(別添PDFファイルは添付できませんでした)
<別添PDFファイル>
●福島原発事故と小児甲状腺ガン(2013年11月24日付東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013082102100004.h
tml
(本日付の上記記事とは異なります)
本日付の東京新聞「こちら特報部」に「福島原発事故と小児甲状腺ガン」という記事が掲載されました。ズバリ核心をつくいい記事です。記事の写真には西尾正道元(独)国立病院機構北海道がんセンター院長が子ども達の甲状腺検査をする様子が出ています。
(一部だけ抜粋してみましょう)
「福島県の県民健康管理調査には,当初から不信がつきまとってきた。甲状腺検査の一次検査では,多くの保護者が要望した血液検査や尿検査をせず,唯一実施する超音波検査も一人当たり数十秒程度。健康管理調査の検討委員会は,非公開の場(秘密会)で議論の方向性を決めていた」
「岡山大学の津田敏秀教授(疫学)は「原発に近い市町村ほど,がんの子どもが目立っているのは明らか」と訴える」
「調査結果によれば,先の十三市町村での小児甲状腺ガンの有病割合は「百万人に241人」。これを(平常時では「百万人に1〜2人)「百万人に1〜2人」の発生率に当てはめようとすると,計算上,有病期間を人間の寿命以上に設定しなくてはならなくなる」(発生率×有病期間=有病率:BY田中一郎)
「(青森・山梨・長崎での甲状腺検査を引き合いに出して,A2より悪い症状の子どもの割合は福島とほぼ同じ,などと検討委員会は説明しているが)3県のデータは一次検査のもの。ガンの確定数は出ておらず,今の段階では福島と比較する意味がない」
「菅谷昭・松本市長曰く:(チェルノブイリでは事故後4年たって,子どもに甲状腺ガンが出たという話を検討委員会が持ち出しているが)あの当時,現在の機器を使っていれば,4年以内にガンが多く見つかった可能性がある。機器の性能向上の話を持ち出すと,チェルノブイリの調査結果に基づく論拠が揺らいでしまうことになる」(検討委員会は,検査機器が新しく高性能になったので,小児甲状腺ガンが昔よりも多く見つかっている,と説明している:田中一郎)
「菅谷昭・松本市長曰く:がんの発生には何らかの原因があるはず。県の検討委は,その原因をはっきりさせていないのに,原発事故の影響だけは否定する。これは明らかに不自然。都合のよい情報だけをつなぎ合わせているだけだ。否定ありきの結論を出すのは早計だ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「馬耳東風」と「ご都合主義」の原子力ムラ・放射線ムラの特徴がよくあらわれている。「福島県民健康管理調査」にしろ,小児甲状腺ガン検査にしろ,その結論は先に決めてあって,「「東京電力(福島第1原発)放射能放出事件」とは関係がない」というもの。それを福島県民や他の地域の被害者,更には日本全国の有権者・国民に「ねじ込む」ために,この2年8カ月の間,ずっと「芝居」を続けてきているのです。
もっともらしい屁理屈を見つけては,ご都合主義で,それを付け合わせして,その場しのぎをしているわけです。彼ら検討委員会の委員達には,人間の血が通っているようにはとても思えません。この調査・検査は,被害者のためではなく,原子力ムラ・放射線ムラのための「(放射線被曝)人体実験観察」のためのものです。
大事なことが記事に書かれていませんでしたので,追記しておきますが, 甲状腺ガン検査が行われているのは,福島県の18歳以下の子ども達だけです。同じ福島県でも,19歳以上の人達は検査を受けていません。また,福島県以外の,東日本に広がる汚染地域,とりわけ栃木県や宮城県や千葉県などのホット・スポット在住の子ども達,それに18歳以上の人達もまた,検査から排除されているのです。いったい何故,この人達を検査の外へ追いやるのでしょうか? 放射能が降ったのは福島県だけではありません。大至急,全国の甲状腺がんの発生状況を把握する必要があり,これからもそれを続けていく必要があります。
私の方では,近々,第13回「福島県民健康管理調査検討委員会」の調査結果を簡単にまとめて,また,みなさまにお届けする予定です。一刻も早く,この「福島県民健康管理調査検討委員会」と同調査・検査を「正常化」しなければなりません。更には,不幸にも恒常的な低線量被曝による健康障害や遺伝的障害が出た場合の,医療体制や賠償・補償の体制も整えていかなければなりません。
また,今からでも遅くはないので,福島県をはじめ,東日本のホット・スポット(少なくとも「放射線管理区域指定基準」の5.2mSv/年=0.6マイクロSv/時以上)にお住まいの方々,特に子どもや妊婦の方々には,一刻も早く非難・疎開をしていただきたいと願っています。
●福島原発事故県民健康管理調査の闇-日野行介/著 本・コミック : オンライン書
店e-hon
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032981090&Acti
on_id=121&Sza_id=B0
(必読書です。かならずお読みになって下さい。「福島県民健康管理調査検討委員
会」など,信頼できないことがよくわかります)
●福島県検査で甲状腺がん58人〜最年少は8歳 OurPlanet-TV:特定非営利活動法
人 アワープラネット・ティービー
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1674
(必見の記者会見です。「福島県民健康管理調査検討委員会」の説明責任を徹底して
問いましょう)
●「福島県民健康管理調査検討委員会」HP
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=82E80633
8B2656D4F6FA90C7934405CC?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_
ID=24809
(小児甲状腺ガン検査結果を含む第13回の資料が掲載されています)
●甲状腺がん8人増26人 原発事故の影響考えられず、検討委 東日本大震災 福
島民報
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/11/post_8584.html
(参考)
(1)小児甲状腺がん「平常時の250倍に急増中」なのに!県民健康管理調査検討委
員会|脱原発の日のブログ
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11687520055.html
(2)第13回 福島県県民健康管理調査検討委員会 - Togetter
http://togetter.com/li/589195
早々
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以上、転載
太田光征
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