2008年02月23日

教育再生会議の最終報告書

先日、教育再生会議の最終報告書について検討する集まりに行きました。
事前に目を通したのですが、あまりの内容にびっくり!
復古的なのはもちろんですが、とにかくレベルが低いのです。

まず日本語のレベル。
である調、ですます調、文語体、それに口語体がごちゃまぜ。
それに内容の薄さ。わずか7ページです。
多ければいいわけではありませんが、
あれは内容が薄いから報告書も薄くなったわけです。

そして中身は、読んでいて恥ずかしくなるような言葉の羅列です。
早寝・早起き・朝ご飯、挨拶のできる子ども、規範意識、
思いやり、校長を中心としたマネジメント体制、奉仕活動、
国際競争を勝ち抜ける力、スポーツ大国・・・。
いやはや。

記者時代から40年、教育問題を追っているジャーナリストは、
「これほどひどい報告書はいまだかつて無かった。
中教審、臨教審の報告書がまともに見える」と言っていました。
検証や批判に値しない代物です。
でもこれを「根拠」に、早くも様々な動きが起きています。

新学習指導要領はざっと見ただけですが、
小学校の社会科教育の目的が、愛国心の養成になっていたような。
全く驚きますね。

日本の体制は戦前から続いていますから、これが本音でしょうが、
こういう権力の統制に歯止めをかける生活文化をどう構築するか。
焦点はそこにあると思います。
    
                     川西玲子
posted by 風の人 at 18:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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