<以下、転送>
東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/緑の党 脱原発・社会運動担当)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]
転送が遅れましたが、阪上武さんからの重要な呼びかけをご紹介します。
個人・団体賛同の署名の締切は9月1日(月)の24時です。ぜひお知り合い
などに至急広めてください。アピール行動への参加や検討チーム会合の傍
聴(要申込)もぜひよろしくお願いします。
<参考>
【動画】8月25日の検討チーム会合での藤井敏嗣さんの発言場面
https://www.youtube.com/watch?v=gD_tAKSdHAc&feature=youtu.be&t=1h54m20s
【動画】8月25日の検討チーム会合での石原和弘さんの発言場面
https://www.youtube.com/watch?v=gD_tAKSdHAc&feature=youtu.be&t=2h8m10s
川内審査 専門家「待った」 規制委・九電に疑問続々(8月26日、東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014082602000111.html
原発に影響する巨大噴火「兆候予測困難」 規制委チーム(8月25日、朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASG8T5SMTG8TULBJ016.html?ref=rss
原発の新規制基準の「火山評価ガイド」と適合性審査の問題点
小山真人さん(静岡大学防災総合センター)
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/onlinepaper/kazan2014f.html
------------------------------------
<緊急>みなさまへ<拡散希望>
再びのお願いです。予備のフォーム設置しました。どちらからでも
賛同急募【緊急要請】川内原発火山審査は白紙に!
<緊急要請書全文>http://nazr.in/CvK
<団体・個人賛同署名フォーム> http://nazr.in/Cvn
うまくいかないときはこちら→ http://urx.nu/bsa3
FAXは氏名又は団体名と都道府県を書いて 03-5225-7214 まで
締切は9月1日(月)の24時です。
原子力規制委員会は火山の専門家を集めて検討チームを設置し、第一回の会合が
8月25日に開かれました。その中で、東大名誉教授で火山噴火予知連絡会会長
の藤井敏嗣氏から、川内原発の火山評価について、九州電力の申請書の前提条件
を掘り崩す事実が明らかになりました。
しかし原子力規制庁は、検討チームは川内原発の審査とは別だとし、9月2日の
第二回目の会合で「基本的考え方」を取りまとめて、一旦議論を終わらせようと
しています。これでは、検討チームは、火山学者の単なるガス抜きの場となって
しまいます。許されないことです。
そこで、鹿児島、佐賀、関西、首都圏の9市民団体の連名で8月30日に、原子
力規制委員会及び火山活動のモニタリングに関する検討チーム宛てで、川内原
発・適合性審査火山影響評価に関する緊急要請書を提出しました。要請項目は以
下の3つです。
一.川内原発の火山影響評価はこれを白紙とし、審査を一からやり直すこと。火
山審査に際して、火山学者を検討の場に加えること
一.検討チーム第一回会合における指摘事実から、九州電力の申請はその根拠が
失われ、火山ガイドの要求も満たさないことが明らかになったことから、これの
許可をしないこと
一.9月2日に「基本的考え方」をまとめるのはやめ、第一回会合での指摘事項
について、火山検討チームでさらに検討を続けること
この緊急署名については、団体・個人の賛同を広く募り、次回の検討チームが開
かれる9月2日(火)午前9時に集合でアピール行動の後、9時30分から直接
手渡しで再提出したいと思います。、原子力規制委員会のある六本木ファースト
ビルの玄関前にです。是非以下のフォームからご署名ください。団体でも個人で
も可能です。携帯やスマホからでもできます!
<団体・個人賛同署名フォーム>http://nazr.in/Cvn
うまくいかないときはこちら→ http://urx.nu/bsa3
また、9月2日は是非傍聴をお願いします。当日は検討チーム会合の前の午前9
時からと会合終了後に、ビルの前でアピール行動を行う予定です。こちらにもご
参加ください。よろしくお願いいたします。
傍聴申込み(原子力規制委員会HP)
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/kazan_monitoring/data/0002_00.pdf
問合せ
原子力規制を監視する市民の会 阪上 武 090-8116-7155
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<呼びかけの背景:8月27日付の阪上さんメール>
みなさまへ<転載歓迎>
原子力規制委員会は「原子力施設における火山活動のモニタリングに関する検討
チーム」を設置し、8月25日に第一回の会合が開かれました。委員には、この
間、規制委員会による川内原発の火山審査に異をとなえてきた火山学者が含まれ
ています。この間、私たちは火山専門家会合の開催を何度も求めてきました。こ
の会合はこの間の取り組みの大きな成果だと思います。
FFTV:http://www.ustream.tv/recorded/51878615
http://twitcasting.tv/fukuroufoe_tv/movie/94249240
http://twitcasting.tv/fukuroufoe_tv/movie/94258618
規制委員会は形式上、会合を川内原発の審査と切り離し、「運用期間中にカルデ
ラ噴火に至るような状況ではないと判断している」とした上で、「事業者が行う
モニタリングによって万が一異常な状況が認められた場合、原子力規制委員会と
して安全側に判断するというスタンスに関し、基本的にどういう考え方で進めた
ら良いか」について意見を聞く場だとしています。
しかし、会合は、実質的に専門家による川内原発の火山審査の場と化し、批判的
な意見が続出しました。特に東大名誉教授で火山噴火予知連会長の藤井氏は、カ
ルデラ噴火の可能性及び兆候の把握について、九電の申請及び審査書案を根底か
ら覆す批判を行いました。これに対し、他の委員からも規制庁からも明確な反論
はありませんでした。
規制委・規制庁は、兆候把握時の対処については、九州電力が保安規定に書き込
むでしょうと逃げた上で、来週早々?に行われる次回には中間とりまとめをし
て、川内原発の火山審査に関わる問題は終わらせてしまおうとしています。
とてもまとめを行うような状況ではありません。川内原発の火山審査のやり直し
を求めていきましょう。是非規制委や規制庁に対して、電話、FAX、メールなど
で批判の声を寄せてください。
藤井氏のプレゼンについて紹介します(規制委のHPにある動画では開始37分
くらいから)。彼が取り上げたのは、2012年の「ドルイット論文」です。こ
れは、ギリシャのサントリーニ火山で3,500年前に発生したミノア噴火とよ
ばれる噴火の岩石学的調査から、噴火直前の100年程度の期間に、マグマが急
速に供給されたという知見です。
この論文の位置づけですが、藤井氏がプレゼンの冒頭で的確に述べていたよう
に、九電及び規制委・規制庁が以下の主張を行う根拠となっています。
(1)原発の運用期間中に巨大噴火が発生する可能性は十分に小さい
(2)巨大噴火について兆候の把握が可能である
(3)しかも核燃料の搬出に間に合わせることができる
逆に、九電及び規制委・規制庁の立場からみれば、この論文の結論を一般化し、
九州のカルデラに適用することでしか、申請を出すことも通すこともできないと
いう状況にあります。このことは、審査書案が出た7月16日の規制委の定例会
合での島崎氏のコメントに表れています(島粼氏はAについては一つ証拠があり
Bについては証拠がない場合、Aをとるのが合理的だが、それが完全ではないこ
ともある…などと謎めいたことを言っていますが、その先のコメントから、A:
兆候の把握は可能、一つの証拠:ドルイット論文を指すものだとわかります:動
画では27分あたり)。特に(1)については、可能性が十分に小さいといえな
ければ即「立地不適」と火山ガイドに明記されています。
これに対し藤井氏は、以下の3点を指摘しました。
(1)まず、ミノア噴火の一事例にすぎず一般にカルデラ噴火について述べたも
のではない、という点です。藤井氏はこれを、論文を書いたドルイット氏本人に
確認したといいます。論文はあくまで、サントリーニ火山のミノア噴火におい
て、約35〜50立法キロのマグマがたまっていたところ、噴火直前の100年
程度の間に、地下から約5〜10立法キロのマグマが供給されたという知見に過
ぎず、カルデラ噴火一般について述べたものではないと。本人に確認したという
のは強いですよね。
九電はミノア噴火の事例を姶良(あいら)カルデラに思いきり適用しています。
>100年で5〜10立法キロ→年間0.05〜0.1立法キロ→現在は年間
0.01立法キロと見込まれているから、マグマの供給(地殻変動に比例すると
みなす)が現在の5倍になったら警戒体制に入る。
>現在このような急速なマグマの供給は見られないことから、今後100年の間
は、巨大噴火が発生する可能性は十分に小さい。
>兆候を把握してから数十〜100年程度あれば、核燃料の搬出等も可能。
といった具合です。
(2)これはドルイット論文に書いてあるこということですが、マグマの供給速
度が上がったとしても、それがそのまま地面の隆起につながるとは限らないとい
うことです。マグマだまりが下に沈降する場合もあり、その場合は、GPSでみて
もわからないことになります。
(3)岩石学的調査による知見は、検証が難しく、50年後に書き換えられると
いうことが珍しくない。すぐに反論がないからといって、それが正しいとみなす
ことはできないとのことです。ドルイット論文はわずか2年前の2012年のも
のです。
これにより、九電の申請と規制委の審査の前提はガラリと崩れました。これに対
し、誰も何も反論できない状況です。改めて、審査の前提が崩れた以上、一旦白
紙にもどして検討しなおすべきだと思います。
阪上 武
-----------------
以上、転載
太田光征
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