2012年07月14日

野田政権の迷走と全国で立ち上がる市民の抗議行動

 7月13日、東電の会長と社長が、新潟県の柏崎刈羽原発再稼働を
新潟県知事に要請訪問した。東電は、柏崎刈羽原発が再稼働しないと、
火力発電所の燃料費用代などをかんがみ、13パーセントの電気料金
値上げをしなければならない、というふれこみである。
 それに対して、新潟県知事は、「東電では、安全と発電所とどちら
が大事とお考えですか?」と東電の最高幹部の二人に聴いた。

 このことを報じたテレビ朝日の報道ステーションが、再稼働反対の
抗議行動を伝えた。今回は、デモ参加者が車道に出ないために、なん
と歩道脇を延々と重警備用の警察車両が何十台と車道を固め、さらに
車道に鉄条柵を据え付けて完全に歩道に封じこめた。その様子をヘリ
コプターからテレビ朝日は撮影したので、どれくらい人々が延々と並
び、警察の戒厳令的過剰警備を映し出した。

 さらに、きょう7月13日は、北海道から九州まで全国十数カ所で、
人数の多い少ないにかかわらず、そこに原発があるなしに関わらず、
人々が立ち上がって、抗議行動に立ち上がった様子を詳細に伝えてく
れた。

 その様子を古館キャスターから聴かれた元鳥取県知事で菅内閣での
総務相も務めた片山善博氏は、「国民が不安に思っていることに野田
総理は、ひとつひとつ対応していないで、責任をとることのくりかえ
しで、行っていることは再稼働土地の自治体の首長を訪問して、トッ
プダウンで決定してしまい、再稼働している。大飯原発の場合も取り
組んではいてもまだ不十分なのに、再稼働をはじめた。国民が抗議し
ていることにまったくタイアップした対応を行っていないから、全国
に不安が広がり、国民が立ち上がっている。」と述べた。

 以前、いくつかのメーリングリストでも、労組や政党を加えないの
は、おかしいという意見が優勢だった。こうして見ていると、原発再
稼働反対の抗議を運動化している団体の人々は、そうとう戦略を深く
考えていることがわかる。ツイッターなどを見て、名も無き庶民が個
々それぞれに動き、集会にいつのまにか数万人と集まり、いつのまに
か時間には去っていく。そして次の週も集まって、次の週も集まって
いる。警備当局は、救急車が通れないから、とか歩行者の妨害になる
とか、そんなことを言いながら、車道の一車線は完全に鉄条柵や警備
車両で封鎖されている。この自己矛盾を市民は気づいて見ている。き
ょうは二万人という声も出ているが、先週先々週よりも増えている。
十五万人を超える人々が参加している。。

 「紫陽花革命」という言葉は、「あじさい行列」が相応しいかもし
れないが、東京よりもむしろ歴史的な大雨のあった九州の鹿児島や佐
賀、長崎や北海道など全国に広がった事実は、もしかしたらこれを政
府がどのように対応するかによっては、「国民の生活が第一」党の新
党が、反消費税、脱原発を掲げ、それに共産党や社民党、民主党内の
鳩山グループなども含め、議会内でも国民の抗議行動に呼応している
動きが、国民的な広がりをもってきそうだ。新党日本は、有田芳生氏
がさっと民主党に移って、田中康夫氏くらいしか知らないが、前回も
今回も抗議行動の場に現れている。前回参加した時、私は国民新党の
元代表だった亀井静香氏の姿を見かけた。。

 同時に、一連の動きを見ていると、野田総理は、「心から心から心
から」などの過度の装飾語で慇懃無礼な態度で雄弁をかざしながら、
国政問題解決は強硬手段とマスコミ操作と警備警察の三大ネットワー
クで解決できると踏んでいるようだ。

 「脱原発1000万人アクション十万人東京集会」が7月16日に
代々木公園で開催される。こちらにも、多数の庶民が参加するだろう。
明治公園集会、代々木公園集会と参加してきたが、今回も、草の根は、
のびてゆくことだろう。この直接民主主義の息吹きを共有した政党や
労組、団体こそ、いまの日本を救済しうる能力と資格を備えることに
なろう。こちらのほうは動員で全国の労組の組合旗も林立するし、た
だのひとり、個人の参加も共存して、大江健三郎氏や鎌田慧氏や落合
恵子さん、坂本龍一氏など文化人・知識人といわれる方々も炎天下に
参加する。小室等さんなどの音楽家も出演する。

 草の根よ、しぶとく生きのび続けよ。
                        (櫻井 智志)
posted by 風の人 at 10:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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