2015年03月28日

TPP,ISD条項の危険性を民主党大統領候補「主権喪失と警告」

-------- Forwarded Message --------
Subject: [uniting-peace:3767] TPP,ISD条項の危険性を民主党大統領候補「主権喪失と警告」
Date: Sat, 28 Mar 2015 07:34:27 +0900 (JST)

孫崎享のつぶやき 2015-03-28
重要:TPP,ISD条項の危険性を民主党大統領候補の有力者
ワレンが「主権喪失と警告」
エリザベス・ワレンは、ヒラリー・クリントンに次いで、民主党の大統領候補の有力候
補とされている(本人の出馬に対する態度は不明)
 彼女がワシントンポスト紙二月二五日付でTPPに関し、「すべての者が反対すべきTPP
の条項(The Trans-Pacific Partnership clause everyone should oppose)を発表し
ている。
 極めて貴重な指摘であり、主要点を列挙する。
・米国はTPP交渉の最終ステージにいる。
 誰がTPPで利益を得るか。
 米国の労働者か。消費者か。小規模企業か。納税か。多国籍企業か。
・ISD条項が問題である。
 「投資家―国家紛争処理条項」という名前は穏健に聞こえるかもしれないが、ごまか
されるな。
・ISD条項への合意は一段と多国籍企業に有利になる。.
・もっと悪い。それは米国の主権を損ねる。
・ISD条項は米国法律に挑戦し、米国裁判所の関与なしに巨額を納税者から支払わせる
ことになる。
・どのように機能するか見てみよう。
 米国がしばしばガソリンに添加される有毒化学物質を健康・環境への影響で禁じたと
しよう。もし、外国企業がこの決定に挑戦しようとすれば、通常は米国裁判所で行われ
る。
しかし、ISD条項では、外国企業は米国の法廷を通り越して、国際仲裁裁判所に訴える
。. もし、企業が勝ったとしたら、それは米国の裁判所では審議することはできない。
そして仲裁裁判所は納税者に数百万ドル、さらには何十億ドルも支払わさせる。
,さらにショッキングなことがある。
仲裁裁判所は独立した裁判官を持たない。
高級の企業弁護士がある時は企業の弁護士になり、ある時は裁判官になるといういきき
をする。もしあなたが企業の高級弁護士だったら、どうして裁判官になった時に、企業
に不利な判決を出すか。
・誰がこの裁判所を利用するか。国際投資家である。
・なぜこうした仲裁裁判所を作らなければならないか。
 米国の裁判所が機能しないからか。そうではない。
・確かに発展途上国で司法システムが不十分で心配というケースがある。投資促進のた
めISD条項がある。
・もし、対象国が法的制度が整わない発展途上国でない国々がTPP加盟国ならこうした
懸念は正当化できない。
豪州や日本は先進国で、ちゃんとした法制度を持つ。ISD条項はこれらの国の裁判所も
飛び越える。
・ISD条項の利用は国際的に拡大している。
2002年から2002年までISD条項のクレームは100件もない。しかし、201
2年だけで58件ある。
最近では仏企業がエジプトが最低賃金を挙げたと言って訴えた。
スエーデンの企業がドイツに原発を止めたといって訴えた。
オランダの企業がこの企業が一部所有していた銀行を政府が救済しなかったとして訴え
た。
米国のフイリップ・モリスがたばこの規制をするウルグアイを訴えることを考えている

・ISD条項は米国を攻撃しないと言っているが、いつの日か米国に向かう。

-----------------
以上、転載

太田光征
posted by 風の人 at 15:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。