Subject: [uniting-peace][31014] ネットワーク1・17 原発事故から3年、関西への避難者が裁判に踏み切った訳、亘佐和子さんの報告(2014/3/24)
Date: Mon, 24 Mar 2014 20:02:53 +0900
永岡です、第908回ネットワーク1・17、今週も千葉猛さんの司会で放送されました。
22日には和歌山で震度3の地震、山口でも震度3、鹿児島、茨城も震度2(いずれも震源は異なる)、日本は地震が起きやすい、大地震もいつ起きてもおかしくないと千葉さん言われました。
今週も東日本大震災から3年で、福島から関西に避難されている石塚路世さん、普通の暮らしを取り戻したい、国と東電を相手に裁判を起こされました。全国で訴訟をした人は5000人を越えています。この原発賠償訴訟、亘(わたり)佐和子さんが取材され、報告されます。13.万6千人県外に避難し、大変な裁判をどうして起こしたのか、亘さんの報告です。
亘さん、事故から3年で、全国各地で国・東電への提訴が相次ぎ、原告は6600人!大阪でも関西訴訟で、福島→関西に避難され、森松さんもこの番組に出られて、40世帯、104人が第3次提訴です。
その原告のお一人に取材です。関西にも福井は原発だらけです。
石塚さん、福島の自宅は全壊、小学5年の娘さんと70代の母親の3人、避難所→仮住宅に行ったものの、2011年の6月にからだのだるさを多くの人が感じて、これは何か、起き上がるのも大変で、体が重く、これはおかしいと口々に皆さん言われて、病院も一杯になり、鼻血を出す子供が増えて、毎日誰かが鼻血を3〜4人出して、暑い夏になってもマスク+帽子+長袖+窓はあけられない+エアコン・換気扇ダメであり、しかし子を持つ親として焦りが出て、お子さんの体調は、鼻血もあり、気がかりなのは、いつもだるく、半年以上擦り傷も治らず、情報を見たら免疫の低下が懸念され、ここにいたら危険と思い、避難する先を探す日々であったのです。
小学校のお子さんの傷が治らずで、亘さん、放射線被曝との関係は不明だが、石塚さんも周りも夏は体調が悪く、石塚さん飲食店を経営され、それを閉めて福島を離れるのに抵抗もあったのに、子供のために避難したのです。
福島で公営住宅に入ると、他の地域で公営の住宅に入れてもらうのは大変で、宝塚に2012年1月に移転し、お子さんも大変であったのです。石塚さんは母子家庭で、石塚さんが働いて収入を得ないといけないのに、単年度の仕事しかなく、それで去年12月に店舗を借りて飲食店を始め、軌道に乗るのに時間もかかるのです。
この大変な中で、原告になるのは、あまりに理不尽であり、国の進めてきた原発、事故が起こり、正しい情報もなく、子どもたちが被曝して不安と向き合うのは、結婚するときも大変になり、毎年検査がいるのなど大変で、それなのに、国は原発を推進しており、そういう人たちは被災者にお詫びもなく、責任を問われないのはおかしい。
自主避難という言葉はおかしく、事故がなければ福島にいられたのに、社会を壊された、説明も何もなく、自分勝手に出たといわれるのはおかしいと言われました。
千葉さん、チェルノブイリだと、年間1ミリ以上の被曝だと避難の権利があり、他の地域で住めて、補償も自主避難も認められると指摘され、それなら石塚さんのようなことはなく、亘さん、避難区域以外の自主避難は、追加被曝を年間1ミリシーベルト、0.23マイクロ/時間、通常の50倍で、避難する権利はあると言われました。
石塚さん、事故直後に、子供を給水車に並ばせたことを後悔し、放射能の知識があれば、もっと早く避難させたというのです。石塚さん、甲状腺被曝のことを懸念され、福島の検査ではのう胞あり、しかし検査の必要なしであり、どうしたらいいかわからず、兵庫の民意連で検査してもらったら9つのう胞が見つかり、半年ごとに検査が要るとなったのです。
福島では子供の甲状腺検査をして、がんの疑いは75人、これは通常より高く、福島県は自覚症状のない人も検査したからと言っており、チェルノブイリも4〜5年経ち多くなり、しかし、石塚さんのお子さんも検査が今後必要なのです。
石塚さん、事故がなければ福島を離れる必要はなく、避難指示区域以外には補償はなく、普通の生活を奪われ、経済的な負担をさせられ、裁判するしかない、原発事故は人の人生を変えてしまい、亘さんも考えさせられたと言われました。そこまで、原発事故は人を追い込むのです。以上、亘さんの報告でした。
ニュースは河本光正さんの担当でした。
福島原発、相馬双葉漁協、汚染される前の地下水のバイパス放流を受け入れです。東電の地下水バイパス、1〜4号機の建屋に入る前の地下水を汲み上げるもので、これが汚染水の増える原因になり、東電は汚染水を100トン減らせるというものの、先月タンクから汚染水が100トン漏れ、トリチウムが11倍に漏れ、これはバイパス計画の井戸から遠いと言っています。
震災の津波裁判、保育園の件で、津波の危険性を予測できずと請求を棄却です。町が現場での待機を指示したため、その後の避難の最中に津波に飲み込まれたからで、震災時の行政の指示に関して、遺族の請求が棄却されました。
橋下氏、登庁し、住民投票で決めるべきとしています。投票率は過去最低の24%、無効票は6万、白票は4.5万、投票総数の13%が無効で、投票用紙に税金の無駄遣いをするなと書かれたものもあったそうです。市民の7割は選挙に意義なしとして、市長に医療・福祉・経済の順、大阪都は4番目。また維新は議会で過半数を持たず+維新の議員が造反し、都構想はさらに遠のきます。
住宅の建築規制を入れた条例が滋賀で可決です。新築の際に土地のかさ上げを義務付け、しかし自腹なので反発され、これは当分適用しないと嘉田知事は言っています。
4月の消費税引き上げ+社会保障制度が削られ、医療は窓口負担が引き上げられ、後期高齢者の保険料、初診料、年金支給額も変えられ、現役世代の負担も増えています。
石塚さんを応援したい人は、原発賠償関西サポーターズを当たってください。ブログは、
http://kansapo.jugem.jp/
です。以上、今週のネットワーク1・17でした。
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以上、転載
太田光征
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