Subject: [uniting-peace:0468] 小出先生 ラジオフォーラム2014/5/24のお話(東電のやり方は汚い、融けた燃料の回収は無理)&在日コリアンと北朝鮮 李策さんのお話
Date: Sat, 24 May 2014 17:59:35 +0900 (JST)
永岡です、第72回ラジオフォーラム、今週はジャーナリストの石丸次郎さんの司会で放送されました。今週もFMharoと三角山放送を聞き、三角山放送で、(権力にとって)不都合な真実を語るラジオフォーラムを聞いてほしいとのスタッフの丸山さんのコメントがありました。…で、最後冷や冷やながらトラ、勝ちました、仏様もおられました。トラが勝ったらラジオフォーラムだ!(野球に興味のない人いつもすみません(笑))。
石丸さん4月にアメリカに行かれて、北朝鮮人権問題の国連の報告会、アメリカの専門家のお話を聞かれて、3年前に比べてアメリカの北朝鮮への関心が強まり、アメリカは金正恩氏に怒っており、核実験で、在日米軍基地を攻撃するとか言ったことを挑発として捉えています。
今週のゲストは在日3世のライターの李策(リ・チェク)さん、週刊ポストに安倍総理と在日コリアンパワーについて記事を書かれて、在日のお話をされました。李さんは裏社会の在日の記事を書かれました。石丸さん、在日の方が北朝鮮をどう見ているのかを聞きたいと言われました。
李さんは東京生まれ、朝鮮高校・大学を出て、朝鮮総連関係のところに行かれて、高校時代はあまり勉強せず、朝鮮大学は厳しいので行きたくなく、しかし両親が浪人してもダメというので朝鮮大学で鍛えてもらえとなったわけです。
李さんのテーマは、日本での在日コリアンのことを書かれて、安倍総理、山口で、祖父が岸元総理、父、祖父の在日金脈とつながりがあり、在日コリアンとかかわりの深い人は他にもあるが、安倍氏の一族は二人も総理が出ており、こんなに在日コリアンと縁の深い一族はない。
下関が安倍氏の選挙区で、韓国との窓口、戦前より年間200万人運び、そこにも在日の方がたくさんおられる。地元で親しくなるのは必然であるが、ただの近所つきあいではなく、人の行き来、1965年の日韓国交正常化から、漁船団の漁場が大きくなり、下関の水産業が日本一になり、地元には、日韓正常化を岸氏がやったのでありがたい。岸氏は韓国の政財界とも深く、日韓を股にかけて資金も得ていたのです
戦後のスポーツ・芸能界に在日の方がたくさんおられて、力道山、張本勲、桧山進次郎、松田優作、和田アキ子らがあるのです。カミングアウトされない人も多く、スポーツ、芸能に在日の方が多いのは、差別・国籍条項もあり、役人・公務員になれず、腕・才能・努力で伸びるのがスポーツ、芸能界であったのです。
芸能界は人気商売、上手いと金のなる木になり、他方、裏社会、地下経済でも在日は多く、許英中氏らアウトローもあり、芸能界と通じるものもあり、腕一本でのし上がり、しかし大物になるのは政治権力との結びつきがいり、終戦直後、左派勢力が強く、在日の方も総連につながるものも強く、それに危機感を持ったのがGHQと右派、左翼を牽制するために、ヤクザを利用し、そこに在日の右派、裏社会の人がいたわけです。
また、韓国の政権も当時、反共で、日韓国交正常化、戦後20年を要して、裏人脈を通して、日本→韓国にお金が動き、日韓の政治経済の結びつきに、在日コリアンのこともあるのです。
小出裕章ジャーナル、今週の小出先生のお話、これまで何度か福島原発の廃炉のことを取り上げ、作業員の被曝も問題で、今後40年かかる廃炉の現状です。
4月に廃炉カンパニーという専門会社を東電は作ったが、小出先生はこれを「汚いやり方」と言われて、東電が大きい会社なのに、自分の原発は絶対に安全と言って事故を起こした、なら、東電が徹底的に責任を取るべきであり、罪を償うなら東電は何十回倒産しても足りないのに、東電は国にツケをまわして生き延び、さらに分社化して責任を押し付け東電本体は無傷、黒字で生き延び、責任の取り方が間違っているのです。
東電の業務から廃炉・汚染水対策を切り離してオールジャパンで早く対応できると言うのですが、小出先生は効果について、東電の中にチームをつくればいい、「分社化には意味なし、責任逃れの汚い手口」と言われました。小出先生は、分社化を厳しく見ておられます。
現状の廃炉の進行は、まず使用済みプールの中の燃料を少しでも危険の少ないところに移さないといけない、1〜4号機にあり、一番やりやすいのは4号機+4号機に大量の使用済み燃料がある+建屋はプールの場所が大きく破壊されいつ崩れるか分からない。今、4号機のプールから取り出すのを続けているわけです。
作業も危険で、そこで事故の可能性もあるが、やらないといけない、労働者の被曝も懸念されるのです。
5月7日現在、4号機のプールから1533本中814本出せて、これは順調だと小出先生思われ、半年で約半分運び出し、東電は今年度にやりたく、トラブルなしなら上手く行くかもしれないと小出先生も期待され、小出先生は東電が犯罪者と批判しているが、この作業では大きなトラブルなしに進めて欲しいと東電にエールを送りたいのです。
しかし、融けた燃料の取り出しは、どこにあるか分からず、融けた燃料の取り出しは「何も進んでいない」、溶融した燃料が、東電や国の言うように1箇所にはまとまらず、各地に分散し、壁にへばりつき、融け落ちた燃料のうち半分回収できるか不明。それだけの回収に労働者の被爆が大量に要り、それで全部回収できないなら、融けたものの回収はあきらめて、チェルノブイリ式に石棺で封じ込めるしかない。東電や国の言うように40年では到底終わらない、小出先生の生きておられる間には廃炉作業は終わらないと思われるのです(泣)。以上、小出先生のお話でした。やり取り全文は以下にあります。
http://www.rafjp.org/koidejournal/no72/
ここで音楽、音楽でも在日の方が多くおられて、癒しの歌声、在日3世のシンガー、アン・サリーさんの、昭和の名曲、蘇州夜曲です。これもユーチューブにライヴの歌がありました。
http://www.youtube.com/watch?v=jzF3RELhr8k
後半のお話、李さんは北朝鮮にも5回行かれて、高校の卒業旅行、その他親族への訪問もあり、北朝鮮への意識、まるっきり信じたことはなく、金日成の革命神話は正しいと思ったことはなく、80年代は小学4年から教育があるのに、朝鮮学校でも個人崇拝をよしとしていた親御さんは少数で、北朝鮮は正しいというのに違和感を持ち、反発・抵抗も口に出していたものも少なくない。
他方、北朝鮮には外国の軍隊はなく、日本が北朝鮮を敵視するのはおかしいと石丸さん言われて、その北朝鮮に関して李さん、親の代から引き継いだメンタリティー、お金持ちではない在日コリアンが寄付して学校を運営し、母国の言葉を教えたいからで、自身のアイデンティティにこだわっている、それを子供の世代に置き、アメリカに強情を張る北朝鮮とシンクロするものもあるのです。
朝鮮学校への補助金を止めるのは石丸さんおかしいと言われて(拉致・核実験と生徒は別)、制裁と言われました。
総連に関して、李さん、本部の建物が競売にかけられているが、今の総連は、李さんが籍を置いていた90年代より弱体化し、日本の政治への影響力はない。在日の総連離れも進み、価値観もあり、冷戦時は世界が二つに分かれていたので北朝鮮だけの問題でなく、ソ連、東側もあったが、社会主義が崩壊し、北朝鮮は突出して残ってしまい、在日の目線は、自分の国も変わって欲しいであり、しかしその展望は見えず、在日で総連を支持している人も、今の韓国に当たるところの人が多く、なら、韓国と日本を結びつける選択が増えているのです。
もちろん、2002年の拉致問題の顕在化かがきっかけになり、9・17ショックは在日の方にも大きく、総連の幹部も、職場で椅子から落ちるほど驚いたと言うのです。
北朝鮮は核実験、人権蹂躙もあり、隠されていた部分も顕在化し、そこへの意識は、在日の方の北朝鮮への評価は、北朝鮮のことを良く知る在日の方は少なく、往来は簡単ではなく、自分のソースから語れないのです。
石丸さん、最近の北朝鮮について言及され、チャン・ソンテク氏の粛清について語られ、李さんも、まさかであり、一般の北朝鮮の住民があれをどう思うかと李さん、石丸さんに問われて、石丸さん、チャン氏の関係者がエライことになり、チャン氏の写真を出せ、チャン氏とかかわったものは経緯を書いて反省しろとされていると紹介され、北朝鮮の方、天地がひっくり返るほどの衝撃と語られ、幹部でも粛清され、チャン氏の事件のあと、恐怖と語られました。
また、チャン氏、処刑され、チャン氏への同情があり、義理の甥が叔父を殺すことへの恐怖。外国・中国への資源を売ったことは、北朝鮮の方は改革解放への期待もあり、しかしチャン・ソンテク氏の粛清で期待もしぼみ、恐怖の空気が続き、体制が不安定で、忠誠心を見せないと自分もやられるとなり、幹部も、民衆も言うことを聞くふりをするようになり、密告・告げ口で異様な雰囲気になっているのです。
みんなジャーナル、関東大震災時の朝鮮人虐殺に関して著書「九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響」を書かれた加藤直樹さんのお話がありました。話題になっている本で、東京・横浜で、朝鮮人が井戸に毒を入れたと朝鮮人を虐殺した、政府発表で233人、数千人との説もあるのです。
加藤さん、91年前の事件で、今本を出した理由は、新大久保でのヘイトスピーチが問題になり、民族差別のことがあり、これを見て、朝鮮人を殺せと言うのは、90年前に本当に殺しており、こういう歴史を掘り下げて、民族差別を考えるきっかけにしたかった、当時の民衆のこと、殺された人が名前を持っていた人として、当時の様子を書いたわけです。
朝鮮人虐殺の理由は、背景に地震の前にも準備があり、流言の広がる土壌が、韓国併合、韓国独立の3・1運動(1919年)で出来て、朝鮮人が恐ろしいと刷り込まれた時に地震があり、震災時に外国人の流言はあり(阪神・淡路でも東日本でもあった)、住民の恐怖がこれを生んだのです。
今のヘイトスピーチと結びつけて教訓にしたくて、今のヘイト行動に関して、加藤さん、民族差別は悪いだけでなく危険、放置したら命を奪いかねない。外国でも、ヘイトスピーチの最悪をジェノサイド(虐殺)、偏見→差別→虐殺になり、民族差別を放置したら、社会を破壊するもので、関東大震災、行政も流言を拡散し、軍も虐殺に加担した、これを見るべきなのです。
この本、話題になっています。以上、加藤さんのお話でした。
福井のリスナーより、毎週楽しく聞いており、小出先生のDVDにも感謝との声がありました。2月の小出先生のイベントをDVDにしたのです。このリスナーの方は福井に放送局はなく、ネットで聞いておられます。
李さん、今の在日社会を、関東大震災のこともあり、自分を見つめなおし、総連は日本人拉致の被害者の痛みを理解すべきと言われました。石丸さんも、一緒に考えたいといわれ、日本が韓国を侵略したことは消えず、ヘイトスピーチも許してはならないと言われました。以上、今週のラジオフォーラムでした。
太田光征
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