2013年11月25日

中国の「防空識別圏」設定を大問題にする権力者の”手口”

重複ご容赦下さい。

今最も重要なニュースである「秘密保護法案」を押しのけてでも出てくる
<中国が「防空識別圏」を設定した>というニュース。

これを大ニュースにもってくることで、「秘密法」を通してしまおう、という露骨な政治的意図を感じています。

一番積極的なのは、安倍のお友達が経営委員になっている国営放送。
毎度のニュースでトップ扱いです。(そうでないときもあるのはありますが。雪崩とか強風とかで不幸なことも起きているので)

★ NHKニュース 11月25日 12時12分
外相 防空識別圏拒否し中国に自制求める
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131125/t10013311441000.html

他のメディアも多く報道しています。
すべてのメディアが「安倍内閣の意を汲んで政治的意図をもって報道している」などというつもりはありません。
冷静に報じているメディアも少なくない。
(何もかもひっくるめて「マスごみ!」と切り捨てる立場を私は採りません)

しかし、「東シナ海で日本が既に設けている防空識別圏と重なり合う(※)」という事実を冷静に伝えても
「中国が日本の領空を支配しようとしている、ケシカラン!許しがたい!」
   →「だから日米同盟のより一層の緊密化が必要だ」
     →「そのために『秘密法』を早く通さねばならない!」
という積極プロパガンダに必ずしも対抗できていません。
ニュースのボリュームで、ニュースの受け手を思考停止にしてしまう・・・これも「ナチスの手口」にありましたね。

※ 別の言い方をすれば悪しき『お互い様』。
 日本のほうが先に「中国が領空だ」と主張する場所を「防空識別圏」として設定し、自衛隊機が何度もスクランブル発進をして緊張を高めています。


2011年、脱原発の声が盛り上がったとき(再稼動を強行したとき)も、「尖閣問題」がやたらに大きく報道されました。
(このときに「秘密保全のための法制の在り方に関する有識者会議」報告書が出た。偶然ではないですね)
2011年夏の数ヶ月の「日本の固有の領土・尖閣諸島を守れ!」論の大きさ(量も、強さも)凄かった。

原発問題も含め、他の大事なことをすべて押し流してしまう雰囲気がありました・・・「下からの好戦論」というのはこんなふうに作られていくのだな、と頭がクラクラしました。

その後も、何かというと「尖閣諸島周辺海域に中国艦船が来た」という報道が(特にNHKではトップニュースで)流れています。
何度でも言います。
中国側からすれば、「日本が不法占領している」のであり、「中国の領海・領土を日本の海上保安庁の艦船、自衛隊の艦船や、航空機が侵犯している」のです。
この手の非難合戦は、お互いの「国民」にとってなんの利益もありません。

昨年12月の総選挙では、野党の代表格の政党も、政見としてわざわざ大きく「尖閣諸島はわが国固有の領土」論を展開していました。
そう言わないと「非国民、国会議員になる資格がないだ」と思われる、と考えてしまったのでしょうか(そういうふうに思わせる風潮に流された)。

歴史には何度でも出てくる、権力側のこの手口。
権力側にとって、必ずしも予定通りにいかない「問題」が出てきたとき、排外主義的ナショナリズムを煽ることで、「問題」をすり替え、政権を批判する市民側を分断し萎縮させ、全体としてむしろ政権への求心素材にしてしまう。
・・・この「手口」に乗せられないようにしましょうね。

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以上、近藤 ゆり子さんのメールを転載

太田光征
posted by 風の人 at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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