民主党政治改革推進本部長・衆議院議員 岡田克也様
公明党政治改革本部長・衆議院議員 北側一雄様
政党と無所属にとって平等な選挙制度を
2013年3月7日
貴職らは細田議員の選挙制度案などをめぐって協議されました。細田氏の案は、「比例選150議席のうち30議席かそれ以上を第2党以下に優先配分する」というものです。
衆院選改革、自民案「憲法違反の疑い」…岡田氏(2013年3月6日付読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20130306-OYT1T00271.htm
衆議院の小選挙区比例代表並立制による比例選挙では、ブロック制を採用して各ブロックの定数が少なすぎるため、各党で得票率と議席占有率が一致せず、本来の比例選挙になっておらず、比較中小政党ほど死票が多く、比較大政党に有利となっています。
さらに、小選挙区比例代表並立制は無所属候補に対して小選挙区にしか立候補を認めていないため、無所属候補にとって不利な制度です。
岡田議員は「優先配分は有権者の意思を正確に反映しないとの立場から『憲法違反の疑いがある』」という見解を示されています(上記記事)。
小選挙区比例代表並立制は上記のように国民主権格差をもたらすので、現行制度そのものが憲法違反です。
平等な国民主権を保障するため、政党候補と無所属候補が同じ定数をめぐって戦い、有権者の死票を最小化する選挙制度を創設してください。そのような選挙制度として、私は中選挙区比例代表併用制を提案しています。
中選挙区比例代表併用制を提案する
http://kaze.fm/wordpress/?p=164
上記の小選挙区比例代表並立制の特性から、比例区であれ選挙区であれ、定数を削減することは、さらに国民主権格差を拡大することになるので、認められません。
3月1日、定数削減の問題などについて、私が所属する「平和への結集」をめざす市民の風として要望書を各党の一部議員にお渡ししました。その文書もファクスいたします。
定数を削減すべき理由はまったくないので、定数削減の方針を撤回されるよう、お願いいたします。
太田光征
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