2013年10月10日

ゴータ化学攻撃:「人道的」軍事介入を正当化するためシリアの子どもたちを殺害、米国支援のニセ旗作戦か?

みなさまへ     (BCCにて)松元

期せずして9月16日、シリア東ゴータの化学兵器攻撃にかんする二つの報告書が公 表された。ひとつはセルストローム団長率いる国連調査団の報告書であり、もうひとつが修道女アグネス・マリアムとISTEAMSの報告 (グローバル・リサーチ誌の公表は16日であるがオリジナルは9月11日)である。この両報告書の性格を 対比して論じたものが、ジュリー・レベック、ミシェル・チョスドフスキィ教授共著によるこの記事である。拙訳ですが、紹介させていただき ます。

全世界に一斉配信された8月21日のビデオを観たとき、私は直感的に「不気味な作為」を感じ、 そう書いた。予想 された通り、それらが作為的に演出されたものであり、誘拐された子どもたちが利用されていたということが、アグネス・マリアムと ISTEAMSの報告に よって白日の下にさらされた。アラウィ派の集住しているラタキア周辺の村々で8月5日に「400人以上」にのぼる大虐殺があり、さ らにその後「何百人」もの人々が誘拐されていた、というのである。今後、第三者機関によってこれらの関連が緊急に厳正に捜査されるべきだ と、チョスドフスキィ氏も述べている。

依然特徴的なことは、使用者特定は「国連の任務ではない」としていながら、国連報告書が公表される前 から、西側主要メ ディアが「アサド政権の使用が裏付けられた」とリーク報道し、また公表後には米英仏の政府当局が、それぞれ「アサド政権に責任がある」と した声明を一斉に 発表してアサド「悪魔化」の世論作りを継続してきたことである。日本でも、この国連報告書で「事態は明らかになった」と安堵しているむき もある。

典型的なのはワシントン・ポスト紙が、軍用品として入手・使用しうるのは誰か、弾道発射経路、備蓄能 力、砲弾のキリル文字、国連事務総長のコメント、の5点をあげて、「アサド政権の責任」 と決めつけていることである。しかし、カシオン山の方角には旅行者さえ出入りする広い地域があるとか、小型トラックで化学兵器ミサイルを 発射している反乱軍の映像があったり、5点ともアサドが「自殺行為」をする ほどの決定的な証拠にはならないことも明らかになっている。Tony Cartalucci:http://www.globalresearch.ca/five-lies-invented-to-spin-un-report-on-syrian-chemical-weapons-attack/5350111

米 国、イスラエル、NATOの「ニセ旗作戦」とは、シリア、イラン、北朝鮮などを「悪魔化」して、自らの「悪魔性」を「ニセの人道性」で覆 い隠そうという戦 略である。絶えず韓国・朝鮮・中国という隣国を敵がい視して、自らの反人道性を覆い隠そうとしている日本は、このいびつな構図の上に成り 立っている。

日本では、この米国戦略にのっとって、いまなおアサド制裁論が幅を利かしている。今 日、イスラエル、米国の「悪魔性」を余所にした、特定国の悪魔化言説には慎重な警戒を要する。(松元記)

※【訳者注】著者の本文を明朝体に、解説および引用文をゴチック体に字体を区別しています。

●出典:Url of this article:
http://www.globalresearch.ca/the-ghouta-chemical-attacks-us-backed-false-flag-killing-children-to-justify-a-humanitarian-military-intervention/5351363

The Ghouta Chemical Attacks: US-Backed False Flag? Killing Syrian Children to Justify a “Humanitarian” Military Intervention

ゴータ化学攻撃:「人道的」軍事介入を正当化するためシリアの子どもたちを殺害、米国支援のニセ 旗作戦か?

By Julie Lévesque and Prof Michel Chossudovsky
Global Research, September 25, 2013

ジュリー・レベック、ミシェル・チョスドフスキィ教授(松元保 昭訳)
2013年9月25日
グローバル・リサーチ

写 真:問題になっているISTEAMSリポートの著者、クルワー(la Croix)の修道女アグネス・マリアム(Mother Agnes Mariam)

2013年8月21日の東ゴータ(Ghouta)で起きた化学攻撃は、歴史上もっとも恐るべきニセ旗作戦の 可能性がある。

現 在まで入手可能な証拠は、攻撃をシリア政府の責任にする目的で、「反政府勢力」によって多数の子どもたちが殺害され、その死体に細工 が施され撮影されてい たことを示している。こうして帝国アメリカが主導する新たな血みどろの戦争を引き起こすために、世界中の世論に衝撃を与え憤激を起こ させたのだった。

民間人に対する化学兵器の使用を確認 する一方、国連の報告書は攻撃の張本人を確認しなかった:

非 政治的な調査および研究分析ではなく、シリア内部の神経ガス攻撃と疑われる出来事にかんする国連調査は、その研究および政治的・軍事的関 係の周辺が秘密のベールに覆われている謎の男エイク・セルストローム(Ake Sellstrom)教授に導かれていた…。

こ のうわべだけを取 り繕うスウェーデンという国の中立性は、「湾岸症候群」の化学・生物学的な原因およびサダム・フセイン政権への米国化学兵器の積み荷にか んする否認を含 む、国連でのセルストロームの仕事のいたるところで嘘をつくことで、イスラエルおよびNATOによって巧みに利用されてきた…。

セ ルストロームにかんして公的に知られていることは、スウェーデン北部のウメア(Umea) 大学でスウェーデン国防省(FOI)がスポンサーになっているヨーロッパCBRNEセンターの先頭に立っている生化学者である…。 [CBRNE:化学、生 物学、放射線、核兵器、および爆発物質による特別重大事故での、社会的安全保障および弱点にかんする先進研究センター]CBRNE

European CBRNE Center
http://www.cbrnecenter.eu/

ウ メア大学は、イスラエル国防軍(IDF)およびその諜報機関に最先端技術を提供しているハイファに拠点を置くテクニオン(Technion、イスラエル工科大学)との共同研究 に深く関与している。かなりの学科が、セルストロームのCBRNEセンターにおいて学際的研究に参加しイスラエルとの共同研究に関わって いる…。

ア メリカ国連大使サマンサ・パワー(Samantha Power) は、「シリアで使われた神経ガスは、イラクの神経ガスよりもさらに濃縮されていた」と、明らかに断言した。彼女の声明は言い換えられるべ きだ:「サダム は、米国が供給した神経ガスをシリアに移送したかもしれないのだが、それはシリア民間人に対して使用されたわれわれが調査した神経ガスで はなかった」と。

(善 意のクリントン 時代の期間に)イスラエル、エジプト、リビヤ、イラク、およびかなりの可能性でシリアを含め、貯蔵システム、技術提供、調合、神経ガスの 前駆物質の中東へ の主要な供給元であるワシントンを窮地から脱け出させること、それがセルストローム報告書の重要な点である: 

シ リアの化学兵器にかんする国連報告書は、政治的、財政的にあらゆるレベルで折衷したその主任調査官エイク・セルストロームの虚偽に満ちた 資料のために基本的な信頼性を欠いている。(島 津洋一「セルストローム報告書」:国連のシリア調査官はNATOとイスラエルのサクラ)(Yoichi Shimatsu, The Sellstrom Report: The United Nations’ Syria Inspector Shills for NATO and Israel)

The Sellstrom Report: The United Nations’ Syria Inspector Shills for NATO and Israel | Global Research
http://www.globalresearch.ca/the-sellstrom-report-the-united-nations-syria-inspector-shills-for-nato-and-israel/5350287

国連使節団報告書の発表の一日前、ク ロワ(la Croix)の修道女アグネス・マリアム(Mother Agnes Mariam)と「シリアの和解のための国際サポート・チーム(ISTEAMS)」とによって別の入念に検証された報告書が、ごく狭い範囲の報 道で公開された。(To read the full report in pdf click here large pdf slow download)

STUDY_THE_VIDEOS_THAT_SPEAKS_ABOUT_CHEMICALS_BETA_VERSION.pdf
http://www.globalresearch.ca/STUDY_THE_VIDEOS_THAT_SPEAKS_ABOUT_CHEMICALS_BETA_VERSION.pdf

その検証結果は明白である:米国とそ の同盟国によってシリア政府を非難するための証拠として使われたビデオは、演出されたものであった。

その詳細な検証は語っている:

誘 拐された子どもたちの何人かの家族が、東ゴータの化学攻撃の犠牲者としてビデオに登場する人々の中に自分たちの子どもたちがいるのを確認 したと、私たちに知らせようと連絡してきたその瞬間から、私たちは徹底的にそれらのビデオを調査することに決めました…。

私 たちの第一の関心 ごとは、映像の中に見た子どもたちの運命でした。これらの天使たちは、武装したギャングの構成員と思える成人男性たちの取り扱いの中でい つも独りぼっちで す。子どもたちは、彼らの家族もなく罪を犯され埋葬の白装束で巻きつけられるまで終始身元不明のままです。さらに私たちの検証は、映像上 の外観のために芝 居じみた配列でそれらの小さな体が巧みに操作され並べられていたことを、いかなる疑いもなく強調しています。

も し検証された映像が、東ゴータの化学攻撃を犯したとしてシリア国家を非難するために証拠の情報を誇示しようと編集され公表されたのであれ ば、私たちの発見は、身元不明の子どもたちを死に至らしめる工作によって捏造された諸事実の編集者と出演者の罪を訴えます。(ク ロワの修道女アグネス・マリアムと「シリアの和解のための国際サポート・チーム(ISTEAMS)」:東ゴータの化学攻撃はシリアの軍事介入を正当化するために 利用された)The Chemical Attacks in East Ghouta Used to Justify a Military Intervention in Syria)

The Chemical Attacks in East Ghouta Used to Justify a Military Intervention in Syria | Global Research
http://www.globalresearch.ca/the-chemical-attacks-in-east-ghouta-used-to-justify-a-military-intervention-in-syria/5349928

報告書を調査したマハディ・ダリウス・ナゼムロアヤ(Mahdi Darius Nazemroaya)が書いている:

独 立したISTEAMSの検証は、アメリカ合州国によって証 拠として出されたビデオ素材の単純な観察による…オバマ政権およびあらゆる米国情報コミュニティーの断定をきっぱりと否定している。

ISTEAMS報告は、化学兵器が使われたことや罪のないシリア人が殺害され たことを否定して はいない。検証結果は実証可能な証拠であり、その観察によって論理的に指摘していることは、米国情報コミュニティーが分析し本物の場面と 見なしたビデオ・ サンプルは、効果的に演出されていたということである。東ゴータで起きたシリア政府による化学兵器攻撃の証拠を、彼らが本物だというビデ オが提供してい る、と証言した米国情報機関の代表者の断定を論破する以上、これは重大な影響をもつ発見である。(マ ハディ・ダリウス・ナゼムロアヤ「あなた自身の眼で確かめてください:シリアの化学攻撃のビデオは、不正に操作された場面を示してい る」)(Mahdi Darius Nazemroaya, Look With Your Own Eyes: The Videos of the Chemical Attacks in Syria Show Tampered Scenes)

Look With Your Own Eyes: The Videos of the Chemical Attacks in Syria Show Tampered Scenes | Global Research
http://www.globalresearch.ca/5350600/5350600

米国政府に紹介された映像の中では、 多くのことがつじつまが合わない。

画像1Url: http://r20.rs6.net/tn.jsp?e=001plnidBCsKNdjH_8dO2s7LaPaXM-Qpk5ejF6ruKpgyoBfbgmo-0wmdGWNpSpp1yOVrBav8oWEdZG3oiV8hYD-Eh5Y19KCymaSuPZ17EC1IKMSym1-Dbg_tMU4nsTt301o9ELOS3nTMuu1EmABHBQqlYnZ9NBSX2HHXCG0p9O9in4wcq4vstaTycrD_p0b4fOiQdbXpbTnbTZ4gt7n2yPMyg==

画像1[左右2つの異なる画像]キャプション:赤い服を着た同じ小さ な子どもが二つの違う場所にいる。

画像2Url: http://r20.rs6.net/tn.jsp?e=001plnidBCsKNf-qwfsVMJwYMPqNcC9y1V8E2lPFXCDm8orU-wItp8U726PImnZNHhEGNUoKotJGVH0mMlKK-XRHDR1YYHMzDs63v5oW8zCzkRjvaWgJk0lbA7gcqg6BP7FGCg87y56l36sg0Qjgu57m8jB6QdzrQMMMSrVGE8LNGRzfnWoXdL4Nx-nmcOEe_woKJx5RYnaqe2bvV7tgUzjpg==

画像2[左右2つの異なる画像]キャプション:少なくとも9人の子どもたちが、違う場所で違う場面に登場している。

画像3Url:http://r20.rs6.net/tn.jsp?e=001plnidBCsKNfiiejYGOBZEKpwVZUmDueff0FcNLIPTRra1jMQFvE_v5CH36jht0YeGRwtHhcLefN6iJPiKwwzJmsaNrotk0jktfnu9oQr4kOkx9WIiP2Qp04GElT1VLWmfSI4FdeOoe98-WoTmTEWk83tBDkyIF-sNS_6uMnNNekBSMzETArmgrRTvSVOqkmdW5KayiPNfAdJmElwuZqkzg==

画像3[左右上下4つの画像]キャプション:二つの違ったシナリオで二つの違うビ デオに登場する小さな男の子。(画像の中のキャプション:両方のビデオに同じシャツを着た同じ子どもがいる。)

攻撃が1400人もの人々を殺害したと言われているにもかかわらず、一連の重 要な発見の中では、大部分の子どもたちがビデオに登場していることにISTEAMS報告は注目している。そして、かなり多くの死体が様々な場所で 撮影されたうえ違うビデオの中に現れている。

シリア政府が攻撃の背後にいたという 断定にこの報告が深刻な異議を唱えている一方で、依然証拠と確実性を欠いているワシントンの主張をおうむ返しにし帝国の方針に沿って歩ん でいる西側の主流メディアでは報道されなかった。

加えれば、サウジ情報筋に提供された 化学兵器を使った反乱軍が攻撃に責任があったという供述に関連して若干の議論が起きた。これらの供述を含む記事article containing these allegationsの共著者デール・ガヴラック(Dale Gavlak)は、現在、彼女自身記事との関係を断ちたいと望んでおり、脅 迫に直面している。彼女の経歴が危険に晒されている:

EXCLUSIVE: Syrians In Ghouta Claim Saudi-Supplied Rebels Behind Chemical Attack
http://www.mintpressnews.com/witnesses-of-gas-attack-say-saudis-supplied-rebels-with-chemical-weapons/168135/

東 ゴータで反乱軍、家族メンバー、および住民へのインタビューを通して、反体制派の中の一団が8月21日のいわゆる化学兵器攻撃に責任を負 うべきだし、それらの化学軍需物資はサウジの情報局長バンダル・ビン・スルタン王子(Prince Bandar bin Sultan)によって供給されたとしたミントプレス(MintPress)の記事が8月29日に公開された…。

デー ルは、この記事を書いたため第三者によって増大する圧力の下にある。彼女は、8月30日と31日にemailと 電話でミントプレスの編集者と私自身に知らせてきた。第三者は、記事をめぐって膨大な回数の圧力で彼女を追い込んでおり、また彼女の経歴 を終わらせると脅 迫してきた。この第三者は、化学兵器を反乱軍に供給したと記事で供述されているサウジ情報局の長バンダール王子の圧力の下に彼自身がいた と考えていると、 彼女は私たちに話し続けた。

彼 女の経歴と評判が危険に遭っていると言って、8月30日に、デールは署名欄から完全に彼女 の名前を削除するようミントプレスに頼んだ。これらの第三者は、その記事または彼女の経歴を終わらせるような関係者と彼女自身が断絶する ことを要求していると、彼女は話し続けた。8月31日に、私はemailでデールに次の説明を加えたいと知ら せた。彼女は記事を書く記者であり研究者であったし、さらにヤハヤ[アバブネ](Yahya [Ababneh])は現地のリポーターであった、これ はジャーナリズムの倫理に違反するので彼女の名前を削除することはしないと私はガヴラックに知らせたのだった。(フィ ル・グリーブズ「シリア:ミントプレスの化学兵器ゴータ・リポートをめぐる議論」)(Phil Greaves, Syria: Controversy surrounding MintPress Chemical Weapons Ghouta Report)

Syria: Controversy surrounding MintPress Chemical Weapons Ghouta Report | Global Research
http://www.globalresearch.ca/syria-controversy-surrounding-mintpress-chemical-weapons-ghouta-report/5350934

伝えられるところによる、サウジ情報 局がゴータ化学攻撃に責任があったという情報は、匿名を希望したひとりの国連当局者が言及していた:

シ リア問題に直接対応しているひとりの国連上級当局者が、シリア政府はいわゆるゴータ化学兵器攻撃になんら関与していなかった、とアル・ア クバル(Al-Akhbar)に話していた:「彼(バッシャー ル・アル・アサド大統領)が、自殺行為を犯すなどとは、もちろんありえない。」

ゴー タの化学軍需物資を使った責任は誰にあると考えるかと尋ねられたとき、身元の公表は許可しないというその国連当局者は、「サウジ情報局が攻撃を支援していたが、残念ながら誰も それを言う勇気がないでしょう。」と語った。当局者は、この情報はゴータの反乱軍によって提供されたと強調している…。

そ の国連当局者の告発は、国連の別の上級人物カルラ・デル・ポンテ(Carla del Ponte)によって今年前半に出された声明を 反映している。彼女は、ハン・アル・アサル(Khan al-Asal)、シェィク・マクスード( Sheik Maqsood )、およびサラケブ(Saraqeb)でのいわゆる化学兵器攻撃の直後の 時期、5月 に、 反乱軍がその攻撃を実行していたという「まだ議論の余地のない立証ではないが、強い具体的な疑いが」あったと、スイスTVに語って いた。デル・ポン テ女史もまた、国連調査団はシリア軍が化学兵器を使用したという証拠は何もないことが分かっていたと述べて、さらなる調査が必要だったと つけ加えた。(シャ ルマイン・ナルワーニとラドゥアン・モルターダ「プラハ国連報告書の問題、東ゴータ化学兵器攻撃の背後に誰がいたか?」)(Sharmine Narwani and Radwan Mortada, Questions Plague UN Syria Report. Who was behind the East Ghouta Chemical Weapons Attack?)

Questions Plague UN Syria Report. Who was behind the East Ghouta Chemical Weapons Attack? | Global Research
http://www.globalresearch.ca/questions-plague-un-syria-report-who-was-behind-the-east-ghouta-chemical-weapons-attack/5351337

上 記のすべては、この攻撃が現代史で犯されたもっとも恐るべき犯罪のひとつであったとわれわれに考えさせる。小さな子どもたちを殺害するこ とで成り立つ残忍 に計画された作戦、偽造されたビデオ場面および死体の写真作戦、そのすべては、人道的権限よる軍事介入の口実を捏造することを目的として いた。

こ れらの犯罪をわかりにくくさせた主流メディアは、責任の重荷を背負っている。ニューヨーク・タイムズは、修道女アグネスと彼女のチームが 発見したことを中 傷し、「政権を擁護している」さらに「キリスト教徒という切り札をもて遊んでいる」と彼女を非難した。ニューヨーク・タイムズは、不用意 にも、ビデオが でっちあげ(捏造)であるという証拠を捨て去っている。ISTEAMS報告を読んで自分自身で判断してほし い。

この悪魔のように演出された作戦を計 画し開始した戦争犯罪者を、正義に直面させるべきである。

シリア政府に向けられた国連安保理の 措置は、一時停止されるべきである。

私たちは、ISTEAMS報告と同じく以下のグローバル・リサーチの記事とビデオ作 品を調べるよう読者に勧めます。ISTEAMS報告とこれらの記事を共有してく ださい。

GR(グローバル・リサーチ)TV VIDEO: How the Syrian Chemical Weapons Videos Were Staged By James Corbett, Mother Agnes Mariam, and Prof Michel Chossudovsky, September 19, 2013

How the Syrian Chemical Weapons Videos Were Staged | Global Research
http://www.globalresearch.ca/how-the-syrian-chemical-weapons-videos-were-staged/5350471

The Full ISTeam Report The Chemical Attacks in East Ghouta Used to Justify a Military Intervention in Syria, Mother Agnes Mariam and the International Support Team for Mussalaha in Syria (ISTEAMS), Geneva, 15 September 2013 [pdf slow download]

STUDY_THE_VIDEOS_THAT_SPEAKS_ABOUT_CHEMICALS_BETA_VERSION.pdf
http://www.globalresearch.ca/STUDY_THE_VIDEOS_THAT_SPEAKS_ABOUT_CHEMICALS_BETA_VERSION.pdf

The Chemical Attacks in East Ghouta Used to Justify a Military Intervention in Syria By Mother Agnes Mariam, September 16, 2013

The Chemical Attacks in East Ghouta Used to Justify a Military Intervention in Syria | Global Research
http://www.globalresearch.ca/the-chemical-attacks-in-east-ghouta-used-to-justify-a-military-intervention-in-syria/5349928

One Nun Puts the US Intel Community to Shame Over “Stage-Managed” Syria Footage By Mahdi Darius Nazemroaya, September 24, 2013

One Nun Puts the US Intel Community to Shame Over “Stage-Managed” Syria Footage | Global Research
http://www.globalresearch.ca/one-nun-puts-the-entire-us-intel-community-to-shame-over-stage-managed-syria-footage/5351320

Syria: Fabricating Chemical Lies. Who is Behind the East Ghouta Attacks? By Prof Michel Chossudovsky, September 17, 2013

Syria: Fabricating Chemical Lies. Who is Behind the East Ghouta Attacks? | Global Research
http://www.globalresearch.ca/syria-fabricating-chemical-lies-who-is-behind-the-east-ghouta-attacks/5350211

The Sellstrom Report: The United Nations’ Syria Inspector Shills for NATO and Israel By Yoichi Shimatsu, September 18, 2013

The Sellstrom Report: The United Nations’ Syria Inspector Shills for NATO and Israel | Global Research
http://www.globalresearch.ca/the-sellstrom-report-the-united-nations-syria-inspector-shills-for-nato-and-israel/5350287

The Syria Chemical Weapons Attack: Human Rights Watch is Manipulating the Facts By Richard Lightbown, September 24, 2013

The Syria Chemical Weapons Attack: Human Rights Watch is Manipulating the Facts | Global Research
http://www.globalresearch.ca/the-syria-chemical-weapons-attack-human-rights-watch-is-manipulating-the-facts/5351273

Saudi Arabia’s “Chemical Bandar” behind the Chemical Attacks in Syria? By Mahdi Darius Nazemroaya, September 06, 2013

Saudi Arabia’s “Chemical Bandar” behind the Chemical Attacks in Syria? | Global Research
http://www.globalresearch.ca/saudi-arabians-chemical-bandar-behind-the-chemical-attacks-in-syria/5348464

Syria: Controversy surrounding MintPress Chemical Weapons Ghouta Report By Phil Greaves, September 22, 2013

Syria: Controversy surrounding MintPress Chemical Weapons Ghouta Report | Global Research
http://www.globalresearch.ca/syria-controversy-surrounding-mintpress-chemical-weapons-ghouta-report/5350934

(以上、翻訳終り)
Copyright コピーライトマーク 2013 Global Research

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以上、10月3日の松元さんのメールを転載(文字リンクをURLリンクに変更)

太田光征


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2013年10月06日

国連シリア報告書に関する化学兵器専門家の見解(シャーミン・ナルワニらの記事)

「国連シリア報告書に関する化学兵器専門家の見解」(シャーミン・ナルワニらの記事)の翻訳

CW Expert Opinion on the UN Report on Syria ≪Mideast Shuffle Mideast Shuffle
http://mideastshuffle.com/2013/10/01/cw-expert-opinion-on-the-un-report-on-syria/

筆者らはシリアのグータにおける化学兵器攻撃についての国連報告書を検討している間、専門家や鋭い見解を提供していた他の方々から、多くの意見を求めた。筆者らは「シリアの国連報告書に厄介な問題がからむ」と題する記事で自分たちの見解を公表している。

Questions Plague UN Report on Syria(シリアの国連報告書に厄介な問題がからむ)
http://english.al-akhbar.com/blogs/sandbox/questions-plague-un-report-syria

[訳者による“Questions Plague UN Report on Syria”の翻訳]
シャーミン・ナルワニらによるシリア国連化学兵器調査団報告書の分析
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/375697201.html

サリンや戦闘で使用されるその他の神経ガスについて詳しく学ぶには、直接的な経験でイラン以上のものを探すことは難しいだろう。イランは直接的に、そして幾度も、1980年から1988年にかけてのイラクによる化学兵器の使用に苦しめられた国である。

Chemical warfare - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Chemical_warfare#Iran.E2.80.93Iraq_War

その当のイランにおいても、Abbas Foroutan医師ほどにサリンその他の神経ガスについて語ることができる資格を持つ者は少ない。Foroutan医師については、その2004年に発表した論文が、米国陸軍化学防御医学研究所化学兵器被害者治療部門のジョナサン・ニューマーク大佐によってニューロロジー誌でレビューされている。

[訳者による参照] 
The birth of nerve agent warfare: lessons from Sye... [Neurology. 2004] - PubMed - NCBI
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15136687

レビューしたニューマーク大佐は、Foroutan医師の業績を「世界の文献において戦場での神経ガス被害者を直接的経験によって臨床的に記述した唯一のもの」と指摘し、化学戦被害者の治療についての米国およびNATOによる理解に貴重な貢献をした仕事と見なしている。

「Foroutanが学んだ教訓は、頼もしい医療救助システムをタイムリーで適切な神経ガス治療と組み合わせることで、今後の戦場でより多くの命を救うことができるという自信を我々に与えてくれる」

Foroutan医師は筆者らの要請により、国連のシリア報告書を検討し、極めて重要な知見を提供してくれた。それらは国連のグータ調査団が実施した環境・人体試料検査の問題を取り上げたものである。

Foroutan医師は神経ガス被害者についての独自の経験に基づいて、グータの被害者が示したあからさまな症状の不規則性を指摘した。

1.サリンは目の炎症を引き起こさない。我々はイラクがイランに仕掛けた戦争の間、数多くの症例を観察したが、被害者は目に関して、短い期間に一時的な赤みを示したに過ぎない。今回、症例の22%が5-7日後に依然として炎症を示している。

2.縮瞳(瞳孔の縮小)が症例の14%で観察されている一方で、失見当識が症例の39%で起こった。この比率は道理にかなわない(訳者注:重い症状が軽い症状より多い)。患者について完全な生データの表を公表して、この症例やその他の症例の症状・兆候の間で相関指数を計算できるようにしなければならない。

3.19%でけいれんが起こったとする報告について:被害者本人からの報告は、けいれん時に意識を失っていた可能性があるので受け入れられない。被害者のけいれんを他の人間が報告するのでない限り、これらの報告は他の面で信頼できない。

4.アトロピンの処方について:この医薬品はサリン曝露に対して最も欠かせない解毒剤で、迅速に静脈注射で大量投与すれば、患者を救うことができる。アトロピンの大量投与で重症から迅速に回復したことは、患者が神経ガス(サリン)と同様の物質に曝露したことを示唆している。残念ながら、提供された情報はまったく不完全なもので、この治療に患者が正確にどのように反応したのかについての記述がない。

5.脈拍数や血圧のようなバイタルサインについての記述は、サリンによって古くから観察されるところでは、遅くなったり低くなったりし、アトロピンによって上昇するが、これらも重要な診断兆候であるものの、残念ながら患者記録に残っていない。ぜんそく患者で聞こえるノイズと同様に、被害者の肺における「喘鳴(ぜんめい)」の聴診も重要な兆候になるが、記述されていない。このような無視は異常である。

6.アセチルコリンエステラーゼと呼ばれる酵素の血漿と赤血球細胞における活性はサリンのような神経ガスによって顕著に低減するが、数週間すると再活性化(再合成)され、正常に戻る。サリンはアセチルコリンエステラーゼの阻害物質である。世界中の専門家はこの酵素の実験室データ(酵素活性を報告する)の重要性を熟知している。神聖なる防衛(イラン・イラク戦争)の間、我々は前線の救急センターでルーチンの診断検査としてその測定を行うようにしていた。重要なのは、軽度から重度の症例において、それが例外なく低減するということだ。なぜこの検査が実施されなかったのか。

7.一週間も後になって生体試料中でサリン分子を同定したと主張するには、高い確率で技術的ミスが発生するため、世界の他の専門家が分かるよう、測定手法について正確な報告をする必要がある。

8.環境試料について:写真によれば、多くの場所が日光にさらされており、サリンが非常に揮発性であるという事実により、サリンを検出したという主張を行うには、専門家によるさらなる記述が伴っていなければならない。

私としての意見としては全体的に、この報告書は医学的に重大な注意をもって受け入れるべきであり、国際的な専門臨床医のチームによって再度検討されるべきである。私の意図はサリンの否定にあるのではなく、少なくとも臨床的見地からして、本報告書の証拠は神経ガス(サリン)の存在がこの事件で証明されたとするには不十分であるということである。(訳者注:Foroutan医師の見解)

Foroutan医師はまた、国連による検査におけるサリンについての仮定に関して非常に重要な指摘、つまり偽陽性につながり得る検査についての指摘をしている。国連報告書の付属書7では、2つの異なるラボによって検査された試料多数について、異なる結果が記録されている。

国連調査団報告書
http://www.un.org/disarmament/content/slideshow/Secretary_General_Report_of_CW_Investigation.pdf

「自然の分解や主要成分に伴う不純物によってサリンや副生成物について偽陽性の認識ないし診断がなされるという可能性がある。重要な点は、検査チームがサリンの使用を前提にして実験手法を組み立てた節があることである。このような理由から、実験およびラボ測定のすべてについて、試料調製や分析手法の詳細、また分析機器で得た曲線のグラフやファイルとともに公表すべきだ。押し付けられた戦争(イラン・イラク戦争)の期間中、イラン兵士のマイコトキシン中毒による症状の報告が、ベルギーの信頼できるラボからあった。マイコトキシンは尿および血漿の試料から間違いなく検出されたが、後になって我々はそれが偽陽性だと伝えられた。戦争後の国連調査において、イラクはマイコトキシンの製造に関して何らの活動も行っていなかったことが証明されたのである」(訳者注:Foroutan医師の見解)

筆者は、以上の検討結果が「Abbas Foroutan教授が率いるシャヒド・ベヘシティ医科大学での医学会合で議論された」と伝えられた。

幸運にも筆者らは国連報告書についての明晰な見解を求めてForoutan医師にコンタクトすることができたが、筆者がこの情報をいま公表できたのは、Foroutan医師がわざわざ清書して、そのコメント全体を翻訳した大学同僚を通じて筆者に送っていただいたことによる。

太田光征
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2013年09月30日

ダン・カスゼッタによるシリア国連化学兵器調査団報告書の分析

シリアのグータで8月21日に起こった化学兵器攻撃に関するシリア国連化学兵器調査団報告書について、シャーミン・ナルワニらによる分析を既に紹介しました。

シャーミン・ナルワニらによるシリア国連化学兵器調査団報告書の分析
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/375697201.html

今回は、ナルワニらも分析で取り上げている化学兵器専門家ダン・カスゼッタによる同報告書の分析と、ナルワニ分析に対する反論を紹介します。

ダン・カスゼッタによるシリア国連化学兵器調査団報告書の分析
Observations on the United Nation Report released 16 September 2013
http://strongpointsecurity.co.uk/site/wp-content/uploads/2013/09/D-Kaszeta-Comments-on-UN-Report.pdf

ダン・カスゼッタによるシャーミン・ナルワニ分析に対する反論
Questions and Answers about the UN Report and Clarifications of my interpretation of the Report
http://strongpointsecurity.co.uk/site/wp-content/uploads/2013/09/FAQ-on-D-Kaszeta-comments-on-UN-Report-Rev1.pdf

ナルワニらの分析は、グータで国連が調査した3地域のうち、サリンがモアダミヤの環境・兵器試料からは検出されなかったが、人体試料からは検出されたことを強調するものでした。

カスゼッタは、ナルワニらの主張が国連報告書から都合のよい所だけを選び出した半面の真理であり、誤解を招く恐れがあると批判しています。モアダミヤの環境試料からはサリンの分解物(IMPA、MPA)とサリン合成時の副産物(DIMP)が検出されていることから、サリンが使用されたことは明らかだと、カスゼッタは主張します。

ナルワニらはその分析で次のように書いています。

国連は報告書4ページで、環境「試料は被弾地点およびその周辺地域から採取した」、「OPCW(化学兵器禁止機関)指定のラボから受けた報告書によれば、サリン、その分解物、副生成物、あるいはそれらの組み合わせの存在が、試料の大半で確認された」と明確に述べている。


要するに、2つの弾薬のうち射距離を確認できるのは1つだけ、つまりモアダミヤのもので、これは射距離が3.8〜9.8キロと推定されるが、サリンの痕跡は発見されておらず、従って何らの化学兵器攻撃とされるものにも関与していない。

HRW作成の地図はシリア共和国防衛隊第104旅団の基地をもっともらしい起点と明示しており、モアダミヤから基地までの距離は9.5キロとなっている。しかし、今や、これは通常の戦闘で使用された弾薬であると思われ、化学兵器の交差起点を特定するためにHRWが正当性をもって利用することなどできない。弾薬は当該軍事基地から発射された可能性がある。だから何だというのか。


確かに、この書きぶりではナルワニらがサリンとIMPA、MPA、DIMPの関係を理解しているのか、疑わしい。

カスゼッタも指摘しているように、人体試料のサリン分析の手法が国連報告書には記載されていないので、サリンそのものを検出したのか、分解物を検出したのか、不明です。

国連調査団報告書
http://www.un.org/disarmament/content/slideshow/Secretary_General_Report_of_CW_Investigation.pdf

人体試料からサリンそのものを検出したとすればなおさら、ナルワニらの提示した点は依然として重要性を持ちます。つまり、モアダミヤに打ち込まれた兵器とモアダミヤの被害者が浴びた化学兵器が違うという可能性を捨てきれないのです。

モアダミヤとアインタルマ/ザマルカで使用された兵器が異なるということは、少なくともミサイルの種類について、はっきりしています。両地域で使用されたのがいずれも化学兵器だとしても、化学物質(のグレードなど)が異なる可能性があります。

試料はOPCW(化学兵器禁止機関)指定のラボが分析しました。OPCWに分析方法を問い合わせなければなりません。

太田光征
posted by 風の人 at 21:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年09月25日

シャーミン・ナルワニらによるシリア国連化学兵器調査団報告書の分析

シャーミン・ナルワニらが9月23日付アル・アクバル英語版にシリア国連化学兵器調査団報告書の分析記事「シリアの国連報告書に厄介な問題がからむ」を書きました。その翻訳を長いので3回くらいに分けて掲載します(9月28日、翻訳完了)。

シャーミン・ナルワニは8月21日のグータにおける化学兵器攻撃は反政府軍による誤爆であったとするミントプレス記事(http://goo.gl/VF82Qa)を書いたデイル・ガヴラク(シリア現地レポーターはYahya Ababneh)が今頃になって署名を外してほしいとしている騒動についても、重要な証言をしていますが、これについては後で書きます。ツイッター(http://twitter.com/#!/mitsu_ohta)では既に一部を紹介していますが。

太田光征

シリアの国連報告書に厄介な問題がからむ
Questions Plague UN Report on Syria
http://english.al-akhbar.com/blogs/sandbox/questions-plague-un-report-syria
By Sharmine Narwani - Mon, 2013-09-23 15:57- Sandbox
By Sharmine Narwani and Radwan Mortada
シャーミン・ナルワニ、ラドワン・モルタダ

「驚くべき環境試料」の要旨:
グータ地区のモアダミヤから採取された環境試料すべてからサリンは検出されなかったが、人体試料からはサリンが検出された。論理的結論は、第一にモアダミヤでは化学兵器攻撃が起きなかった、第二にモアダミヤにおいて環境試料はコンタミしていたが人体試料はコンタミしていなかった、第三に英国陸軍化学防御連隊の前司令官ハミッシュ・デ・ブレットン・ゴードンが指摘するように被害者がモアダミヤに連れてこられた、のいずれかということになる。

「人体試料」の要旨:
「私たちは反政府側の医師を支援してきたから、これらの医師は聞き手に聞いてほしいことを話す傾向がある」
(英国陸軍化学防御連隊の前司令官ハミッシュ・デ・ブレットン・ゴードン)
国連調査団が調査した患者は基本的にグータの反政府勢力によって選択された。
神経ガスへの曝露で最初に表れる症状である縮瞳が少ない(1995年の東京サリン攻撃では生存者の99%、グータではわずか15%)。
より進んだ症状のけいれんを経験しても、唾液過多、涙の分泌過剰、縮瞳などのより軽い症状を同時に示さない患者がいる。
意識喪失は神経ガス毒性に曝されたときの非常に重症の症状で、死の直前に起こるものだが、グータではどのようにして患者の78%が意識を失ったのか。

「弾薬の“証拠”」の要旨:
調査団報告書はモアダミヤについて「破片その他の証拠は明らかに調査団到着の前に触れられ、移動させられた」と判断。アインタルマとザマルカについても同様の主旨を指摘。
アインタルマとザマルカの弾薬からはサリンを検出したが、モアダミヤの弾薬からは検出されなかった。
調査された着弾地点は計5カ所で、うちわずか2カ所についてロケット弾の飛跡が推定された。これらの2カ所とは、140mm M14ロケット弾のモアダミヤ(サイト1)、「謎の」330mmロケット弾のアインタルマ(サイト4)。
ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)はこれら2カ所のロケット弾の推定飛跡の交差点から、化学兵器の発射地点をシリア政府軍基地と示唆するが、サイト1のロケットは化学兵器攻撃に使用されていないので、そうした推定はできない。サイト4のロケットの射距離も不明。
(化学兵器攻撃をシリア政府の仕業だと考えている)ブラウン・モーゼズはHRWと密接に協力している。

「化学兵器は使用されたが、首謀者と方法は?」の要旨:
8月21日のグータにおける化学兵器攻撃の被害者数は300人超から1400人超と幅がある。国連調査団は被害者数を確認できず、墓地でも死体安置所でも一人も死人を確認していない。
調査団は「無作為抽出」した証言者、患者、着弾地域、その周囲などに対する完全なアクセスを保証されなければならない。実際は反政府側がほとんどを事前に選択した。
人体試料と環境試料は改ざんさえ示唆される。
調査団はさらなる調査のためにハーン・アル・アサルへ向かう準備をしているが、調査団はこれらの欠陥調査から教訓を学ぶだろう。


シリア問題を直接扱っている国連高官はアル・アクバルに対して、シリア政府はグータでのいわゆる化学兵器攻撃に関与していないとし、「もちろん、彼(バッシャール・アル・アサド大統領)が自殺を図るはずがない」と語った。

身元の公表を許可しなかったこの国連高官は、グータで化学兵器を使用したのは誰かとの質問に、「サウジの諜報当局が攻撃の背後に存在しているが、不運にも誰も敢えてこの件を話す者はいないだろう」と語った。高官はこの情報をグータの反政府勢力から提供されたと主張している。

シリアのグータで使用された化学兵器を調査した国連調査団の報告書が先週月曜に公表されたが、その任務からして、責任の所在がシリア政府あるいは反政府勢力のいずれにあるのかを明らかにしなかった。

国連調査団報告書
http://www.un.org/disarmament/content/slideshow/Secretary_General_Report_of_CW_Investigation.pdf

ところが、メディアのコメンテーターと西側数カ国の当局者は、グータその他の地域における化学兵器攻撃はシリア政府による仕業であると考えられると強く示唆した。

しかし日曜になって、インディペンデント紙のベテラン中東ジャーナリストであるロバート・フィスクも、「国連その他のダマスカスにおける国際機関から、サリンガスのミサイルがアサド軍から発射されたとする点に重大な疑問が突き付けられている」と述べている。

Gas missiles 'were not sold to Syria' - Comment - Voices - The Independent
http://www.independent.co.uk/voices/comment/gas-missiles-were-not-sold-to-syria-8831792.html

この国連高官の主張は、もう1人の国連高官であるカルラ・デル・ポンテが今年既に表明したことに酷似している。彼女は今年5月、スイスのテレビでハーン・アル・アサル、シェイク・マクスード、サラケブで起きたとされる化学兵器攻撃の後、反政府軍が攻撃をしたことについて、「具体的に強く疑われるが、まだ疑問の余地がないとはいえない証拠」があると語っている。デル・ポンテはまた、国連調査官はシリア軍が化学兵器を使用した証拠をつかんでいなかったが、さらなる調査が必要である点を認めている。

シリアにおける化学兵器調査の任を受けた国連調査団は、化学兵器を誰が使用したのかについて「決定的知見を知り得ていない」とし、デル・ポンテの見解をさっさと一蹴してしまった。

では、なぜこのように相反するリークが国連高官から出てくるのか。

シリアでの化学兵器の使用に関して最近発表された国連報告書が、幾つかの手がかりを与えてくれるかもしれない。化学兵器の使用がどちら側によるものかについては明確に述べていないが、公表内容と除外内容によってグータ攻撃に関しては反政府側の言い分を特別扱いしていることが極めて明瞭である。

驚くべき環境証拠

国連調査報告書は、3つの証拠領域、つまり環境試料、人体試料、弾薬フォレンジックに取り組んでいる。

国連がグータの事実を偽って表記した例として最も驚くべきものは、神経ガスであるサリンの痕跡を検査した環境試料に関する知見に表れている。

国連は報告書4ページで、環境「試料は被弾地点およびその周辺地域から採取した」、「OPCW(化学兵器禁止機関)指定のラボから受けた報告書によれば、サリン、その分解物、副生成物、あるいはそれらの組み合わせの存在が、試料の大半で確認された」と明確に述べている。

国連調査団はグータの2つの地域、つまり西グータのモアダミヤと東グータのアインタルマおよびザマルカから環境試料を採取した。モアダミヤの試料は国連調査団が同地域で計2時間を費やして8月26日に採取された。アインタルマとザマルカの試料は5時間30分かけて8月28、29日に採取された。

国連調査団はこれらの日付を報告書の付属書6で記述している。

ところが付属書7では、グータの環境試料の検査結果について、まったく違ったストーリーが浮かび上がる。報告書の本セクションは、環境試料を採取した町を示さない表が数多くあり、単に日付とコードが試料に割り当てられ、試料の説明と、2つの異なるラボから得た化学物質検査結果が記載されている。

それどころか、これらの表を詳細に見てみると、東グータおよび西グータから得たラボ結果に重大な矛盾が存在する。モアダミヤではサリンが陽性とされた環境試料は1つもないのである。

これは決定的に重要な情報となる。これらの試料は、数多くの関係者が確認した「被弾地点およびその周辺地域」から採取されたものであり、単にランダムに選んだ町の地域からのものではない。さらに、モアダミヤでは、報告されている化学兵器攻撃から5日後に採取されたのに対して、多くの試料でサリン陽性との結果が出たアインタルマとザマルカで国連調査官らが試料を採取したのは攻撃から7、8日後で、化学物質の分解がモアダミヤより顕著であった可能性があるのである。

にもかわらず、化学兵器攻撃の被害者とされる方々の陽性結果が93%および100%となり、サリンへの曝露が最も高いとされたのは、モアダミヤにおいてであった(これらの数字の相違は、同じ試料を異なるラボが検査したことによる)。ザマルカでの結果は85%と91%であった。

化学物質が陽性という環境証拠が1つもなく、生存者においてサリンへの曝露がそのように高いということは、科学的にありそうもない。

筆者が、英国陸軍化学防御連隊の前司令官で、化学兵器専門家集団セキュアバイオ社の最高経営責任者(CEO)を務めるハミッシュ・デ・ブレットン・ゴードンに、モアダミヤの人体と環境の検査結果が明確に矛盾していることについて、話を聞くと、「それは奇妙なことだ」と認めた。

ブレットン・ゴードンは、NGOを通じてグータの医師および第一応答者に実際に訓練をしていることから、国連報告書を念入りに読んでいるが、「重大な意味があるだろう。他にこの点を指摘した者はいなかった」と述べている。

「環境試料と人体試料が符号しないのは奇妙だと思う。原因は、多くの人々がこの地域を踏みつけて歩き、物を移動させたからだろう。患者が他の地域から連れてこられたのでない限り。もっともらしい説明はほかにありそうもない」

ブレットン・ゴードンは、サリンの「毒性」は人体が直接的に曝露された場合にはわずか30〜60分しか持続しないが、衣服では何日も毒性を維持し(医療担当者が防護服を着用する理由)、環境中では何カ月、時に何年も持続することを指摘している。

なぜ国連は自身の調査におけるこの極めて厄介な結果を強調しなかったのだろうか。2種の試料、つまり人体試料と環境試料は調査において中核的な証拠となる要素であるから、これらのデータを報告書に盛り込む必要があった。しかし、国連調査団によって一蹴される不都合な矛盾として、報告書の細字部分に葬り去られた。逆に、国連は知見を記した5ページで仰々しく、下記のように述べている。

「我々が採取した環境試料・化学試料・医学的試料は明瞭で説得力のある証拠として、神経ガスのサリンを搭載した地対地ロケットがダマスカスのグータ地区におけるアインタルマ、モアダミヤ、ザマルカで使用されたことを示すものである」

モアダミヤにおける環境証拠の欠如およびサリンへの曝露を示す豊富な人体証拠から、論理的な結論が以下のように幾つか導かれる。

第一に、モアダミヤではサリンによる化学兵器攻撃はなかった。環境データによれば、あり得ない。第二の説明は、モアダミヤの試料は何らかの形でコンタミ(汚染)していたが、人体試料はそのような兆候を示さなかった、というもの。これはありそうもない説明である。報告書の幾つかのセクションで詳細に説明されているように、国連は収集した証拠の厳格性を確保するのに躍起であったからである。

第三の説明はブレットン・ゴードンが述べたが、患者が「他の地域から連れてこられた」可能性がある、というものである。すべての患者はグータの医師と反政府勢力によって事前に選択され、国連調査団に引き渡された。もしもこれが環境検査の結果と人体検査の間における矛盾をもっともらしく説明する唯一のものであるなら、「患者」はモアダミヤに「挿入」されたことを示唆し、起こらなかった化学兵器攻撃という説明を生み出し得る。

これはほぼ確実に、反政府勢力がグータで事件を仕組んだことを意味する。これらの町は、内戦のほぼ全期間にわたってシリア政府との激しい戦闘が繰り広げられた反政府勢力支配地域である。これらのグータ地区ではいかなる部隊も政府のプレゼンスもない。

人体試料

国連調査団によるモアダミヤおよびザマルカにおける生存者の選択はさらなる疑問を呼び起こす。報告書は下記のように述べている。

「当地域で著名であると見なされる現地反政府勢力のリーダーを調査団が訪問し、身元を確認して、調査団の“保護役”を依頼した。反政府勢力側の連絡窓口を調査団のセキュリティーと移動を保証するために使用し、調査団が面談および試料採取の対象とする最重要の証拠/目撃者へのアクセスを促進し、調査団が主たる活動に専念できるよう患者と群衆を統率するようにした」

端的に言って、反政府勢力が完全に支配するこれらの地域における反政府勢力が、国連が全体で7時間30分をかけて証拠を集める間に、国連の移動およびアクセスに相当の影響力を行使したことになる。

当地の著名な医師を見つけた。この医師に調査団の到着に備えるために動いてもらった…患者については、調査団に引き合わせるよう十分な数が要求され、調査団が面談と試料採取のために部分母集団を選定できるようにした。通常、スクリーニング質問票のリストも反政府側の窓口に回覧された。このリストは最も関連性の高い証拠を見極める上で役立つ質問を含むものである」

はっきりさせておけば、反政府勢力の支配地域で活動している医師と医療スタッフは反政府側の目的に同情的であると見なされる。シリア軍がほぼ一日中砲弾を浴びせていることからして、これら激戦の町に政府寄りのスタッフが詰める病院を見つけることはできないだろう。グータの医療スタッフを何人か訓練しているブレットン・ゴードンは、このバイアスは当地での証拠収集における「弱点の1つ」であることを認める。

「私たちは反政府側の医師を支援してきたから、これらの医師は聞き手に聞いてほしいことを話す傾向がある」

国連調査団が調査することになる患者集団すべてが、基本的にグータの反政府勢力によって選択され、調査団に引き渡された。この患者集団には、もちろん、モアダミヤからの「生存者」とされる44%を含む。

木曜、米国の化学兵器専門家ダン・カスゼッタがさらなる疑問を呈した。国連調査団が提示した「環境証拠および医学的証拠」に基づき、グータでサリンが使用されたと結論付ける一方で、カスゼッタはわずか36人の生存者の検査では「被害者集団の科学的で統計的に正確な試料とは考えられない。この試料に基づくだけで普遍性のある結論を導くことは、科学的に信用できないと見なされるだろう」と指摘している。

ダン・カスゼッタの国連報告書に対するコメント
http://strongpointsecurity.co.uk/site/wp-content/uploads/2013/09/D-Kaszeta-Comments-on-UN-Report.pdf

カスゼッタはまた、生存者の「兆候や症状の正確な表れは、神経ガスへの曝露についての従来の理解から食い違っている」ことを指摘している。カスゼッタはその例として、「神経ガスへの曝露で最初に表れる症状」である縮瞳がグータの患者において比較的少ないことを挙げた。1995年の東京におけるサリン攻撃では生存者の99%で見られたが、グータで検査された患者ではわずか15%でしか見られていない。

カスゼッタにとって釣り合いが取れていないと思われたその他の患者の兆候は、けいれん(より進んだ症状)を経験しても、唾液過多、涙の分泌過剰、縮瞳などのより軽い症状を同時に示さない患者である。カスゼッタは「これは私にとって非常に奇妙だ」と言う。

カスゼッタは疑問をぶつける。「一般的に、意識喪失は、神経ガス毒性に曝されたときの非常に重症の症状であり、死の直前に起こると考えられている。どのようにして患者の78%が意識を失ったのか」

「複数の被害原因に曝されたと考えることは可能だろうか。検査された患者の一部はサリン以外のものに曝されたのか。私はサリンが使用されなかったと述べたいのではない。使用されたのは明らかだ。私が指摘したいのは、私たちが過去に理解していたような挙動ではないか、サリンに加えてその他の因子が作用したかのいずれかである、という点だ」

弾薬の“証拠”

モアダミヤの「生存者」では高い率でサリンへの曝露のあったことが確認されたが、国連調査団は化学兵器攻撃とされるものに使用された確認した140mmロケットからも、あるいは近くの環境からもサリンの痕跡を発見できなかった。

ロケット着弾による最初の破片が発見された隣接アパートについては、「調査団はこの地点の住民も“ガス”で被害を受けたか死亡したと聞かされた」。ここでもサリンの証拠なかった。

報告書はまた、「この地点は調査の前と最中に他の人々の往来が激しかった。破片その他の証拠は明らかに調査団到着の前に触れられ、移動させられた」と記述している。

この問題は、国連調査団が調査したアインタルマとザマルカの両方でも起こる。

「他の地点と同様に、これらの地点は調査団の到着前に他の人々の往来が激しかった。これらの地点にいる間、他にも弾薬と疑わしきものを運んでいる人々がやって来た。そのような証拠となる可能性のあるものが移動させられ、手を加えられた可能性のあることを示している」

後者の2地点ではサリンの痕跡がロケット弾で発見されたが、国連報告書ではこれらのロケット弾が発射された地点を確定できていない。調査団は「着弾地点」を計5カ所調べ、うちわずか2カ所から「発射体のもっともらしい飛跡を決定するのに十分な証拠」が得られた。

これらの2カ所とは、140mm M14ロケット弾が調査されたモアダミヤ(サイト1)、「謎の」330mmロケット弾が化学兵器攻撃に使われたと確認されたアインタルマ(サイト4)である。

国連報告書で示されているこれら弾薬の飛跡は多少不正確である可能性があり、飛行距離はなおさらである。飛行距離について国連は何らの推測も示していない。そして、政府側・反政府側の支配地域が十字に交差している広大な「射距離」地域の中にあって、両方のデータは疑惑上の攻撃の起点を決める上で欠かせない。

現在、メディアが発射体の起点を確定させるものと主張している地図が出回っているが、誤解を招くものである。筆者はエリオット・ヒギンズと話をした。ヒギンズはそのブラウン・モーゼズのブログで、ビデオを順次集積し、シリア紛争で使用された武器弾薬の分析を行っている人物である。これらの地図の1つを作成したヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)とも密接に協力している。

「弾薬は最低射距離と最大射距離があって、そこから発射されるゾーンというものが決まる。謎のロケット(アインタルマにおける)にからむ問題は、データが存在しないため、確定的なことを言うのがより難しいということだ。飛跡を示すことができ、それらが交差するならば、共通の起点を示唆するかもしれない。M14はわずか10km未満の射距離しかないが、別の弾薬は解明するのがより難しく、多くの要因、とりわけ燃料タイプがある。未発射のものが発見されていない中で、燃料タイプを決めることは不可能である」

要するに、2つの弾薬のうち射距離を確認できるのは1つだけ、つまりモアダミヤのもので、これは射距離が3.8〜9.8キロと推定されるが、サリンの痕跡は発見されておらず、従って何らの化学兵器攻撃とされるものにも関与していない。

HRW作成の地図はシリア共和国防衛隊第104旅団の基地をもっともらしい起点と明示しており、モアダミヤから基地までの距離は9.5キロとなっている。しかし、今や、これは通常の戦闘で使用された弾薬であると思われ、化学兵器の交差起点を特定するためにHRWが正当性をもって利用することなどできない。弾薬は当該軍事基地から発射された可能性がある。だから何だというのか。

HRW地図はアインタルマの弾薬(サリンの痕跡が確認された)の飛跡に基づいてもう1つの線をこの共和国防衛隊基地(9.6 km)に引いているが、このロケットの射距離については何らの証拠がない。しかし、これはサイズが大きく、別の小型発射体の9.8 kmを「超える」と示唆され、当該基地を優に飛び越えて反政府勢力の支配地域に飛来した可能性がある。

HRWは、両弾薬の確認された飛跡に従って、非常に単純化した地図を作成し、化学兵器攻撃の責任をシリア政府に押し付けることになる便利な起点に、Xと記した。

この地図は、(訳者注記:化学兵器の)ロケットが2カ所以上の起点から発射された可能性を示す証拠をなんら検討しておらず、HRWはどちらのミサイルについても飛行距離さえ知らないという事実を無視している。ヒギンズが指摘する通り、「この謎の弾薬についてせいぜい言えるのは、直線を引いて、方向を知ることだけである」

ところが西側のメディアは証拠を検討することなく、HRWによる外挿に伴走する。HRW報告書は「国連調査団が入手できるデータは限られているため、これは確定したものではないが、示唆に富む」と述べている。そんなことはない。有責性を主張するなら、このHRW地図を皮相的に眺めて拙速に走ることなく、もっと厳格な証拠が必要になる。

化学兵器は使用されたが、首謀者と方法は?

グータの化学兵器攻撃に関するストーリーには矛盾が極めて多い。被害者数は少ない方で300人超から、劇的に多い方では西側政府が触れ込む1400人超と幅がある。国連調査団は被害者数を確認できず、生存者80人に面談し、うち36人について検査しただけである。調査団は墓地でも死体安置所でも一人も死人を確認していない。

メディアは見出しで化学兵器攻撃の仕業はシリア政府であると非難する傾向にあり、米国務長官のジョン・ケリーははっきりとそう述べている。8月21日にシリア軍がその軍事的成果を台無しにして、化学兵器による「レッドライン」越えに対する介入を外国から招き出すという動機は、ほとんど説明できない。

逆に、反政府勢力側を利するべく、地上での軍事力バランスを変えるために必要な西側支援の軍事行動を引き出すよう、偽旗作戦としての化学兵器攻撃を後退している反政府軍がねつ造しようとする動機は、より明らかだ。私たちすべてが知っているように、米国による爆撃は起こりかけたのである。

明らかに、グータにおけるこれらの相矛盾するパズルをすべて考慮に入れる調査がさらに必要だ。この目的で、偏りのない調査団が「無作為抽出」した証言者、患者、着弾地域、その周囲などに対する完全なアクセスを保証されなければならない。もっと重要なのは、徹底的な調査を実施するための「時間」を確保することである。

ここで指摘しなければならないのは、国連調査団が8月26日にモアダミヤを訪問した際に、反政府勢力支配地域から正体不明の狙撃者が国連調査団を狙撃したことで、同地域における調査時間をさらに制約したことだ。

正体不明の狙撃者:U.N. probes alleged gas attack; U.S. warns Damascus - CNN.com
http://edition.cnn.com/2013/08/26/world/meast/syria-civil-war/index.html

国連調査報告書は疑問に答えるよりも多くの疑問を提示している。調査団が面談した証言者、患者、医師の全体が反政府勢力寄りのバイアスを持っている。これらのほぼすべてが事前に反政府勢力によって選択され、国連調査団による「駆け足」の調査に付された。弾薬フォレンジックは、責任の所在を明らかにするために欠かせない起点について、ほとんど証拠を示していない。人体試料と環境試料は何が起こったのかを解明するに十分な情報を提供していないという点で要領を得ないものであり、改ざんや計画的仕掛けさえ示唆される。これが大規模な化学兵器攻撃だったなら、証拠をねつ造しなければならない理由は何か。

結局のところ、国連報告書は8月21日のグータで誰がどのように何をしでかしたのかについて語っていない。調査団はさらなる調査のためにハーン・アル・アサルへ向かう準備をしているが、調査団はこれらの欠陥調査から教訓を学ぶだろうこと、また戦争犯罪の責任の所在を明らかにするために必要な決定的知見を提供することが、期待される。これらの調査は単なる訓練ではない。国連自身はこの紛争のどちら側に責任があるのかを指摘する許可を与えられていないかもしれないが、隙のない法医学的証拠を提示して、国際社会が「証拠」に基づいて決定的な判断を下せるようにしなければならない。

国連職員からのこうしたリークやら何やらは、職務が適切に行われているとの内的自信があれば、すぐに鳴りを潜めるだろう。
posted by 風の人 at 02:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年09月24日

修道女アグネス・マリアム:シリアの化学攻撃の映像は欺き

みなさ まへ    (BCCにて)松元

ここに紹介するのは、シリアに20年暮らしているカトリック(カルメル 会)の修道女アグネス・マリアムさんの証言です。9月6日に配信したロシア・トゥディの電話 インタビューですから、まだ米国のシリア攻撃が危ぶまれていた時期で、彼女は不公正な世界のメディアに憤り戦争は「もうたくさんだ!」と 訴えています。拙訳ですが紹介させていただきます。

このインタビューは、インティファーダ・パレスタインが10日に掲載しており、さらに16日には、グローバル・リサーチ誌が彼 女も約束していた詳細な調査リポート(pdf、ビデオ・写真・解説で50ページ)を紹介しています。

そ こで彼女は次のように語っています。「誘拐された子どもたちの家族の一部が、ビデオの中に自分たちの子どもがいたと私たちに連絡してきた その瞬間から、私たちは徹底的にビデオを調べることに決めました…。」http://www.globalresearch.ca/the-chemical-attacks-in-east-ghouta-used-to-justify-a-military-intervention-in-syria/5349928



国連調査団報告書にかんして、米英仏の政府当局がただちに「ア サド政権側が使用したことが裏付けられている」とした声明を発表、しかしロシアは「反体制派が使用した証拠を厳正に調査せず政治的な報 告」と非難しています。いずれにしても、最初の出処である8月21日のビデオの厳格な再調査が必要のよ うです。

●global research が「錬金術(化学)の嘘とメディアのニセ情報」として80ものレビューを並べています。
http://www.globalresearch.ca/week-in-review-chemical-lies-and-media-disinformation/5350752

●わが国では太田光征さんが「平和への結集ブログ」にいくつかの 情報を集め ています。
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/374892474.html


Origenal Url:www.rt.com
Published time: September 06, 2013 12:29
http://rt.com/op-edge/mother-chemical-attack-footage-fraud-509/

Url of this article:Posted: 10 Sep 2013 03:59 AM PDT
http://feedproxy.google.com/~r/intifada-palestine/yTiY/~3/gj416REKC8M/?utm_source=feedburner&utm_medium=email


※【訂正】前回送信しました、「「反テロ世界戦争」はどうなったのか?」の私の書いた前文で、「しかし、パレスチナ問題は蓋をされたままで、イスラエルをめぐる周辺イスラム諸国に対する 分断・懐柔、絶えざる不安定化という米国・西側の基本戦略は生きており、」の「不」が脱字していました。「安定化」ではありません。お詫 びして訂正いたします。松元

Mother Agnes Mariam: “Footage of Chemical Attack in Syria is Fraud”

修道女アグネス・マリ アム:シリアの化学攻撃の映像は欺き

【アグネス・マリアムの写真Url】http://i0.wp.com/www.intifada-palestine.com/wp-content/uploads/2013/09/mother-agnes-chemical-attack-footageN.jpg

RT(ロ シア・トゥデイ):疑われて いるシリアの化学攻撃の映像は捏造された証拠があると、シリアのカーラ(Qara)聖ジェイムズ修道院のアグネス・マリ アム・エルサリブ(Mother Agnes Mariam el-Salib)修道院長が 電話インタビューで語った。彼女は、調べたことを国連に提出すると話している。

カトリック の尼僧、マザー・アグネスは、20年間シリアで生活しており、戦争で破 壊されている国に何が起きているか活発に報告してきた。彼女は、8月にシリアのグータ(Guta、Ghoutaに同じ)村で伝えられた化学兵器攻撃の犠牲者を登場 させているビデオを入念に調べたと語っており、これからその出処の信頼性について質問する。

RTとのイ ンタビューで、 マ ザー・アグネスは、ほんのわずかな 撮影時間しかないはずの映像の可能性に疑いを抱いている。また恐らく死んだ子どもたちの両親はどこにいるのだろうと問うて、彼女はその報 告書をかならず国連に届けると約束している。

反乱軍過激 主義者によって、実際は女性や子どもを含めて500人もの民間人が死んだまま放置された ラタキア(Latakia)の大虐殺を見て見ぬふりをしている世 界のメディアに、尼僧は怒っている。

ロシア外務 大臣は、修道女アグネス・マリアム・エルサリブによって暴露されたことに注意を払うよう国際社会に呼びかけた。



RT:アメ リカ合州国は、シリア政府に対して不利な証拠を集めるために東ゴータで想定された化学兵器攻撃のビデオ映像とインターネット画像を使 いました。あなたは、これらのファイルを見ることができましたか?それらにかんして、何か話すことがありますか?

マザー・アグネス:私はその映像を注意深く調べまし た。少し後で、それについて文書で分析したものを提示します。事件全体が陰謀であったと断言します。それは、シリア政府を犯人として陥れ る目的で、あらかじめ準備され実行されたのです。

鍵となる証 拠は、ロイターが朝の6時05分にこれら のファイルを公表したことです。化学攻撃は、ゴータ(Guta)で朝の3時と5時の間に浴びせられたと言われていま す。200人以上の子どもたち300人もの若い 人々をひとつの場所に集め、応急手当てをし、カメラでインタビューし、そしてすべて3時間以内で1ダースもの異なる映像作 品を集めることはどうして可能なのでしょうか?いったいそんなことが現実的ですか?ニュースの業界で働いている人なら、すべてがどのくら いかかるか分かるでしょう。

私たちが映 像の中で見る子どもたちと10代の若者たちの体は、誰ですか?彼ら に何が起こったのですか?彼らは本当に殺されたのですか?どうして毒ガス攻撃の前に起こり得ますか?あるいは、もし彼らが殺されていな かったとしたら、彼らはどこから来たのでしょう?彼らの両親はどこにいますか?おそらく死んでいる子どもたちすべてのなかに女性の体が見 られないのはどうしてでしょう?

私は、この 地域で化学物質が使われなかったと言っているのではありません。それは確かにありました。でも、現在、証拠としてうわさが広められている 映像は、あらかじめ捏造されたものだと強調します。私はそれを非常に注意深く調べてみました。そして、ジュネーブにある国連人権委員会に 私のリポートを提出し委ねます。

RT: あなた は最近、ラタキア(Latakia)とその 隣接地域を訪れ、アル・ヌスラがラタキアで実行した民間人の虐殺の目撃者と話をしました。それについて、何か話していただけますか?

MA:まず 最初に私が聞きたいことは、8月5日早朝、ア ル・キァドルの夜(ラマダーン27日目の夜で祝日)にラタキアで、子ど もたち、女性、お年寄りを含む500人以上が襲撃された攻撃ですが、この 残忍な殺戮のカーニバルをどうして国際社会が無視できるのかということです。彼らすべてが、大量殺戮されました。どんなケースにもまさる 残虐行為が犯されました。でも、国際マスメディアでこのことに触れようとしたものはまったくありません。わずか「インデペンデント紙」の 小さなひとつの記事だけだったと思います。

私たちはこ れらの村々に代表を送り、仲間が現地で状況を見て地元の人々とも話しました。もっとも重要なことは、虐殺の生存者の話しを聞いたことで す。

どうして西 側メディアが、このケースにダブルスタンダードを適用するのか、私には理解できません。彼らは、ひっきりなしに化学兵器の使用に帰着する 大量殺害にかんしておしゃべりしますが、ラタキアの大虐殺にかんしては口をつぐみます。

RT:あな たは、ラタキアで捕えられた人質のその後について何か知っていますか?

【写真キャプション】2013年8月20日、シリア・アラブ・ニュース通信社(SANA)が発表した資料映像は、伝えられるところでは、地中海 沿岸地域のラタキア北部で多数の墓地で発見され腐敗した死体をくるんでいる政権軍に忠実な兵士を見せている。(AFP Photo)

写真Url:http://i2.wp.com/www.intifada-palestine.com/wp-content/uploads/2013/09/3.jpg

MA:エストレバ(Estreba)村 で は、住民すべてを虐殺し、それらの 家を全焼させました。アルクラッタ(al-Khratta) 村では、地元の人々37人 ほぼ全員が殺害されました。わずか10人 が逃れることが出来ました。

全 部で12のアラ ウィ派の村々が、この恐ろしい 攻撃にさらされました。それは本当に屠殺場のようでした。人々は、手足を切断され首を切られていました。ひとりの少女が生きたまま手足を 切断されているビデオさえあります。―生きたままですよ!―電動鋸で―。最終的に死んだ犠牲者は、人質として捕えられた150人から200人を含め て400人を超え ていました。その後、人質の 一部が殺害され、彼らの死んだ場面が撮影されました。

現在、私た ちは他の人質を探していて、過激派戦闘員との解放交渉をしていますが、今のところ、そこに達するまでにはうまくいっていません。

RT:私た ちは、過激派によって迫害されているキリスト教徒の報告をしばしば聞きます。ちょうど一昨日、住民の大部分がキリスト教徒であるマー ルーラ(Maaloula)村で攻 撃がありました。シリアのキリスト教徒は、重大な危険に直面していますか?

MA:シリアでは、誰もが重大な危険に直 面しています。誘拐され首を切られたイスラム教徒の宗教指導者のケースがありました。彼らは屈辱を加えられ拷問されました。イスマイール 派、ドゥルーズ、キリスト教徒、すべてシリア社会の一部を成す人々が大量に殺害されているのです。もしこれらの残忍な殺し屋に国際的な支 援がなかったなら、大胆にもこうした限界を超えるようなことはしなかっただろうと、私は言いたい。しかし今日、あいにくにも、シリアでの 人権侵害とジェノサイド(組織的大量殺害)が、国際的なレベルでかばわれているのです。国際社会が大きな権限を持つ信頼できるグループの 関与によって、一致してシリアの状況を評価してストップすることを、私は要求します。シリアの人々は日々殺されています。できるだけ多く の人々を殺すためにシリアに送られ兵器と一緒に補給されている請負人たちのために、シリアの人々は犠牲者に陥っているのです。真実は、シ リアの人々はどこででも、誘拐され、拷問され、強姦され、強盗されているのです。これらの犯罪は、処罰されないままです。なぜなら、鍵と!
なる
大国が、主権国家を破壊する方法として国際テロリズムを選んだからです。彼らは、別の国々でもそれをやっています。そして彼らは、ま さしくそれをやり続けるでしょう、国際社会が「もうたくさんだ!」と言わない限り。

RT:あな たはいくつかの機密情報を手に入れたようです。これは、過激派を危うくする可能性のある文書を持つ者としてあなたの命が脅かされるよ うなことはありませんか?誰かがあなたを脅すとか?

MA:そのとおりです。私は脅迫を受けて います。彼らは、私の評判を傷つけようとしています。人々を殺した犯罪者として私にレッテルを貼る本が、まもなくフランスで出版されるこ とを私は知っています。でも、どんな信者でも、まず真っ先に、彼らの神への信仰、彼らの良心を信頼する必要があります。それは、彼らが罪 のない命を救うことに役立つでしょう。私自身の命のことは心配いりません。私の命は、悪事を正当化する証拠として利用される体を持ってい るどんなシリアの子どもたちよりもまったく大切ではありません。これは、歴史上かつて犯された最大の犯罪です。

RT:シリ ア人は彼らが被っている悲劇を止めるために何をすべきですか?


AFP Photo :http://i1.wp.com/www.intifada-palestine.com/wp-content/uploads/2013/09/5.jpg

MA:シリア人自身はこれを止めるために 何もできません。彼らはただ、ロシア、中国、インドのような世界の大国、友好的な国々、そして国際社会に頼ることができるだけです。シリ アに対して起りうる戦争に英国議会が国として参加することに反対した評決のニュースを私たちは熱狂して歓迎したものです。たったいまシリ アに対して起こっているのは、テロリストの戦争です。国際社会とシリアの友人たちは、力を合わせて言うべきです:もうたくさんだと!さら にそうするために、あらゆる機会を利用する必要があります。そうでなければ、いまシリアが直面しているこの脅威は、万人の平和にたいする 脅威に変わるでしょう。

RT:バチ カンとキリスト教の他の拠点は、この悲劇に終止符を打つために何をすべきでしょう?

ローマ法王 は、飛行機もない、爆弾もない、軍隊もない、と言っています。その代り彼は、真実の力、語られた真実をもっています。シリアの軍事介入に 反対する強い勧めのメッセージが、世界中のどこにでも現れています。それらを聞く人々は、それを意思するでしょう。法王、族長、女性たち を含むノーベル賞受賞者、一斉に同じことを言い続けるのです:戦いはやめましょう!軍事的手段では紛争を解決することなど出来ません。炎 を掻き立てるのは止めましょう!

世界中のあ らゆる著名人が、戦争反対を表すために立ち上がりました。誰もがその心を表しましたが、米国は耳を貸そうとしません。世界の世論は米国に 反対しています。アメリカたった独りというのは、歴史上初めてのことです。彼らは10ヵ国に支持されたというでしょう。で もそうではないと私は強く言いたい。なぜなら、これらの国々の人々は政府に対して異議を唱えています。アメリカ国民でさえも政府に反対し ているではありませんか。

RT:シリ アが、民族的、宗教的なアイデンティティの違いにもかかわらず、この悲劇が終了してシリア人すべての母国として残るとあなたは思いま すか?

MA:私自身はシリア人ではありません が、20年間シリア で暮らしてきました。ダマスカスが世界最古の都市であることを、みなさんに思い出してほしいと思います。シリアが文明発祥の地であること を、みなさんに思い出してほしいと思います。ここが主要な世界宗教生誕の聖地であることを、みなさんに思い出してほしいと思います。シリ アで起こっていることは、みなさんの教訓に役立つでしょう。私は、政治的な意味ではなくむしろ実存的な意味で言っています。私は、神の助 けと共に、シリアの人々が外国人傭兵とテロリストたちのすべてを追い払い、互いに和解し、傷が癒され、力強く生き続けると確信していま す。シリアが平和になることを信じています。しかしそのためには、国際社会の助けが必要です。

(以上、翻 訳終り)

The article was originally published at www.rt.com

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以上、転載

太田光征
posted by 風の人 at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年09月15日

シリア化学兵器――イスラエル軍によるシリア軍の通信傍受では、シリア部隊がミサイルの発射を否定

9月29日付デイリーコーラー「戦争の犬たちを解き放つ前に化学兵器の使用を証明せよ」の抜粋訳・解説

Verify chemical weapons use before unleashing the dogs of war | The Daily Caller
http://dailycaller.com/2013/08/29/verify-chemical-weapons-use-before-unleashing-the-dogs-of-war/

筆者はイラン民主主義財団のケネス・ティンマーマン会長。

米国、英国、フランス、イスラエル、ヨルダンで軍のトップを務めた前当局者らによれば、イスラエルのユニット8200電子諜報隊によって傍受されたシリア軍の通信は、オリジナルの報告とは真逆の結論に誘導するよう、改ざんされている。

改ざんされた報告書によれば、アサドの弟であるマヘル・アサドが率いるシリア陸軍第4装甲師団第155旅団が化学兵器攻撃を実行したとされる。

ユニット8200は、第4装甲師団第155旅団に所属するロケット部隊を率いる少佐と参謀の間の通信を傍受した。参謀将校は少佐に化学兵器攻撃を実行したのかと質問。会話の調子から、「シリア軍参謀が自分らの指示に公然と抗って155旅団が承認されていない攻撃を行ったとパニックになり、正気を失っていた」ことが明らかである、と同前当局者が語っている。

ユニット8200のオリジナルレポートによれば、少佐は「熱くなってミサイルを1基も発射していないと否定」し、参謀が来て、兵器がすべて現存することを点検してほしいと要請した。

同レポートの末尾には、この少佐がシリア諜報当局から3日間にわたって尋問を受け、その後で部隊の指揮の任に戻されたことが記されている。レポートは「少佐の武器すべての所在が確認された」と述べている。

エジプト諜報当局の報告書は、トルコ、カタールの軍諜報当局者とシリア反政府勢力の間の会合がトルコで開催されたと書いている。参加者の1人は、「8月21日に状況を一変させる出来事があり、それによって米国が(シリア政府に対して)爆撃攻撃に踏み切るだろう」と語った。

反政府勢力が支配しているMoudhamiyaで化学兵器攻撃が起こったのは、8月21日であった。この報告書に通じた情報筋は、「エジプトの軍諜報当局は、これはトルコ、カタール、反政府勢力が組んだ偽旗作戦であったと主張している」と語っている。 

ホワイトハウスは事実の独立調査を止めさせるために労を惜しまなかった。

国連調査団が8月21日にダマスカスにいた時にMoudhamiyaの攻撃が起こり、そこで調査団は先に起こっていたとされる化学兵器攻撃の現場に行く許可をシリア政府から待っているところだった。

Moudhamiya攻撃の話が広まると、調査団は先の攻撃ではなく、新たに起こった攻撃の調査に切り替える計画だと発表したが、ホワイトハウスは事実の収集から手を引くよう、国連に要求した。

8月28日付ウォール・ストリート・ジャーナル(http://goo.gl/lsIgQc)によれば、政府高官は国連の潘基文事務総長に、「調査団の任務は要領を得ておらず、もはや安全ではない」と話した(注:事務総長は任務の継続を命じた)。

調査団は8月26日にMouadhamiyaへ行き、被害者の調査を試みたが、ダマスカス郊外の政府軍地域と反政府軍地域の間にある緩衝地帯で狙撃を受け、引き返した。銃弾を受けた装甲車を取り換えてMouadhamiyaに乗り込み、反政府軍が用意した被害者を急いで調査した。

記事ではほかに、ラクダール・ブラヒミ国連シリア特使の発言(http://goo.gl/VrKQXu)や、カルラ・デル・ポンテ国連シリア化学兵器調査官の次のような発言を紹介している。

国連シリア化学兵器調査団のカルラ・デル・ポンテ調査官の証言「(3月のアレッポでの攻撃について)私は最初の証拠に少し茫然としました。それらは神経ガスが反政府勢力によって使用されたことに関するものだったのです。」 5月6日付BBC http://goo.gl/mpcI3

太田光征
posted by 風の人 at 19:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

シリアによる化学兵器攻撃に関する米国の証拠はねつ造と元CIA分析官

9月11日付 PressTV「シリア(による化学兵器攻撃)に関する米国の証拠はねつ造と元CIA分析官」の要旨

PressTV - US’s evidence on Syria, fabricated: Retired CIA analyst
http://www.presstv.ir/detail/2013/09/11/323221/us-syria-evidence-fake-excia-analyst/

PressTVがロシア・トゥデイと元CIA分析官レイ・マクガバン氏のインタビューを紹介している。「」内はマクガバン氏の発言。

「メディアは先のイラクのように(シリアに対する)戦争を煽っている。メディアの連中は証拠が極めて薄弱であることに耳を貸したがらない。CIA内部の人間、こうした情報をよく掴んでいるシニアスタッフの声を聞こうとしない。これらのスタッフは我々退職者に対して、アサドが8月21日の化学兵器攻撃を命令したことを示す確定的な証拠がないと断言している。」

CIAのジョン・ブレナン長官は「議員、メディア、公衆に対してイラク戦争前の類の詐欺を働いている。」

イスラエルだけがシリア危機からメリットを得ることができる。騒乱が続けばテルアビブ政権は「スンニ派とシーア派は武器をイスラエルに向けようとしないと考えるからだ。単純なことだ。」

「オバマはでっちあげの情報を与えられている。」

太田光征
posted by 風の人 at 15:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

米諜報当局の機密文書がシリア反政府軍によるサリン保有を確認

9月12日付WND「米軍がシリア反政府軍によるサリン保有を確認――機密文書は拘束イスラム主義者の居宅で武器が発見されたことを示す」の要旨

U.S. military confirms rebels had sarin
Classified document shows deadly weapon found in home of arrested Islamists
http://www.wnd.com/2013/09/u-s-military-confirms-rebels-had-sarin/

国防長官室で安全保障政策シニアアナリストを務めていたマイケル・マルーフが、米国地上軍諜報センター(NGIC)から機密文書を入手した。

この機密文書では、ジャブハト・アル・ヌスラから2キログラムのサリンを押収したこと、イラクでアルカイダが製造したサリンがトルコへ運ばれたこと、その一部が3月にシリアのアレッポで市民とシリア軍兵士に対する攻撃で使用された可能性のあること、などが記されされている。

アルカイダがイラクで製造したサリンは「ベンチスケール」(実験室規模)であった。

「これ(文書)は、主に研究・調達活動に関して、そのピーク時の状況を評価するためのもので、それは2013年5月にイラクとトルコで重要人物が何人か逮捕された時点で、中断させられた」と文書は記述している。

この2013年5月の拘束というのは、トルコの保安部隊がアルカイダつながりのジャブハト・アル・ヌスラに所属するシリア反政府軍兵士の居宅を捜索した際に、サリンガスの入った2キログラムのシリンダーを発見した時のことであった。

[参照]
Turkey finds sarin gas in homes of suspected Syrian Islamists – reports − RT News
http://rt.com/news/sarin-gas-turkey-al-nusra-021/
シリア化学兵器――トルコでアル・ヌスラから押収?/それはヘロイン(anti-freeze)だった?
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/374454875.html

場所はトルコ南部のアダナ(Adana)、メルシア(メルシア)両県で、アル・ヌスラ戦線の容疑者12人が逮捕された。逮捕時にロシアは徹底的な調査を要求した。

この拘束はシリア・アレッポのカーン・アル・アサル地区で起きた化学兵器攻撃の後で起こった。この攻撃はサリンガスを用い、ロケットが使われたことが判明している。

シリア政府は国連による調査を要求し、アルカイダが攻撃の首謀者であり、トルコが関与していると主張した。

ダマスカスは声明で、「ロケットはテロリスト支配地域から発射され、この地域はトルコ領土に近い。使用兵器がトルコから来たと考えられる」と述べている。

このNGIC文書はアレッポで起きた攻撃がシリア反政府軍によるものであるとの証拠を提示した国連調査の中間結果を支持するものである。

注:国連シリア調査団のカルラ・デル・ポンテ調査官「(シリア反政府軍が化学兵器を使用したことについて)具体的に強く疑われる証拠があるが、まだ疑問の余地がないということではない」(2013年5月)。調査団はまだ結論に達していないと声明。http://goo.gl/mpcI3

また、ロシアが国連に提出した100ページの調査報告書で主張されている内容を補強するものでもある。この報告書は、アレッポで3月に起こったサリン攻撃が、シリア政府ではなく、反政府軍によるものであると結論付けている。

[参照]
ロシアは既に7月、化学兵器攻撃(シリアのアレッポ、3月19日)の証拠を国連に提出している。7月10付RT http://goo.gl/tiItH
ロシアは7月、シリアのアレッポで3月起こった化学兵器攻撃に反政府軍が関与していたとする証拠を100ページにまとめ、国連に提出している。国連のFarhan Haq報道官はそれを認めた。9月5日付McClatchy http://goo.gl/LxyIgG
イランも10日、シリア反政府軍が化学兵器攻撃を行ったとする「決定的証拠」を国連に提出したと発表。9月12日付PressTV http://goo.gl/4t8xoM

この報告書の内容はまだ公表されていないが、情報筋がWNDに伝えたところでは、スンニ派が支配するイラクの地域でサリンが製造され、シリア反政府軍に使用させるためにトルコへ輸送された。そのシリア反政府軍はアルカイダと関連グループのメンバーで膨れ上がっている。

ロシアが国連に提出した文書では、非合法化されたイラクのバース党のリーダーであるイッザト・イブラヒム・アッドゥリ(Izzat Ibrahim al-Douri)の下で働いているサダム時代の将官から、スンニ派の外国兵士らにサリンが供給されたことが記されている。

情報筋によれば、アレッポ攻撃で使用されたサリンは、アドナン・アル・ドレイミ(Adnan al-Dulaimi)イラク軍事産業省前准将が用意し、トルコのハタイ県アンタキヤを通じて、トルコの協力の下、バース党つながりのスンニ派外国兵士らと、サウジアラビアが支援するアレッポのアル・ヌスラ戦線に供給された。

アル・ドレイミはサダムの化学兵器製造プロジェクトで重要な役割を果たした、と以前の支持者が語った。さらに、アル・ドレイミは非合法化されたバース党が現在拠点とし、サリンを製造しているイラク北西部のスンニ派支配地域で活動してきた。

サリンの種類が「ベンチスケール」であるというNGICの記述は、テロリズム専門家のヨセフ・ボダンスキーの分析を支持するもので、ボダンスキーは最近の知見から、シリアのダマスカスの郊外で8月21日に起こった化学兵器攻撃が、米国によるシリアへの軍事介入を誘うため、シリア反政府軍が「まさに身内に対して起こした攻撃」であったと述べている。

ボダンスキーはテロリズムと不正規戦に関する米国議会タスクフォースの前ディレクターであるが、サリンの中間分析によれば、「キッチン」グレードであり、軍用グレードではないことが示されていると語っている。

ボダンスキーは、化学攻撃被害者を救助するために最初に駆けつけた人々の間で被害が報告されていないことから、問題の化学物質が「キッチン」グレードの遅効性のサリンであるとしている。

注:そのような報告がないことはない。シリア自由軍は8月22日に処置に当たった医師が少なくとも6人死亡していると主張していた。
Pentagon moves naval forces closer to Syria
http://www.usatoday.com/story/news/world/2013/08/23/syria-chemical-attack/2690757/

また、ボダンスキーによれば、反政府勢力によって示された発射体は、国連の調査官によってテストされたが、シリア軍の標準兵器ではなかった。

元CIA分析官のレイ・マクガバンも同様に8月21日の毒ガス攻撃はシリア反政府軍によるものとの見方を支持しており、ダマスカスが攻撃を行ったのではないとする手紙を最近、オバマに送っている。そのような手紙をオバマに送ったベテラン諜報専門家は数多くいる。

WNDが最近報告したように、米国の元諜報分析官らの主張では、現在の諜報分析官らから聞かされた話として、アサドは8月21日の毒ガス攻撃の首謀者ではなく、攻撃はシリア反政府軍が事前に計画した挑発であることを明らかにする「証拠が積み上がっている」と述べている。

これらの分析官は、オバマへの公開書簡にて、8月21日の攻撃の前に行われた会議について言及している。この会議では反政府軍の司令官らが、米国主導のシリアへの爆撃が後に続くことになる「戦況を変化させる進展」による「切迫した激化」に備えるよう、命令した。分析官らは、増え続ける証拠のほとんどはシリア反政府勢力とその支持者につながる筋から得ていると語った。

分析官らによれば、それらの報告書が明らかにしていることとして、化学物質を含んだシリンダーがダマスカスの郊外に運ばれ、そこで開封された。

分析官らは、「反政府軍の上官らとカタール、トルコ、米国の諜報当局者らによる初期の会合は、ハタイ県のアンタキヤにある改修済み軍駐屯地で行われた。この駐屯地は現在、司令部と、自由シリア軍およびその外国スポンサーの本部として使用されている」と述べている。

記事では、化学兵器の所有を反政府軍兵士が認めたビデオの件や、反政府軍に誘拐されていたジャーナリストらの証言にも触れている。

[参照]
フォックス・ニュース、化学兵器の所有を反政府軍兵士が認めたビデオを紹介
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/374272795.html
シリア反政府軍が化学兵器攻撃を行ったとする会話を耳にした――誘拐されていたジャーナリストらが解放され、証言
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/374481461.html

太田光征
posted by 風の人 at 15:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年09月12日

シリア危機の構図 黒木英充さん、遠藤乾さん

まっとうな見方だと思います。

朝日新聞デジタル:(耕論)シリア危機の構図 黒木英充さん、遠藤乾さん
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309090560.html

太田光征
posted by 風の人 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年09月11日

シリア反政府軍が化学兵器攻撃を行ったとする会話を耳にした――誘拐されていたジャーナリストらが解放され、証言



9月9日付 FRANCE 24「解放されたベルギー人とイタリア人がシリアでの誘拐を語る」の翻訳です。

シリア反政府軍に拘束されている間、反政府軍がシリアで化学兵器攻撃を行ったとする会話を耳にしたという証言、シリアでなおもジャーナリスト13人が行方不明であることが注目されます。

Freed Belgian, Italian recount Syria kidnap ordeal - FRANCE 24
http://www.france24.com/en/20130909-freed-belgian-italian-recount-syria-kidnap-ordeal

AFP - 解放されたイタリア人ジャーナリストのDomenico Quiricoとベルギー人教師のPierre Piccininは月曜、シリアで5カ月間にわたって拘束されるという難儀の「極めて過酷」な状況を語り、暴力と辱め、模擬処刑に遭ったと話した。

男性2人は日曜に解放され、拘束していた者らがダマスカス近郊での毒ガス攻撃に反政府軍が関与していた可能性について話しているのを耳にした、と語った。だがQuiricoはこの情報を確認する術がないと言う。

彼らの難義の状況については詳細が明らかになっていないが、Quiricoが所属する新聞はイタリアのシークレットサービスが米国による軍事攻撃の前に、彼らの自由を確保するために乗り出したと述べた。

Piccininはベルギーのラジオ局Bel RTLに「私たちは虐待を受けたが大丈夫だ」と語った。

「実際に暴力を振るわれることがありました。辱め、虐待、模擬処刑ですが、Domenicoはリボルバーで2回の模擬処刑を受けました。」

やせ衰えて疲れ果てたQuiricoとひげが濃くなったPiccininは日曜遅く、イタリア政府機でローマに降り立った。

「月に住んでいたような5カ月間でした。虐待を受け、おびえていました」とQuiricoはレポーターに語った。

Quiricoは月曜、エンリコ・レッタ首相、エンマ・ボニーノ外相、事件を捜査しているローマの検察官らと面会した。その後同日中に、勤務するLa Stampaの本社があるイタリア北部のトリノに移動することになっていた。

イタリアの通信社ANSAによれば、Quiricoは自分とPiccininがピックアップトラックに乗った武装集団に足止めされたと検察官らに語った。

ANSAはこのベテラン戦争ジャーナリストの言葉を次のように引用している。

「初日は目隠しをされました。私たちを扱ったのはおそらく3グループでしょう。」

「私たちが拘束された状況は最初から非常に過酷なものでした。与えられた食事はせいぜい一日に一食です。」

QuiricoはLa Stampaのオンライン版に掲載された記事で、2人が耳にした会話について、反政府軍が化学兵器の使用に関与していたらしいとするPiccininの主張に、疑問を投げかけている。

「ある日、私たちが拘束されていた部屋から、半開きのドアを通じて、スカイプで身元不明の3人が英語を使って会話しているのを耳に挟みました。」

「連中はその会話で、西側に軍事介入させる呼び水として、ダマスカスの郊外2カ所でガス攻撃を反政府軍が実行した、と話していたのです。」

「この会話が本当の事実に基づくのか、伝聞に基づくのか、言い当てることはまったくできません。」

ベルギー南部の町で歴史の教師をしているPiccininは、この会話はシリア政府軍が化学兵器攻撃に関与したのでないことを証明したと主張している。

ベルギー政府に近い筋は、Piccininのコメントが「彼個人だけに関わる私的なもの」とAFPに伝えた。

Piccininによれば、当初はQuiricoと共に、西側が支援する自由シリア軍によって4月に拘束されたが、その後で「イスラム主義者というより無法者」の反政府グループであるAbu Ammar旅団に引き渡された。

2人の拘束は「シリアにおける恐ろしい長旅」を証明したと、PiccininはBel RTLに語った。

「私たちはかなり引きずり回されました。拘束していたのは常に同じグループというわけではなく、非常に暴力的なグループがいて、極めて反西洋的、かなり反キリスト教的でした。」

Piccininによると、拘束した兵士らが祈りをしていた時に2人は2回の脱出を試みたが、2日後に見つけ出され、「ひどい懲罰」を受けた。

アラビア語を話すPiccininは、2011年に紛争が勃発して以来、7回にわたってシリアに行った。反政府勢力の大義は変化し、強盗に落ちぶれたと語る。

イタリア当局にとっての懸念は、米国主導によるシリア空爆の可能性が高まる中で、「前線の事態が急展開し、誘拐犯との連絡が途絶える可能性がある」ことだと言われていた。

記者の人権監視団体である国境なき記者団は、13人のジャーナリストがなおもシリアで行方不明であると発表している。

誘拐されているのは、フランス人ジャーナリストのDidier FrancoisとEdouard Elias、米国人ジャーナリストのJames Foleyなどで、グローバル・ポストやフランス通信社、その他の国際メディアで活躍していたジャーナリストである。

イタリアも依然として、7月からシリアで消息を絶っている国民の1人、Paolo Dall'Oglio神父の解放に向け努力している。同神父は長年にわたってシリアに住み、宗教間対話を推進してきた人物だ。

太田光征
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2013年09月10日

シリア化学兵器――トルコでアル・ヌスラから押収?/それはヘロイン(anti-freeze)だった?

9月5日付PressTVによれば、トルコ・ハタイ県の前市議会議員Mohamad Gunes氏が、「4カ月前、トルコ保安部隊がアルカイダとアル・ヌスラに所属するシリア武装勢力の居宅を捜索し、2キロのサリン入りシリンダーを発見した。やつらはトルコの国境を使ってシリアにサリンガスを運んでいる」と証言した。 

PressTV - Chemical weapons sent from Turkey to Syria: Former Turkish provincial official
http://www.presstv.ir/detail/2013/09/05/322140/chemical-arms-sent-from-turkey-to-syria/

2013年6月24日付アル・アラム(イラン国営放送)もこの線に沿った報告をしている。

カタールがシリア化学兵器攻撃に関与(2013年6月24日付アル・アラム)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/374258088.html

シリアにおける化学兵器攻撃を調査しているBrown Moses氏は、兵器の破片などに関する証拠を収集できる立場にあり、8月21日の攻撃をシリア軍によるものとの判断に傾いている。まだ断定していないが。

Brown Moses Blog: Chemical Weapons Specialists On Claims Linking Rebels To Chemical Attacks in Damascus
http://brown-moses.blogspot.jp/2013/09/chemical-weapons-specialists-on-claims.html

Moses氏は、英国CBRN(化学・生物・放射性物質・核兵器)部隊のHamish de Bretton-Gordon前司令官ほかにインタビューした。Gordon前司令官の話では、「アル・ヌスラはトルコで4月13日(と思う)にサリンを持っていたとされるが、それはヘロイン(anti-freeze)であることが分かった」そうだ。

しかし、その根拠が分らない。

太田光征
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2013年09月09日

シリアで「テロリスト」が化学兵器の使用を認めたとする通話の録音(LiveLeak)

シリアで「テロリスト」が化学兵器の使用を認めたとする通話の録音がLiveLeakに公開されている。英語解説文の翻訳を掲載する。

LiveLeak.com - Two phone calls affirm the use of chemical weapons in Homs by terrorists(2本の通話からテロリストがホムスで化学兵器を使用した事実を確認)
http://www.liveleak.com/view?i=94a_1377271950



2013年8月23日-ダマスカス(SANA)-ホムスのShuhada al-Bayada大隊に属するテロリストとそのサウジアラビア出身のAdulbasitと呼ばれる上司の間で交わされた電話から、ホムス郊外のDeir Ballba地区で化学兵器をテロリストが使用したことが判明した。

シリアのテレビチャンネルで放送された通話において、テロリストは所属グループが200人から成り、al-Bayadahからal-Daar al-Kaberaへとトンネルをくぐって脱出した、ホムス市を攻撃するために兵器を購入する必要があった、と語った。

サウジの資金提供者はカイロ在住で、シリアのテロリストに所属グループの詳細と、資金を受け取る方法を尋ね、Daraaおよびダマスカス郊外のテロリストを支援していると認め、シリアのテロリストの方は資金提供者に自分の大隊の手柄の1つがDeir Ballbaにおける化学兵器の使用であったと話した。

同じ文脈で、別の通話から、ダマスカス郊外のBarzehからサリンガスのボトル2本を持ち込む2つのテロリストグループの間の協力が明らかになった。

太田光征
posted by 風の人 at 01:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

シリア化学兵器――関連ビデオ

「サリン」と口走っている音声を記録したビデオ

FSA terrorists using Sarin Gas in Syria - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=sZINtnvUD-Y


化学兵器らしきものの発射シーン(1)



化学兵器らしきものの発射シーン(2)

Video- The video that terrorists in Syria used chemical weapon beforehand
http://www.islamicinvitationturkey.com/2013/08/24/video-the-video-that-terrorists-in-syria-used-chemical-weapon-beforehand/

シリア反政府勢力のサイトに投稿されたとされるビデオ(中東報道研究機関も収載)

MEMRI: Footage Claimed by Pro-Opposition Internet Sources to Be of Recent Chemical Attack in Syria
http://www.memritv.org/clip/en/3963.htm
Footage Claimed by Pro-Opposition Internet Sources to Be of Recent Chemical Attack in Syria
The following video contains footage of a missile launch. Syrian opposition sources on the Internet claim that the footage depicts the launch of the recent chemical attack on Eastern Ghouta. The footage is said to have been taken in the Al-Mazzeh military airport, and was posted on the Internet on August 28, 2013.
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=y6CZtF6pGvQ

ビデオに寄せられたコメント例:
AR130680 3 日前
1 . Assad has normal rockets and mobile rocket installations, instead of these self-made
2 . Performance beautiful, but is deprived of reason. To launch the self-made rocket from airfield? ? ? Assad would apply aircraft if wanted to use the chemical weapon.

シリア軍に押さえられた反政府軍兵器庫(1)

Syrian Rebels claim Damascus chemical gas attack - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=v3-ppbzEGg8


シリア軍に押さえられた反政府軍兵器庫(2)

Toxic Catch Syria rebels' chemical lab uncovered near Damascus - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=xAzs2lhej0A


シリア軍に押さえられた反政府軍兵器庫(3)

Video- Saudi Chemicals captured by Syrian Army
http://www.islamicinvitationturkey.com/2013/08/26/video-saudi-chemicals-captured-by-syrian-army/

その他

FSA [Free Syrian Army] Terrorists in Syria Used WMDs [Weapons of mass distruction]. - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=uamOLdKpJRg

Video- Foreign-backed terrorists in Syria got chemical weapons
http://www.islamicinvitationturkey.com/2013/02/03/video-foreign-backed-terrorists-in-syria-got-chemical-weapons/

太田光征
posted by 風の人 at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年09月08日

フォックス・ニュース、化学兵器の所有を反政府軍兵士が認めたビデオを紹介

9月6日付フォックス・ニュース「衝撃的ビデオがシリア反政府軍の素性を明るみに出す中、攻撃賛成の議員は口をつむぐ」の要旨

フォックス・ニュースは9月6日、化学兵器の使用を話し合うシリア反政府軍のビデオを前日に紹介したのに続き、化学兵器の所有を反政府軍兵士が認めた別のビデオを紹介した。

Pro-strike lawmakers mum as startling videos surface of Syrian rebels | Fox News
http://www.foxnews.com/politics/2013/09/06/lawmakers-go-quiet-after-more-evidence-syrian-rebels-behaving-badly-surface/

9月5日の紹介ビデオ:フォックス・ニュース、化学兵器使用で威嚇するシリア反政府軍のビデオを紹介
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/374264508.html

9月6日の紹介ビデオ:Video: Syrian Rebel Admits Using Chemical Weapons
http://www.infowars.com/video-syrian-rebel-admits-using-chemical-weapons/

SYRIA Jihadist Admits To Having & Using Toxic Gas, Justifies Killing Women & Children - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=V5kda1KhqlU&feature=player_embedded#t=143


9月5日のビデオは、化学兵器使用で威嚇するシリア反政府軍の会議の様子を写したものだが、その会議に副官が参加していたシリア自由軍大将のサリム・イドリスは、9月6日にスカイプを通じて、問題のビデオは1年前のもので、反乱軍の大多数を反映したものではなかったと、フォックス・ニュースに話している。

以下は、フォックス・ニュースが取り上げている“Video: Syrian Rebel Admits Using Chemical Weapons”(ビデオ:シリア反政府兵士が化学兵器の使用を認める)の要旨(ここで紹介されているビデオは、太田も3日か4日に既に、心臓や肝臓をえり抜いて食らう反政府軍兵士のビデオを探すため、キーワード「rebel syria liver」によるYouTube検索を行った際にヒットして、観た記憶がある。化学兵器を所有していて、これから使うと語っているだけで、「シリア反政府兵士が化学兵器の使用<実績>を認める」とまでは言いきれないことに注意)。

ビデオでは、シリアのラタキアで活動するRiyadh Al AbdeenのメンバーNadeem Balooshが登場し、「自分は致死性のガスを発生させる化学物質を持っている。我々はやつらの女と子どもを通じてやつらに危害を加えると決めた」などと語っている。

さらに「我々はシェイク・オサマ・ビン・ラディンが言ったように、『我々の女と子どもの殺害を止めるまで』、やつらの女と子どもを殺す」とも。

Balooshはシリア軍が自分の反政府グループの居場所に近づいていることに言及し、「従って我々はこの兵器がやつらを撃退する上で非常に強力で効果的だと考え、1メートルでも近づけば、あらゆることが許されると発表した」と語った。

(以下、ビデオに関係のない内容を含むので、省略。別記事で紹介します。)

太田光征
posted by 風の人 at 19:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

フォックス・ニュース、化学兵器使用で威嚇するシリア反政府軍のビデオを紹介

9月5日付フォックス・ニュース「シリア反政府軍が所有化学兵器の使用で威嚇しているとみられるビデオ」の要旨

Video appears to show Syrian rebel forces threatening to pursue own chemical weapons | Fox News
http://www.foxnews.com/politics/2013/09/05/video-appears-to-show-syrian-rebel-forces-threatening-to-pursue-own-chemical/

Fox News - Syrian Rebel Admits Using Chemical Weapons - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=a6qF9-qo5wc


8月21日のダマスカスでの攻撃の2日後に、自由シリア軍を率いるサリム・イドリス大将の副官と特定された人物を含む反政府軍司令官らの会議のビデオが、親シリア政府系のサイトにアップされた。

フォックス・ニュース中東専門家のワリド・ファレス氏は、「語り口はジハード主義的で、彼らが話しているレッドラインとは以前に使用したことのない兵器の使用についてのもので、頭に浮かぶのは化学兵器ないし生物兵器だ」と語った。

中東報道研究機関のイガル・カルモン会長は、メッセージを「西側が行動しなければ、(反政府軍も)レッドラインを越えねばならず、化学兵器を使用する」ものと分析。

民主主義防衛財団のトーマス・ジョセリン氏は、シリアで1万人のイスラム主義戦士がいると推定し、「シリア国内で現にいま目にしているのは、イラクで起こったことのまさに再現である」と述べている。

太田光征
posted by 風の人 at 17:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

カタールがシリア化学兵器攻撃に関与(2013年6月24日付アル・アラム)

2013年6月24日付アル・アラム「報告:カタールがシリア化学兵器攻撃に関与」の要旨

Qatar involved in Syria chemical attack: Report
http://en.alalam.ir/news/1487560

新たな報告から、3月にシリア北西部のアレッポ県で使われた化学兵器をカタール当局者がシリア反政府軍に提供したことが分かった。

レバノンのアル・アクバル紙が6月22日に報じたところによれば、カタール当局者のFahd Saeed al-HajiriとFaleh Bin Khalid al-Tamimiが、トルコのアンカラを経由してシリア反政府軍に化学物質を輸送した任務を負っていた。

このカタール当局者は後に、5月のソマリアにおける不審な爆発で死亡した。

3月19日、シリア北西部の都市アレッポのカーン・アル・アサル地区で、化学物質を含むミサイルの発射により、24人以上の兵士が死亡し、多くの負傷者が出た。

このレバノン紙の新たな報告は、当地域の某国の保安当局者から入手した情報に基づいている。

詳細はロシア諜報局(FSB)に伝えられた。

トルコのメディアは5月30日、トルコ南部の都市アダナでアルカイダつながりのアル・ヌスラ戦線のメンバー12人の居宅が襲撃された際、2キログラムのサリンと重火器が発見されたと報じた。トルコ当局は12人の拘束後に2キロのサリンを押収したと発表している。

国連のイラク独立調査団は5月5日、被害者および医療関係者から、武装勢力がシリアでサリンを使用したとする証言を得ている。

太田光征
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2013年09月04日

シリア情勢をめぐる報道についての要望書

9月3日、シリア情勢をめぐる報道について、「平和への結集」をめざす市民の風として朝日新聞と毎日新聞に要望に伺いました。以下は毎日新聞あての要望書です。

毎日新聞外信部御中

2013年9月3日


 シリア情勢をめぐる報道について面会で要望をさせていただきたいので、ご検討をよろしくお願いします。

 米国によるシリア軍事介入の「開戦日時」(2日付毎日一面トップ「シリア攻撃 9日以降」)を何の躊躇・批判もなくメディアが「報道」する神経はいかがなものでしょうか。米国議会が9日以降に米大統領の提案を審議すると報じれば済むはずです。米国の軍事介入を当然と認識しているのではありませんか。

 朝日新聞と毎日新聞は奇しくも米国によるシリア攻撃に関して「その時日本は」という文句を含む見出しの記事を書いています。米国の軍事介入を当然の前提として、単に米政府の開戦プロセスをひたすら解説し、「その時」の日本の対応を日本政府になり代わって解説するというもので、攻撃を受けるシリア国民がまったく不在です。「その前に日本」が何をなすべきかについて読者に判断の材料を与える内容になっていません。

 「(仏軍は)単独でアサド政権の化学兵器の使用能力を弱められない」(朝日9月2日付)、「限定攻撃 効果疑問も」(毎日9月2日付)などの記事も、西側によるシリアへの軍事介入が当然で、アサド政権の化学兵器のみが問題であると認識し、限定攻撃では不十分であると米国に指南しているかのようです。

 シリアにおける8月21日の「化学兵器攻撃」疑惑について、AP通信などに記事を書いてきたベテラン中東記者のデイル・ガヴラク氏が、ダマスカス郊外ゴウタ地区の住民や、反政府軍兵士とその家族などに数多くインタビューしたところ、反政府軍兵士が化学兵器と知らずに誤爆させたとの証言を引き出しています。

「シリア化学兵器攻撃」は反政府軍による誤爆で、化学兵器はサウジが提供――中東専門記者が現地住民にインタビュー
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/373646407.html

 CNNは2012年12月9日付の記事「米国が貯蔵化学兵器の確保でシリア反乱軍の訓練を支援」で、米国と欧州の同盟国がヨルダンとトルコで軍事請負会社を使って、シリアにおける貯蔵化学兵器の確保方法について、シリア反乱軍を訓練していると伝えています。

Sources: U.S. helping underwrite Syrian rebel training on securing chemical weapons – CNN Security Clearance - CNN.com Blogs
http://security.blogs.cnn.com/2012/12/09/sources-defense-contractors-training-syrian-rebels-in-chemical-weapons/

 アサド政権だけが化学兵器攻撃の責任を持つわけでないことを示す報道があるにもかかわらず、日本のメディアは一切伝えません。メディアは少なくとも、米国による軍事介入の前に、ガヴラク氏が引き出した証言が真実であるのかどうか、検証する責務が生じたといえます。(国連調査団の目的が化学兵器攻撃の実行者を特定することでないことはご存知でしょう。)

 メディアは米国によるシリアへの軍事介入が「限定的」でアサド政権の転覆が目的ではなく、政権による化学兵器使用能力を削ぐことが目的であるとする米国の発表をそのまま伝えています。

 しかし、8月29日付ガーディアンによれば、シリアのジハード集団(Ahrar Alsham Islamic Brigade)は当然にも、西側による空爆をアサド軍に対する攻撃に利用すると語っています。

Syrian rebels plan wave of attacks during western strikes | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/world/2013/aug/29/syrian-jihadi-fighters-attacks

 西側による軍事介入は明らかに政府軍の空軍能力を狙ったものであり、それが限定的であれ何であれ、効果は持続し、反政府軍を持続的に利するものです。

 表立った軍事介入が限定的であれ何であれ、西側による反政府軍への軍事支援は持続的に行われていますが、日本のメディアはこの点にほとんど触れません。

 日本のメディアがよく引用するニューヨーク・タイムズほかが数多くこの種の記事を書いていますが、日本のメディアは引用しないのです。海外での調査体制に問題があるとしても、海外メディアを引用することはできるはずです。

「CIAの支援によりシリア反政府軍への武器空輸が拡大」
Arms Airlift to Syrian Rebels Expands, With C.I.A. Aid - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2013/03/25/world/middleeast/arms-airlift-to-syrian-rebels-expands-with-cia-aid.html?pagewanted=all&_r=1&

「米国および欧州がザグレブ経由でのシリア反乱軍に対する武器の大規模空輸に関与」
US and Europe in 'major airlift of arms to Syrian rebels through Zagreb' - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/9918785/US-and-Europe-in-major-airlift-of-arms-to-Syrian-rebels-through-Zagreb.html

 英国が過去2年間にわたってシリアに化学兵器の原料となるフッ化ナトリウムを輸出してきたことも問題にされなければなりません。(英国議会報告書、2013年7月18日付フィガロ)

Londres vend des armes à la Syrie
http://www.lefigaro.fr/international/2013/07/18/01003-20130718ARTFIG00482-londres-vend-des-armes-a-la-syrie.php

 また、シリアの首都ダマスカス近郊ジョバルでサリンが使用されたとフランスが公式に認めた6月4日の前に、なぜフランスが抗サリン薬を自由シリア軍が支配する対トルコ国境のバブアルハワに輸送したのかも、追求されてしかるべきでしょう。(2013年6月24日付フィガロ)

Un camion de médicaments français contre le gaz sarin
http://www.lefigaro.fr/international/2013/06/24/01003-20130624ARTFIG00573-un-camion-de-medicaments-francais-contre-le-gaz-sarin.php

 さらに、8月28日付フィガロ・ブログが、西側外交筋の話として、米国当局者が国連に対して化学兵器調査団の活動を延長しない方がよい、と伝えたと書いています。この問題もメディアは追求すべきです。

Syrie: les Américains ont demandé à l'ONU de ne pas poursuivre sa mission − De Bagdad à Jérusalem : L'Orient indiscret
http://blog.lefigaro.fr/malbrunot/2013/08/syrie-les-americains-ont-deman.html

 8月29日付ガーディアンは、予定よりも早い国連武器調査団の出国は、米国のサダム・フセイン体制に対する空爆が差し迫っているという西側諜報当局の情報を受けて、10年以上前にイラクから同様に急いで出国したことを想起させる、と書いています。まさにその通りです。

UN orders its inspectors out of Syria in anticipation of strikes | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/world/2013/aug/29/un-inspectors-syria-strikes

 8月27日付ガーディアン記事「シリアに対する攻撃は戦争と殺戮を拡大するだけだろう」で、Seumas Milne氏は明確に軍事介入に反対しています。このような論調が29日の英国議会による軍事介入否決につながったと考えます。日本のメディアに求められるのもまさにこれです。

An attack on Syria will only spread the war and killing | Seumas Milne | Comment is free | The Guardian
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/aug/27/attack-syria-chemical-weapon-escalate-backlash

 Milne氏は、シリア人権監視団が8月21日の「化学兵器攻撃」による死亡者数を322人とした一方で、エジプト(軍事政権)が2日間で1295人以上を殺害したことを取り上げ、ケリー米国務長官はエジプト軍が民主主義を回復しているとして、オバマは米国が肩入れしないと言明したことを指摘しています。

 米国による軍事介入が恣意的であることを指摘する論調が、日本のメディアではあまり見られません。

 加えてMilne氏は、英国政府による開戦プロセスを解説するのではなく、反政府軍が神経ガスのサリンを使用したことが具体的に強く疑われると国連人権理事会調査官のカルラ・デル・ポンテ氏が指摘し(8月以前の攻撃について)、その後すぐにトルコの保安当局がシリアへ向かっていたアルカイダ系アル・ヌスラからサリンを押収したこと、反政府軍がシリア北東部からイラク国境にかけて数多くのクルド人に対して民族浄化を働いていることを指摘し、読者に判断材料を与えています。

 シリア民衆の独裁体制に対する蜂起が宗派間・地域代理戦争に変質してしまっているというMilne氏の基本的な認識さえ、日本のメディアでは押さえられていないようです。

 「人道に対する犯罪」を罰しないままにしておく訳にはいかないという米国の理屈は成り立ちません。Milne氏も記事の中で取り上げている劣化ウラン弾や白リン弾、枯れ葉剤を使用してきた米国が人道介入を語る資格がないのは明白です。

 サダム時代の方がマシだったと一部が語る現在のイラク。この10年間にイラクで殺された外国部隊の兵士(約4800人)とほぼ同じ人数の市民が毎年、命を奪われています。このような事態を招く「人道介入」などあり得るわけがありませんが、このような指摘も日本のメディアではほとんど見られません。

 シリア情勢をめぐる報道では、海外のメディアと日本のメディアで明らかに落差があり、日本のメディアは本来の使命を果たしているとは思えません。日本政府をして軍事介入への「支持表明」に向かわせる世論作りに貢献しているように見えてしまいます。

 日米政権の意向だけを伝えるのでなく、調査報道にさらに力を割かれ、読者がシリア情勢を理解することでシリアに対する軍事介入の是非を判断できる材料を提供していただきたいと思います。

「平和への結集」をめざす市民の風
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2013年09月01日

米政府のシリア化学兵器攻撃証拠文書

朝日新聞デジタル:シリア化学兵器使用に関する米報告書の要旨 - 国際
http://www.asahi.com/international/update/0831/TKY201308310004.html

Government Assessment of the Syrian Government’s Use of Chemical Weapons on August 21, 2013 | The White House
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2013/08/30/government-assessment-syrian-government-s-use-chemical-weapons-august-21

米政府のシリア化学兵器攻撃証拠文書(1) http://goo.gl/UBfhks 8月21日に体制側が使ったことを確認した高官の通話を盗聴、21日午後に「攻撃」停止の命を受けたシリア化学兵器担当者の情報を把握というが、録音テープなどの詳細はなし。

We intercepted communications involving a senior official intimately familiar with the offensive who confirmed that chemical weapons were used by the regime on August 21 and was concerned with the U.N. inspectors obtaining evidence. On the afternoon of August 21, we have intelligence that Syrian chemical weapons personnel were directed to cease operations.


米政府のシリア化学兵器攻撃証拠文書(2)http://goo.gl/UBfhks 攻撃準備の情報を3日前につかんだという。つまり何の警告も発しなかったことになるが、それでもいいのか。

In the three days prior to the attack, we collected streams of human, signals and geospatial intelligence that reveal regime activities that we assess were associated with preparations for a chemical weapons attack.


米政府のシリア化学兵器攻撃証拠文書(3) 被害者の症状の記述が国境なき医師団のリリースとまったく同じ。http://goo.gl/e5RV1d 国境なき医師団は反政府軍支配地域からの伝聞を伝えているに過ぎず、現場に立ち会っていない。http://goo.gl/kmFhdn

"The reported symptoms, and the epidemiological pattern of events ? characterized by the massive influx of patients in a short period of time, the origin of the patients, and the contamination of medical and first aid workers ? were consistent with mass exposure to a nerve agent."

Syria: Thousands Suffering Neurotoxic Symptoms Treated in Hospitals Supported by MSF | Doctors Without Borders
http://www.doctorswithoutborders.org/press/release.cfm?id=7029

“MSF can neither scientifically confirm the cause of these symptoms nor establish who is responsible for the attack,” said Dr. Janssens. “However, the reported symptoms of the patients, in addition to the epidemiological pattern of the events?characterized by the massive influx of patients in a short period of time, the origin of the patients, and the contamination of medical and first aid workers?strongly indicate mass exposure to a neurotoxic agent. This would constitute a violation of international humanitarian law, which absolutely prohibits the use of chemical and biological weapons.”

太田光征
posted by 風の人 at 17:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

「シリア化学兵器攻撃」は反政府軍による誤爆で、化学兵器はサウジが提供――中東専門記者が現地住民にインタビュー

シリアにおける8月21日の「化学兵器攻撃」疑惑について、AP通信などに記事を書いてきたデイル・ガヴラク氏が、現地の方に数多くインタビューした。

「独占記事:ゴウタのシリア人、サウジから武器供与を受けた反政府軍が化学兵器攻撃の陰にと主張」
EXCLUSIVE: Syrians In Ghouta Claim Saudi-Supplied Rebels Behind Chemical Attack
http://www.mintpressnews.com/witnesses-of-gas-attack-say-saudis-supplied-rebels-with-chemical-weapons/168135/
Syrians in Ghouta Claim Saudi-Supplied Rebels Behind Chemical Attack by Dale Gavlak and Yahya Ababneh -- Antiwar.com
http://original.antiwar.com/Dale-Gavlak/2013/08/30/syrians-in-ghouta-claim-saudi-supplied-rebels-behind-chemical-attack/



ガヴラク氏の業績:
DALE GAVLAK
http://bigstory.ap.org/author/dale-gavlak
右向き三角1 Dale Gavlak in Amman, Jordan on rumours of gun smuggling into Syria - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=67DZ_sQrQs0

ガヴラク氏のインタビュー記事を取り上げた別記事を日本語訳された方がいます(ただ、テレグラフの記事( http://goo.gl/IpyqQr )に言及した段落が訳抜け)。

≫ Rebels Admit Responsibility for Chemical Weapons Attack
http://www.infowars.com/rebels-admit-responsibility-for-chemical-weapons-attack/
ROCKWAY EXPRESS シリア反政府勢力:化学兵器攻撃は自分たちが行ったと認める
http://linkis.com/blog.shinobi.jp/3GVS

以下、ガヴラク氏の記事の要点を紹介します。

医師やゴウタ地区住民、反政府軍兵士とその家族に数多くインタビューしたところ、その多くが、一定のシリア反政府軍がサウジアラビア諜報当局長官のバンダル王子から化学兵器を提供されたと認識しているという。

「化学兵器攻撃」の間に反政府軍兵士の息子を亡くした父のアブデル・モネイウム氏は、Abu Ayeshaとして知られるサウジ兵士から息子が運搬するよう頼まれた兵器を「チューブ様構造」(他の者は「巨大なガスボトル」)だと表現した。

ある女性兵士Kは「やつらがこれらの武器が何であるか、どのように使うかを教えなかった。私たちは化学兵器だとは知らなかった。化学兵器だなんて想像もしていなかった」と不満を漏らした。

ゴウタの著名な反政府軍リーダーJは、次のように語ったという。「ジャブハト・アル・ヌスラの兵士は地上での戦闘以外、他の反政府軍と協力しない。やつらは秘密情報を共有しない。何人かの普通の反政府軍兵士を使って、この兵器の運搬と操作をさせたに過ぎない。我々はこれらの兵器に大変関心があった。不幸なことに、何人かの兵士が扱いを誤り、爆発させてしまった。」

化学兵器攻撃の被害者の処置に当たった医師らは、「攻撃の責任者が誰であるかという質問には注意してくれ」と警告した。

また、国境なき医師団は被害者の症状について証言しているが、ガヴラク氏は同医師団がこうした情報を独立に検証することはできていないと述べている。

[参考] シリア化学兵器――国境なき医師団の証言は反政府軍の支配地域からの伝聞
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/373386615.html

インタビューを受けた十数人の反政府軍兵士が、自分らがもらっている報酬の出所がサウジ政府であると話した。

インタビューを受けた反政府軍兵士はバンダル王子を「アル・ハビブ(al-Habib)」と呼び、シリアで戦っているアルカイダ兵士は「愛してくれる男(the lover)」と呼んでいるという。

以上が、「化学兵器」とサウジ(バンダル王子)の関係についてガヴラク氏がインタビューで得た情報。

サウジ(バンダル王子)のシリア内戦への関与については他のメディアも書き始めていて、これらをガヴラク氏が紹介している。

ジェフリー・インガーソル氏がビジネスインサイダーの8月27日付記事で、サウジのバンダル王子がシリア内戦で果たしている役割について書いている。

「サウジがロシアにソチでの“保護”を申し入れ」
Saudis Offer Russia 'Protection' In Sochi - Business Insider
http://www.businessinsider.com/saudis-russia-sochi-olympics-terrorism-syria-2013-8

インガーソル氏は、バンダル王子がロシアのプーチン大統領にアサドを捨てる見返りに安い石油を提供する提案を行ったとする8月27日付テレグラフ紙を引用。(モスクワでの3週間前の会談をすっぱ抜いたのはロシアのメディアで、さらに詳細な内容をアッ・サフィール紙が伝え、それをアル・モニター紙が英語に翻訳: http://goo.gl/tgrzLG

「ロシアがシリアを断念するとの条件で秘密の石油取引をサウジが提案」
Saudis offer Russia secret oil deal if it drops Syria - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/finance/newsbysector/energy/oilandgas/10266957/Saudis-offer-Russia-secret-oil-deal-if-it-drops-Syria.html

ガヴラク記事では紹介されていないが、同テレグラフ記事によれば、「(ヒズボラとつながりがあり、サウジに敵対的な)レバノン紙アッ・サフィールは、バンダル王子が、アサド体制を転覆させれば、シリアにおけるロシアの海軍基地を守ると誓約したが、合意できないのであれば、ロシアのソチ冬季五輪をチェチェンのテロリストが攻撃するともほのめかしたと伝えた。(バンダル王子は)『私は来年の冬季五輪を守るという保証を与えることができる。この大会のセキュリティーを脅かすチェチェングループは私の支配下にある』と語ったとされる。」

「プーチン・バンダル会談は波乱に満ちており、シリアにおける“劇的展開”をもたらすとの警告にあふれている。それ以来、西側の圧力は増していったが、プーチン氏はサウジの提案に動じなかった。プーチンはシリア軍兵士の心臓と肝臓を食らう反政府ジハード兵士のビデオに言及しながら、『我々のアサドに対する姿勢は決して変わらないだろう。我々は、現シリア政府がシリア人民の最良の代弁者であり、肝臓を食らう者たち(http://goo.gl/jSDCZj)の声を反映していないと考えている』と語った。」

「バンダル王子はお返しに、ロシアが和議を蹴るならば、『軍事オプションは不可避だ』と警告した。事態は彼が予告した通り正確に展開している。」

インガーソル氏は自分の記事で、「サウジ当局者と共に米国がこのサウジ諜報当局長官にロシアとのこうした会談を行う承諾を与えたとされているが、驚くに値しない。バンダルは軍事、大学の両面でアメリカの教育を受けており、影響力の高い駐米サウジ大使を務めてきた。CIAはこの男にすっかり惚れ込んでいる」と書いている。

8月26日付の英紙インディペンデントによれば、2月にシリア政府側がサリンガスを使ったという主張に西側同盟国の注意を向けさせたのは、バンダルの諜報当局であった。

「シリア問題におけるサウジとのつながり:サウジ王子は戦争推進の中核においてワシントンと密接に関係」
Syria, the Saudi connection: The Prince with close ties to Washington at the heart of the push for war - Middle East - World - The Independent
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/syria-the-saudi-connection-the-prince-with-close-ties-to-washington-at-the-heart-of-the-push-for-war-8785049.html

ガヴラクの記事では引用されていなが、同紙によれば、バンダルは1980年代にニカラグアにおけるイラン・コントラスキャンダルにはまり込んだ。CIAは昨年来、バンダルと直接的に協力して、シリア国境に近いヨルダンの基地で反政府軍の訓練に当たってきたと考えられている。

8月25日付ウォール・ストリート・ジャーナルの記事も、バンダルとアサド打倒の関係を伝えている。

「サウジの経験豊かな有力者バンダル王子がアサド打倒の支援体制構築に努力」
Veteran Saudi Power Player Prince Bandar Works To Build Support to Topple Assad - WSJ.com
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323423804579024452583045962.html

このWSJ記事によれば、CIAはサウジ国王がバンダル王子を責任者に任命したことで、サウジがアサド打倒に「真剣」であると悟った。「CIAは、ワシントンとアラブ世界の秘密外交のベテランであるバンダル王子はCIAのできないこと、つまり資金と武器の空輸、そしてある米外交官が言うwasta、アラビア語で秘密の企てを実行できると信じていた。」

「バンダルはワシントンと協力して、ヨルダンにおける軍事基地でシリア反政府軍に武器を供与し、訓練する計画を支援した。」

サウジは公式にはより穏健な反政府勢力を支援していると主張するが、同紙は「資金と武器は反政府側の過激派に流れており、目的は単にカタールによって支援されているライバルイスラム主義勢力の影響力に対抗するためである」と伝えている。

ガヴラク氏は最後に、「限定的」空爆でアサド政権に懲罰を加えようとするワシントンに警告するピーター・オボーン氏の8月29日付テレグラフ記事を紹介している。

「シリア審判への猛進は破局的で致命的な間違い」
The rush to judgment on Syria is a catastrophic and deadly error - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/10271248/The-rush-to-judgment-on-Syria-is-a-catastrophic-and-deadly-error.html

オボーン氏は、今回の蛮行でメリットを得るのは反政府軍であり、米英が同軍側に立った軍事介入の準備を整えたと指摘。化学兵器使用については疑いがほぼないが、誰が実行したかについては疑問がある。以前にアサドが一般市民に対して毒ガスを使ったと非難された際、国連シリア調査官のカルラ・デ・ポンテが、アサドではなく、反政府軍が首謀者である可能性があると結論付けたことを考慮すべきと主張している。

太田光征
posted by 風の人 at 16:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年08月30日

シリアにおける8月21日の「化学兵器攻撃」のYouTubeビデオが20日にアップされている?――ビデオはシリア時間より10時間遅い太平洋夏時間で表示される

例えば、Islamic Invitation Turkeyのサイトが、22日付でこの問題を指摘しています。一番最初かもしれません。

Exclusive-Photo- Al Jazzera, Reuter published the news of massacre in East Ghouta, Damascus one day before the massacre happened.
http://www.islamicinvitationturkey.com/2013/08/22/photo-al-jazzera-reuter-published-the-news-of-massacre-in-east-ghouta-damascus-one-day-before-the-massacre-happened-by-assad/

ただ、YouTubeビデオのアップ時刻は太平洋標準時(PST)または太平洋夏時間(PDT)で表示されることに注意する必要があります。シリア時刻はPDT+10です。

My Upload Time Is Wrong. - Google グループ
http://productforums.google.com/forum/#!topic/youtube/JLLB6Lj6A9E
"I upload videos everyday and when I upload the video at 10pm it says I uploaded it at 7pm, how do I fix this? "
"Theres nothing you can change. All videos will show the upload time in pacific standard time zone - no matter in what part of the world you are living."

YouTubeの投稿日時について。 YouTubeには投稿日時がありますが、これはどの国... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1484446249

動画をアップロードした日時の横に表記してあるPDTやPSTとはどんな意味? - Google グループ
https://productforums.google.com/forum/#!category-topic/youtube-ja/%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9%E3%82%92%E8%B3%AA%E5%95%8F%E3%81%99%E3%82%8B/YvlfKEpQ2m0

Why doesn't the upload time of my video match my time zone? - Google グループ
http://productforums.google.com/forum/#!topic/youtube/r5vmAggZWOA

シリアの時差と現在時刻 - Time-j.net
http://www.time-j.net/WorldTime/Country/SY
・タイムゾーンの名称:EEST 東ヨーロッパ夏時間
・協定世界時との時差:UTC+3
時差計算
http://www.jisakeisan.info/
PDT と EEST の時差は 10時間 です。

この問題について、ビデオ検証技術を持っている米企業ストーリーフルのMalachy Browneさんが、検証しています。この攻撃で一番最初に観られたビデオは、シリア時刻で21日の午前2時50分47秒だそうで、目撃者が問題の攻撃があったとした時刻から約20分後とされています。

Storyful | Our Products
http://storyful.com/our-products/

Malachy Browne - Google+ - Re Ghouta massacre, the Russian foreign ministry has…
https://plus.google.com/107958408666053375075/posts/B8523Pi5B6M

"At Storyful, we extract the precise date and time of upload from YouTube videos as we add them to our system. The first video we

have seen relating to the massacre was uploaded at 2:50:47am on August 21 local time in Syria. This is approximately 20 minutes

after the attacks are reported by eyewitnesses to have happened."


Malachy Browneさんの上記記事にコメントをしたFelim McMahonさんが、アップ開始時刻を確認できる方法を公開しています。次のURLの「ビデオID」部分に調べたいビデオのIDを入れれば、協定世界時(UTC)を含む詳細なメタデータが表示されます。シリア時間はUTC+3となります。

http://gdata.youtube.com/feeds/api/videos/ビデオID?alt=json

Islamic Invitation Turkeyの上記記事にあるビデオであれば、次のようになります。アップ開始のシリア時刻は21日午前6時40分38秒です。

http://gdata.youtube.com/feeds/api/videos/cO8_eZcZkNE?alt=json
"published":{"$t":"2013-08-21T03:40:38.000Z"}

Browneさんが最初のビデオだと紹介しているのは下記ですが、これをMcMahonさんの方法で調べてみると、アップ開始のシリア時刻は午前3時50分47秒で、Browneさんが指摘する時刻は1時間早いことになります。

http://www.youtube.com/watch?v=JqVeCVovF58
"published":{"$t":"2013-08-21T00:50:47.000Z"}

それにしても、この子らを殺害した勢力は許せない。


太田光征
posted by 風の人 at 21:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年08月29日

シリアへの軍事介入――イスラム教徒を過激化して、イラクとリビアのように、長期的混乱や内戦状態にしておけば、イスラエルにとっての障害となる組織的国家権力を排除することができる

シリア: 進行中の次の欧米戦争犯罪
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-6546.html
Syria: Another Western War Crime In The Making -- Paul Craig Roberts - PaulCraigRoberts.org
http://www.paulcraigroberts.org/2013/08/26/syria-another-western-war-crime-in-the-making-paul-craig-roberts/

以下は要点。

米英仏はバーレーンやサウジアラビアなど多数の独裁政権を支持しており、「自国民を殺害している」かどでエジプト軍事独裁政権を懲罰しようというわけでないから、独裁制の打倒が狙いではない。

イスラム教徒を過激化して、イラクとリビアのように―自由と民主主義がイラクとリビアを攻撃した理由だったが―、長期的混乱や内戦状態にしておけば、イスラエルにとっての障害となる組織的国家権力を排除することができる。

米国によるシリア空爆宣言で、反政府勢力の和平交渉への気持ちを完全に削いでしまった。

元大統領ジミー・カーター「アメリカには、機能する民主主義は存在していない」
http://rt.com/usa/carter-comment-nsa-snowden-261/

アメリカにあるのは、自らを法と憲法よりも上位に位置づける行政府を持った警察国家。

太田光征
posted by 風の人 at 20:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

シリア化学兵器――国境なき医師団の証言は反政府軍の支配地域からの伝聞

国境なき医師団がシリアの化学兵器攻撃疑惑に関して種々の証言をしているが、それらは反政府軍が支配する地域からの伝聞に過ぎないことに注意しなければならない。

問題の病院の現場に立ち会っていない。

負傷兵士も治療するから中立でもない。

Activist Post: "Doctors" Behind Syrian Chemical Weapons Claims are Aiding Terrorists
http://www.activistpost.com/2013/08/doctors-behind-syrian-chemical-weapons.html

太田光征
posted by 風の人 at 20:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

シリア化学兵器――米当局者「国連は調査活動を延長しない方がよい」/仏がサリン使用確認前にシリアに抗サリン薬を輸出/英国がシリアに化学兵器原料を輸出/仏がシリア介入訓練

仏フィガロ紙から、シリア化学兵器関連の情報をお知らせします。

Mon Figaro - ARMES CHIMIQUES
http://plus.lefigaro.fr/tag/armes-chimiques

8月28日付フィガロ・ブログの記事 http://goo.gl/xylqNK  西側外交筋の話として、米国当局者が国連に対して化学兵器調査団の活動を延長しない方がよい、と伝えたという。

2013年6月24日付フィガロの記事 http://goo.gl/fXOOv8  シリアの首都ダマスカス近郊ジョバルでサリンが使用されたとフランスが公式に認めた6月4日の前に、フランスが抗サリン薬をシリア向けに発注。輸出先は自由シリア軍が支配する対トルコ国境のバブアルハワ。

2013年7月18日付のフィガロ記事 http://goo.gl/pnympz  英国議会報告書によれば、英国は過去2年間、シリアに対して化学兵器の原料になるフッ化ナトリウムを輸出してきた。「ロンドンはシリア反乱軍に対する化学兵器の防護服の輸出について発表したばかりだ」。

2013年5月27日付のフィガロ記事 http://goo.gl/uVtRR0  フランスの特殊作戦部隊がシリア介入を見越したヨルダンでの訓練を終了、と伝えている。

以下は、以前にご紹介しました。

西側に訓練されたシリア反乱軍がゴウタ(8月21日の化学兵器攻撃疑惑の地域)を通過(フィガロ紙)。西側が貯蔵化学兵器の確保でシリア反乱軍を訓練(CNN)。http://goo.gl/MCo8XR

ウィキリークスがストラトフォーのメールを曝露(2012年3月)。http://goo.gl/7bo8O8  西側の特殊作戦部隊がシリア入りして反乱軍を支援。「仮定」の活動内容は、ゲリラ攻撃、暗殺作戦、アラウィー軍による支援の断ち切り、内部崩壊の誘導。

太田光征
posted by 風の人 at 11:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2013年08月28日

ウィキリークス(2012年3月):西側の特殊作戦部隊がシリア入りして反乱軍を支援し、活動内容の「仮定として」、ゲリラ攻撃、暗殺作戦、アラウィー軍による支援の断ち切り、内部崩壊の誘導を挙げた

ウィキリークスが2012年3月、インテリジェンス会社ストラトフォーの内部メールを曝露した。

http://goo.gl/QWyRzN (強調付き)
http://goo.gl/y1jYHR (オリジナル)

11年12月にペンタゴンで英仏代表を含む米空軍戦略スタディーグループの会合が行われ、そこにインテリジェンス会社ストラトフォーの分析員が同席した。同グループの参加者が「特殊作戦部隊(おそらく米・英・仏・ヨルダン・トルコ)が既にシリア入りし、偵察と反乱軍の支援に当たっている」と語った。

ただ、活動内容としては空爆を否定し、「仮定として」ゲリラ攻撃、暗殺作戦、アラウィー軍による支援の断ち切り、内部崩壊の誘導を挙げたという。

この件、Press TVの記事を翻訳する形で日本語ブログでも紹介されているが、ほとんど知られていない様子。

PressTV - Wikileaks document reveals: US-led NATO troops operate inside Syria
http://www.presstv.ir/detail/230376.html

ガーディアンも当然、ストラトフォーのメールの件は知っていて、というか元ウィキリークスのJames Ball氏が取り上げている。が、今に至るまで、ペンタゴン会合の件を書いた節がない。

WikiLeaks releases first 200 of 5m Stratfor emails | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/media/2012/feb/27/wikileaks-stratfor-emails-anonymous

日本での報道はこの程度。

米がシリア反政府派に秘密資金 民主化後押し - 47NEWS(よんななニュース)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:BgRsXw5hcfwJ:www.47news.jp/CN/201104/CN2011041801000497.html+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

太田光征
posted by 風の人 at 13:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

西側に訓練されたシリア反乱軍がゴウタ(8月21日の化学兵器攻撃疑惑の地域)を通過

8月23日付エルサレム・ポスト紙によれば、フランスの8月20日付フィガロ紙が伝えたところとして、西側に訓練されたゲリラ戦闘員が8月中旬にシリアのダマスカスに向った。

Report: Syrian rebel forces trained by West are moving towards Damascus | JPost | Israel News
http://www.jpost.com/Middle-East/Report-Syrian-rebel-forces-trained-by-West-are-moving-towards-Damascus-324033

反乱軍はヨルダンとシリアの国境地帯で数カ月にわたってCIA、ヨルダン、イスラエルの部隊から訓練を受けたという。300人の自由シリア軍兵士が8月17日に越境、第二陣が8月19日に越境した。

フランス戦略分析研究所の研究者によれば、訓練された反乱軍はダマスカスに向う途中、ゴウタ(8月21日の化学兵器攻撃疑惑の地域)を通過したという。



CNNは2012年12月9日付の記事「米国が貯蔵化学兵器の確保でシリア反乱軍の訓練を支援」で、米国と欧州の同盟国がヨルダンとトルコで軍事請負会社を使って、シリアにおける貯蔵化学兵器の確保方法について、シリア反乱軍を訓練していると伝えている。

Sources: U.S. helping underwrite Syrian rebel training on securing chemical weapons – CNN Security Clearance - CNN.com Blogs
http://security.blogs.cnn.com/2012/12/09/sources-defense-contractors-training-syrian-rebels-in-chemical-weapons/

太田光征
posted by 風の人 at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

再掲載:シリアの化学兵器物語り:人道的大惨事を後押しした米=NATOの計画とは?

CNNは2012年12月9日付の記事「米国が貯蔵化学兵器の確保でシリア反乱軍の訓練を支援」で、米国と欧州の同盟国がヨルダンとトルコで軍事請負会社を使って、シリアにおける貯蔵化学兵器の確保方法について、シリア反乱軍を訓練していると伝えている。

Sources: U.S. helping underwrite Syrian rebel training on securing chemical weapons – CNN Security Clearance - CNN.com Blogs
http://security.blogs.cnn.com/2012/12/09/sources-defense-contractors-training-syrian-rebels-in-chemical-weapons/

以下、転載

太田光征



みなさまへ    (BCCにて)松元

サリンガスなど「シリアの化学兵器」について、昨日から日本の報道各社も「反体制派(反政府派)」のニュースソースを横並びで垂れ流しています。 「反体制派」が提供した「動画」も全世界のTV局で放映されているようです。

国連調査団がシリアに派遣されたこのときに、劣勢の「反体制派」が挽回のどんでん返しをねらったプロパガンダ攻勢であることは間違いなさそうで す。(国連視察団を招請したのがアサド政権側であってみれば、なおさらのこと。)とうぜん、 「反体制派」に資金援助、武器援助をしてきた米=NATO各国は、ただちにアサド政権に対する「遺憾の意」を表明して逆に共犯関係を明らかにしています。

エジプト情勢にしても、(欧米主導の)メディアが飛びつきそうな「現象」ばかりを追いかけていたのでは、真実をつかめそうにもありません。

シリアでの犠牲者は、すでに10万人を超え、200万とも300万とも言われる難民を生み出しています。イスラエルのために世界を攪乱しつづける 欺瞞的な戦争犯罪の犠牲者をこれ以上増やしてはなりません。

ここに今日のこの事態を予見し憂慮していたミシェル・チョスドフスキー氏の「シリアの化学兵器物語り:人道的大惨事を後押しした米=NATOの計 画とは?」を、リンクで再送させていただきます。(元論考は、昨年12月のもの。)

http://bcndoujimaru.web.fc2.com/fact-fiction/m-the_syria_chemical_weapons-saga.html
ミシェル・チョスドフスキィ著、『再掲載:シリアの化学 兵器物語り:人道的大惨事を後押しした米=NATOの計画とは?』(グローバル・リサーチ 2013年5月7日)――(7月3日に私 が配信したものを童子丸開氏がブログに掲載したもの。)

-----------------
以上
posted by 風の人 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

シリアを巡るマスコミ報道と事実の真逆 ホウラで集団虐殺されたのは親政府派住民だった!

《全訳》シリアを巡るマスコミ報道と事実の真逆 ホウラで集団虐殺されたのは親政府派住民だった! − ちきゅう座
http://chikyuza.net/n/archives/23555

太田光征
posted by 風の人 at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

シリアのテロリストにたいする西側援助は終わりの時だ:「反体制派」は完全にアルカイダに動かされている

ニューヨークタイムズは2013年4月27日付の寄稿記事「イスラム主義反乱軍がシリアの政策にジレンマを生み出す」で、シリア最大の都市アレッポではアルカイダと連携した「反乱軍」が発電所やパン屋を運営し、イスラム法の法廷を率いていると報道し、「反乱軍が制圧しているシリアの地域で、これと言って世俗的武装勢力というものは存在しない」と断言。つまり宗教過激派しかいない、との見方を示している。反乱軍司令官とインタビューするために何度もシリアに行った戦争スタディー研究所のエリザベス・オバギも「自分の判断によれば世俗はいない」と語っている。

Islamist Rebels’ Gains in Syria Create Dilemma for U.S. - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2013/04/28/world/middleeast/islamist-rebels-gains-in-syria-create-dilemma-for-us.html?pagewanted=all&_r=1&

英テレグラフ紙は2013年3月8日付の記事「米国および欧州がザグレブ経由でのシリア反乱軍に対する武器の大規模空輸に関与」で、クロアチア紙から引用する形で、先のユーゴスラビア戦争に由来する3000トンの武器が75機の航空機でザグレブ空港から反乱軍に送られたと伝えている。伝えられるところによると、空輸は米国の指示に基づき、サウジアラビアが資金を出したとされている。

US and Europe in 'major airlift of arms to Syrian rebels through Zagreb' - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/9918785/US-and-Europe-in-major-airlift-of-arms-to-Syrian-rebels-through-Zagreb.html

以下、転載



みなさまへ    (BCCにて) 松元

シリア紛争は混迷の一途をたどり、 すでに何万人もの死者、二百万人を超える国外避難民を生み出している一方で、反アサドに収れんする報道の偏りにあふれています。紛争開始 前から、安易な人道懸念ではなく米国、イスラエルの関与に着目するチョスドフスキーらの論考もいくつか紹介してきました。

タイのバンコクを拠点にオルタナ ティブ・ニュース・ネットワークや反体制メディア・ウェブサイトで発言してきた地政学研究者:トニー・カルタルッチ氏のグローバル・リ サーチ誌の論考を、拙訳ですが紹介いたします。

彼は、ニューヨークタイムズなどの 報道分析から、米国および西側同盟諸国は「テロリズムを下支え」するため「シリア反乱軍」として活動しているアルカイダおよびアル・ヌス ラ戦線に「膨大な資金援助、武器供与をしてきた」とし、「米国は、シリアの国境に沿って生じた殺戮、残虐行為、および人道的大惨事に直接 の責任がある」と告発しています。

それにしても一国の国防軍に匹敵す る武器を国外から反政府陣営に供与されたら、どんな国家も「内戦状態」になるのは必至です。「内戦から国家転覆」という構図は、米国の中 南米侵略の常套手段でした。アフガニスタン、イラク、リビア、そしてシリア、(イラン)へとイスラエル周辺のイスラム国家がなぎ倒されて いく構図は、侵略と人種差別の国イスラエルを特別擁護し続ける米国および西側の基本戦略なのでしょう。戦争という殺戮から人類は脱却でき るでしょうか。



■シリアのテロリストにたいする西側援助は終わりの時だ:「反体制派」は完 全にアルカイダに動かされている

Time to End Western Support for Terrorists in Syria: “Opposition” is Entirely Run by Al Qaeda

By Tony Cartalucci

トニー・カルタルッチ(松元保昭訳)

2013年4月28日

グローバル・リサーチ誌より

※【訳者注】報道各紙からの著者の引用文はすべて【 】で括っています。また、rebelは、日本では通常、「反政府勢力」「反政府軍」あるいは「反体制派」などと訳されていますが、実態に即して「反 乱軍」としています。oppositionは、「反体制派」。

※出典は以下。

★Global Research  April 28, 2013

http://www.globalresearch.ca/time-to-end-western-support-for-terrorists-in-syria-opposition-is-entirely-run-by-al-qaeda/5333204

★Intifada Palestine  Posted: 04 May 2013 05:46 PM PDT

http://feedproxy.google.com/~r/intifada-palestine/yTiY/~3/jpuFMOVaAQQ/?utm_source=feedburner&utm_medium=email



驚くべき事実だ が、ニューヨークタイムズはいわゆる「シリアの反体制派」は完全にアルカイダに動かされていると確認し、文字通り次のように言明して いる。「反乱軍に支配されたシリアには世俗的な戦闘軍などどこにもない、話題にもならない。」

シリアの紛争は 「民主主義擁護」のプロテスターたちが立ち上がっているのではなく、むしろ米国、イスラエル、およびサウジアラビアがシリア政府に敵 対しているアルカイダと連携した宗派主義の過激派たちを武装し指揮するために、すでに十分立証されている陰謀を達成することであった ということは地政学的なアナリストには最初から明らかだった。

画像:シリア、イドリ ブのアルカイダ・テロリストたち。完全武装のいわゆる「反体制派」は、アルカイダによって完全に構成されていると現在ニューヨークタ イムズに確認されている。西側および地域の同盟諸国によって「反体制派」に流された現金および武器の奔流は、空前の残虐行為という数 多くの犯罪が列挙されているテロリストたちに直接故意に送られてきたことを意味する。(Edlib News Network Enn, via Associated Press)



これは、―「アラブの春」が始まる2011年 のたっぷり4年前―2007年のか なり早い時期に、ピューリツア賞を受賞したジャーナリスト、シーモア・ハーシュによって書かれていた。彼のニューヨーカー誌の「再 審:反テロ戦争における政権の新政策は敵を利しているか?」と題された論考で明確に述べられていた。(強 調点追加)

【ブッシュ政権は、有力なシーア派 であるイランを貶めるため、中東におけるその優先事項を事実上再構成する決意をした。レバノンにおける政権はイランに後押しされるシーア 派組織ヒズブラの弱体化を意図する秘密作戦でスンニー派のサウジアラビア政府と協力した。米国もまた、イ ランおよびその同盟国シリアを標的にした秘密作戦に参加した。これらの行動の副産物は、アメリカに敵対的でアルカイダに共感を示すイ スラムの好戦的なヴィジョンを採用するスンニーの過激派グループを梃子入れすることであった。】

米国、英国、フランス、サウジアラビア、カタール、ヨルダン、およびトルコは、過去二 年間、リビア、チェチェン、隣接するレバノン、ヨルダン、イラク出身の札付きのテロリストサイドのシリア内部に何千トンもの武器と何十億 ドルもの現金を送った。「米国およびヨーロッパ、ザグレブ経由でシリア反乱軍に大量の武器空輸」と、電信記事で報じられている。

【11月以 来、ザグレブ空港から主にヨルダン経由で75機の飛行機満杯にして旧ユーゴスラビア にさかのぼる時期の3000トンの武器が反乱軍へ輸送されていたと主張した。】

【先月のデイリー・テレグラフ紙や 他の新聞で報道されたように、オンラインビデオを通じて旧ユーゴに由来する武器が反乱軍の手中に増大している事実が確認されており、以前 疑われていた以上にはるかに膨大な量が流れ込んでいることを示唆している。】

【伝えられるところでは、積み荷つ まりそれらの武器は、シリアに隣接するトルコおよびヨルダンによって編成され供給の支援を受けて米国の指示のもとサウジアラビアによって 支払われた。しかしこの報道は、英国の供給もしくは英国調達の武器であればとくに記載することなく「英国を含む数か国のヨーロッパ諸国か ら」、それらの武器は同じようにクロアチアから送られて来た、と付け加えた。】

【しかし、反乱軍のリーダーやシリ ア軍の前将校に訓練を提供しているフランス人やアメリカ人と並んで英国軍事顧問がシリア隣接諸国の国境で作戦していることはよく知られて いる。またアメリカ人も、シリア内部の化学兵器サイトを封じ込める訓練を提供していると考えられている。】

付け加えれば、ニューヨークタイムズ紙は「CIAの援助で、シリア反乱軍に武器空輸の 拡大」という記事で次のことを認めている。

【反乱軍司令官の報告および数か国 の将校のインタビュー、さらに航空管制記録によれば、アラブ諸国政府およびトルコはCIAの助けを借りて、ここ数か月のうちに、大統領 バッシャール・アル・アサドに敵対して蜂起するための装備および機密の武器空輸を拡大し、シリアの反体制戦闘員に対する軍事援助を抜け目 なく増強した。】 

【2012年 の早い段階で小規模に始まった空輸は、昨秋を通して断続的に続けられ、年末には定着したかなり大量の流れに拡大したことがデータに示 されている。ヨルダンから160便以上の 空軍貨物機、そしてサウジおよびカタールの軍用貨物機がアンカラ近郊のエセンボガ空港に着陸し、また便数は少ないがトルコおよびヨルダンの空港にも着陸し ている。】

さらに最近では、米国務省は、一億ドル以上の目標を達成する「適切な」資金のためにそ の同盟諸国の要求に沿うとして、シリアにおける戦闘作戦のための装備、装甲輸送車輛までも、それら援助物資以上の数億ドルと発表してい た。ニューヨークタイムズ紙はその記事で、「米国はシリアの反乱軍に二倍の援助をするとケリーは語る」と、次のように報道している。

【新規援助の約束では、米国からシ リア国内の連携・市民グループへの非致死性援助の総額は、2.5億ドルである。この会合のあいだ、ケリー氏は国際的な援助として10億ドルの提供を目標に他の国々にその援助を強化するよう迫った。】

この天文学的な現金、武器、軍事的装備が西側からシリア内部へ公然と送られていたと き、暴力のかなり初期の段階から米国務省は、シリア内部で展開したもっとも突出した戦闘グループはアルカイダであり、より正確に言えばア ル・ヌスラ戦線であったことを認識していた。米国務省の公式プレス声明は、「イラク・アルカイダの別名アル・ヌスラー戦線のテロリスト指 定」と題して明示的に次のように述べていた。 

【2011年11月以来、アル・ヌスラー戦線は―40回以上の自爆攻撃から小火 器および即席の爆破装置作戦にいたるまで―ダマスカス、アレッポ、ハマー、ダーラ、ホムス、イドリブ、さらにダイール・アル・ザウル を含む主要都市中心部でほぼ600回の攻撃をしたと主張している。これらの攻撃のあ いだ、おびただしい無実のシリア人が殺害された。】

米国務省は、かなり初期の段階からアルカイダがシリアのあらゆる主要都市で何百回もの 攻撃を実行してきたことを認めている。ニューヨーカー誌に掲載された2007年 のハーシュの記事を読んだものにとって、さらにはシリアにおけるアルカイダの隆盛を目撃したものには明瞭であり、その説明はいたって 簡単である。―つまり西側はシリアに足掛かりを得るため故意にかつ組織的にアルカイダに資金を提供し武装させ、次いで空前の宗派間大 量殺戮と引き続く人道的破局のなかでシリア政府を転覆する、まさにこれが何年も前に計画されていたことなのだ。

ところで現在、西側の指導者によれば、米国、英国、フランス、サウジアラビア、カター ル、ヨルダン、およびトルコはシリアに何十億もの現金および何千トンもの武器を洪水のようにあふれさせているにもかかわらず、すべては もっぱら「世俗的な穏健派」に送ったもので、どういうわけか、アルカイダは「反体制派」のなかで抜群の成果を上げて依然うまくやっている と、一般の人々は信じ期待しているということだ。

どうしてこのようなことになるのか?もし「世俗的な穏健派」の背後で7か国 枢軸が供給源の総和をその地域に武装配備しているのなら、つぎに誰がアルカイダの背後でさらなる供給源を武装配備しているのか?その 答えは簡単である。実際ニューヨークタイムズは、「世俗的な穏健派」などどこにも無かったと、現在完全に認めているのだから。

「イスラム反政府勢力はシリア政策にジレンマを引き起こしている」と題された記事で、 ニューヨークタイムズは次のように認めている。

【シリアの至る所、反乱軍が支配し た地域は、過激派が率いる戦闘集団によって弁護士や聖職者が配置されたイスラム法廷が点在している。過激グループを妨げるだろうと期待し て西側に編成された反乱軍組織の傘となっている最高軍事評議会でさえ、将来のシリア政府の中にイスラム法を吹き込みたいという指揮官たち が補充されている。

反乱軍が支配したシリアでは世俗的 な戦闘軍などどこにもない、話題にもならない。】

しかしながら、論拠を無視する説明の中で、記事は次のように述べる。

【反体制派のイスラム的性格は、そ の開始以来シリアの多数派であり、大部分は保守的な周縁地域のスンニー派イスラム教徒によって率いられた暴動の主な支持層に反映してい る。野蛮な内戦への堕落は頑なな宗派間の違いであり、さらに定期的な武器の備蓄を確保するためという主流の反乱グループの失敗は、イスラ ム原理主義者たちに空白を埋め支持者を味方にすることを許したことにある。】

「定期的な武器の備蓄を確保する」ために、誰から?西側によれば、それらは何十億の現 金と数千トンの兵器類とともに「主流の反乱グループ」に供給されていた。―そして現在、BBCによれば、その上に訓練養成までもが。故意 に直接アル・ヌスラの手中に収まるのでなければ、これらの現金、これらの武器、および訓練のすべてはどこへ行ってしまったのか?

ニューヨークタイムズはまた次のように認めている。(強 調点追加)

【米国がもっとも懸念していること は、ヌスラ戦線である。グループの指導者はイラクのアルカイダと協力しており、さらにアルカイダの最高指導者アイマン・アル・ザワヒリお よびオサマ・ビン・ラディンの長年の副官に忠誠を誓っていたことが最近確認されたという。ヌスラは、数多 くの自爆攻撃の責任を主張するシリア内に外国人ジハードを浴びせた選り抜きのグループである。】

現在シリア政府は、認知されたアルカイダのテロリストと公然と戦っているだけでなく、 シリア国民ですらないテロリストとも戦っているのだ。

依然ますます常軌を逸していることだが、ニューヨークタイムズはかなりの石油埋蔵地域 を確実に認めており、制裁を解いた欧州連合は、現在、完全にアルカイダに支配されているシリア内部から石油を買っている。(BBCの、 「EUは反体制派を援助するためシリアの石油禁輸措置を緩和」を見よ)。―現在、欧州連合は石油と引き換えに恐るべき残虐行為という犯罪 で知られる周知の国際テロリストと現金を故意に交換している、という意味である。ニューヨークタイムズの報道では、…。

【どこか他のところで、政府の油田 地帯を奪い取った彼ら[アル・ヌスラ]は、仕事に戻り従業員を雇い入れ、現在、彼らが生産する原油から収益を得ている。】

さらに、

【ディル・アル・ズールやハサカと いう石油の豊かな地方では、ヌスラ戦闘員たちは政府の油田地帯を奪い、部族民兵の支配下に幾人かを配置し彼ら自身が他の者を指揮してい る。】

タイムズ紙は認めて続ける。(強調点追加)

【ヌスラの支配権 は、アレッポでもっとも強固だと考えられる。このグループは市の反乱軍制圧地域の指揮管理のため眼科病院の隣にイスラム法決定機関 を創設し、別の反乱グループとともに活動し、さらに以前の小児科病院に収容施設を設置した。イスラム法決定機関は、警察隊および他の国々 でなされているいくつかのシャリアー裁判所のように切断や処刑でないとしても鞭打ちを含んだ刑の宣告を導入しているイスラム法廷を動かし ている。ヌスラ戦闘員はまた、発電所を管理し、さらに市のパン 屋の営業を維持するために小麦粉を分配している。】

この最後のポイント、「さらに市のパン屋の営業を維持するために小麦粉を分配してい る」は、非常に重要である。なぜなら、彼らが「分配」している「小麦粉」は明らかに直接アメリカ合衆国から送られて来るのだから。

ワシントンポスト紙の記事、「米国、シリア人に食糧、だが内密で」では、次のように述 べている。

【アレッポが属するシリア北部州の 反乱軍制圧地域の中心部では、恐れを知らない西洋人の小グループが非常に隠密な任務を引き受けている。小さな田舎の村落で匿名で生活して いる彼らは、爆撃や空爆さらに誘拐の脅威をものともせず貧しいシリア人のために食糧や他の救援物資を配布するため標示のない車で毎日通っ ている。―それらすべては米国政府によって支払われている。】

ワシントンポスト紙は、大部分のシリア人は救援物資を補給しているアルカイダのアル・ ヌスラを信じている、とつぎのように報道している。

【「アメリカはわれわれに何もしな い。いっさい。」と、モハメッド・フォアド・ワイズィ(50)は、彼が毎日パンを買うパン屋に隣接している彼の小さなアレッポ食 料雑貨店で、強く言葉を吐き出すように語った。そのパン屋は、米国によって支払われた小麦粉を完全に供給されている。しかし、ワイ ズィはジャバハット・アル・ヌスラ―アルカイダとの関係ゆえに米国がテロリスト組織と指定した反乱軍グループであるが―その地域に小 麦粉を供給していることで、彼はそれがどこから来るか分からなかったと認めたにもかかわらずアル・ヌスラを信じていた。】

明らかに、ここでパズルは完成した。確かにモハメッド・フォアド・ワイズィ氏は正し かった。米国務省によって登録されたテロリスト組織ジャバハット・アル・ヌスラは、小麦粉を人々に供給している。だがこの小麦粉は、シリ ア内部のテロリストに梃子入れしていることを米国務省自身いつも頻繁に否定し、さらに自らの反テロ法および国際法にまったく矛盾している 米国から、故意に毎日直接大量に与えられている小麦粉なのである。

明らかに米国およびその同盟諸国は、テロリズムを下支えしている。さらにもっと驚くべ きことは、彼らがシリアの人々に供給している「救援物資」は、シリア内部の領土を完全に制圧しかつ保持し掌握することを許されているアル カイダによって、政治的武器として使われていたことが明らかに見えてくる。ニューヨークタイムズ自身が認めたことであるが、アル・ヌスラ の構成員はまったくシリア人ではない外国人戦闘員で満たされているということをあらためて注目すべきである。

姿を現わしたのは、あまりに狡猾な、あまりに極悪非道な、あまりに嘘で塗り固められた 錯綜したウェブ(蜘蛛の巣、陰謀、罠の意=訳者注)による陰謀である。天文学的な高みにまで駆り立てる多くの人々 に日々聞かされる死者を生み出している宗派間の殺戮の意図的な煽りのあいだに、西側諸国の政府は、多分、彼らの税金が野蛮なテロリズ ムの武器と資金のために故意に利用されていることを疑う自国の住民を数え続けるだろう。切り札はもうない。―この二年のあいだ順次に シリアのアルカイダに資金提供、武装援助、そして補給活動をしてきたことが公然と暴露された米国は、シリアの国境に沿って生じた殺 戮、残虐行為、および人道的大惨事に直接の責任がある。

米国がシリアのアルカイダに代わって、「化学兵器」というすでに聞き覚えのある口実を 利用して軍事介入を売り込むことを企てているあいだ、シリア人民に敵対する米国およびその同盟諸国によって、たった一人のアメリカ人の靴 が公式にシリアの領土に触れる前にすでに歴史的な規模での人道に対する恐るべき犯罪が犯されているのだ。

(以上、松元保昭訳)

-----------------
以上、転載

太田光征
posted by 風の人 at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

2012年06月18日

田中宇氏「シリア虐殺の嘘」とアムネスティ見解

みなさまへ    (BCCにて) 松元

シリア情勢を読み 解くために、すでにバルセロナの童子丸開さんの投稿から(私も幾度か)、チョスドフスキーの論考およびグローバル・リサーチ誌の記事などを紹介してき ましたが、ジャーナリストの田中宇氏が6月13日付でご自身のサイトに「シリア虐殺の嘘」という論考を公表しています。

■田中宇サイト:「シリア虐殺の 嘘」

http://tanakanews.com/120613syria.htm


田中宇氏は、インデペンデント、ナ ショナル・レヴューなどの英米独各誌に拠りながら、シリアのアラウィ派に焦点を当てて、「虐殺はシリア政府軍がやった」とする日本をふく む欧米メディアおよび国連監視団の断定に、強い疑義を呈しています。

例えば、「とはいえ、事態をよく見 ると、実はホウラで村人らを虐殺したのはシリア政府軍でなく、反政府勢力の方である可能性が高い。虐殺で殺された村人の多くは、アサド政 権と同じアラウィ派イスラム教徒だった。シリア軍の幹部の多くはアラウィ派であり、政府傘下の民兵組織のシャビーハも上層部はアラウィ派 である。欧米日マスコミは、シャビーハやシリア軍がホウラの村人を殺したのだろうと書き立てたが、内部の団結が強いアラウィ派が、同じア ラウィ派を殺すはずがない。」

そして、「半面、反政府勢力は、サ ウジアラビアに支援されたスンニ派のイスラム主義勢力(いわゆるアルカイダ)で、アラウィ派やシーア派を敵視し、宗教上異端なので殺して も良いと考える傾向が強い。殺された村人の中にはシーア派もいた。政府軍が殺したなら、戦車砲や迫撃砲で家ごと破壊される形になっている はずだが、殺され た村人は至近距離から撃たれたり、のどをナイフで掻き切られたりしている。これは、アルカイダなどサウジ系イスラム過激派が異端者を殺す ときの典型的なや り方だ。虐殺の動機は、政府軍より反政府勢力の方に強い。」と推論する。

さらに、『反政府勢力は、殺された 人々を携帯電話などで動画撮影し「政府軍に殺された人々の画像」としてインターネットにアップロードした。彼らが犯人であるなら、非常に 周到で巧妙な自作自演の犯行ということになる。』と述べる。

 そうして結論として、「もし、度 重なる虐殺を挙行しているのがシリア政府軍や政府系民兵であるとしたら、国際軍の早期介入やアサドの退陣を求める米欧やシリア反政府勢力 の主張は妥当だ。だが逆に、虐殺を挙行しているのがシリア反政府勢力であるとしたら、反政府勢力が自分で殺した村人たちの映像を撮って ネットで世界に流して「政府軍の犯行だ」と騒ぎ、それに呼応して米欧政府がアサドに退陣を求め、国際軍をシリアに侵攻してアサド政権の転 覆を狙うという、巨大な国際犯罪になる。」と断じている。

シリアをめぐる大国間の構図を田中 宇氏は、次のように見る。

「シリアの反政府勢力は、米欧やサ ウジに支援されている。米欧やサウジが、アサド政権を転覆するため、反政府勢力を使って虐殺し、アサドに濡れ衣をかけている構図になる。 米国は、イラクに大量破壊兵器の濡れ衣をかけて侵攻した。その後はイランに核兵器開発の濡れ衣をかけて経済制裁している。そして今、シリ アに虐殺の濡れ衣をかけて政権転覆しようとしている。これらの現状を見る限り、今の中東の国際政治においては、米欧よりも露中の方がまと もであり、正義である。「露中のせいでシリアの問題が解決しない」と米政府は言うが、これは放火魔が「消防士がいるので家がよく燃えな い」と言っているのと同じだ。米欧は、マスコミを使って濡れ衣を「事実」として人々に信じ込ませ、善悪を歪曲している。日本や米国では、 米欧より露中の方が正しいと言うと、それだけで袋叩きにされるが、袋叩きにする側は、プロパガンダを軽信するうかつな人々である。」

しかしながら一方で、国際人権監視団を自称する アムネスティ・インターナショナルは、6月14日付 の国際事務局ニュースで「シリア:今も続く、武装勢力による人道に対する罪」を公表。その中で『アムネスティはシリア北部での状況を調査するこ とができた。そして、「シリア政府軍と民兵は、重大な人権侵害および人道に対する罪と戦争犯罪に相当する重大な国際人道法違反に責任 がある」と、結論づけた。』と述べている。

具体的には、「シリア最大の都市で あるアレッポでは5月最終週に何度 か、制服姿の治安部隊と平服の民兵のシャビハが、平和的 にデモを行なっている人びとに対して実弾を発砲し、子どもたちを含む抗議者や通行人たちを殺傷するのを、アムネスティは目撃した。これらの地域での侵害行 為は、当該地域だけのことではなく、5月25日のホウラでのシリア軍による攻撃など他の地域でも広く報じられている。国連によると、49名の子どもたちと34名の女性を含む108名がホウラで殺された。」と表現されている。

アムネスティは、「70ペー ジ」におよぶ「この報告書は、シリア当局が民間人たちに対 して執拗かつ広範で残忍な攻撃に携わっていること を示す、さらに詳細な証拠を提供しています。」と述べてはいるが、チョスドフスキー氏や田中宇氏が検証していることには、まったく立ち入らない。アムネス ティ危機管理上級顧問のドナテラ・ロベラ女史の発言だけでは、国際的に報道された断定や国連の報告を鵜呑みにしている感は否めな い。

アムネスティの結 論は、次のようなものである。人権を盾にした米欧側の国 際的宣伝機関と言われても仕方がない。イラク開戦前に果たした 役割を想い起こさせるものだ。

「報告書の中でアムネスティ・インターナショナルは安保理に対し、改めてシリアの状況について国際刑事裁判所(ICC)検察官に 付託し、シリア政府への武器流入を止めるためにシリアに対する武器禁輸措置をなすよう要請している。アムネスティはとくにロシア と中国政府に対して、シリ ア政府へのすべての武器、弾薬、軍事・治安・警察についての装備・訓練・人員の供給を直ちに中止するよ う求めている。アムネスティはまた安保理に対し、国際法の下での 犯罪の命令もしくは実行に関わっているかもしれないバシャール・アル・アサド大統領たちの資産凍結を実行するよう要請している。アムネスティはシリア当局 に対して数多くの勧告をしてきた。もしそれらが実行されるなら、現在起きている人道に対する罪もしくは戦争犯罪に相当する広範な 違反行為を減らすことがで きるだろう。」

■シリア:今も続く、武装勢力によ る人道に対する罪

http://www.amnesty.or.jp/news/2012/0614_3141.html?mm=1

原発問題同様、私 たち市民の眼力が試されている。

--
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Palestine Solidarity in Sapporo
パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841 札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011−882−0705
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
===================
以上、転載

太田光征
posted by 風の人 at 01:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | シリア

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