2012年10月23日

1人1票運動の升永英俊氏が勝間和代氏と対談

1人1票運動の升永英俊氏が勝間和代氏と対談した。

勝間和代(経済評論家)×升永英俊(弁護士) 
第1回「本当の多数決ではない日本の民主主義。『一人一票』の権利を否定する最高裁判事に×をつけよう」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33235
第2回「首相公選は夢ではなく、現実的な政治の課題だ」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33281
第3回「選挙を通じて既得権を奪う、これが一人一票運動という革命の根っこ」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33311

なぜ1人1票運動の関係者が勝間氏と対談?

(前略)

升永氏:それは日本人にとって、「民主主義」は、押しつけられたものだからです。

ああ、来るな、と思っていたら、案の定。

勝間氏:例えば大阪維新の会も一つの革命ですよね。

(中略)

勝間氏:諸外国でも議院内閣制で、首相や大統領の公選制を取り入れていない国がありますが、そうした国と日本の違いって何なんでしょう。公選制を取らなくても民主主義を実現している国があるにもかかわらず、日本は公選制を取らないと民主主義にならないんでしょうか?

升永氏:ならないでしょうね。

(中略)

升永氏:そこを変えていくためには、維新の会とみんなの党が次の選挙で過半数を取る、そこまで届かなくても相当の議席を占めるということが必要ですよ。

1人1票運動の関係者からは選挙区間1票格差(議員1人当たりの有権者数の比較)の話ばかりで、生票・死票間1票格差の是正が必要だ、小選挙区制は廃止すべきだ、という主張はさっぱり聞こえてこない。

有権者数10万人の1人区と有権者数20万人の1人区では、1票格差があるとされるが、いずれも投票者数5万人で1人が当選すれば、生票を投じた有権者にとって1票価値はまったく同じだ。死票を投じた有権者に1票価値はまったくない。

選挙区間1票格差だけを解消したところで、実質的な1票格差は解消されない。

1票の格差とは何か
http://kaze.fm/wordpress/?p=381

「政党間の方向性の対立軸が見える小選挙区制が国の政治のあるべき姿だ」(橋下徹大阪市長、2012年7月26日付読売新聞)

なるほど、少なくとも維新支持の升永氏に限れば、小選挙区制廃止の主張は出てこないのだろう。首相公選制=小選挙区制主義者だから当然か。


太田光征
posted by 風の人 at 11:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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