2015年03月27日

「イスラム国は嫌いだが、アメリカはもっと嫌い」:ABCラジオ おはようパーソナリティー道上洋三です(2015/3/24) 西谷文和 中東情勢を語る

「タリバンも、追い込まれたら過激になり、アメリカの空爆で市民が犠牲になり、イスラム国は嫌いだが、アメリカはもっと嫌いで、イスラム国の不支持が増えない、空爆は2200回で、犠牲者が多く、兵士を殺して、市民が巻き込まれ、これがニューイスラム国になる。」


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Subject: [uniting-peace:3715] ABCラジオ おはようパーソナリティー道上洋三です(2015/3/24) 西谷文和 中東情勢を語る
Date: Tue, 24 Mar 2015 07:37:27 +0900 (JST)

 永岡です、朝日放送ラジオの、おはようパーソナリティー道上洋三に、イラクの子供を救う会のジャーナリスト、西谷文和さんが出られて、イラク情勢の報告をされました。

 チュニジアの博物館テロ事件から1週間、イスラム国の犯行ともいい、これについて西谷さんのお話で、飛行機が遅れて、今到着されたところで、トルコとシリアの国境、後藤さんの事件について西谷さん検証され、トルコ→イラク、クルド人とイスラム国が戦い、キルクークのこと、難民キャンプを取材されました。

 イラクがイスラム国に支配されているというイメージもある中、キルクークの難民、シリアから見たイスラム国は、皆さんあんな人たちはイスラム教徒ではない、あんな残虐なことをイスラムの人はしないと、シーア派もスンニ派もいい、イスラム国は縮小傾向で、自由シリア軍がイスラム国を圧倒し、イラク取材で、クルド軍もイスラム国を押して、イスラム国の支配地域は減り、余計過激になる。

 タリバンも、追い込まれたら過激になり、アメリカの空爆で市民が犠牲になり、イスラム国は嫌いだが、アメリカはもっと嫌いで、イスラム国の不支持が増えない、空爆は2200回で、犠牲者が多く、兵士を殺して、市民が巻き込まれ、これがニューイスラム国になる。

 ニュータリバンも、アメリカの空爆で増えて、シーア派、スンニ派という種族だけでなく、イスラム国への一般の方の見方も様々にあり、西谷さん、トルコに逃げた自由シリア軍の人、友人がイスラム国に行き、アメリカへの憎しみ+イスラム国だと給料が出る(自由シリアはお金なし)、内戦も4年で、食うためにイスラム国に行く。

 貧困もあり、パンを買うのに3〜4時間待ち、イスラム国は金を持ちパンを配り、市民の支持を得ている。

 チュニジアのテロの際にイラクにおられて、ネットで知られて、3年前にリビアに行き、カダフィvs反カダフィで内戦、町は武器だらけ、銃を高校生が持ち、特に反カダフィにNATO軍が武器を渡し、銃弾もあり、武器が、内戦終了後武装解除せず、国連の武装解除のことをすべきだったのに、これをしていなかった。

 チュニジアはアラブの春の最初で、観光客も襲われ、アラブの春、リビア、エジプト、シリアではその後内戦で無政府状態で、しかしチュニジアは民主化し、指導者も選挙、穏健派であり、しかしイスラム国は原理的な政府を作りたく、チュニジアを狙った。

 博物館は国会の隣、計画されたもので、チュニジアへのテロリストは、原理主義のためで、リビアの内戦時、チュニジアから入り、原理主義者はチュニジアを否定し、チュニジアの大統領に打撃を与えたかった。リビアも豊かで、独裁政権でも国民所得は高く、生活水準は高かったのに、リビアの内戦で、チュニジア、観光に打撃、パリの事件と同じで、先進国の人が亡くなると先進国は騒ぐ(中東の人が死んでも騒がない)。

 西谷さん、チュニジアには行けていないが、アンサール・シャリア、アルカイダ系の組織で、イスラムの原理主義の一つ、彼らはイスラム国の思想に感銘を受け、イスラム国もアルカイダも、事件を起こすと、友好関係を発表し、西側から見たらイスラム国があちこちにあるように見えるが、ネットでつながっているだけ。

 格差が広がり、しかしモスクに行くと食料、勉強を教えてもらい、そういう人たちがテロにリクルートされるものの、99%の人はテロを否定し、しかし1%の人がテロに走り、それで、アルカイダ、イスラム国が巨大と誤解される。

 後藤さんの殺害で、しかしこれまで日本は中東で尊敬されたのに、安倍総理の有志連合入り+イスラエルの前でのテロには屈しないで、日本に否定。現地は後藤さんを救えたと同情的で、しかし安倍総理を中東は信用せず、日本は中東にも、アメリカ、イスラエルにも中立であったのに、今回のもので、アメリカ寄りと見られ、中東の人は、アルジャジーラを見て、ニュースを知り、日本の集団的自衛権のことも知る。国も広く、ネットでニュースを知る。

 西谷さん、イラク、シリアに何回も入り、大丈夫かと道上さん指摘され、シリアには強盗団がいて、日本人、アメリカ人は金になると分かり、人質転売ビジネスが成立し、アメリカのフォーリー記者はそうして捕まり、殺された。

 西谷さんのこと、向こうは知り、日本人は高く売れると知っているというのです。

 今日は、朝日放送のラジオで、西谷さんのお話でした。

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以上、転載

太田光征
posted by 風の人 at 17:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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