抗議の意思表示を続けていきたいと思います。飯田橋にIAEA東京事務所があることも今回、初めて知りました。ぜひIAEAに声を届けていきましょう。まずは市民からの要請に慣れてもらい、誤ったその姿勢を糾してもらわなければいけません。

<国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所>
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-5-9 精文館ビル9F
Tel:03-3234-7186/Fax:03-3234-7214
http://www.iaea.org (本部/英語)

【参考】
IAEA大飯原発視察に際してのグリーンピース・ジャパン声明
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20120125/

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太田光征
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2012年01月29日

宿題ご相談「3月11日までに九州の原発さんにお休みいただけました」from 南阿蘇


トランジションタウン南阿蘇 と 平和つむぎ、ナマケモノ倶楽部、なつみら、市民の風の皆様

こんばんは。今日の日もありがとうございます。311に向けまして、ご相談です。
以下、呼びかけのたたき台ですが、いかがでしょうか?ご相談させてください。
3月11日にどうありたいか。
昨日のトランジションタウン南阿蘇企画「これからたかもり南阿蘇」の寄り合いでの共感のわを思う時に、仲間と共に原発さんにお休みいただく時を迎えられる、と思いました。
そこで宿題。自由課題です。
「3月11日までに九州の原発さんにお休み頂けるために自分ができること、共にやりたいこと」「そのための自らの変化」(九州以外の皆さんはそれぞれの土地にて)
宿題の発表会:2012年3月11日(日)13時頃から場所:阿蘇郡高森町内持ち物:お茶やお菓子の一品お持ち寄り詳細はおいおいと相談させてください。(南阿蘇以外の皆さんはそれぞれのご都合で)
しゅくだい、という響きにはいろいろかるかとは思いますが、インドの経典『ヴァガバッド・ギーター』を参考に、宿題の結果にこだわらず、その行為に専念し、その過程を大切に歩みながら、この星の時にかなったやりかたで3月11日の宿題発表の日を共に迎えたいと思います。
なぜその宿題を設定したのか?311までの歩みはどうだったのか、分かち合えたらと思います。
日本政府が脱原発宣言をする日をともに迎えられるでしょうか。
今日は顧問の方のチェーンソー目立て、組み立て指導などもありながら、南阿蘇もり部(仮称)の初仕事、ありがとうございました!

 豊田 義信yoshinobu000-lj(a)infoseek.jphttp://heiwa0.seesaa.net
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消費増税の低所得者対策のまやかし

消費増税:「低所得者へ1万円」案、民主党内で浮上
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120129k0000m010060000c.html

「給付対象者や支給額などは現段階では決まっていない。だが、消費税を導入した89年や、税率を3%から5%に引き上げた97年に、「臨時福祉給付金」などとして、高齢の低所得層や生活保護受給者らに1万〜3万円(給付総額は89年=645億円、97年=948億円)を支給した前例から、8%への増税時に合わせて、低所得者などに1万円を支給する案が民主党内で浮上している。」

この645億円という給付額案は、政党交付金年320億円のたかだか2倍に過ぎないはした金。これで低所得者が満足するかね。

<「給付付き税額控除」を実施する方針だが、納税者の所得を一体的に把握する「共通番号制」の導入(15年以降)が前提となる。>

しかも、共通番号制、国民監視との抱き合わせだという。


太田光征
http://otasa.net/
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2012年01月28日

2012年1月27日、経産省前テントひろば、福島の女性ら、牧場主の訴えを聞いてほしい

経産省前テントひろば
http://tentohiroba.tumblr.com/

福島の女性ら、牧場主の訴えを聞いてほしい。

120127経産省前テントひろば記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/20031597

120127経産省前テントひろば撤去反対集会
http://www.ustream.tv/recorded/20033948

原発を絶対に許さない! 浪江町の牧場主・吉沢さんの訴え
http://www.youtube.com/watch?v=flKgTP5afo8


0127経産省前テント広場シュプレヒコール
http://www.youtube.com/watch?v=oDicMKI0504


太田光征
http://otasa.net/
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2012年01月26日

なくせ不当逮捕と公安条例!1月30日『麻生邸リアリティツアー国賠訴訟』傍聴のお願い

「麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟」第10回口頭弁論

期日 2012年1月30日(月)
12時 東京地裁前で昼休みマイクアピール
14時 東京地裁721号法廷にて口頭弁論
公式サイト
麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団
http://state-compensation.freeter-union.org/
リアリティツアー救援会ブログ
http://asoudetekoiq.blog8.fc2.com/
2008年の、格差と貧困の責任を問おうとした「麻生邸リアリティツアー」で三人が不当逮捕され、YouTube映像は大きな話題を呼びました。その後私たちは国と東京都の責任を問い、運動の自由を壊す東京都公安条例の廃止を求めて国賠訴訟を始めました!
格差*貧困も、反原発デモにおける警察の不当逮捕も、ますます悪化しています。そこでこの裁判をぜひ応援し、傍聴席を埋めて下さい!
次回以降は大法廷を要求し、不当逮捕した警察と公安を呼び出し、不当逮捕映像を流します!そのために、ぜひ皆さまお願いします。

前回11月28日の原告・園の陳述を掲載します。

麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟 原告 園良太 第9回口頭弁論 陳述

私は9月23日の「差別・排外主義にNO!デモ」で再び不当逮捕され、前回9月26日の

口頭弁論に出ることができませんでした。これ自体が大変な権利の侵害です。その経験から、狙い撃ち不当逮捕と公安条例の問題が繰り返されていることを述べます。

まず9月23日のデモはまたしても警察が公安条例を縦にデモに3列規制をかけ、車道側にずらっと並び、参加者の体を内へ内へと押し続けました。それに負けずに車道側へ私が横断幕でアピールを続けていたら、そこに警察がいたというだけで、公務執行妨害をでっち上げてきたのです。公安条例はこうしてまたも悪用され、不当逮捕に使われました。
その際、警察の責任者は私を指さし「検挙!」と叫び、私だけを押し倒して拉致していきました。

私は東京電力前の抗議行動や反原発デモをやり続け、この国賠訴訟を行っているので、それを止めたい警察に狙い撃ちされたのではないかと感じています。なぜなら9月12日に経済産業省前で丸の内警察の公安に何と「お前を逮捕したいんだよ」と言われたり、自分だけ後ろから体当たりされていたからです。そして9月13日には東京地裁前で僕の前にいた公安がいきなり自分で自分の足を絡めて倒れこむ、いわゆる「転び公妨」を行い、あやうく私は不当逮捕される所だったからです。仲間が「撮影しているぞ、でっちあげだとわかるぞ!」と即座に言ってくれたため難を逃れましたが、私は連続で狙い撃ちされ、公安警察の恐るべき手法と本質を見ました。

9月11日の新宿「原発やめろデモ!!!!!」で12人が大弾圧された時も公安条例で一人が不当逮捕され、まるでサウンドデモをつぶすかのようにデモ隊も車も大量の警察に囲まれ、分断され、妨害され続けました。5月7日や8月6日のデモで計7名も不当逮捕された時もそうであり、そのたびに私は救援活動に駆け回りました。今、この法廷にも不当逮捕された仲間がたくさん傍聴に来ています。

こうした問題が2008年の麻生邸ツアーから始まっています。あの時も、「公安条例違反」をでっち上げられる対象とタイミングを公安は探し続けていたことがユーチューブの映像で証明されています。そしてたまたま先頭を歩いていた私がそれに該当すると判断し、公安が私に体をぶつけてきて不当逮捕したのです。警察は今も全く反省していません。しかしそもそもデモは自由です。そして2008年のテーマであった格差と貧困への反対は、アメリカのウォール街の占拠運動に見られるように金融恐慌が巻き起こる世界中で当然になっています。また今年の日本の反原発運動も、今も放射能が拡散し続け生存が脅かされる中ではあまりにも当然のことです。だから被告の東京都・警視庁は狙い撃ち不当逮捕も公安条例もすぐに撤廃すべきです。

裁判官は、私たち原告の訴えを適切に受け止め、不当逮捕の証拠映像も早く法廷で流してください。そして被告の責任を認めてください。よろしくお願いします。

________________________________

太田光征
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26日【緊急】IAEAの再稼働「やらせ」来日にNO!緊急アクションへ

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
18日のストレステスト意見聴取会への抗議に続く緊急アクションです。
経産省前テントの撤去要請も含めて、原発再稼働に向けた動きが強まって
います。原発推進集団の結託にNO!の声を。重要な時期の重要アクショ
ンへ、ぜひご参加下さい! 転送、ブログ、ツイッター、フェイスブック
などで至急広めてください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

………………………………………………………………………………………

IAEAが大飯原発を視察する26日、東京事務所に抗議の声を届けます!

★☆★☆転送・転載大歓迎★☆★☆

<IAEAの再稼働「やらせ」来日にNO!緊急アクション>

原子力推進機関である国際原子力機関(IAEA)の「ストレステストに
関するレビューミッション」が、日本のストレステストの評価手法の妥当
性を評価するとして、1月23日から31日まで来日しています。本日26日に
は、審査中の大飯原発3、4号機の現地視察を行います。

経産省・保安院は18日、傍聴者を締め出し、原発メーカーの献金を受け取
った「利益相反」委員を居座らせたままで意見聴取会を強行しました。
今度は、IAEAのお墨付きを得たと演出(=得意の「やらせ」!)して、
危険な再稼働のシナリオを進めようとしています。

私たちは、「核の平和利用」というIAEAの存在理由そのものに異議を
唱え、日本政府の原発再稼働に手を貸さないよう強く求めるために、以下
の行動を行います。緊急ですが、多くの方の参加をお願いします。
(プラカード、鳴り物などの持ち寄り歓迎です。)

【1】IAEA東京事務所申入れ行動

日時:1月26日(木)12時(時間厳守)集合
集合場所:JR飯田橋駅東口(東京寄り)改札口の外
※IAEA東京事務所は駅から徒歩8分で、申入書手渡しの了解を渋々
 ですが得ています。
当日連絡先 → 090−6185−4407(杉原)

<国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所>
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-5-9 精文館ビル9F
Tel:03-3234-7186/Fax:03-3234-7214
http://www.iaea.org (本部/英語)

【2】保安院抗議行動

日時:1月26日(木)17時半〜18時半
場所:経産省別館前(霞ヶ関駅C2出口すぐ)
※アピール(原発立地の方など)やチラシ配布などのアクションを実施。
 原子力安全・保安院への申入書の提出も予定しています。

【呼びかけ】福島原発事故緊急会議
連絡先:ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748 (FAX)03-6424-5749
(E-mail)contact@2011shinsai.info
(URL)http://2011shinsai.info/
◆当日連絡先 → 090−6185−4407(杉原)

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太田光征
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2012年01月25日

故マイケル・ジャクソンのプロテストソング!THEY DON’T CARE ABOUT US.+ フラッシュモブ

故マイケル・ジャクソンのプロテストソング!
THEY DON’T CARE ABOUT US.

奴らは私らのことなどまったく気にしちゃいない。
私の権利はどうなった。
マーティン・ルーサーが生きていれば放っておかないはずだ。

Michael Jackson - They Don't Care About Us (プリズンバージョン)
http://goo.gl/qAtV


Michael Jackson - They Don't Care About Us [HD](ブラジルバージョン)
http://goo.gl/6ZjMj


Michael Jackson's This Is It - They Don't Care About Us Scene(公演バージョン)
http://www.youtube.com/watch?v=GnDKizmvalE


歌詞の全訳:
マイケルの遺した言葉/マイケル・ジャクソン氏の歌詞の日本語訳詞集 : They Don't Care About Us
http://mjwords.exblog.jp/9518719/
「They Don't Care About Us」ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス -歌詞和訳 - 「Forever MICHAEL!」マイケル・ジャクソン研究サイト&歌詞和訳集
http://d.hatena.ne.jp/gracemoon/10000305/p2

以下は抜粋拙訳。

言いたいのは、奴らが私らのことをまったく気にしちゃいないってこと。

私は野蛮な警察の犠牲者だ。
憎悪の犠牲者なんてもううんざり。
天に予言の成就を期待する…
私を解放してくれ。

私の権利はどうなったんだい。
無視するから私が透明人間だとでも言うのか?
あなたの(奴隷解放)宣言によれば、私の自由はもう約束されているんだ。
恥辱の被害者であり続けるのはごめんだ。
当局は現実を見ようとしない。
でもルーズベルトが生きていれば、決してこの現状を放置しないだろう。

世の中には奴らが見たくない出来事がある。
でもマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが生きていれば、この状況を放っておくはずはない。



MJダンストリビュートとしてのフラッシュモブ

2009年7月のストックホルムを起点として世界中に広まった。いや、2009年6月ロンドンの“ムーンウオーク”(といっても人が多すぎて実現せず)トリビュートが最初?

2009ロンドンはSocial Media Engineering(社会的メディア工学)と位置付けて公共空間に繰り出しているが、以下のトリビュートすべてがそれで、パフォーマンスとしても見事な点、3・11後に脱原発の運動として同じものが必要な日本で、憧れをもってシンクロする。

Bounces hyllning till Michael Jackson
http://www.youtube.com/watch?v=Tlx2EeaoQjk

[OFFICIAL] Michael Jackson Dance Tribute - STOCKHOLM
http://goo.gl/3fuQq


[OFFICIAL] Michael Jackson Dance Tribute Pt2 - STOCKHOLM
http://goo.gl/pjjwJ


HQ Michael Jackson - Beat it Tribute in Stockholm Sweden - Bounce - Flash mob
http://www.youtube.com/watch?v=eF-THWZqJ1c


Michael Jackson Dance Tribute - STOCKHOLM flashmob - Teaser [HQ]
http://www.youtube.com/watch?v=5qG3ogA23H4


Michael Jackson tribute Stockholm, Sweden
http://www.youtube.com/watch?v=4bu7TcYWTqc


A Stockholm Tribute to Michael Jackson
http://www.youtube.com/watch?v=tBmN0VgQhrc


Michael Jackson Tribute - Stockholm. July 8, 2009
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=je1KOcBYGjM


Michael Jackson Beat It: Flash mob @ Sergels Torg, Stockholm
http://www.youtube.com/watch?v=V3dh0HcnBnw


Michael Jackon Beat It: flash mob @ Centralstationen, Stockholm
http://www.youtube.com/watch?v=sUe1FxhspUQ


Michael Jackson Tribute Rome
http://www.youtube.com/watch?v=N-CW8MEbvzg


FlashMob Tributo a Michael Jackson - Roma 4 Ottobre 2009
http://www.youtube.com/watch?v=HGr-oSOZy-k


FLASH MOB M.Jackson TORINO 04-10-09 via Garibaldi
http://www.youtube.com/watch?v=ovdA20ePTFQ


2010虐待被害者支援国際デー、アテネ


イタリア・ヴェローナ


米ハリウッド


ドイツ・マンハイム


ルーマニア・ブカレスト


カナダの子どもたちも!


Michael Jackson Tribute - Taksim Square İSTANBUL ( 10.10.2009 ) HD
http://www.youtube.com/watch?v=GL7BNfiwmjo


[OFFICIAL] Tributo Michael Jackson MEXICO Tribute dance Beat it Independence Angel Independencia
http://www.youtube.com/watch?v=RGUo8TVwAHA


"Billie Jean" Moonwalk Tribute for Michael Jackson at Liverpool Street Station - London 2009
'genius' Social Media Engineeringと形容しているところがいい。
http://twitter.com/mahadewa
http://toogeektobetrue.com
http://mediasosial.com


Michael Jackson Moonwalk Tribute Flashmob outside Liverpool Street Station, London


Michael Jackson Flash Mob Liverpool Street 26th June 09 004


London Mass Moonwalk Flashmob - Liverpool St Station 27/06/09


こんな曲まで残していたとは…

Michael Jackson - Earth Song


Earth Inconsolable Song - Michael Jackson

What about sunrise
What about rain
What about all the things
That you said we were to gain
What about killing fields
Is there a time
What about all the things
That you said was yours and mine
Did you ever stop to notice
All the blood we've shared before
Did you ever stop to notice
The crying Earth, the weeping shores?

Aaaaaaaaah, Oooooooooh
Aaaaaaaaah, Oooooooooh

What have we done to the world
Look what we've done
What about all the peace
That you pledge your only son
What about flowering fields
Is there a time
What about all the dreams
That you said was yours and mine
Did you ever stop to notice
All the children dead from war
Did you ever stop to notice
The crying Earth, the weeping shores

Aaaaaaaaah, Oooooooooh
Aaaaaaaaah, Oooooooooh

I used to dream
I used to glance beyond the stars
Now I don't know where we are
Although I know we've drifted far

Aaaaaaaaah, Oooooooooh

Hey, what about yesterday
What about the seas
The heavens are falling down
I can't even breathe
What about everything
What about nature's worth
It's our planet's womb

What about animals
We've turned kingdoms to dust
What about elephants
Have we lost their trust
What about crying whales
What about forest trails
Burnt despite our pleas

What about the holy land
Torn apart by creed
What about the common man
Can't we set him free
What about children dying
Where did we go wrong
Someone tell me why

What about baby boy
What about the days
What about all their joy
What about the men
What about the crying man
What about Abraham
What about death again
Do we give a damn



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太田光征
http://otasa.net/
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枝野さん、笑っちまう!

http://twitter.com/#!/mitsu_ohta

枝野さん、経産省前テントひろばの撤去を要請。ぼや発生が危険というなら、#福島 #原発 事故はどうなんだ!不法占拠というなら衆院駐車場を不法使用している自民はどうなんだ!経産省前がダメなら衆院駐車場に移ってもいいのかとテントが聞いたらどうすんだ!笑っちまう!

太田光征



<テント日誌 緊急特別版 1/24(火)>

★経産省のテント撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、
  再稼働阻止・脱原発のためにテントひろばを守り抜こう!
★1月27日(金) 午後4時〜6時の抗議行動に全ての人々の参加を!

テントひろばに心を寄せ、思いを共にする全ての人々に、経産省前テントは
今重大な事態に立ち至っていることを告げ知らせねばならない。
そして経産省の不当な退去・撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、テント
ひろばを守り抜くための行動に共に結集されるよう呼びかける。

今日1月24日(火)、枝野経産相は定例の記者会見において自ら経産省前
テントを話題にし、テントの自主撤去を強く求めると言明した。テントは不法占拠
である、火気に関して管理上の危険が存在する、というのがその理由であった。
 
それを受けて、経産省大臣官房情報システム厚生課厚生企画室長は、「1月27
日(金)17時までに当省敷地からの退去及びテント・持ち込み物等の撤去」命令
を文書でもって通告してきた。その理由として火気についての細々としたことを書
き連ねられている。

この経産省の一連の行動は、とみに強まっている再稼働策動の重大な一歩であ
る。とりわけ、先日のスレステスト意見聴取会での傍聴人排除、利益相反委員に
よる審査という不法行為、密室での少数委員によるお墨付きというなりふり構わ
ぬ姿勢と共通のものである。
テントひろばが4ヶ月半にわたって存在しているのは、福島の女たちをはじめ、全
国津々浦々の、さらには全世界の人々の脱原発を求める心と思いに支えられて
であり、反原発の象徴として、それらを一つに結び合わせ、交流・表現する公共空
間となっているからである。
 枝野経産相もそれは充分承知の上であろう。彼が9月に言明した「国民的議論
が必要」という考えをなお保持しているのであれば、テントひろばと向き合い、話し
合いや公開議論の場をこそつくるべきであろう。

テントは24時間の泊まり込み、「とつきとおかの座り込み」に表されるように生活の
場でもある。そして雪が降り積もるような厳冬下、暖房の確保は生存権・生活権に
関わることである。
一切の暖房を認めないとする経産省は、凍死者が出ることを願っているのであろう
か。原発を推進してきた経産省にとって、人命とはかくも軽視すべきものなのだろうか。
 テント広場では防火責任者をおき自主管理で運営し、消防法上も「危険な行為」な
ど一切ない。経産省とテント防火責任者が何度も話し合っており、これからも共同で
防火に努めれば「危険」などないはずだ。経産省は姑息な口実はやめるべきである。

今必要なことは、テントの撤去ではなく、再稼働をやめ、原発をなくすための努力を
することである。そのためにテントを守り抜かねばならない。
テント運営会議は、1月27日には、記者会見・声明の発表、枝野経産相への会見
申し入れ、そして午後4時〜6時の抗議行動を決定した。
ともかく、本当に大規模な抗議行動が必要であり、どれだけ多くの人々がテントを必
要とし、テントと結び付いているかを、経産省に思い知らせねばならない。
テントに心と思いを寄せる全ての人々の結集を呼びかける。

そして明日から週明けまでの1週間は、右翼の襲来も予測される。(本日すでに街宣
車4台で登場。)様々な事態がありうる。是非テントひろばに駆けつけて、朝〜夕の座
り込み・夜の泊まり込みに参加して下さい。
土・日にはテントひろばで様々なイベントを繰り広げよう。

再度、1月27日午後4時〜6時の抗議行動への結集を!

                                      ( Y・T )
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2012年01月24日

「情けない」 田中防衛相の失言に、たちあがれ・平沼代表――自民出身だからね

「情けない」 田中防衛相の失言に、たちあがれ・平沼代表
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120124/stt12012417110008-n1.htm

太田光征
posted by 風の人 at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

2012年01月23日

1/22大崎で開催された「避難の権利」集会 in 東京(ビデオ)

緊急会議のちばさんからのメールです。

太田光征
http://otasa.net/



みなさま

本日(1/22)大崎で開催された「避難の権利」集会 in 東京
【「自主的」避難問題のゆくえと「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト】
について、UstreamのURLをお知らせします(UPLANさん撮影)
http://www.ustream.tv/recorded/19927452 (160分)
(◎弁護士による"賠償"についての解説、24分あたりから)

お時間あればぜひご覧ください。

-----
◆本日のテーマ(予定)
イントロダクション:
政府の避難政策、被ばく低減政策の概要と問題点

【第一部】自主的避難の賠償方針〜全面賠償を勝ち取ろう
・自主的避難の賠償方針〜経緯とポイント
◎原子力賠償紛争審査会の追補をどのように考えるか〜法的視点から
・自主的避難者からのメッセージ

【第二部】福島の子どもたちを守るために今行動を!
・チェルノブイリを繰り返さないために
・福島市・渡利の住民たちのたたかい(映像)
・福島市・渡利の今〜渡利・土湯ぽかぽかプロジェクトが進行中 
・ぽかぽかプロジェクトを応援しよう!

◆講師
福田健治(弁護士)
向井雪子(チェルノブイリ子ども基金/未来の福島こども基金)
阪上武(福島老朽原発を考える会)
満田夏花(FoE Japan)

◇主催 国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
-----
※参考※わたり土湯ぽかぽかプロジェクトとは
(避難の権利ブログ 2012年1月4日:
 わたり土湯ぽかぽかプロジェクトが始まったわけ)
 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-e933.html
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【みんなで決めよう「原発」国民投票】の 解説・議論の場

市民グループ【みんなで決めよう「原発」国民投票】の賛同人や署名者・サポーターのみなさんへ

◆解説・議論の場を各地で設けます。

 大阪が直接請求に必要な法定数を大きく突破する6万1千筆余りの署
名を獲得したことを契機に、本会の活動に関心を持つ市民がぐんと増え
ました。その中には、私たちが活動開始直後から、東京、名古屋、大阪、
福岡などで議論を重ねて固めた現在の「原発」国民投票法市民案(第3
次)の投票選択肢について、疑問や批判を寄せる人が一定数おられます。
 そこで、3月末までの2か月の間に、下記の通り、全国各地で「原発」
国民投票についての説明・解説や議論の場を設けますので、意見や質問
のある人はぜひお越しください。もちろん、会場に直接来ずに、メール
やFAXなどで御自身の考えを述べていただいてもけっこうです。

≪1月27日(金)18:30〜20:30≫
<東京早稲田でシンポジウム 「げんぱつ 日本の未来 誰が決める?」>
ゲスト:
◇山本太郎(俳優:原発東京都民投票、請求代表者)
◇今井一(ジャーナリスト:原発大阪市民投票、請求代表者)
◇上原公子(元国立市長:原発東京都民投票、請求代表者)
◇レーナ・リンダル(持続可能なスウェーデン協会 理事)
司会:山本雅昭(獨協大学・学生)
場所:早稲田大学早稲田キャンパス14号館201教室(742席)
主催:浜研究室
共催:早稲田メディアシティズンシップ研究所
    市民グループ【みんなで決めよう「原発」国民投票】
〜僕らの未来は、僕らで決める。
その前に知ること。聞くこと。
山本太郎さん、「原発」について語るのはなぜ?
原発国民投票・発起人の今井一
東京で始めての女性市長になった上原公子
スウェーデンで国民投票を経験したレーナ・リンダル
4人が早稲田大学でフリートーク。
どんな質問も答えます!
どなたでも参加できます!

<埼玉で説明会開催 「『原発』国民投票を実現させるってどういうこと?」>
日時/1月27日(金) 18:30〜21:00
会場/さいたま市南浦和文化センター  第3集会室
【プログラム】
 第一部 18:30〜19:50 「原発」国民投票・説明会
・「原発」国民投票を実現させるってどういうこと?
 第二部 20:00〜21:00 埼玉賛同人会議
・これまでの埼玉の活動・これからの埼玉の活動
・ラストスパート!「原発」都民投票署名集めの応援
【アクセス】
 さいたま市南区根岸1-7-1
 JR京浜東北線・武蔵野線 南浦和駅西口より徒歩7分
 http://www.saitama-culture.jp/bunka/index.html
 参加費/500円(会場費・資料代)
 主催/埼玉賛同人会
どなたでも参加できます。お友達を誘ってお出で下さい。
前日までに参加人数のご連絡をお願いします。
連絡先・鈴木 syuko7290@yahoo.co.jp

<神奈川で初めてのイベント 「『原発』国民投票・神奈川の集い」>
日時/1月27日(金) 18:30〜20:50(会場18:15)
会場/横浜市 野毛地区センター 会議室
【プログラム】
 第一部:18:30〜19:20 「原発」国民投票説明会
  ・「原発」国民投票を実現させるってどういうこと?
  ・「原発」都民投票/市民投票って何?
 第二部:19:30〜20:50 神奈川県賛同人会議
  ・活動報告 ・これからの神奈川の活動について
【アクセス】
  神奈川県横浜市中区野毛町3-160-4 TEL 045-241-4535
(JR桜木町駅から徒歩5分/京急日ノ出町駅から徒歩5分)
   http://www.nogechikusen.com/map.htm
主催/神奈川賛同人有志、(呼びかけ 森下、鹿野)   
参加費/無料
*神奈川グループとしては、当面2月9日が期限の「都民投票」の署名集
めに全力で協力するとともに、神奈川県内で「国民投票」の署名を集め
ていく予定です。原発国民投票に興味のある方、原発都民投票に興味の
ある方、どなたでもご参加ください。途中参加も大歓迎です。
第二部終了後は、希望者がいれば、近所のレストランか居酒屋で引き続
き交流会を行う予定です。
前日までに参加のご連絡を下記メールアドレスまでお願い致します。
連絡先・鹿野 peinyo@hotmail.com


≪2月4日(土)13:30〜15:30≫
☆上越市民プラザ2階第4会議室 
受講料無料 定員20名 要予約
連絡先:矢代090-3403-5416

≪2月5日(日)13:00〜17:00≫
☆新潟市クロスパル403号室 
連絡先:武田(ささえあい生協)025-378-6181

≪2月5日(日)18:00〜20:00≫
☆村上市朝日文化会館 
参加費200円
連絡先:村上エコネット
菅井 090-5758-9260
斉藤 090-7410-4916

≪2月6日(月)13:00〜15:00≫
☆新発田市 長徳寺 
参加費300円(要予約で)テキスト予約の方は参加費込みで800円
連絡先:八幡(からころや)0254-26-2051 携帯 090-2980-8854

≪2月6日(月)18:00〜20:00≫
☆関川村公民館 
連絡先:石井0254-64-3021

≪2月18日(土)19時〜≫
☆福岡市中央市民センター
参加費500円
連絡先:090-3602-3842(荒木)

≪2月25日(土)18時〜≫
☆郡山市
※詳細は後日

≪3月31日(土)16時〜19時≫
場所:YMCAアジア青少年センター(Yスペースホール)
参加費:一般700円 学生300円
(参加自由、完全公開、定員150人。メールかFaxによる事前予約が必要)
*「市民案(第3次)」の策定過程を報告・解説したあと、参加者同士
で意見を交換し議論を深めます。議論のための基本資料として、各国の
実施事例などが紹介されている『「原発」国民投票』(集英社新書)を
使います。時間を有効に使うために、参加者は必ず事前に読んでおいて
ください。
★このほかにも3月中に大阪市内で説明と議論の場を設けます。
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posted by 風の人 at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般

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