ヒロシマ、ナガサキ、そしてフクシマを共に考えざるをえない今日、日本の誇るべき良心的核(=原子力)科学者の「朝鮮の核問題」および「戦争と核=原子力」についての分析と証言2編を紹介させていただきます。
先日、朝鮮戦争休戦協定60年目を迎えた7月27日に向けて発表された、ミシェル・チョスドフスキィ氏の「核戦争の脅威、北朝鮮かアメリカ合衆国か?」を紹介しました。
その論考には、1953年の「休戦協定」に違反する米国による韓国への核兵器持ち込みと撤収、およびその後の、朝鮮民主主義人民共和国に対する一貫した米国の核脅迫政策の概略が語られていました。アメリカ合衆国こそ、核戦争の脅威、世界平和の脅威である、と。
そこでは、北朝鮮の「核開発」の現況について米国の科学者の見解も載せられていました。しかし、10年も前に、わが国の核科学者が、その専門的立場からより周到により詳細に分かりやすく、「朝鮮民主主義人民共和国をめぐる核問題」について論及していました。
原発の危険性について発言し続けている京都大学原子炉実験所の小出裕章さんです。原子力と核兵器、北朝鮮「核開発」の現況と日本および米国の核備蓄との比較、イラクやアフガニスタン侵略への見解、情報偏向の憂慮、公正な世界を阻む米国一極支配への警告など、今日なお新鮮な分析と証言がふくまれています。
日本の誇るべき核(=原子力)科学者の10年前の論考を読んでみてください。(紹介には著者の了解をえております。)
●小出裕章「朝鮮の核問題」2003年
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/KoreanN.pdf
●小出裕章「戦争と核=原子力」2009年
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/OC091129.pdf
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以上、転載
太田光征
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