2007年04月05日

新井拓洋さんのご意見に対して―私はこう思います。

新井拓洋様

> 以下の事実をどう判断しますか?
> @浅野氏は、「石原都政の一期目は、輝かしい実績」と発言している。

たしかに「輝かしい」といったかどうかは別にして、浅野さんは「石原都政の一期目は
評価する」と言っています。その発言は私も「NEWS 23」で聞いています。

上記は浅野さんなりの価値観(県知事経験者としての)からそういっているのでしょうが、
浅野さんはまたいろいろなところで「石原都政」批判を展開してもいます。

下記は、『週刊現代』(3月31日号)「櫻井よしこがすべてを聞いた」誌上での「石原都政」
批判。

浅野「たしかに石原さんには国と対決してきた“印象”は強い。でもそれはあくまで印象
なんです。【政策として評価できる部分は、それほどありません。】(略)石原さんが持つ
イメージと現実の施策にはずいぶんギャップがあるんですよ」(注:【】は東本の強調点)

いわゆるマニフェストでも、
http://210.136.139.210/070320-manifesto.pdf

 「社会的弱者に対する差別発言、都政の私物化、恐怖政治のような教育現場など、
 石原都政がもたらした数々の問題点」(マニフェスト「1 誰もが誇りを持てる東京へ」)

 「都政の手法として、強制、管理、抑圧といった側面を強調するような手法とは決別
 します。社会的に弱い立場にある人たちが、生きやすい環境を創り出します」
 (マニフェスト「2 都政運営の基本姿勢」 A 人と自然に優しい東京を創る)

などなど石原都政を強く批判しています。

浅野さんが「石原都政の一期目は評価する」といった点をことさらに問題視して、浅野
さんの語る「石原都政」批判に耳を傾けないのはフェアな態度といえないのではないで
しょうか?

> A浅野氏は、いわゆる「日の丸・君が代強制違憲判決」への控訴取り下げを明言し
> ていません。

浅野さんは「『日の丸・君が代強制違憲判決』への控訴取り下げ」を明言しています。
新井さんの誤解です。

■浅野史郎さん「君が代裁判の控訴取り下げ」を明言
(レイバーネット 2007/3/9)
http://www.labornetjp.org/labornet/news/2007/1173510172596staff01

■東京都知事選、石原氏と浅野氏がマニフェスト発表
(読売新聞 2007年3月15日21時50分)
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2007/news/20070315it13.htm

 「(浅野氏は)訴訟にもなっている教育現場での『日の丸・君が代』問題では、『強制
 的な対応を改める』とした……」

浅野さんのマニフェストでも上記は確かめられますし、浅野さんが「君が代裁判の控訴
取り下げ」を明言したことについては、レイバーネット以外にもたくさんの記事、証言が
あります。

> B2004年3月定例県議会での浅野氏の発言です。
>  浅野氏は、県議会でイラク派兵と憲法改定について、「今回のイラクへの自衛
> 隊派遣については、人道支援を目的として実施されております」と発言しています。

浅野さんの2003年2月定例県議会の次のような発言もあります。

 「最近の、特にイラク問題などに関して、対米追随というのは言い過ぎかもしれません
 が、日本としての国益を考え、そしてまた、唯一の被爆国であり、憲法九条を持って
 いる国として、他の国とはまた違った日本独自の考え方というものがあってもいいの
 ではないか。それをまた率直に世界に向かって示していくことも必要ではないかという
 面からいうと、現在の非常に限られた外交の局面かもしれませんが、現在の日本外交、
 その点においてはもう少しはっきりした物の言いよう、態度というものが必要ではないか
 というふうにも見ておりますが、実際、国の段階ではいろいろ難しいこともあるというの
 も承知はしております」

上記を見れば、浅野さんが日本政府のイラク問題への対応について批判的であることが
わかります。

新井さんが例示される浅野さんの2004年3月定例県議会の発言は、2003年2月定例
県議会での「国の段階ではいろいろ難しいこともあるというのも承知はしております」という
発言に対応してなされた発言と見るべきものではないでしょうか? 浅野さんは地方レベル
の知事職では国の政策をもろに批判することは難しい、と言っているのです。浅野さんの
真意は上記の2003年2月定例県議会発言にあることは明らかなように思います。

浅野さんは、2003年2月定例県議会で次のようにも言っています。

 「実は私の世代というのは、平和憲法というのができて、すばらしい、人権の尊重、主権
 在民、平和主義、そういった−−当時は新憲法というふうに言っておりましたが、その
 新憲法のもとで教育を受け、そして、その現行憲法の理念を将来にわたって尊重していく
 べきものだというのがしっかりと心の中に根づいているという世代であります」

上記の発言からも浅野さんの真意はどこにあるか。明らかというべきではないでしょうか。

浅野さんの一部の発言をあえて取り上げて、真意の如何をねじ曲げる姿勢も、私はフェアな
態度とはいえないと思います。

最後に。

浅野さんはもともと保守系の人です。その保守系の人を革新の思想、あるいは政策で論断
する姿勢は、「統一」を志向する者の姿勢として問題があるように私は思います。

札幌市長選では共産党は独自候補を立てず、上田現市政を事実上支持する姿勢を打ち
出しています。上田市政の評価についてプラス、マイナスを明確にした上で、「こうした二つ
の面を持つ上田市政が、『住民の福祉の増進を図ること』という地方自治体の本来の使命
と役割を果たさせるために・・・共産党は奮闘する」(AML12937)というのが共産党の姿勢
のようです。「共闘」のためにはこうした姿勢は欠かすことはできないだろう、と私は思います。
そうした意味で、札幌市長選での共産党の柔軟な姿勢を私は大いに評価するものです。

いま、ことさら浅野さんの政策的な不十分さを言い立てることに、どのような生産的な意味が
あるというのでしょう? 漁夫の利を石原に得させるだけでしょう。それだけはなんとしても避
けたい。私はそう思います。「石原3選阻止」のために私たちは私たち市民としての「共闘」を
志すべきであろう、と私は思います。そうした志の連なりが「平和共同候補」擁立の運動の歩
を一歩々々進めていくことにもなるだろう、と私は思います。

東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp
posted by 風の人 at 00:13 | Comment(3) | TrackBack(2) | 一般
この記事へのコメント
東本様、ご意見有難うございます。
まず私が問いたかったのは、『2006平和への結集の訴え 全文』に照らして、浅野史郎氏が「平和共同候補」としてふさわしいかなのです。ですから、団体としての意見か、個人の意見かを尋ねたのです。
私は、『私の知る限りの』浅野氏の言動から、ふさわしくないと判断しています。


では、頂戴したご意見にいくつかコメントを。
>たしかに「輝かしい」といったかどうかは別に して
→別にしないでほしいなあ。

>上記は浅野さんなりの価値観(県知事経験者としての)からそういっているのでしょうが、
浅野さんはまたいろいろなところで「石原都政」批判を展開
→『二枚舌』?

>浅野さんは「『日の丸・君が代強制違憲判決』への控訴取り下げ」を明言
→再三質問されて、やっと『明言』

>上記の発言からも浅野さんの真意はどこにあるか。明らかというべきではないでしょうか。
→他人の真意がどこにあるかなんて、少なくとも私にはわかったことは一度もありません。判るのは、何と言い、どう行動したかです。

>浅野さんは地方レベルの知事職では国の政策をもろに批判することは難しい、と言っている
→じゃあ、ただのいくじなしじゃん。

最後に。
>浅野さんはもともと保守系の人です。その保守系の人を革新の思想、あるいは政策で論断する姿勢は、「統一」を志向する者の姿勢として問題がある
→じゃあ、今は何系?『革新の思想』?何それ?
『「統一」を志向する者』?誰が?私が?

お答え、お待ちしております。










Posted by 新井 拓洋 at 2007年04月06日 18:42
新井さん、コメント有り難うございます。

新井さんの再質問に丁寧にお応えしようとすれば、とても長くなりそうです。

新井さん:
> 「平和への結集をめざす市民の風」の賛同人に名を連ねる一人です。

ということですので、新井さんも「市民の風」MLにご参加されませんか?
議論すべきはそこで建設的に議論したいものだ、と思っています。

MLへの登録のしかたは下記にお尋ねください。

◆「平和への結集」をめざす市民の風 事務局
TEL: 080−6625−2516(携帯)
FAX: 020−4666−8281
E−mail: join@kaze.fm
Posted by 東本高志 at 2007年04月07日 10:42
東本様、
とても長くなっても構いませんよ。

それから、何故議論の場をMLに移したいと思っていらっしゃるのですか?

私は、この場で回答いただければ、一向に構いませんよ。
Posted by 新井 拓洋 at 2007年04月08日 09:38
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