2015年04月02日

欧米が育成した「お化け」=「イスラム国」

欧米近代主義を根本から問い直す時期
テロを激化させる「反テロ戦争」 板垣雄三
(「点滴石を穿つ」50号掲載分より、以下はその抜粋)

欧米が育成した「お化け」=「イスラム国」

イスラム国は、イラク戦争とシリア内戦を通して
欧米が作り出し、育成した組織です。
米国は、ヨルダンやトルコに秘密の軍事訓練基地を作り、
イスラム国の兵士となる人員を訓練してきました。
特にシリアの内戦では、欧米に加えてイスラエル、トルコ、
サウジアラビア、カタルをはじめとする湾岸イスラム諸国が、
資金を出し軍事訓練を施して反体制勢力を強化し、
イスラム原理主義組織を操ってきたのです。
イスラム国はその中から出てきた「お化け」です。

ところが、2014年後半からイスラム国空爆を開始する米国は、
「欧米対イスラム原理主義」というあたかも本質的に
相容れない対立かのように描き始めました。
欧米は最初からイスラム原理主義の壊滅を目指していたかのように
語られていますが、とんでもない誤魔化しです。
イスラム国は自分たちが作り出してきた「お化け」であること
を隠すために、大げさに批判しているのです。

スンニ派とシーア派の宗派対立は、あくまで共生する民を
外側からの煽動・操作で分断統治する仕掛けです。

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以上、転載

太田光征
posted by 風の人 at 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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