2024年11月21日

オランダサッカー暴動をめぐる一大メディアスキャンダルの舞台裏メールが親パレスチナメディアのエレクトロニック・インティファーダに漏れる

親パレスチナメディアのエレクトロニック・インティファーダ(EI)の記事をご紹介します。こんなことがあるものです。今回のメディア戦争ほど杜撰なものはありません。勝てます。

ニューヨーク・タイムズがイスラエル人フーリガンの調査を中止、内部メールで明らかに|ザ・エレクトロニック・インティファーダ
NY Times killed investigation of Israeli hooligans, internal email reveals | The Electronic Intifada
https://electronicintifada.net/blogs/asa-winstanley/ny-times-killed-investigation-israeli-hooligans-internal-email-reveals

ニューヨーク・タイムズは、11月7日にオランダで行われたサッカーの試合、アヤックス(オランダ)対マッカビ・テルアビブ(イスラエル)戦に絡む暴動について、マッカビ支持者がオランダ人男性を追いかけ、襲撃している映像を逆に説明するなどして、「反ユダヤ主義暴動」に捏造する記事を量産してきました。同紙は、EIが「ジャーナリズムを装った(ハマスを標的にした)残虐性プロパガンダ(赤ちゃん首切りなど)は、イスラエルによるガザでの大量虐殺を正当化するために使われてきた」と糾弾するほどのメディアです。

EIがオランダサッカー暴動をめぐるニューヨーク・タイムズの捏造記事について同紙にコメントを求めたことがきっかけとなり、同紙のオランダ人記者クリスチャン・トリーバート氏(Christiaan Triebert)が上司のチャーリー・スタッドランダー氏(Charlie Stadtlander)に宛てた11月8日付のメールが「間違って」、EIに同報されてしまったのです。EIの本記事は11月18日付ですが、同報の日付は不明です。

そのメールの中で、トリーバート氏がイスラエル人暴徒による暴力を含むオランダサッカー暴動を調査したいと提案したが没になったこと、上記の襲撃映像を撮影したオランダ人フォトジャーナリストのアネット・デ・グラーフ氏(@iAnnetnl)と連絡を取り(下掲のグラーフ氏のツイートによれば、同氏への連絡は11月8日)、記事中の不正確な事実の記載に対処したことなどが、明らかにされています。

実際、11月12日、同紙は訂正を余儀なくされました。まったく目立たない形で。

https://x.com/iAnnetnl/status/1856694436589449576
Antisemitic Attacks Prompt Emergency Flights for Israeli Soccer Fans - The New York Times
https://archive.is/emtvO

EIは、「ヨーロッパにおけるイスラエルのサッカー・フーリガン行為は、イスラエルによるガザ集団虐殺にとって最新の世界戦線となったようだ」と評していますが、まったくそのとおりです。

オランダのアムステルダムは、「反ユダヤ主義」レッテル戦術でイスラエルの犯罪を隠蔽するための最前線となっています。日本のメディアも、オランダサッカー暴動を反ユダヤ主義暴動と捏造することで、この戦線に参戦しています。日本の市民の皆さん、抗議をお願いします。


太田光征
posted by 風の人 at 21:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | パレスチナ
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