2018年08月26日

イスラエル軍事展示会の日本版「ISDEF Japan 2018」の参加者:テロ機関モサドの元幹部、通信傍受技術のAbilityとVerint、プライバシー侵害部隊が出自のソフトバンク系cybereasonとKela、「ガザに無実の市民など存在しない」発言関連企業

イスラエルの軍事/セキュリティー展示会ISDEF 2017(2017年6月6〜8日)は、第3次中東戦争(6日戦争、1967年6月5〜10日)50周年の期間にぶつけられました。ISDEFの素性をよく物語っています。
ISDEF Direct Actions – Hamushim
https://en.hamushim.com/isdef-direct-actions/

その日本版となるISDEF Japan が川崎市とどろきアリーナで8月29、30日に開催されます。今また米国の属国として沖縄辺野古に新たな米軍基地を造り、イスラエルのパレスチナ占領経済に荷担しようという日本、ますます日本国憲法の理念から遠ざかる日本。

ISDEF Japanについて新たに分かった情報をBDS japanブログ他からお知らせします。先日のNHKスペシャル「日本の諜報」でも紹介された日米共同の民間通信衛星傍受システム「マラード」(MALLARD)についても触れています。

(1)イスラエルのテロ機関モサドの元幹部を講演者に迎えるISDEF Japan(これだけでもアウト)

下記BDS japanブログ記事をご覧ください。

イスラエルの諜報機関に対する日本のセキュリティ対策は大丈夫か? – BDS japan:イスラエルに対するボイコット・資本引き揚げ・制裁を求める市民ネットワーク
https://goo.gl/bao5AS

(2)イスラエルとの連携で日本のセキュリティー企業がいつの間にかパレスチナ占領などに荷担する可能性

以下、「イスラエル軍事エキスポISDEF Japan:広がる反対の声と隠される参加企業情報(8月24日更新) – BDS japan:イスラエルに対するボイコット・資本引き揚げ・制裁を求める市民ネットワーク」( https://goo.gl/QnhWPu )にも掲載されている情報から抜粋。

●ISDEF Japan出展企業の多くは、プライバシー侵害の情報収集でパレスチナ占領を担う諜報部隊8200部隊などイスラエル軍の出身者が設立
●イスラエルのセキュリティー企業の一部は、反BDS(ボイコット・投資撤収・制裁)対策のイスラエル戦略問題省に協力

BDS japanさんのツイート: ".@SoftBank_Groupと共にISDEF Japanに出展する合弁会社@cybereasonjpは「軍事技術は、当社資産の一部です。社員の多くはイスラエル国防軍8200諜報機関部隊での兵役経験者です」が売り。断るべきだ。
https://twitter.com/BDSjapan/status/1030439120068173824

BDS japanさんのツイート: "川崎イスラエル軍事エキスポ参加企業ブーイング Kela targeted Cyber Intelligente イスラエル軍8200部隊の元将校3名が2009年に創設。数十名いる従業員のほとんどが8200部隊をはじめとした諜報部隊出身。日本イスラエル商工会議所理事の小木曽明夫が東京事務所代表を務める。
https://twitter.com/BDSjapan/status/1032274052218380289

BDS japanさんのツイート: "??軍事エキスポ参加企業??Kela(つづき) 「AI(人工知能)で犯罪者が攻撃の計画を密談する闇サイトに潜入し、攻撃の情報を先回りして入手する防衛技術を持つ。政府関係者は『ケラグループの技術を五輪対策で採用したい』と打ち明ける」(産経新聞、2018年6月15日)。
https://twitter.com/BDSjapan/status/1032274518251790337
【東京五輪】東京五輪守るサイバー連携 イスラエルから最新技術導入、課題は人材育成
https://www.sankei.com/world/news/180615/wor1806150010-n1.html

BDS japanさんのツイート: "イスラエル軍事エキスポ参加企業ブーイングMagam safety イスラエル軍との緊密な連携のもとで製品開発をしており、パラシュート、耐Gスーツ、燃料タンクの供給は同社が独占している。2014年まで同社を所有していたSDS (Star Defense Systems)社の代表取締役であったギオラ・エイランド退役少将は、同年のガザ侵攻に際して、「ガザに無実の市民など存在しない」と発言するなど、一般住民に対する集団的打撃を戦略的に与える「ダヒヤ・ドクトリン」の主張で有名。
https://twitter.com/BDSjapan/status/1032259629688868864
https://twitter.com/BDSjapan/status/1032260669540683777

(3)日本の警察・監視国家化の促進に貢献し得る通信傍受技術企業が出展

Ability Computer and Software Industriesは、パレスチナ西岸地区の違法入植地のBarkan工業団地に主要生産施設を持つ違法イスラエル企業です。携帯電話/衛星通信ネットワークにおける個人通信の無線傍受技術を持ちます。
Ability Computer and Software Industries | Who Profits
https://whoprofits.org/company/ability-computer-and-software-industries
Ability Computers & Software Industries Ltd. | EPICOS
https://www.epicos.com/company/11015/ability-computers-software-industries-ltd

無線傍受といえば、先日のNHKスペシャル「日本の諜報 スクープ 最高機密ファイル」(2018年5月19日)で、元NSA(国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデン氏が暴露したジャパン・ファイルの内容が紹介されました。福岡県の自衛隊太刀洗通信所が民間通信衛星の傍受システム「マラード」(MALLARD)を運用しているというのです。マラードはNSAとDFS(防衛省情報本部電波部)の共同衛星傍受システムで、日本の衛星を含め、約200基の通信衛星を傍受可能だとのこと。市民にプライバシーはなく、市民はもはやカモ(MALLARD=マガモ)というわけです。

インターネット諜報を主導しているのは警察関係者が主力の内閣情報調査室で、DFSの歴代部長も警察関係者が務めていることから、また宮本徹衆院議員の国会質問からも明らかなように、マラードの情報は警察と共有されているのでしょう。イスラエルの通信傍受技術がマラードで使用されるとすれば、二重に重大な問題です。

個人情報、警察と共有か/宮本徹氏 防衛省がネットで収集
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-05-18/2017051802_04_1.html

米国の警察がイスラエルの占領地パレスチナで研修を受けて暴虐性が助長されているとして、両国の交流を止めさせる運動( https://deadlyexchange.org/ )があります。ロヒンギャ族虐殺に荷担するイスラエル企業のTAR Ideal Conceptsも出展しますが、同社はまさに警察向け研修サービスも提供しています。日本の警察も受けるのでしょうか。

TARのCEOは「軍事ビジネスにおけるイスラエルブランドの成功の秘訣は間違いなく、イスラエルが直面する極めて多様な防衛上の課題にある」と発言しており、パレスチナ占領を踏み台にしていることを認めています。
Israeli support for Myanmar is the natural alliance of regimes based on ethnic supremacy – Mondoweiss
https://mondoweiss.net/2017/09/israeli-alliance-supremacy/

イスラエルにはありがたい人権侵害製品を供給するTARですが、英国の武器見本市を閉め出された過去があります。出展企業の調査もせずに市の施設貸し出しを問題ないと豪語する福田紀彦川崎市長の責任は重大です。

BDS japanさんのツイート: "??川崎イスラエル軍事エキスポ参加企業??Tar Ideal Concepts ISDEFを主催するAvnonグループの中核企業Tar社は、2005年英国での武器見本市でスタンガンや身体拘束具など拷問用器具のパンフ掲載が問題視され、展示ブースを撤収させられている。
https://twitter.com/BDSjapan/status/1031837447603150849

他にも盗聴・監視技術のVerint Systemsが出展しますが、同社は実際の独裁政府による市民監視に貢献しています。既に日本法人が設立済みです。
典拠:上掲「イスラエル軍事エキスポISDEF Japan:広がる反対の声と隠される参加企業情報(8月24日更新) – BDS japan」

(4)Magna BSPというセキュリティー企業

ISDEF Japanの調査をきっかけにイスラエルの出展企業Magna BSPが既に福島原発のセキュリティーという日本市場に参入済みであることを知りました。
Israeli firm’s cameras recording Japanese nuclear core - Defense - Jerusalem Post
https://www.jpost.com/Defense/Israeli-firms-cameras-recording-Japanese-nuclear-core

セキュリティーを売りにするイスラエルとISDEF Japanですが、福島原発の炉心を監視していたというMagna BSPが福島原発事故への対応でどのように貢献したのかしなかったのか、自己評価を聞いてみたいものです。

Magna BSPはやはり、パレスチナの違法分離壁向けに監視装置を提供している占領荷担企業です。
Brazil’s military relations with Israel
https://bdsmovement.net/files/2011/03/brazilian_military_ties_with_israel.pdf
CASE STUDIES – Magna
http://magnabsp.com/category/case-studies/


太田光征



以下、既報。

「ISDEF Japan 2018」の出展企業とスポンサー
Google 画像検索結果: https://japan.isdefexpo.com/wp-content/uploads/2018/07/ISDEF-Japan-landscape-1024x768.jpg?x87434

平和への結集第2ブログ: 川崎フロンターレ御中「イスラエルの軍事見本市ISDEF Japan 2018に川崎市とどろきアリーナを貸さないでください」
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/461091442.html

パレスチナ難民の帰還権を訴える「大帰還行進」が、今春から「ナクバ(大災厄の日)」の5月14日までを目途に、ガザとイスラエルの境界を中心に取り組まれ、今でも小規模ながら続けられている。イスラエル当局はスナイパーや催涙ガス弾投下用ドローンなどを準備して、大帰還行進の平和的抗議者を殺害し、生涯にわたる身体障害を負わせた。イスラエル企業のMagal Security Systemsの当時のCEOは、ブルームバーグのインタビューに「顧客は当社の『スマートフェンス』を実戦で試験済みと評価しており、ガザが本製品のショールームになった」と言いのける。このスマートフェンスを製造する同社子会社Senstarが同展に出展する。
Thanks to Gaza protests, Israel has a new crop of ‘battle tested’ weapons for sale | +972 Magazine
https://972mag.com/thanks-to-gaza-protests-israel-has-a-new-crop-of-battle-tested-weapons-for-sale/136523/
パレスチナ人を実験台とするガザ・ショールームの実態についてはHamushim報告書「A LAB AND A SHOWROOM」を参照:
https://enhamushim.files.wordpress.com/2018/06/report-with-covers1.pdf

1980年代にニカラグアの反政府傭兵軍コントラやホンジュラスの暗殺部隊である第3−16大隊などの訓練に当たった悪名高い過去ゆえにブラジル政府から2016年リオオリンピックのセキュリティー契約を取り消されたイスラエル企業のInternational Security and Defence Systems (ISDS)も、イスラエルの軍事展示会「ISDEF」の日本版に参加へ。
Brazil cancels $2 billion contract with Israeli security firm for 2016 Olympics | The Electronic Intifada
https://electronicintifada.net/blogs/charlotte-silver/brazil-cancels-2-billion-contract-israeli-security-firm-2016-olympics

イスラエルの軍事展示会「ISDEF」の日本版が川崎市の施設「とどろきアリーナ」で開催の予定。その出展企業ないしスポンサーの1つであるイスラエル企業のCompartsは、ガザ攻撃用ドローンの製造企業エルビット・システムズを顧客に持つ。戦争屋に施設を貸さないで!
https://www.comparts.co.il/

アディダスがイスラエルサッカー協会(IFA)のスポンサーを降りた。IFAはパレスチナ人の抑圧に荷担しているとして、パレスチナのサッカークラブから要請を受けていた。とどろきアリーナ指定管理者の川崎フロンターレさん、イスラエルの武器見本市「ISDEF」の日本版に市の施設を貸すことの意味の再考を。
BDS: Adidas no longer sponsor of Israel football teams ? Middle East Monitor
https://www.middleeastmonitor.com/20180806-bds-adidas-no-longer-sponsor-of-israel-football-teams/

平和への結集第2ブログ: イスラエル軍事展示会の日本版「ISDEF Japan 2018」の出展企業ないしスポンサーのイスラエル企業TAR Ideal Conceptsはロヒンギャ族虐殺に荷担!
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/460877879.html

平和への結集第2ブログ: パレスチナ/イスラエル関係の署名3件:パレスチナ人児童囚人、ガザ虐殺、日本でのイスラエル軍事エキスポ
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/460798369.html


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〈川崎市中原区役所地域振興課〉 
電話:044−744−3323
FAX:044−744−3346
メールアドレス: 65tisin@city.kawasaki.jp

〈川崎市とどろきアリーナ〉
電話:044−798−5000
FAX:044−798−5005
メールフォーム: http://todoroki-arena.com/contact.html

〈指定管理者〉
(株)コナミスポーツクラブ(ご意見・ご要望)電話:0120-573-194
(株)東急コミュニティー(お客様センター)電話:0120-011-109
(株)川崎フロンターレ(ご意見) http://www.frontale.co.jp/contact_us/
(公財)川崎市スポーツ協会 電話:044-739-8844 FAX:044-739-8848
posted by 風の人 at 20:04 | Comment(0) | 一般
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