以下、転載です。
太田光征
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永岡です、報道するラジオ、今週も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。
今週のテーマは原発ムラとの攻防、柏崎・刈羽の再稼動を巡り東電と対立している新潟県知事の泉田裕彦さん、元経産省の古賀茂明さん、そして小出先生のお話がありました。小泉元総理の脱原発発言もあり、しかし安倍総理は推進。東電は柏崎・刈羽の再開をしたくて、地元の同意が必要で、泉田さん、お電話でのお話です。
リスナーも新潟から声を寄せ、東電の社長との議論もあり、東電を泉田さん、3・11以降社会的責任を果たさず、嘘をつく、約束を守らないと言われました。
古賀さんは東京からのお電話での出演で、古賀さんが泉田知事の立場を厳しい立場にあるといい、政府・経産省はいろいろな手段で世論を誘導して、それと闘っていると言われました。
泉田さん、リスナーより、実家は福島、泉田知事の安全第一の首長との評価があり、東電社長との会談、再稼動を東電は急ぎ、規制委の審査+地元の了解がいり、広瀬社長にお金と安全、どちらが大事かと泉田さん言われて、その思い、安全協定を破りたいのが東電で、新潟と東電は約束があり、住民の健康に影響のある放射能施設は事前の了解を得ないとダメとなっていたのに、安全審査ではなく、規制委のものは規制基準、健康に影響の出る放射能が出てはいけないというものが、規制委になり外れ、事故の起きる前提であり、安全基準ではなく規制基準、これをクリアしたら規制委の責任が回避され、住民を守らない。広瀬社長との話で、東電は自社設備の安全性を十分でないと言えないと言ってきて、これを言われたら住民は心配。安全確認は第3者にさせろとなり、再稼動の申請ではなかった。ネット上でも、2回目の会談が出て、再稼動のためではなく、泉田さん、自分のところの設備が安全か、原発は止まっていても問題があり、その安全性も確認するのはイエス、フィルターベント、いざという時に格納容器が爆発しないように蒸気を外へ逃がす装置、蒸気にある放\xA1
射能を捕
捉する
フィルター。問題は2つあり、甲状腺に260ミリシーベルトになる(県の専門家の計算)、健康に影響はあり、これをつけても被曝すると言ったら、そんな被曝をしないように避難できる体制を整えないと原発は動かせないと言い、その結果被曝が避けられないなら了解しないことになったのです。100ミリシーベルト以下でないと審査の申請を取り消す。100ミリで安全ではなく、福島の子供は新潟県で甲状腺がん1人、福島で40人、いかに健康を守るかは、避難の体制が取られるかであり、今の規制委は何テラベクレル以下かは考えるが、住民の被曝は考えておらず、以前より基準が緩んでいる。避難体制が取れないのです。
以前の中越沖地震(2007年)、この際のこと、3号機から火災になり、回りに誰もおらず、地震で土地が1.5m下がり、トランスが建屋とつながっているものが動き油が漏れて発火。消防隊はいたのに、消防配管も破損して出来ず消防隊退避(泣)、119番で自治体消防が火事を消したが、そもそも緊急車の消防車が着かない+回りで被害+渋滞でいけない、それで消火できたのです。原発サイトに連絡がつかず、東電に連絡した。県庁とのホットラインもつながらず、ホットラインのある部屋が地震でやられたからで(泣)、それは困ると要請し、面震重要棟を作った。福島の場合、面震棟ができたのが地震の8ヶ月前なのです。
東電、フィルターベントは建屋と一体化されず、これについて古賀さん、東電は約束を守らないことについて、フィルターベントは変圧器が外れる可能性があるので一体化しろと泉田さん言っていたのに、無視して、泉田さん怒り、そうしたら、二つ目のベントを別に作ると言い出し、どこまで近づけるかは明言せず、一つ目の設計のみ出して、未だに二つ目の設計図は出ていない(急かして12月)、東電は二つ目はお金がいるので作りたくなく、一つ目だけで規制委も認めさせる方向と言われました。東電は嘘をつくが、二つ目のベントなし、これの設計をお金がかかってもやるべきなのに、審査後のことなら、来年春の再稼動は間に合わないのです。
リスナーより、東電が再稼動したい理由を問い、古賀さんそれはお金であり、東電は生き延びたい、お金をかけないようにしないと、銀行に返せない=破綻→金をかけず、原発を動かして火力を止めたい。経産省もサポートして、経産省も銀行の債権を守ると約束している、そのためお金をかけない、電力料金を上げると言うのです。
平野さん、規制委の審査をしないことを問われて古賀さんは田中委員長が、安倍総理のコントロール発言も安倍氏の意向に逆らっていない。野田総理は再稼動を進め、再稼動を進めるミッションを田中氏、やっているわけなのです。
そして、小出先生が出られました。泉田さんの東電への、フィルターベントの設計に疑問を呈して、追加することについて、「安全性が保たれる道理はない」、原発は融けることはないとして、融けても格納容器は絶対に壊れず、住民は被曝しない前提であり、しかしメルトダウンなら格納容器は壊れる、福島も壊れて放射能が噴き出した。技術的には起こりえて、格納容器が壊れないことは言えなくなり、そのためベントをつけることにしたが、ベントは放射能を閉じ込める格納容器から放射能を噴き出す=周囲の人が被曝=ベントはやってはいけない、そんなことが必要な装置は作ってはいけないのです。
泉田さん、ヨーロッパではメルトダウンを想定して設計し、融けたものを受け止めるものをつくり、しかし日本は第2の安全神話を作ろうとしているのです。小出先生、フィルター付きベント、東電社長は出るものを1/1000、1テラベクレルにすると言うが、「そんなことを信じられるのか」、事故は起きない、避難訓練もしないとして、チェルノブイリで8kmのみ避難訓練、東電の言ったことは事実ではない、「フィルターベントも動くのか疑がわしい」とすら言われました。
泉田さん、福島の2号機が最も放射能をばら撒いたのは格納容器が壊れたからで、格納容器を壊さない基準なのかと問われて、小出先生はそうなっていない、事故の原因も分からず安全対策も取れない。福島は2号機が最大の汚染源で、格納容器のどこが壊れたか分からない、推測も確かめられない、原発は推測を確かめられない、「原因の確定に10年はかかる」のです。以上、小出先生のお話でした。
泉田さん、10年で分かるのかと言われて、この事故で様々なことを想定しないといけない、2号機はベントがうまくいかず、配管にも問題あり。泉田さん、再稼動より福島の原因追及が先と言われており、古賀さん、泉田さんは再稼動を阻止すると思ったのに、安全審査を条件付で承認と報じられたことについて、報道の仕方が、1回目は東電社長を追い返し、2回目は規制基準のみ見たとなり、再稼動に進んだとも新聞に書かれ、しかし、実際は、1回目は東電、安全協定を無視したのであり、2回目は新潟の事前の了解なしにしないと言ってきたので、規制委の基準はチェックしていいとなったので、しかし、福島の事故原因が不明なら再稼動はアカンと言ったのに、報道されないと指摘されました。
泉田さん、福島の検証・総括なしなら対策が取れず、それなしで再稼動はアカンと言っているのです。つまり、10年はアカンわけであり、意思設定も、吉田所長、メルトダウンの進展を予測して、ベントが出来ず、それを5月まで確認できなかった。ベントも被曝させられないので出来なかったと言うのです。
メルトダウン時のことを泉田さん、3月に分かっていたのになぜ5月に発表したのか、経緯は知っているが、誰が悪かったとか言えない、2度とああいうことをしないと東電の社長はいい(日本語になっていないぞ)、平野さん、現政権の圧力を問われて、泉田さん直接は感じないが、論点を感じず泉田が怒ったとかしか報じられない、ラジオに出られて良かったと言われました。健康対策がなされないと無効であり、泉田さん、無効の判断もあり、沸騰水型の原発、ベントなしで運用不可は規制委が決めたので、おかしいのです。
古賀さん、サンデー毎日の記事、東京地検特捜部の上層部が、泉田氏を洗って、立件・圧力を感じさせて再稼動に向かわせるとあり、しかしその捜査は困難であるということ、こういうスタンスが政権与党への忠誠心と書いてあり、これは十分あり、こういう情報を流すと泉田さんにプレッシャーになる。非常に今回、泉田さんの個人攻撃がひどく、経産省、泉田さんの同僚を利用して、新聞記者に泉田さんは変人とか言わせているのです。これを信じる記者もいて、古賀さんに問い合わせる人もいる。経産省だけでなく、田中委員長も記者会見で泉田さんを批判するようなコメントをしている。規制委の委員長は中立であるべきなのに、泉田さんはおかしいと思わせるようなこともあり、飯島勲氏も泉田攻撃を行い、泉田さんが住民を代表しているのに、それを変と思わせる。改革をすると、やる人に理屈で対抗できず、誹謗中傷で言うことを聞くなというやり方があるのです。
泉田さん、田中委員長に面会を申し込み、密室では会えないと言うのですが、東電の社長とは会うのです?自治体の長は住民を避難させる担当で、中越沖地震も体験している泉田さんと会わないのはおかしいと言われました。不審な動きもあり、いろいろな記事、事実に基づかない誹謗中傷があり、車で付けられたことすらあるのです。古賀さん、絶対に妥協しない、こういう番組で詳しく泉田さんの声を国民に伝えて、国民は泉田さんを支援する声を上げ続けるべきで、それでいい加減なことは起こらないと言われました。規制委がOKを出したら、泉田さん、ベントは地元の了解なしに使えないので、OKは出せない、OKを出す=住民の安全を考えない=規制委は機械的に判断しているのみ、これを理解して欲しいのです。以上、泉田さん、古賀さんのお話でした。
平野さん、新潟は世界最大の原発基地で、地震が頻発し、人一倍安全を預かる知事が神経質になるのは当然なのです。安倍総理に逆に問いたいと言われました。
マスコミ報道では、泉田さん、再稼動を了承したと言うようなものがありましたが、間違いです、再稼動を企てる勢力のバイアスのかかったものなのです。この内容も、例により私に無断でいくらでも拡散してください、嘘をつき、約束を守らない東電を許してはなりません!
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