2012年12月11日

原発10基分の自家発電機を生産ほか

広瀬隆『原発ゼロ社会へ!新エネルギー論』(集英社新書)より。

米国では2009年、原発はLNG(液化天然ガス)より高かった(マサチューセッツ工科大学)。

卸電気事業者の日本原子力発電の単価は石炭・水力発電のJパワーの単価より高い(2012年4月、同志社大学・室田武教授)。

一般用エンジン発電機(自家発電機)の生産量(経済産業省)は2012年6月までの1年半で1062万kW、原発10基分を超える(→少なくともピーク時対策としては十分)。



【広瀬隆さんから】最重要・関西電力と全電力会社の2012年夏の電力需給実績 : 日々雑感
http://hibi-zakkan.net/archives/15300209.html
http://ok-life.sakura.ne.jp/sblo_files/hibi-zakkan/image/09E69C8808E697A5E996A2E99BBBE99C80E7B5A6E78AB6E6B381.pdf

関電は7月6〜9日にかけて火力発電所を8基384万キロワットも休止して、供給力を故意に落とした。

関電は8月3日に今夏の最大需要2689万kWを記録。供給力は2763万kW(火力供給力を1470万kWから1433万kWに落としているので、37万kWを加えると、実際は2800万kW)。

当日にほかの電力会社が関電に融通したのは160万kW。関電を除く西日本5社の余裕は計669万kWもあった。つまり、さらに669-160=509万kWも増やせた。

東電の最大需要は8月30日の5078万kWで、供給力は5771万kW。余力は693万kW、12%となる。東北電、北電に十分な量を融通できる(本州と北海道の間は60万kWを融通可)。

太田光征


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2012年09月01日

大飯原発2基の停止でも電力が足りていたにもかかわらず、いまだに原発停止で停電、を煽る読売新聞

大飯原発2基の停止でも電力が足りていたにもかかわらず、いまだに原発停止で停電、を煽る読売新聞。

★2.読売新聞の検証8月23日分−記事の誤り
火力を大量に止めていることに一言も触れない記事
「大飯原発2基が動かないと停電だ」という演出に乗って記事を書いた
読売新聞の「原発推進になれば良い」の中味とは

以下、転載です。

太田光征



たんぽぽ舎です。【TMM:No1558】
2012年8月29日(水)地震と原発事故情報−3つの情報をお知らせします

転送歓迎
━━━━━━━
★1.8/31(金)18時から20時 恒例の首相官邸前抗議行動に参加しよう!
規制委員会人事案可決阻止の為、民主党本部への抗議あり!
原子力規制委員会人事を撤回せよ!
大飯原発をただちに停止し再稼働を中止せよ!
(首都圏反原発連合有志)
★2.読売新聞の検証8月23日分−記事の誤り
火力を大量に止めていることに一言も触れない記事
「大飯原発2基が動かないと停電だ」という演出に乗って記事を書いた
読売新聞の「原発推進になれば良い」の中味とは
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.8/30(木)「原発についてみんなで観ようワンコイン上映会」
◇「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)
4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由
フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 約53分
◇映画「シェーナウの想い〜自然エネルギー社会を子どもたちに〜」
2008年ドイツ製作 上映時間;60分
━━━━━━━


┏┓
┗■1.8/31(金)18時から20時 恒例の首相官邸前抗議行動に参加しよう!
│ 規制委員会人事案可決阻止の為、民主党本部への抗議あり!
│ 原子力規制委員会人事を撤回せよ!
│ 大飯原発をただちに停止し再稼働を中止せよ!
└────(首都圏反原発連合有志 首相官邸前行動)

【日 時】8月31日(金)18:00から20:00 予定
【場 所】首相官邸前および永田町・霞が関一帯
(霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください)
※千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志

※原子力規制委員会人事案の否決を求め、民主党本部への抗議エリアを
国会図書館付近に設置します。

○たんぽぽ舎のボランティアにご協力ください。
当日、13:00〜15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、
横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。

ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。
電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035


┏┓
┗■2.読売新聞の検証8月23日分−記事の誤り
│ 火力を大量に止めていることに一言も触れない記事
│ 「大飯原発2基が動かないと停電だ」という演出に乗って記事を書いた
│ 読売新聞の「原発推進になれば良い」の中味とは
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

○8月23日に関西電力が「2010年から11%減の310万kw節電により目
標達成」というプレスリリースを行ったことに関連して、読売新聞は24日の
「関西面」で「計画停電、大飯原発再稼働で回避・・関電管内」という記事を掲
載しました。
もちろん内容は間違っているのですが、そのままでは大飯が止まったままだと
停電していたかも、と信じる人がいないとも限りません。ウソも百編言えばの類
です。
もともとは「大飯原発2基を止めたら困る」ように下手な演出をする関電の手
にまんまと引っかかったのかも知れませんが、引っかかった振りして「原発を止
めると大変だあ」と世間に信じ込ませるために「相乗りした」のかもしれません。
まあどちらにしろ、よく読めばカラクリはさほど高度なわけでもないので、誰に
でも分かる程度のごまかしです。
なお、大飯原発3、4号機はそれぞれ7月5日と21日に発電を開始していま
すが、定格出力に達したのはそれぞれ9日と25日とされています。
出力は118万kwで、二基分ならば236万kwです。

○最初に記事の内容を紹介いたします。

『大飯原発3、4号機の再稼働がなければ、関西電力管内で今夏(7月2日から
8月23日)、最大電力需要が、原発なしの状態での想定供給力を上回る日が1
5日間あったことがわかった。関電が23日発表した今夏の節電効果(中間報告)
は、猛暑だった2010年夏に比べてピーク時(午後2時台)の需要は平均11
%減少していたが、再稼働できなければ、計画停電に陥る恐れもあった。
<中略>
関電は5月時点で、原発が稼働しない場合、7月の供給力は2517万キロ・
ワット、8月は2542万キロ・ワットと想定していた』

そして、グラフが掲載されているのですが、それでは原発なしの供給力は7月
が2517万kwに線が引かれ、8月が2542万kwに線が引かれ、7月は17,
18,19、26,27、30,31日にこのラインを超え、8月は1,2,3、
7,8、21,22,23日にラインを超えているように読み取れます。
これら15日間の最大電力及び供給量は、関電のデータでは、それぞれ次のよ
うになります。率も合わせて掲示します。

7/17 18 19 26 27 30 31
2,537 2,552 2,547 2,632 2,673 2,636 2,631 最大電力(万kw) (1)
2,831 2,902 2,864 3,029 3,008 3,022 2,984 設備(万kw) (2)
86.54 88.22 90.08 84.52 88.10 88.68 89.81 使用率(%) (3)
2,713 2,784 2,746 2,793 2,772 2,876 2,748 大飯停止(万kw) (4)
93.51 91.67 92.75 94.24 96.43 94.52 95.09 使用率(%) (5)

8/1 2 3 6 7 21 22 23
2,573 2,650 2,682 2,634 2,590 2,549 2,589 2,637 最大電力(万kw) (1)
2,990 2,959 2,999 3,023 3,026 2,943 2,986 2,945 設備(万kw) (2)
87.63 88.54 88.70 85.01 87.57 87.67 87,07 87.95 使用率(%) (3)
2,754 2,723 2,763 2,787 2,790 2,707 2,750 2,709 大飯停止(万kw) (4)
93.43 97.32 97.07 94.51 92.83 94.16 94,15 97.34 使用率(%) (5)

これによれば、100%を超える日はないはずです。(3)の行の数値です。
大飯を止めてみたのが(4)の行です。その率を出すと、(5)のように、最も厳し
くて23日の97.34%です。
では、どうして15日も100%を超えるという話になっているのかというと、分
母に使っている「設備量」が、5月19日に関電が公表したデータに基づくからで
す。当時、このデータが正しいかどうかが議論になりました。
それが7月中は2517万kw、8月中は2542万kwというデータです。
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/pdf/0519_1j_01.pdf

○分母が小さければ率が高くなるのは当然です。だから「【TMM:No1553】8/24地
震と原発事故情報」に掲載をした電力データに基づく検証でした。その中で「こ
んな程度のトリックに引っかかるマスコミも居ます。それを真に受ける市民は責
めることは出来ませんから、そのようなマスコミが出ないように、速報でからく
りを示しておきます。」と書きましたが、読売のような確信犯は、このようなデ
ータが集まったところで「原発を止めると停電する」と言わんばかりの記事を書
くわけです。火力を大量に止めていることなど一言も触れません。

関電の5月19日データは、大飯原発が再稼働できなければ停電するという主
張を補強するために作られています。既にそれから3ヶ月以上も経っているので
す。もしこのデータが大飯再稼働なしの電力需給実態を表すのだとしたら、関電
は停電の危機にあるのに3ヶ月間も追加の対策を何ら取らず、漫然と電力不足に
なることが分かっていながら「大飯を再稼働させないと停電する」と叫び続けて
いたことになります。そんなことが許されるはずがありません。電力供給義務に
も反します。もちろん実際には、そんなことにはならず関電管内でも節電が進み、
最大使用電力が下がると共に、他社融通は最大172万kw行われています。

しかし、関電分析が唯一「具体化する」場合がありえます。それは、大飯原発
を稼働させたことで需給バランスに問題は無いと考えて火力を次々に停止し、予
備力が原発の出力分を下回った状態で大きな地震に遭遇した時です。原発はスク
ラムがかかり瞬時に発電量はゼロになります。電力供給が不足し、送電網の中で
大きな発電所から遠い地域から停電が始まり、広域停電になるでしょう。
巨大な停電を引き起こす要因は、電力需給バランスが瞬時に大きく崩れたとき
です。供給力が足りないので調整を行うような場合は、停電になることは少ない
と思われます。現状で関電管内において、広域停電になる可能性が一番高いのは、
若狭湾や北陸から関西方面に電力を送る送電線が集まる変電施設に落雷があって
設備に損傷が発生した場合とか、大きな地震が若狭湾地域で発生して原発が全部
止まるかです。
そのようなケースが起きても原発が元々動いていない状況では、広域連係や他
の発電会社から電気を買うことで十分乗り切れる可能性は高いのです。

読売新聞が「大飯再稼働なければ計画停電」などと報道した後の28日のテレ
ビ朝日などは、「関電管内の3日の最大需要は2682万キロワットで、この夏の最
大需要でした。この日のピーク時の供給力から大飯3、4号機の供給力を除くと
予備率は2.7%と極めて低かったことが分かりました。」などと報道しています。
これは枝野経産大臣が記者会見をしたので記事になったのですが、「本当に、そ
の数字だけで評価するものではない。例えば、融通の問題もあります」「(大飯
3、4号機が)再稼働がもしできていなかったら、大変、厳しい状況だっただろ
うなとは思っています」との枝野大臣の発言を挟み、 『枝野大臣は、関電管内
の電力不足は西日本の電力各社で融通するものだとする一方で、大飯原発の再稼
働は必要だったとの認識を改めて示しました。』などと報じているのは、読売よ
りはマシとは言え、データも確認しない、報道には値しない「政府広報」になっ
ています。

ちなみに3日のデータなど、とっくに関西電力のHPなどでわかっていること
で、データを取っていれば分かることです。この日の「使用率」は89.43%
であり、十分余力があった上、設備は2,999万kw、さらに西日本広域連係は北陸、
中部、中国からの供給が160万kw、それをやめて大飯原発も止めると、103.
03%と、供給不足になりますが、連携をしていれば大飯を止めても97.07
%でした。これが「3%を切る」などということになるのですが、もっと連携を
増やせばいいのです。特に東京電力から103万kwを供給すれば93.58%に
なります。
同日の東電は供給力5,503万kwで、最大使用電力は4,887万kw、率は88.81
%、東西連系をすれば供給力が5,400万kwになりますが、それで率は90.50
%です。何の問題もありません。

○さて、関電の需給については、もう一つ大きな問題があります。
関電の設備は日々ころころ変わります。それ相応の理由はあるのでしょうが、
最大使用の日が設備の最大にはなっていません。また、読売が「需給が100%
を超えた15日間」は、「最大供給力3,029万kw」の日が7月26日に相当
しますが、それ以外は3,029万kwに達していません。供給力が減れば当然使
用率が上がります。どうして投入する設備を減らしているのか、説明が必要でし
ょう。とはいえ、供給力が十分あるので、最大供給力を投入する必要がなかった
ということでしょう。つまり大飯を止めると100%を超えるという話しも、予
備力が3%を切ったという話しも、実態とは何ら関係がない机上の空論であると
言うこと。実際は大飯をずっと止めていても、東西連系103万kwを行っていれ
ば、使用率は95%を超えて逼迫することはなかったことがわかります。

なお、西日本で連携して足りなくなるならば、東日本から103万kwの連携が
「いつでも」できます。東電の電力設備は余っています。最も高かった電力使用
率は5日ほどあった90%の日で、それでも495〜518万キロワットの供給
予備力があります。今年の電力需給では103万kwを西に送っても何の問題も起
きません。昨年の支援に応えるためにも、東電は需給逼迫があるのならば連携を
する義務があるのです。ちなみに103万kwというのは関西電力の最大電力に対
しては大体3.8%程度になります。東電ならば2%相当です。


┏┓
┗■3.8/30(木)「原発についてみんなで観ようワンコイン上映会」
└────

日 時:8月30日(木)19:00より(開場18:30から ☆お楽しみ特典上映あり)
会 場:「スペースたんぽぽ」千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
参加費:500円(上映用DVD手配のためのカンパ歓迎)

1.「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)
4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由
フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 約53分
<説明>
20万人を超す人が見たという「フクシマの嘘」に続き、あの事故を分かりや
すくまとめたARTE(フランスとドイツ合同で作っているテレビ放送局)の1時
間弱のドキュメンタリーです。原発事故の前後関係と経過がよくわかります。事
故の過小評価や隠蔽が行われたのが、日本だけではない、アメリカやフランスに
も原子力ムラにつながるものがあり、やはりマスコミを巻き込んで圧力をかけて
いる、ということがはっきり伝えられています。知らされてない衝撃的な分析も
あります。ガンダーセン氏、バスビー教授、上杉隆氏、佐藤栄佐久氏、鈴木智彦
氏などがインタビューされています。

2.映画「シェーナウの想い〜自然エネルギー社会を子どもたちに〜」
2008年ドイツ製作 上映時間;60分
<説明>
『住民が電力供給会社を作ってしまった!』というドイツのドキュメンタリー
映画です。チェルノブイリの原発事故をきっかけにしておこった、ドイツ南西部
の小さなまち シェーナウ(人口2500人)の住民運動。始まりは「子どもたちを放
射能汚染から守りたい」という一心からでした。その後色々な問題を乗り越えて
住民グループは電力会社を作ってしまいます。10年もの歳月を共通の目的を持っ
た仲間と共に一歩一歩前進し、環境にそして次世代にやさしい電力を供給してい
く、という感動のストーリーです。自主上映のみでしか見ることの出来ない作品
です。

3.最新デモ映像あり

──────────
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400〜800文字以内でタイトル及び内容を
お送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
──────────
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posted by 風の人 at 16:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年07月20日

7月中旬の関電管内は昨夏並みの節電(関電は節電を過小評価)

関電管内では6月から7月初旬にかけて、大阪の最大気温が32.3℃までの平日の場合、昨夏と比べ大飯原発3、4号機分だけ節電していた。

関電管内の節電、32℃以上でも11年を凌ぐ(大飯原発3、4号機分)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/280207932.html

7月中旬になり、最大気温が32℃以上の日が増え、需要も上昇してきた。32℃以上となった17〜19日の最大需要は、関学の朴勝俊准教授が11年の実績に基づいて最大需要と最高気温の関係を示した一次モデルにほぼ沿っている。

つまり、昨夏並みの節電が行われていて、関電が主張している節電見通し3%はまったく当たってない。

でんき予報 [関西電力]
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html

日              17   18     19
最大気温(大阪)      34.9   33.4   32.5
最大需要(万kW)      2540   2555   2546
朴一次モデルの需要(万kW) 2625   2553   2510

2011年夏の関西電力管内における電力ピークに関する一考察(関西学院大学准教授・朴勝俊)
http://www.sdgovernance.org/internal/docs/SDG-DP-JNo11-03.pdf
関電管内における2011年の最大電力需要と大阪の最高気温の関係(関西学院大学の朴勝俊准教授)


なお、供給力予測(原発なし)は政府が関電予測を上回る2630万kWで、環境エネルギー政策研究所が2946万kW。

国家戦略室 - 政策 - 第4回 需給検証委員会 議事次第
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive08_04.html
第4回需給検証委員会「供給と需要の精査」(環境エネルギー政策研究所・飯田哲也、2012年5月7日)
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120507/iida_shiryo.pdf

太田光征

家電の買い替えで20%以上の節電をした例:
NPO法人川口市民環境会議
http://www.ne.jp/asahi/eco/ecolife/
「チャレンジ・エコライフ」
http://www.ecolife-kawaguchi.org/challenge_ecolife_main.htm

posted by 風の人 at 02:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年07月12日

さすが産経、原発選択肢のパブコメ期間中に、電力不足の誘導報道

脱原発運動の関係者は電力需給を巡る情報戦に無頓着な方が多いようですが、電力不足をあおる情報は確実にパブコメの選択肢などに影響を与えるでしょう。7月10日付の朝日によれば、同紙の世論調査で、原発0%を選んだ人はたったの42%、15%は実に29%もいます。

さすが産経、原発選択肢のパブコメ期間中に、電力不足の誘導報道。

Twitter / mitsu_ohta: さすが産経、原発…
https://twitter.com/mitsu_ohta/status/223100851349233666

気温予測が外れ上昇したのに、節電目標の緩和で関電管内の需要が予想オーバーになったと示唆。今夏は昨夏より大飯原発3、4号機分だけ節電してるのに。

エネルギー・環境選択肢の「原発比率15%」「原発比率20〜25%」(2010年の原発による発電実績が25%だから現状維持)が増えそう。

関電管内の節電、32℃以上でも11年を凌ぐ(大飯原発3、4号機分)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/280207932.html

エネルギー・環境選択肢のパブコメ/偽装(?)「討論型世論調査」/国会事故調
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/279254817.html

原発の発電実績は全体の25%(2010年)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/259011104.html

太田光征
posted by 風の人 at 10:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年07月11日

関電管内の節電、32℃以上でも11年を凌ぐ(大飯原発3、4号機分)

追記(7月13日)
火電停止は電力余剰だった! 関電京都支店広報が明かす - 京都民報Web(2012年7月13日)
http://www.kyoto-minpo.net/archives/2012/07/13/post_8889.php
関電、節電奏功し当面は需給安定 要請から1週間(2012/7/7)
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO43473460X00C12A7LDA000/
「気温と比較してもかなり需要が落ちている印象」(関電お客さま本部営業企画部門)
「6日は6基の石油火力を止めた。6基の発電量は約300万キロワットで、原発3基分に相当する。計画的に止めている石油火力はいつでも再稼働できるが、日々の供給力からは差し引かれる。結果として使用率は高めの数字になってしまうが、潜在的な供給力にはかなりの余裕がある。」


産経は関電管内の7月10日(火)の最大電力需要2208万kWが予測を上回ったと書いている。政府による節電目標の引き下げで関西人が節電を諦めたとでも言いたげだ。そもそも最大気温(大阪)の予想が31℃で、実際が31.7℃だったことを伝えていない。

節電目標緩和の初日、4電力とも予想をオーバー 関電は使用率90%に
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120710/biz12071019400024-n1.htm
でんき予報 [関西電力]
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html
2012年07月10日 大阪(オオサカ) 毎正時の観測データ
http://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/today-62078.html?areaCode=000&groupCode=45

関学の朴勝俊准教授は、関電管内の11年の需要実績から、最大需要と最高気温の関係を一次モデルなどで表している。

関西人は今のところ関電の期待を裏切る節電を実施(2012年6月)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/276509670.html
2011年夏の関西電力管内における電力ピークに関する一考察(関西学院大学准教授・朴勝俊)
http://www.sdgovernance.org/internal/docs/SDG-DP-JNo11-03.pdf
関電管内における2011年の最大電力需要と大阪の最高気温の関係(関西学院大学の朴勝俊准教授)


この一次モデルでは、31.7℃の平日の最大需要は約2470万kWだから、7月10日の最大需要2208万kWはそれより260万kW、つまり大飯原発3、4号機の分だけ少ない。

31.7℃の平日の需要実績と朴准教授による気温感度(最大需要と最高気温のグラフの傾き=気温が1℃上昇したときの需要増加量)47.8万kW/℃を前提にすると、10年並みの「11年と1℃しか違わない猛暑(36.6℃)」でも、需要予測2442万kWは関電がすでに確保できている約2500万kWの供給力を下回る。

なお、政府予測の供給力は関電予測を上回る2630万kWで、環境エネルギー政策研究所の予測は2946万kW。

一方、読売は7月10日が今年一番の暑さだと書いているが、大阪では9日の32.3℃が最高だ。関電管内の9日の最大需要は2114万kWで、6月から7月初旬にかけての30℃前後の平日の記録とほとんど変わらない。

埼玉県熊谷市33・5度…各地で今年一番の暑さ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120710-OYT1T01205.htm

※ 「常時接続」モデムも電源オフが可能、ブラウン管ディスプレーの電気代数年分で液晶ディスプレーが買える、カバンの中身の整理(電車)や台所(冷蔵庫)の遮光でも節電可能、役所で階段を消灯しないところまだあり(税金で夏に暖房)…

太田光征
posted by 風の人 at 03:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年07月07日

連係線と電力需給

中部・北陸以西の西日本では電力を融通するための連係線設備が充実している。複数の連係線を活用することで、各電力管内間の送電容量は最低でも中国・関西−四国間の380万kW(原発3.8基分)となっている(中国電の最大電需要は10年が597万kW、11年が544万kW)。

平成24年4月6日 第4回
総合資源エネルギー調査会総合部会 電力システム改革専門委員会地域間連系線等の強化に関するマスタープラン研究会(第4回)
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/sougou/chiikikanrenkeisen/004_haifu.html
資料4 地域間連系線等の強化に関するマスタープラン中間報告書(案)
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/sougou/chiikikanrenkeisen/004_04_01.pdf

環境エネルギー政策研究所の飯田哲也氏は、中部・北陸・中国電力は今夏、猛暑でも電力供給力に900万kWの余力が生じると予測している。

電気が足りないから再稼働するのではない。関電が明言(テレ朝モーニングバード、5月3日)
http://www.youtube.com/watch?v=mXoeCl5zW9c

西日本と東日本の周波数変換設備の送電容量は100万kWだが、東北東京間連係線も631万kWと問題のない送電容量。同じ4月の下記報告書だと、同連係線の送電容量は1552万kWになっている。

2012年4月
総合資源エネルギー調査会総合部会 電力システム改革専門委員会地域間連系線等の強化に関するマスタープラン研究会
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/sougou/chiikikanrenkeisen/report01.html
地域間連系線等の強化に関するマスタープラン中間報告書の概要
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/sougou/chiikikanrenkeisen/pdf/report01_01_00.pdf

東電管内では昨年の最大需要が約4900万kWに対して、今夏の供給力が約5700万kWだから、昨年の需要を前提にすると、今夏は原発8基分の余力がある。今夏も東北電は東電から十分な電力融通を受けることができる。

北電管内と東北電管内を結ぶ北本連係線の送電容量は60万kWと少ないが、北電の原発以外の稼働率(2010年9月平均)は26%しかなく、原発以外の全設備(2011年3月、北電以外を含む)を75%稼働させれば、北海道で近年の夏の最大需要(北電分は10年8月の506万kW)を賄うことができる。

北電:原発停止で今夏に電力不足は本当か?
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/254421256.html

日本全体で水力と火力の発電設備容量が最大電力需要を上回っているだけでは、個々の電力管内の需給を検討していないから、原発停止で停電なしの証明にはならない、という言い方がされるが、連係線容量など、上記の事情を考慮すれば、ほぼ間違っていない。

原発に反対だけど、原発を廃止したら日本はやっていけないと考えている人へ
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11294535488.html
http://twileshare.com/uploads/A4.pdf
京都大学原子炉実験所、小出裕章氏の客観的なデータに基づいた主張をもとに、一市民の立場から編集した資料です。

もちろん、各電力管内で今夏の電力需給を検討し、原発なしで供給力を確保できることは、飯田哲也氏などが示している。

関西人、12年7月初頭の節電も11年の需要・気温モデルを凌ぐ成績
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/278967581.html
国家戦略室 - 政策 - 第4回 需給検証委員会 議事次第
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive08_04.html
第4回需給検証委員会「供給と需要の精査」(環境エネルギー政策研究所・飯田哲也、2012年5月7日)
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120507/iida_shiryo.pdf

太田光征
posted by 風の人 at 17:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年07月05日

関西人、12年7月初頭の節電も11年の需要・気温モデルを凌ぐ成績

7月に入り、関電管内では30℃前後の平日が2日間あった。関電はわざわざ、過去データから6月29日以前を削除している。

でんき予報 [関西電力]
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html

日           2   4
最大気温(℃)    30.9   29.6
最大電力需要(万kW) 2098   2077

関電は6月29日の時点で、7月3日(火)の最大気温(大阪)を31℃、最大需要を2240万kWと予測しているが、実際は26℃で、2040万kW。ほとんど同じ最大気温となった2日の最大需要は2098万kWでしかない。関電は6月の実績をまったく無視し、関学の朴勝俊准教授が実証しているように、今年も相変わらずかさ上げ予測をしている。

今週の需給実績と来週以降の需給見通しについて(6月29日)
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/__icsFiles/afieldfile/2012/06/29/0629_9j_01.pdf

2011年夏の関西電力管内における電力ピークに関する一考察(関西学院大学准教授・朴勝俊)
http://www.sdgovernance.org/internal/docs/SDG-DP-JNo11-03.pdf

結論はこれまでの指摘とまったく変わらない。

関西人、12年6月の節電は11年の需要・気温モデルを凌ぐ成績
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/278142467.html
関西人は今のところ関電の期待を裏切る節電を実施(2012年6月)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/276509670.html

関学の朴勝俊准教授が11年の需要実績から、最大需要と最高気温の関係を一次モデルなどで表している。この一次モデルでは、30℃の最大需要は約2400万kWだから、6月および7月初頭における30℃前後の需要2100万kWはそれより300万kWも少ない。

6月および7月初頭における30℃前後の需要実績と気温感度(最大需要と最高気温のグラフの傾き=気温が1℃上昇したときの需要増加量)47.8万kW/℃を前提にすると、10年並みの「11年と1℃しか違わない猛暑(36.6℃)」でも、需要予測は関電がすでに確保できている約2500万kWの供給力を下回る。

なお、政府予測の供給力は関電予測を上回る2630万kWで、環境エネルギー政策研究所の予測は2946万kW。

太田光征

※ 冷蔵庫は電力を大量に消費します。台所に差し込む光をできるだけ遮ることで、消費量は低減するでしょう。私のアパート部屋は玄関と台所が一体で、南西向き。玄関上の窓からの光を完全に遮断。今年からは台所に簾をかけるつもり。
※ 役所や学校などの階段、学校の場合はさらに廊下で照明は不要だし、暑くなるだけです。私は地元の松戸市に階段の消灯を要請しておきましたが、皆さんの自治体ではどうでしょうか。
※ 電車に乗る時、カバンに不要な物を入れておかないことも、節電になります。
※「常時接続」(でも料金一定)だからといって、モデムの電源を常時オンにしている方が多いのですが、使わないときはオフにしましょう。電源をオフにしても接続サービスが解約されるなんてことにはなりません。
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2012年06月30日

関西人、12年6月の節電は11年の需要・気温モデルを凌ぐ成績

22日に、6月平日の節電実績に基づいて関電の今夏の電力需給見通しについて書いた。

関西人は今のところ関電の期待を裏切る節電を実施(2012年6月)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/276509670.html

22日以降の平日で、29℃を超えた暑い日は2日あり、25日の29.4℃(2039万kW)、29日の30.8℃(2112万kW)だった。

これらを加味しても結論は変わらない。

関学の朴勝俊准教授が11年の需要実績から、最大需要と最高気温の関係を一次モデルなどで表している。この一次モデルでは、30℃の最大需要は約2400万kWだから、6月の30℃前後の需要2100万kWはそれより300万kWも少ない。

6月の30℃前後の需要実績と気温感度(最大需要と最高気温のグラフの傾き=気温が1℃上昇したときの需要増加量)47.8万kW/℃を前提にすると、10年並みの「11年と1℃しか違わない猛暑(36.6℃)」でも、需要予測は関電が8月に原発なしで確保できるとする供給力2542万kWを下回る。

なお、政府予測の供給力は関電予測を上回る2630万kWで、環境エネルギー政策研究所の予測は2946万kW。

太田光征

※ 電車に乗る時、カバンに不要な物を入れておかないことも、節電になります。
posted by 風の人 at 16:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年06月22日

関西人は今のところ関電の期待を裏切る節電を実施(2012年6月)

関西の皆様、この調子でよろしくお願いします。

[要旨]
関西人は2012年6月、大阪の最大気温が30℃前後の平日に11年並みか、それ以上の節電実績を上げている。30℃前後の需要実績2100万kWを前提に、関西学院大学の朴勝俊准教授が11年の実績値に基づいて計算した気温感度(気温が1℃上昇したときの電力需要増加量)47.8万kW/℃を適用すれば、10年の大阪における最高気温36.6℃の日の今夏需要見通しは2415万kWとなり、関電が8月に原発なしで確保できるとする供給力2542万kWを下回る(政府予測の供給力2630万kW、環境エネルギー政策研究所予測の供給力2946万kW)。

関電は2011年夏の節電実績が190万kWで、需要が10年より6.5%減少したとしている。しかし関電は関西人を見くびって、「定着した節電」をその65%、120万kWとし、今夏の電力需給見通しを発表している。

関西電力管内の「定着している節電」の算出について
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120502/shiryo4-2.pdf
今夏の需給見通しと節電のお願いについて
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/pdf/0519_1j_01.pdf

関西学院大学の朴勝俊准教授の分析によれば、2011年夏の関電管内における節電実績は11%であった。

2011年夏の関西電力管内における電力ピークに関する一考察(関西学院大学准教授・朴勝俊)
http://www.sdgovernance.org/internal/docs/SDG-DP-JNo11-03.pdf

今年の6月、大阪の最大気温が29℃以上の平日における関電の最大電力需要は次のようになっている。

電力需給のお知らせ [関西電力]
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html#

日           6 7 14 18
気温(℃)       29.7 30.1 30.9 29.7
最大電力需要(万kW)  1967 2002 2061 2096


飯田哲也氏が昨夏の関電管内における最大電力需要と気温の関係をまとめたグラフと比較すれば、今年6月の30℃前後の平日における最大電力需要は昨夏と変わらないか、低くなっている。ただ、確かな傾向を掴むにはもう少しデータが必要になる。

国家戦略室 - 政策 - 第4回 需給検証委員会 議事次第
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive08_04.html
第4回需給検証委員会「供給と需要の精査」(環境エネルギー政策研究所・飯田哲也、2012年5月7日)
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120507/iida_shiryo.pdf

関電管内における2011年の最大電力需要と大阪の最高気温の関係(環境エネルギー政策研究所)


30℃の平日における最大電力需要を2100万kWとして、朴准教授が11年の実績値に基づいて計算した気温感度(気温が1℃上昇したときの電力需要増加量)47.8万kW/℃を適用すれば、36.6℃の平日における電力需要は2415万kWとなり、関電が8月に原発なしで確保できるとする供給力2542万kWを下回る(政府予測の供給力2630万kW、環境エネルギー政策研究所予測の供給力2946万kW)。

2011年夏の関西電力管内における電力ピークに関する一考察(関西学院大学准教授・朴勝俊)
関電管内における2011年の最大電力需要と大阪の最高気温の関係(関西学院大学の朴勝俊准教授)


36.6℃とは、「猛暑」とメディアが盛んに表現する10年の大阪における最高気温(8月19日)で、この日の電力需要が同年最大となる3095万kWだった。11年の大阪における最高気温は8月9日に記録した35.6℃で、10年とほとんど変わらないが、この日の電力需要も同年最大となる2784万kWであった。

府市エネルギー戦略会議の開催状況(4月)参考資料3
http://www.pref.osaka.jp/attach/15930/00093425/3_sankou3.pdf

なお、産経が広めている気温感度は原発事故以前のもの。朴准教授によれば88.4万kW/℃になる。

電力使用制限令 関電「計画停電」避けられず 「制限令出さないのは政府が責任を取りたくないから」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120517/wec12051723000014-n1.htm
「関電管内では気温が1度上昇するとエアコンの利用増などにより70万〜80万キロワットの電力需要が増えるとされている。」

関電は「定着した節電」と「随時調整契約」を盛り込んでも、今夏の需要は10年の3095万kWからわずかに108万kWしか減少せず、2987万kWだとしている。

メディアも分析に要する時間が十分あったにもかかわらず、関電の見通しを無批判に報道し、電力不足14.9%のデマ拡散に貢献した。

太田光征

※「常時接続」(でも料金一定)だからといって、モデムの電源を常時オンにしている方が多いのですが、使わないときはオフにしましょう。電源をオフにしても接続サービスが解約されるなんてことにはなりません。
※ 節電効果は総和なので、電力消費に占める割合が低いからといって家庭での節電に意味がないわけではありません。夜間の節電も揚水発電の供給力を増すことに貢献します。
posted by 風の人 at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年02月29日

今夏の電力需給:「余力ゼロ」というより「責任感ゼロ」の北電

泊全停止 32万キロワット不足は回避も 北電試算8月「余力ゼロ」−北海道新聞[道内]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/353981.html

「北電は今回の試算を公表していない」

社会的責任の観念はあるのか。「余力ゼロ」というより「責任感ゼロ」だ。

北電:原発停止で今夏に電力不足は本当か?
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/254421256.html

太田光征
posted by 風の人 at 20:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年02月27日

北電:原発停止で今夏に電力不足は本当か?

北電は泊原発1、2号機が再稼働できず、苫東厚真火力発電所4号機(70万kW)が5月から定期検査に入ると、今夏に供給力が不足すると主張している。

原発ゼロ 道内4月にも 「夏に電力不足」
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001202210006

[参考]
泊原発を止めても電力が不足しない理由...
http://ja-jp.facebook.com/onnatachinohiroba/posts/213095645449375
Shut 泊: 原発はいらない 新聞への疑問
http://shuttomari.blogspot.com/2011/10/blog-post_5221.html

しかし、北電の原発以外の稼働率(2010年9月平均)は26%しかない。原発以外の全設備(2011年3月、北電以外を含む)を75%稼働させれば、北海道で近年の夏の最大需要(北電分は10年8月の506万kW)を賄うことができる。あるいは、2012年2月の供給力600万kW以上をベースにすれば、泊原発3号機の91万kWを差し引いても506万kWはほぼ確保できており、苫東厚真4号機の定検で不足する70万kWは、北本連系設備(損傷は4月中旬に復旧完了の予定)経由で東電から60万kW、自家発電設備から若干を融通してもらえば補える。

太田光征



北海道で2010年夏に電力需要が最大となった9月の電力需給を見てみる。

平成22年度北海道電力需給実績(確報)|北海道経済産業局
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/index.htm

【表-1】 総需要電力量(用途別・月別実績)
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/data01.pdf
全需要 3,089,595千kwh
北電需要 2,627,055千kwh
全需要は北電需要の1.17倍

最近では10年8月の506万kWが北電の夏季における最大需要だから、北海道全体(北電以外にも電気を供給している)のピーク時需要は592万kWと推定される。

【表-4】 事業用・自家用発電所の総出力(事業用+自家発1,000kW以上)
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/data04.pdf
全設備(北電以外を含む) 9,995千kw
原発 2,070千kw
原発以外 7,925千kw = 793万kW

原発を止めても、原発以外の全設備(北電以外を含む)を75%(592万kW÷793万kW)稼働させれば、近年の夏の最大需要を賄うことができる。

【表-3】 総発電電力量実績(事業用+自家発1,000kW以上)
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/data03.pdf

原発発電実績 1,516,943千kwh → 24×30で割ると2,106千kw、つまり泊原発全基がフル稼働ということだろう。

北電火力発電実績 809,001千kwh → 24×30で割ると1,123千kw
北電火力設備 4,065千kw
北電火力の稼働率 28%

北電水力発電実績 235,131千kwh → 24×30で割ると327千kw
北電水力設備 1,234千kw
北電水力の稼働率 26%

北電地熱発電実績 8,604千kwh → 24×30で割ると12千kw
地熱設備 50千kw
北電地熱の稼働率 24%

北電の原発以外の設備容量 5,349千kw = 535万kW

北電の原発以外の稼働率(10年9月平均)は平均26%で、平均1,462千kw(146万kW)しか供給していない。

原発を止めても、原発以外の北電設備を95%(506万kW÷535万kW)稼働させれば、近年の夏の最大需要を賄うことができる。

同年8月も各電源の稼働率は似たようなものだが、原発の207万kW、原発以外の(月平均)146万kW以外に、一体どうやってピーク需要506万kWの不足分153万kWを賄ったのか。原発以外の稼働率をピーク時に上げたか、買電したとしか考えられない。

2012年はどうか。2月27日のピーク時供給力は620万kWだから、泊原発3号機の91万kWを差し引くと530万kWで、これは10年末(11年3月)の原発以外の設備容量535万kWに匹敵する。つまり、原発以外の稼働率がほぼ100%か、設備容量(水力?)が追加されたことを意味する。

でんき予報
http://denkiyoho.hepco.co.jp/forecast.html

主な火力・原子力発電所の停止状況について(2月27日)
http://www.hepco.co.jp/forecast/information/index.html
泊発電所1号機(57.9万kW):定期検査中(2011年4月22日〜未定)
泊発電所2号機(57.9万kW):定期検査中(2011年8月26日〜未定)
奈井江発電所2号機(17.5万kW):定期検査中(2012年2月25日〜2012年5月19日)

北本連系設備の損傷で設備容量60万kWが半減していたが、4月中旬に復旧工事が完了する見込みだという。これで、今夏に約5700万kwの供給力(昨夏の最大需要は4936万kw、2003年9月11日に全原発を停止しても5736万kwの供給力)を確保できる東電から融通してもらうことが物理的に可能となる。

さらに、「(泊3号機・苫東厚真4号機が停止した状態で)32万kWが捻出できないか、自家発電設備を持つ企業からの買電増加も含めて検討している」(北電広報部、上記「女たちの広場フェイスブック」)というから、東電から60万kW、自家発電設備から10万kWを融通してもらえば、苫東厚真4号機(70万kW)の定検による減少分をカバーできる。

北電が言う32万kWはあくまで泊3号機・苫東厚真4号機が停止した場合の不足分のことであって、買電容量の上限ではないだろうから、買電量を上積みすれば十分な供給余力を確保できると思われる。

自家発電発電実績(2010年8月) 808,242千kw → 24×30で割ると1,086千kw
自家発電設備 2,360千kw
自家発電の平均稼働率 46%

北電総発電実績(2010年8月) 2,750,537千kwh → 24×31で割ると3,670千kw
北電ピーク時需要 506万kW
ピーク時需要は平均需要の1.38倍

自家発電分の需要ピーク時の推定稼働率は46%×1.38 = 64%

この推定ピーク時稼働状態から16% = 38kwを北電に融通しても、自家発電の稼働率は80%にしかならない。
posted by 風の人 at 21:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

2012年01月27日

残る原発は北電、東電、関電の各1基ずつ――これらを止めても停電しない

残る原発は北電、東電、関電の各1基ずつ。東電の2012年1月の供給力には414万kW(原発4基分)の余力がある。東電の柏崎刈羽6号機(136万kW)と北電の泊3号機(91万kW)を止めても、北電に対して融通電力を確保できるほど。関電も321万kW(原発3基分)の余力があり、高浜3号機(87万kW)を止めても問題ない。

参照資料:
女たちの広場 〜女は怒る 原発なくせと 女は怒る〜
http://ja-jp.facebook.com/onnatachinohiroba

2012年1月、北電の実績最大電力は11日の566万kWで、ピーク時供給力は26日が641kW(今冬では最低レベル)、本州向け融通電力が26万kW。従って供給余力は49万kWとなる。北電の申告供給力が正しければ、泊3号機(91万kW)を止めると、供給力不足になる可能性がある。
http://denkiyoho.hepco.co.jp/forecast.html
http://denkiyoho.hepco.co.jp/download.html

北電は原発3基が停止すると12年8月の供給力は474万kWに落ち込み(12年1月の641kWから泊3号の91万kW、定期検査に入る苫東厚真火力発電所4号機の70万kWを引くと、480万kW)、猛暑だった10年8月の最大電力506万kWを32万kW下回ると予測している。ただ東電は同4号機の定検を春に前倒しすることは技術的に可能だと言っている。
泊原発1、2号機 再稼働、先行き見えず 地元同意も難しく(2011年12月18日)
http://mainichi.jp/hokkaido/sundaytopics/news/20111218ddlk01040131000c.html
泊原発を止めても電力が不足しない理由...
http://ja-jp.facebook.com/onnatachinohiroba/posts/213095645449375

しかし、道内には236万kWの自家発電設備あり。
平成22年度北海道電力需給実績(確報)|北海道経済産業局
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/index.htm
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/data04.pdf

しかも北電は、新規発電所として、14年10月〜15年12月に京極水力(40万kW、最終的に60万kW)、14年〜15年以降に風力(20万kW)、21年以降に北ガスと協力しガスコンバインド(50万kW、最終的に160万kW)の運転開始を予定している。東電から東北電経由で北電へ融通することも可能。
http://www.hepco.co.jp/info/2010/1187532_1424.html
http://www.hepco.co.jp/ato_env_ene/energy/water_power/kyogoku_ps/index.html
http://www.hepco.co.jp/info/2011/1187960_1445.html
http://otaru-journal.com/2011/10/1012-2.php
http://www.asahi.com/eco/news/HOK201110030012.html

原発全基が停止している東北電力の12年1月の実績最大電力は1,360万kW、同日のピーク時供給力が1,451万kWで、供給予備率は6.7%。
東北電力でんき予報
http://setsuden.tohoku-epco.co.jp/graph.html

東電の12年1月の実績最大電力は20日の4,966万kW、同日のピーク時供給力が5,380万kWで、414万kW(原発4基分)の余力がある。柏崎刈羽6号機(136万kW)を止めても、十分な融通電力を確保できる。
最大電力実績カレンダー
http://www.tepco.co.jp/forecast/html/calendar-j.html

原発全基が停止している中部電力の12年1月27日の電力需給予測は、需要が2,250万kW、供給が2,483万kWで、供給予備率は10.3%。
中部電力|電力需給状況のお知らせ
http://denki-yoho.chuden.jp/

原発全基が停止している北陸電力の12年1月27日の電力需給予測は、需要が500万kW、供給が554万kWで、供給予備率は10.8%。
北陸電力:電気のご使用状況
http://www.setsuden-rikuden.jp/

関西電力の12年1月の実績最大電力は26日の2,448万kW、同日のピーク時供給力は2,769万kWで、供給予備率は13.1%。321万kW(原発3基分)の余力があり、高浜3号機(87万kW)を止めてもまったく問題ない。中国電力からの電力融通キャンペーンは不要。
関西電力でんき予報
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html
関西電力の電力使用状況
http://setsuden.yahoo.co.jp/kansai/use/

島根原発2号機(82万kW)もついに12年1月26日夕刻から出力を落としている中国電力の27日の電力需給予測は、需要が980万kW、供給が1,165万kWで、供給予備率は18.8%。融通電力を確保できる。
中国電力でんき予報
http://www.energia.co.jp/jukyuu/index.html

原発全基が停止している四国電力の12年1月26日の電力需給は、需要が500万kW、供給が534万kWで、供給予備率は6.8%。
四国電力でんき予報
http://www.yonden.co.jp/denkiyoho/index.html

原発全基が停止している九州電力の12年1月の実績最大電力は1,453万kW、同日のピーク時供給力が1,571万kWで、供給予備率は8.1%。中国電力からの電力融通キャンペーンは不要。
九州電力でんき予報
http://www.kyuden.co.jp/power_usages/pc.html
過去の電力使用実績データ
http://www.kyuden.co.jp/power_usages/history201201.html

ISEPブリーフィングペーパー(2011年10月25日)
原発を再稼動しなくても今冬と来夏の電力は足りる
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihon_mondai/002_03_02.pdf

太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 05:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給

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