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ほぼ、9万人に近い人が見たユーチューブにアップされたヴラディーミル・チェルトコフ監督のドキュメンタリー映画『真実はどこに?』(原題『核論争』)の背景を無数の資料と取材によって書き上げた必読の書の上巻が刊行される。
4月16日発売 緑風出版!
チェルノブイリの犯罪【上巻】─核の収容所
ヴラディーミル・チェルトコフ著
新居朋子・中尾和美/監修・調整
訳(上・下巻): 新居朋子・中尾和美、髭郁彦、新郷啓子、コリン・コバヤシ
アレクセイ・ヤブロコフ序文
これは、『真実はどこに?』以上に、重要な文献でありアーカイブである。チェルノブイリで、真実がどのように隠され、国際機関がどのように跳梁したかが、実に綿密に書かれている。拙著『国際原子力ロビーの犯罪』を書く動機と根拠を与えてくれた名著であり、歴史的な本である。
福島で、また政府レベルで展開されているエートスがどんなひどい計画なのかが本書を読めば、一目瞭然である。国際原子力マフィアがどのように犠牲者を管理しているのか、本書はそれを理解する貴重な手がかりとなる。
ぜひ、多くの方々が手に取って読んでいただきたい本である。
コリン・コバヤシ
内容構成
チェルトコフの作品
謝辞
序文
プロローグ
第一部 黙殺された知
第一章 海に投げられたボトルメッセージ
第二章 医学と核権力
第三章 核の罠
一 事故
二 核爆発の脅威
三 核の罠、プリピャチ市の場合
四 ポレスコエ市の捕われた人々
五 ポレスコエ市の幼稚園
第四章 三つの出会い
一 スヴェトラーナ・サヴラソヴァ
二 ユーリ・シチェルバク
三 アナトリー・ヴォールコフ
第五章 黙殺という戦略
一 科学的トリック
二 近接効果
三 軍事的起源
第六章 チェルノブイリを黙殺する国際機関
一 ICRPのアメリカ起源について
二 チェルノブイリを科学的に黙殺する役人たち
三 ソ連の政治的背景
四 嘘に服従するまでの道のり
第二部 知
第一章 ヴァシーリ・ネステレンコあるいは物理学者の誠実さ
一 ヴァシーリ・ネステレンコの選択
二 荒廃した土地にひとつの声
三 地獄
四 健康上の破局的事態
第二章 犠牲にされたリクビダートル
一 動員
二 作業
三 国家機密
四 健康
第三章 反抗者たち
一 迫害
二 独立
第四章 クラスナポーリエに閉じこめられた人々
一 農民
二 二人の責任者
三 クラスナポーリエに住む一家
第五章 キエフでの情報操作
一 キエフの市場
二 賢き魔女たちの巣窟
三 キエフの中央広場で
第六章 ソ連の病院で起こったスイス式《ペレストロイカ》
一 六月に死に、十一月に生き延びる
二 八年後(一九九八年六月)
三 真実を語る医師たち
第七章 リクビダートルたちのゴルゴダの丘
一 ピョートル・シャシコフ
二 アレクサンドル・グールディーノの病気と屈辱
三 ヴィクトール・クリコフスキーの病気と屈辱
四 アナトリー・サラガヴェッツの衰弱と最期
第八章 国連機関の犯罪
第九章 もう一つの監査
一 幸運な出会いと支援
二 見せかけの援助
第三部 投獄された研究
第一章 ユーリ・バンダジェフスキー、制御不能の研究者
第二章 ユーリ・バンダジェフスキーの知見
一 ミンスク市でのバンダジェフスキーへの最初のインタビュー
二 フランス側の内情
三 フランスに方向転換の兆しか
四 科学者の独立性
五 バンダジェフスキーとの二度目の対話
六 ヴァシーリ・ネステレンコとローザ・ゴンチャローヴァ:「発見の価値」
第三章 出来事の系譜
一 インタビュー
二 保健省の失態
三 バンダジェフスキーによる監査報告書
四 報復
五 政治家たちの無責任
第四章 原子力ロビーの応酬
一 拷問
二 後遺症
三 囚人の証言
第五章 保健省、ネステレンコに最後通牒を送る
一 何が起こったのか
二 熾烈な攻防
三 非政府組織に向けての声明
第六章 誹謗される放射線防護
一 中傷
二 ペクチン戦争
三 人間モルモット
四 ドイツの教授、バンダジェフスキーを酷評する
第四部 民主主義の顔をした収容所の看守
第一章 嘘つきヨーロッパ
第二章 現場を占拠した無能なフランス人たち
一 二〇〇一年三月のPSR/IPPNW文書より抜粋
二 私がエートスを知った経緯
三 二〇〇一年一月二十三日アルテ宛てに書いた手紙
四 敵と接触を図る
五 ネステレンコ教授の抗議
六 テレビ局アルテ宛ての手紙とエートスの懸念
七 エートス本部、メンバーに釈明文書を送る
第三章 効果のない援助:コールプログラム
用語解説
人名索引
地名索引
組織名略称
-----------------
以上、転載
太田光征
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