2013年03月25日

みんなの党幹事長 江田憲司様:貴党案「定数300の比例代表制」では委員会レベルで比例性を担保できない

みんなの党幹事長・衆議院議員 江田憲司様

貴党案「定数300の比例代表制」では委員会レベルで比例性を担保できない
2013年3月25日

貴党は現在の衆院の定数480を300に減らし、完全比例代表制とする案を掲げています。この定数で民意を反映した国会機能を保てるとは思えません。

望ましい定数はどのくらいでしょうか。比例代表制と現在の常任委員会(の数17)を前提にすると、下記2条件を満たす委員会定数は最低でも30、衆議院定数は最低でもドイツ下院並み(基本議席598)の500人台となります(委員数30×委員会数17=510議席)。

1. 政党議席占有率3%を下限に、小政党でも掛け持ちせず全常任委員会に委員を1人以上配置できる
2. 委員数割り当ての比例性を担保する(会派の議席占有率に応じて委員は比例配分される。貴党レベルの議席占有率では、現在より少ない委員会定数、つまり現在の比例区ブロックのような定数では、各党・各会派に比例配分されない)

定量的な国会定数論――国会議員数は増やすべき
http://kaze.fm/wordpress/?p=310

また、単純比例代表制は無所属候補に投じられる「過剰な生票」などの問題を解決できません。例えば、議員1人当たり100万票で当選できる場合に、1人の無所属候補に300万票が集まっても当選議員を1人とすることは「民意の反映」と見なせません。

無所属候補に配慮した比例代表制が必要だと考えます。私は中選挙区比例代表併用制( http://kaze.fm/wordpress/?p=164 )を提案しています。

太田光征
posted by 風の人 at 11:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 選挙制度
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