2014年08月11日

【ガザ】パレスチナ人のレジスタンスは私たち皆のためのものだ

<私は自由な祖国に戻ってきました。この国は自由です。なぜなら、私たちもまた、レジ
スタンスの瞬間があったからです。占領下の民族には抵抗する権利があると、武器を手
にして表明したからです。それ[占領下の武装闘争]は国際法でも明記されています。>

-------- Original Message --------
Subject: [uniting-peace:1295] Fw:【ガザ】パレスチナ人のレジスタンスは私たち皆のためのものだ 
Date: Sat, 9 Aug 2014 22:15:49 +0900 (JST)

 永岡です、京都の岡真理さんによるガザ情勢をお送りいたします。
<以下、転送>
■拡散歓迎■

京都の岡真理です。

ノルウェーの外科医、マッヅ・ギルベルトのスピーチをご紹介します。

ギルベルト医師は、イスラエル攻撃下のガザのシファー病院で負傷者の治療にあたって
いました(以前、同医師のガザからの手紙をご紹介しました)。

ノルウェーの故郷、トレムソの町に帰国したギルベルト医師は、イスラエルの攻撃に対
する抗議デモに赴き、25分間のスピーチをおこないました。以下のエレクトロニック・
インティファーダのサイトで、スピーチの模様をヴィデオで観ることができます(英
語字幕あり)。

■■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
http://electronicintifada.net/blogs/ali-abunimah/video-palestinian-resistance-
gaza-fighting-all-us-says-dr-mads-gilbert

マッズ・ギルベルト医師、語る
ガザにおけるパレスチナ人のレジスタンスは、「私たち、みなのためのものだ」

アリー・アブーニウマ 

エレクトロニック・インティファーダ 
2014年8月8日 金曜日

マッズ・ギルベルト医師:
ガザと連帯!封鎖がなければトンネルもない!占領がなければ、ロケットもない!

「ガザで今、大地が鼓動を打っている。それは血を流しているが、しかし、たしかに鼓
動を打っている」、マッズ・ギルベルト医師は語る。ノルウェーの救急外科医は、ガザ
市のシファー病院でイスラエルの攻撃で傷ついた人々を数週間にわたり治療したあと、
7月31日、故郷トロムソの町に戻った。医師は空港を出るとその足で、そのとき開催さ
れていたガザのための一大連帯デモに赴き、自ら進んでスピーチを行った。

トロムソはガザ市の姉妹都市である。Nordlys 紙が医師のスピーチをヴィデオにした。
英語字幕つき。

「ガザにおけるパレスチナの人々のレジスタンスは讃嘆すべきものだ。それはフェア/
公正なものであり、私たちみなのためのものだ。私たちは、ジャスティス/公正のため
に闘う人々を殺すべく生々しい権力が乱用されうる世界など欲していない。」

ギルベルトは、これら集団殺戮が犯され、イスラエルが民間人保護のための法をかくも
侵犯していながら、なぜ、イスラエルに対していかなる制裁もなされないのかと問う。

パレスチナ人が現代史上、もっとも残忍な占領軍の一つと対峙しているとき、ノルウェ
ー政府はなぜ、何も言わないのか知りたいと彼は言う。

「連帯は強力な武器である」と言ってギルベルトは、パレスチナの権利を求める運動に
誰もが加わることを呼びかけて、スピーチを終えた。

「イスラエルはこれまで以上に孤立化している。当然のことだ」、BDS(ボイコット
、投資引上げ、制裁)運動を支持して、ギルベルトは言う。
力強い25分間のスピーチだ。

その最初の数分間分を文字起こしした。ギルベルトがノルウェーの人々に、もし、自分
たちがドイツによる占領からの解放のために闘っていなければ、今日、自分たちの国は
どのようなものになっていたか、想像してほしいと呼びかけている部分である。

----------------------------------

私は知っています、みなさんがガザを称賛していることを。そこにいる人々を、ガザの
英雄たちを讃えてやまないことを。うまくお話できるかどうか分かりません。私は今、
穏やかさ、暖かさ、安全、爆撃もジェット機もなければ、血も死もない状況に圧倒され
ているからです。そして、私たちが、自身のうちに抱えておかねばならなかったことの
すべてが、胸いこみ上げています。ですから、私がことばに詰まることがあっても、ど
うかお許しください。

家に帰り、娘のシリとトルビョルン、義理の息子、孫のジェニーとトリェの顔を見たと
き、私たちが暮らしているのは、こんなにも穏やかな国なのだと思いました。

すばらしいことです。あらゆる関係のなかに、ある種のヒューマニティがあります。私
たちは、多様性を尊重し、個人を尊重し、人間の尊厳を尊重するということの上に、こ
の国を築きました。

記憶をさかのぼり1945年のことを思い出してください。私は決して、ナチス・ドイ
ツとイスラエルを比べているのではない、ということはどうか、よくご理解ください。
私はイスラエルをナチス・ドイツと比べているのではありません。

私は占領を占領と比較しているのです。想像してください。1945年に私たちが解放
戦争に勝利していなかったら、我々を占領していた者たちを追い出していなかったら、
明るい未来を見ることができなかったら、子どもたちに未来があると信じることができ
なかったら。想像してください、占領者が私たちの国に居座り、何十年にもわたり、そ
の領土をひとつ、またひとつと奪い続けているとしたら。そして、私たちをわずかばか
りの土地に追いやっているとしたら。海の魚をとりあげ、土地をとりあげ、水をとりあ
げ、私たちがますます閉じ込められているとしたら。

ここトロムソで、私たちも実際に、閉じ込められていました。トロムソでは占領に対し
て多くのレジスタンスがあったからです。私たちは7年にもわたり閉じ込められていま
した。選挙で、占領を決して受け入れない、もっとも抵抗力のある者たちを選んだから
です。

自分たちの町、トロムソに7年ものあいだ閉じ込められたあと、占領者は私たちを爆撃
し始めました。私たちが、占領下ノルウェーで閉じ込められている他の地域と政治的同
盟を結んだその日、彼らは私たちに対する爆撃を開始しました。ノルウェー人は一丸と
なって占領者に立ち向かうのだと表明したその日、彼らは私たちを爆撃し始めたのです


彼らは私たちの大学病院を爆撃しました。医療センターも。私たちの救急医療士たちを
殺しました。彼らは、家を失った者たちが避難していた学校を爆撃しました。そして、
私たちの発電所を爆撃し、電気も絶ちました。それから水の供給も絶ちました。そうな
ったら、私たちはいったいどうするでしょうか?

諦めて、白旗を振るでしょうか? いいえ、いいえ、絶対にそんなことはしないでしょ
う。これこそが、今のガザの状況なのです。

これは、テロリズムと民主主義のあいだの闘いなどではありません。イスラエルが敵と
して闘っているのはハマースではありません。イスラエルは、パレスチナ人の抵抗の意
志、占領には絶対に屈しないという不動の決意に対して戦争をしているのです。

それは、3級の人間、4級、5級の人間として扱われるのを受け入れないという、パレ
スチナ人の尊厳、人間性なのです。

1938年、ナチスはユダヤ時人を「劣等人種」と呼びました。今日、西岸の、ガザの
、そして、ディアスポラのパレスチナ人は劣等人種として、扱われています。強国のど
れ一つとして何の反応も見せない中、パレスチナ人は何千人と爆撃し、殺し、大量虐殺
してもかまわないものとして扱われています。

私は自由な祖国に戻ってきました。この国は自由です。なぜなら、私たちもまた、レジ
スタンスの瞬間があったからです。占領下の民族には抵抗する権利があると、武器を手
にして表明したからです。それ[占領下の武装闘争]は国際法でも明記されています。

人間は武器を手にしてでも占領者と闘うことが許されているのです。もちろん国際法を
尊重しなければなりませんが・・・・・・

占領下で生きたいなどと思う人間はいません!

[翻訳:岡 真理]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上、転載

太田光征



posted by 風の人 at 10:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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