2015年02月09日

TBS報道特集【検証 イスラム国人質事件】のメモ

湯川氏、後藤氏の拘束を知りながら、自民党の事前調査にほくそ笑んで、600億円をつぎ込んで2014年衆院選に全力を挙げた自公。

後藤氏拘束の犯行グループ特定を怠り、ヨルダン現地対策本部を1月20日の2名殺害予告ビデオ公開まで増強せずにほったらかしていた自公政権。

政府は人質解放に実績のある弁護士からの協力申し出に応えず、警視庁公安部外事3課*は湯川氏(処刑しないとIS側が明言、https://www.youtube.com/watch?v=PZozdPyTgYM )を救出し、従って湯川氏救出のための後藤氏IS入りを阻止し得た中田考氏と常岡浩介氏を私戦予備陰謀罪で家宅捜索して妨害。

*外事3課
オウム事件の再来を防止したと妄想(「北大生」はやる気なし)
邦人の命を助けるより、自らの手柄を挙げることを優先
被疑者となった【常岡浩介氏】強制捜査は秘密保護法施行の前哨戦https://www.youtube.com/watch?v=Lz3ab8gmKCs
1-3 【常岡浩介氏講演】「イスラム国」の実情と私戦予備・陰謀罪「捜査」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=L8NQkn-rPZQ

中田氏がIS地方幹部ウマル・グラバー氏とのやり取りを外務省に報告するも、外務省から中田氏には一切の照会なし。

「報復」はまさにテロリスト米国の思うつぼ。


太田光征


以下、TBS報道特集【検証 イスラム国人質事件】のメモ。

2015.2.7 TBS報道特集【検証 イスラム国人質事件】
http://dai.ly/x2gmule

ムーサ・アブドラ弁護士、IS前身組織に拘束されたスペイン人ジャーナリストの救出を支援。大使館から要請された。2人を解放。身代金が支払われた言われたが、弁護士は証言せず。協力意志を示したが、日本側から日本人人質事件で要請なかったことを残念がる。

日本は中東について何も知らないと、イスラム過激派専門家のハサン・アブハニア氏(ヨルダン政府にも頼られる存在)。

湯川氏不明が判明した昨年8月、ヨルダンに対策本部を設置。今年1月20日ビデオ公開まで強化されず。

対応の遅れがまず問題。1月20日前に犯行グループが特定されず。

安倍総理によるイスラム国対策としての2億ドル支援の表明も誤り。日本は中東との友好関係を維持すべき。テロ対策の中東訪問は止めるべき。ヨルダンを交渉パートナーに選ぶべきでなかった。人質解放の実績があるトルコにするべきだった。(アブハニア氏)

ヨルダンはISに対する空爆の参加国。

アブハニア氏、独自情報をもとに後藤氏取り引きは成功しかけていた。リシャウイ死刑囚の移動を伝える報道も。

1月28日、夜、ヨルダンがISにパイロットの生存確認を求めた。交渉の流れが変わった。米国からヨルダンに圧力がかかったとみる。米国はISを交渉相手と認めたくなかったから。

パイロット情報は伝えられず、ISは後藤氏、パイロットを殺害するビデオを公開。

2014年8月中旬 湯川氏、シリアで行方不明
11月1日 後藤氏、行方不明、政府が把握
12月2日 後藤氏拘束とのメールを外務省へ通報
2015年1上旬 後藤氏の妻に身代金20億円のメール
1月16日 首相、中東歴訪出発
1月17日 首相、2億ドル支援
1月20日 日本人2人の殺害予告映像を公開
1月22日 中田考氏、会見
1月24日 湯川氏殺害画像を公開
1月27日 後藤氏画像公開、24時間の期限通告
2月1日 後藤氏殺害映像を公開
2月4日 ヨルダン人パイロット殺害映像を公開
同日 リシャウィ死刑囚らを処刑

イスラム法学者・中田考氏(同志社大客員教授):

1月20日以降、独自に司令官とやり取りを再開。スマートフォンのトークアプリで。ウマル・グラバー氏(イスラム伝道宣教部門の責任者でバグダディ氏とも何度か会っている)と。

ウマル:ISの条件を満たすことが重要。捕虜が重要なら急ぐこと。

中田:時間的猶予を求めた。2人を解放してほしい。

中田氏は湯川氏裁判の通訳として、ジャーナリストの常岡氏とともにIS入り。空爆により湯川氏には会えず。

北大生事件で家宅捜索を受け、ウマル氏との接触を避けていた。ビデオ公開を受け、再開した。要求に対して政府回答がないことにいらだっていた。

重要な依頼として、ISが受け取った日本語音声メッセージの翻訳を頼まれた。1月23日のこと。「私(名前)は、日本政府の代表である。日本政府は日本人2名の無事な生還について真剣である。当該2名のフルネームと生年月日はそれぞれ湯川遥菜1972年――、後藤健二1967年―である。」

交渉チャンネルに送られたものとウマル氏が言った。自身は正しいものだと信用していないと。

実在のシリア臨時代理大使(ヨルダン大使館参事官が兼備)かどうか、正しいかどうか、確認してくれ、というもの。

夜中4時、中田氏は外務省邦人テロ対策連絡室に照会し、正しいと思ってもよい、と回答。

報道特集の取材に幹部はISにメッセージを送ったことを認めた。

中田氏は外務省にやり取りを報告したが、外務省からの連絡はなかったと、中田氏。

真剣だといってもそのレベルの代表。首相でなくとも外務大臣、副大臣など、名前を確認できる人でなければ、真剣だといっても先方にはあまり伝わらないと思いますと、中田氏。

政府からのメッセージを送らないかと、民間人から提案された。2億ドル支援は誤解だという内容。

ISの要求に応えないメッセージになるので、送らなかった。

1月25日、湯川氏殺害の映像公開。

湯川氏の殺害について、ウマル氏、上の命令でどうしようもなかったと連絡。今はトークアプリのアカウントが消えている。

中田氏とISの接触について、事実関係を岸田外相は証言せず。

安倍首相、国会答弁で、申し出を受けると、既存交渉ルートを捨てることになるので、中田氏の提案など、取捨選択が必要。

アブドラ弁護士、リシャウイ死刑囚と同時に処刑されたジャド・カリブリ死刑囚の弁護士でもある。ISと交渉ラインを持っている。

2004年までは怖くなかった。敵か味方か区別できた。今は誰が敵か分からない。外国人としての自分の周りに危険が及ぶことを心配。以前は好意的だった中東の人々が、2003年のイラク戦争のころからカメラを向けると警戒されるように。(フリージャーナリスト)

2004年以降、日本は米国と同列に扱われている。その時から危機レベルは上がっている。これを忘れていることが怖い。(日本エネルギー経済研究所、保坂修司研究理事)

後藤氏、湯川氏以外にも、日本人6人がイラク、シリア、アフガニスタンで死亡。

2014年10月6日 私戦予備陰謀容疑で中田氏宅を家宅捜索
11月1日 後藤氏行方不明を政府把握
12月2日 衆院選挙告示日
12月3日 後藤氏拘束の事実を政府把握
2015年1月7日 フランス新聞社襲撃事件
1月16日 安倍首相、中東歴訪へ出発

政府高官、安倍首相の中東訪問は間違いなくIS対策としてあり、フランス新聞社襲撃事件後、タイミングはぴったりと発言。2人の拘束を知っての発言。

こういう時だから日本は憲法、平和守れ、とヨルダン人。
posted by 風の人 at 14:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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