2013年08月12日

オリバー・ストーン監督のスピーチ

右向き三角1 オリバー・ストーン監督のスピーチ - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=cd4KX0xVrcU

オリバー・ストーン監督のスピーチ

「今日ここにこられてうれしい。初めて広島に来たが、この2、3日、
特に皆さんも出席されたと思うが今朝の(原爆記念)公園での式典を
見て強く心動かされた。
よくできた式典だった。日本人の良心を証明するような式だった。

すばらしい記念式典は「日本人」の性質をよく表していたと思う。
しかし、今日そこには多くの「偽善」もあった。
「平和」そして「核廃絶」のような言葉が安倍首相らの口から出た。
でも私は安倍氏の言葉を信じていない。

そして、この場にいる、歴史をよく知る人々は、安倍氏を信じない
という私の言葉に同意してくれると思う。

私は67歳だ。(歴史学者の)ピーター(カズニック)と私は
この70年に渡るアメリカ帝国のストーリーを書き直した。

第二次大戦で敗戦した2つの主要国家はドイツと日本だった。
両者を並べて比べてみよう。ドイツは国家がしてしまった事を反省し、
検証し、罪悪感を感じ、謝罪し、そしてより重要な事に、その後の
ヨーロッパで平和のための道徳的なリーダーシップをとった。

ドイツは、60年代70年代を通してヨーロッパで本当に大きな道徳的な
力となった。平和のためのロビー活動を行ない、常に反原子力であり、
アメリカが望むようなレベルに自国の軍事力を引き上げることを
拒否し続けてきた。

2003年、アメリカがイラク戦争を始めようというとき、
ドイツのシュローダー首相は、フランス、ロシアとともに
アメリカのブッシュ大統領に“No”と言ったのだ。
しかし、第二次大戦以来私が見た日本は、偉大な文化、映画文化、
そして音楽、食文化の日本だった。

しかし、私が日本について見る事の出来なかったものがひとつある。
それは、ただのひとりの政治家も、ひとりの首相も、高邁な道徳や
平和のために立ち上がった人がいなかったことだ。
いやひとりいた。それは最近オバマ大統領の沖縄政策に反対して
オバマにやめさせられた人だ。

みなさんに聞きたいのは、どうして、ともにひどい経験をした
ドイツが今でも平和維持に大きな力を発揮しているのに、日本は、
アメリカの衛星国家としてカモにされているのかということだ。
あなた方には強い経済もあり、良質な労働力もある。
なのになぜ立ち上がろうとしない?

私が1968年に兵士としてベトナムを離れたとき、これで世界は
変わると思った。新しい時代が始まると思った。
これで米国のアジアに対する執着は終わりになると思った。
しかしアフガニスタン、イラクでの壊滅的な戦い、それにクウェート
を加えた中東での冒険のあと米国は…

中東での冒険の後、米国はオバマの陰部とともにアジアに戻ってきた。
北朝鮮は関係ない。北朝鮮はただのナンセンスなカモフラージュだ。
本当の目的は中国だ。第二次大戦後にソ連を封じ込めたように、
中国に対する封じ込めこそが目的なのだ。

第二次大戦後、米国はソ連を巨大なモンスターにしたてあげた。
中国はいまその途上にある。つまり米国の「唯一の超大国」の立場を
脅かすもうひとつの超大国にしたてあげられようとしている。
今は大変危険な状況にある。

オバマはヘビのような人間だ。ソフトに語りかける。
しかしオバマは無慈悲な人間だ。台湾に120億ドルもの武器を台湾に売り、
日本にスティルス戦闘機を売る。日本は世界第4位の軍事大国になって
いる。それを「自衛隊」と呼ぶのはかまわないが世界4位の軍事大国だ。

日本より軍事費が多いのは米国、英国、中国だけだ。日本をそういう
ふうにした共犯者はアメリカにほかならない。日本は米国の武器の
最大の得意客なだけでなく、アメリカの行なったクウェートやイラク
での戦争の戦費の支払をしてくれた。

よく聞いてほしい、アメリカは、こんなことを言いたくはないが、
いじめっ子なのだ。日本が今直面している恐ろしい龍は中国ではなく、
アメリカだ。4日まえ、私は韓国の済州島にいた。韓国は上海から
400Kmのその場所に最大の海軍基地を作っている。

韓国は済州島の世界自然遺産の珊瑚礁を破壊して巨大な海軍基地を
作っている。そこは、中国に対しては沖縄よりも前線に位置する。
その軍港には世界最大であらゆる核兵器を搭載する
空母ジョージワシントンが停泊できる。そこから出て行って中国の
シーレーンを制圧するのだ。

韓国と日本がキバを磨き、フィリピンも米軍にスービック湾の基地を
戻し、南のシンガポールと新しく同盟を結んだオーストラリアにも
海兵隊が駐留する。
それに台湾と、もと敵国のベトナムまでもが加わって、中国に対抗する。

それにミャンマー、タイ、カンボジア、さらにインドもこれに
加わろうとしている。これは大変危険なことだ。NATOが防衛同盟
としてスタートしながら、攻撃のための同盟に変化したようなことと
全く同じ事がここで起ろうとしている。

今年、戦争がアジアに戻ってきた。オバマと安倍は相思相愛だ。
安倍はオバマが何を欲しがっているか知っている。
なかでも尖閣諸島について、私にはコメントしようがない。
あんなものを巡って戦う気が知れないが、それなのに戦う価値がある
ように言われている。

問題は、日本のナショナリズムの精神が、安倍やその一派の
第二次大戦に関する考え方、特に中国での南京虐殺や韓国の
従軍慰安婦問題などから発する馬鹿げた言説とともに復活しつつ
あることだ。

いま皆さんは核兵器廃絶が大切だとお思いだろう。
しかしこのポーカーゲーム(危険な賭け事)はアメリカ主導で軍が展開
して急速に進んでいる。アメリカは世界の73%の武器を製造しては売り
さばいている。それには無人攻撃機、サイバー兵器、宇宙戦争用の武器
も含まれる。

核兵器などは、アメリカが戦争に使う兵器のごく一部でしかない。
米国は世界の歴史上最強最大の軍事国家なのだ。
どう思いますか、みなさん。これに対して怒りを感じてほしいです。
私が怒っているのと同じように、皆さんにも怒ってほしいのです。

われわれは、この本と映画に5年の歳月をかけて、みんなに、
とくに若い世代に、この危険と、米国の尊大さについて分かって
もらおうとしてきた。

米国は「唯一の大国」であろうとするために脅威を増大させ、
世界中にアメをなめさせ、無実の人を刑務所に入れ、消し、ファイルを
秘匿し、盗聴し、永遠の監視国家たろうとしている。
ご存知かどうかわからないがジョージ・オーウェルがこのことをうまく
いいあらわした。

これが今世界に起っている事だ。日本は、悪事に加担している。
もう一度言おう。ベトナム戦争の後、みなさんは戦争のあぶなさを
知って、これがアジアで最後の大きな戦争になると思ったはずだ。
でも、もう一度戦争がある。

ここでみなさんにはドイツがヨーロッパでしたように、立ち上がって
反対の声を上げてほしい。日本はかつて敗戦し広島長崎そのたで
ひどい目にあった。その悲しみを糧にして強くなり、繰り返し戦争を
起こして日本と世界に痛みを与えてきたバカ者どもと戦ってほしい
のです。

どうもありがとうございました。」

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MLのメールを転載

太田光征


posted by 風の人 at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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