2007年08月25日

国家による「慰霊・追悼」に反対する815集会に参加して

近藤様、彦坂様、皆様

彦坂諦さんの『九条の根っこ』、私もまだ読んでおりません。
先日参加しました、彦坂さん講演会の報告です。

●●2007年08月15日●●
国家による「慰霊・追悼」に反対する815集会に参加して

8月15日18時〜千駄ヶ谷区民館にて、国家による「慰霊・追悼」に反対する815集会に参加しました。今横浜に戻り、臨港パークに帰る途上です。

今日は研修を終え、野宿先の横浜臨港パークから、横浜、原宿を迷いながら、千駄ヶ谷区民館に近付くと、大勢の警視庁の警備が詰めていました。

区民館には靖国神社からデモをしてきた方々が詰めていました。区民館階段にはデモ後の汗を乾かすべくTシャツが干してありました。
区民館の職員も賛同されてのことかと思いました。

●始めに実行委員会の基調。一、「歴史修正主義」に抵抗の声をあげよう
ニ、派兵国家化と天皇・靖国神社
三、「美しい死者」作り出す国家による慰霊・追悼
四、皇室の政治的発言・行動

今日の8月15日に来た議員は少なかった。(会場より、高市と小泉が来た、との声)

自衛隊が国民に銃を向ける。5月18日には新米軍基地建設を阻止している辺野古の人々に対して海上自衛隊のそう海船が派遣された。
政教分離の20条もカイ憲されようとしている。皇室は非政治的振る舞いをしているが、明仁と美智子がイラク派遣自衛隊員や在サマーワ外務省職員等と接見した。

当日資料より「私たちは、安倍政権下で推し進められる政治動向への総合的な批判を、あらためて反改憲運動と合流の中に位置づけるとともに、政府閣僚らの靖国参拝に反対し、国家による慰霊・追悼そのものを問うべく、本日の取り組みを準備してきた。」

●次に、作家、彦坂諦氏の講演。
ここで話せるのは、一番嬉しい。感覚的に近い人達の前だから気兼なく話せる。
「美しい国」は小泉譲り、猿真似のワンフレーズ政治かと思った。
ただ、その検討委員会には、平山郁夫、東大の山内教授、おぎのあんな、21世紀研究所の田中なおき、『課長島耕作』の弘兼、歌手の平山あや、白石こうじろう、三味線の吉田兄弟、サッカー選手の梶山らが参加している。結構本気なのかと思った。

私は古い教訓を思い出した。20年かけて6冊シリーズ『ある弱き兵士の軌跡』を書いた。戦争という極限状況の中で、どう生きられるか。

密着取材をしていろいろな資料をあたるうちに奇妙なこてに気がついた。防衛庁『公刊戦史』。事実を無味感想の叙述体で書いたものが急に美文調になる。大体そういうところは何かおかしい。玉砕とよぼうがSucideと呼ぼうが、断崖絶壁に追い詰められた住民達は殺されたのだ。大日本帝国という名の国家に。

20年前、旧海軍の南太平洋慰霊の旅。赤松一等兵がガダルカナル島に行きたい。彼について行った。

硫黄島、サイパン、ラバウル、ガ島で慰霊祭やった。
途中船上でみた防衛庁提供の映像「飛行場奪回の小兵隊を送る。少年兵の死に顔。幾多の尊い生命に哀悼の意を表します。」

美しい死に顔を見せているからと言って、それが安らかなものとは限らない。

ガ島の米兵を見くびっていた。慎重論も臆病に聞こえるから黙ってしまった。

歩兵が先遣。こうした小兵は白兵に強い。米軍は圧倒的な火力で、突撃前にやられた。

死体は早くも強烈な悪臭を放った。米兵の眼にはつやつやソーセージの様に映った。

ガ島に横たわった死体。美しい少年兵に涙する。平家物語の平厚盛の様だった。
はっきり異なった2つの伝え方。NHKでは車座の自決。足千切れて生き残った娘。腐ると蛆。膨れて溶け、白骨。

人間の死に方は千差万別。のっぺらぼうの美しい死体等ある訳が無い。

美しい死体に感動して良いのか?悼み、感動している時、存在の基盤が揺るがされていない。この死が理不尽だという憤り、理不尽に中断された命のかけがえの無さ、はない。対して不快にさせる現実の死。

国民国家は戦没者を讃える。死者達は美しい死者。

死者は美しくなければならない。何故なら国家は死者を讃えられないから。紛れもない人間の真実は国家にとって邪魔でしかない。

国家に必要なのは愛国の有志という抽象的な物語で、祖国防衛に命を捧げられる気概をつくりあげること。
人間の真実を隠蔽し、その形で慰霊追悼することを許してはならない。

千鳥ヶ淵であっても国家による施設では、いずれ靖国の様になるだろ。

あらゆる式典自体に違和感と危険を感じる。セレモニーは麻薬性を持つ。もっと盛大にやってくれる国家に絡め取られる。

今ここにいない人達への悼みが追悼。これは良い。セレモニーになると危険。

入学式も嫌い。クリスチャンに近い意識だが、教会の儀式は嫌い。入社式等も麻薬性がある。精神総動員でしかない。

戦友会が次第に無くなり、縛りがなくなった。そうすると話し出す兵隊達。かどがたつことは言えない。

狂った様なそぶりをした兵隊達は、決して口外しない。忘れたい。都合良く。

善良な市民が皆と同じ様にやった。個人の行動ではないから傷付かない。他国と比べ精神障害が少ない。人間の持つ防衛反応だが。

強姦やりまくった元陸戦隊員の小平事件は、たまたま中国でやってきたことを、うまくリセットできずに、日本でもやってしまったこと。他の多くの人達は語らない。

●続いて音楽批評家、東琢磨氏。

8・6には外へ出ない。あの式典はわしらの広島ではないけ、という人々もいる。

広島平和式典へのセレモニー。特に前日の夕方予行演習。戦前のナチスや日本の映像みたいだった。式典の付近は第5師団の拠点だった。完全に軍都であった広島。爆心地の北側が軍事施設。

8月6日広島に来た朝鮮のマダン劇、マダンの光。

軍都広島。日清戦争で置かれた大本営。INPERIAL MILLITARY SITEを思い出した。うじな船を出したうじな港の跡地で立ち葵を植えたお祖父さん。顔を思い出せる20人の人達を思い出して植える。

原爆の跡地は石の一つひとつがコンピュータ管理されている。平和公園も天皇への視点でつくられた。

対してお祖父さんの立ち葵は思い出せる人達に思いを馳せて植える。

歌と踊りは死者を思い呼び覚ます行為。ただ、平和公園の巨大スピーカーに違和感を感じる。

公明党の冬柴は「核爆弾を受けた唯一の民族として許せない」と言った。
小池防衛大臣は「どんな場合にも核の使用は反対ですね?」とニュースキャスターに対して、「私がやるべきことは核拡散を食い止めるだけです」と逃げた。何故こういう発言がスルーされるのか?

『男たちの大和』以降、広島の語りに軍の犠牲者が接続されている。深刻だ。

PKOを容認する平和学の人々。自衛軍と明記して平和構築させたい。紛争統治国から広島に呼び寄せ、国内の利権を外交にもいれている。

ボランティアを巻き込んで進んでいる。被爆者の当事者運動が利権に巻き込まれてしまっている。NGOの方々も平和構築、新たな平和行政に巻き込まれている。

NGOの元締めには助成金が入り、広島の学生はボランティアとしてただ働きをしている。

改憲の手前でこうしたことが起きている。

美しい国の美しい死者はいらない。これが結論。自分の死者は手渡さない。

石川島播磨の契約社員が自衛官の指導と監視のもと、働いている。全国的にそうだと思う。


在韓被爆者の抑圧。何故冬柴の発言を糾弾しないのか?何故安倍を被爆者団体協議会が拉致家族と同じ様に利用されている。

行政とやると死者がナショナルなものになる。市の平和事業もやり方を気をつけて。

たけはな東京都副知事が組織犯罪防止法。NPOおやじの会代表として、民間からの治安をやっている。

追悼の歌。魂を呼び起こす歌。国民国家をつくるラマルセイユ。左翼のインターナショナル。ナチスがゲッペルスにつくらせた歌。歌について聞きたい、自立する心構えを聞きたいという会場からの質問。

広島には自発的に出てきた歌が無い。内部から歌う歌は皆無では?沖縄は歌が生まれている。沖縄を帰せという歌。

国家に持っていかれるところをどうするか?良心的な人々が良心的にコーラスを歌うことへの違和感をどうするか、自分の課題。

自立を保つ為に、ボランティアという言葉を使わず、目的意識をしっかり持つ、運動五郎と平和五郎にならない様に清く正しくやる。平和で大きな額の金が動く。

●最後に団体紹介。
広島や長崎に行った、たんぽぽ舎の方。
日の丸君ヶ代の法制化に反対する会の方。自民党より右寄りの人々が民主党にいる。北村サヨさんを講師に戦争は学校から始まるという6回シリーズをやった。我が国と郷土を愛する態度を盛り込み、教育基本法、学校教育法等「改正」の土壌は私達がつくった。

ヒトラーユーゲントに大きな役割を果たした小学校教師。
教師養成塾を容認してしまう世の中。
国家の言うままにならない記憶。今消し去られている闘いの記憶を呼び起こそう。

福岡からフリーターユーゲント。国家や会社の為に死ねるか、と5月病祭りをやった。

尼崎パトロールの方。大阪世界陸上に目障りな人々の強制立ち退き抹消。天皇が来る。大会関係者「天皇は世界に誇る元首。」象徴だった天皇が国家元首として参加する。大赤字の大阪市が40億円を投じる。小中学生の動員。
神戸の高校総体でも家の前で警察にはられた。

防災訓練に反対する方。横田基地周辺の4市1町で主催。

●東さんのおすすめの曲。一本の鉛筆。8月5日の夜だった。

以上。

文責、豊田義信
posted by 風の人 at 02:50 | Comment(0) | TrackBack(7) | 一般
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