2012年06月16日

小出先生、「野田首相、生命を守る言葉がひとつもない」/医療保障なしでブラジル人が福島でがれき撤去

みなさまへ   (BCCにて)松元

小出先生の「たね蒔きジャーナル」6月7、13、 14、15日分をまとめて転送いたします。滞ってしまいお詫び申し上げます。

●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。
http://hiroakikoide.wordpress.com/


=====6月7日のお話=====

永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の二木(ふたぎと読みます、元日 刊ゲンダイ のふたつきさんと同じ漢字ですが読みが違います)一夫さんの案内で放送されました。二木さん、今日再審となったマイナリさんの一審判 決を聞いており、裁判 員制度で検察も手持ちの証拠を出せとなり、弁護団の反論にオープンにするべきと言われました。

原発のニュース、関電は大阪市の脱原発提案に反対しています。
被団協は大飯再稼動に反対する決議を政府に提出です。国と東電に補償 を求める決議も出しています。これ以上の被爆者を作ってはいけないとしています。

経産省、値上げの公聴会を開き、一般利用者より批判の声が出て、赤字 だから値上げは納得できないと言い、東電は社員の年収を削減すると言っているのです。柏崎・刈羽再開にも反対です。

そして、小出先生の一週間ぶりのお話、リスナーの質問で、福島県郡山 市の方、保険所で内部被爆検査を行うものの、ガンマー線しか分からず、アル ファ、ベータ線については、住民の被爆の主犯はセシウム137と134で、他の物質、アルファ線はプルトニウム、ベータ線はストロン チウムですが、量的に はセシウムのガンマー線が大事です。しかし、海の汚染だとベータ線のストロンチウムが問題になり、ホールボディカウンターは不十分、 排泄物から推定する方 法しかなく、海産物をたくさん食べる人には必要なのです。ストロンチウムはセシウムの1/1000、プルトニウムはストロンチウムの 1/1000で、セシ ウムが問題です。

兵庫のリスナーより、共用プールに6375体の燃料があること、大丈 夫かについて、ひとつの炉心に540体入り、つまり12個の炉心分の燃料が あり、ひとつの炉心で広島原爆2000〜3000個分の放射能があり、共用プールも何十年冷やさないといけないが、水は漏れたら冷や せず、水で冷やすのは 困難で、放射能が減ったら空冷で冷やせる計画もあり、湿式ではなく、乾式に移るのです。空冷にするには、貯蔵容器(1つ100トン、 これを何百、ひとつに 10体しか入らない(泣))、雨ざらしに出来ず、これを入れる倉庫が要り、とてつもなく大変な作業なのです。

日本にいるブラジル人の人に、福島の瓦礫撤去に20人のブラジル人が 働いており、1日2時間の作業、日当3万円、医療保障なしなのですが、「気 が重い」、労働は能力を売るものの、福島では被爆の能力を売り、100ミリシーベルトまで働く、被爆限度を売る、いやなやり方だと小 出先生言われました。 福島だとこういう人が何十年も要るのです。チェルノブイリで60〜80万人の作業者が要り、日本でも作業員は日本人だけでは足りなく なるのです。
小出先生のお話をお届けいたしました。

=====6月13日のお話=====

 永岡です、毎日放送のたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日 新聞専門編集委員の近藤勝重さんの案内で放送されました。まず、日隅一雄さんの訃報、東電会見に通い続けて嘘を訴えた人であ り、去年5月に余命半年と言われながら会見に出続け、2月にはたね蒔きジャーナルにも出られました。日隅さんのような方により、真 実が明かされたのです。近藤さん、日隅さんは元産経の記者であり、この前の野田会見、新聞記者がしっかりしろと言われまし た。



 原発のニュース、民自公、原発の運転期間を40年とするのを、発足後の規定を新たな期間の判断にして、40年の制度は骨抜きの可能性があるのです。総理の指示権、規制庁の指示を覆 す権利を民主党が求めたのに自公がダメでした(泣)。

 大飯再稼動で、大阪のエネルギー会議、関電が迷惑がかかると欠席し、再稼動 決定前だと国や福井に迷惑となるというのです。



 そして、小出先生のお話、原発再稼動のこと、3・11以前に戻そう とする動きがあり、美浜2号機(42年)、民主党は寿命を40年 にしようとして、保安員は10年の延長であり、日本では国、政治、企 業、マスコミ、学者が一体となり原子力を進め、民主党でも同じ。「政治、経済の中枢に要る人は原子力から足を洗わない」と、 ため息混じりに言われました。


 改正案でも40年 に例外を認める、自民は原則40年も反対、「あきれた人だ」、で、細 田氏、部品は定期的に交換され、40年で劣化しているとは断じられな いというのですが、交換できるのは交換したが、「圧力容器が交換できず、これが寿命」、それを延ばすと圧力容器の鋼鉄が劣化 し、ガラス化する前に止めるべきなのですが、延長です(泣)。


 もんじゅについて、どんなにやっても無駄なのです が、長くは動かないのに、一度でも動かすと、超優秀な核兵器材料が手に入るのでやりたいのです。が、もんじゅ、試験運転のた めに契約を試験会社と1億円で結び、「そんなことが許されるのがおか しい、原子力村の体質」なのです。


 SPEEDI、事故直後から小出先生公表せよと言っ ていたのに、文科省、あくまで予測で現実とは違うと言っていたのに、事故直後に文科省は職員に放射線量を測らせ、 SPEEDIに基づいていた。SPEEDIに30年かけて開発し、予 測しつつ住民を被爆から守るためのものなのに、その結果は予測でも使える。それでも隠したのです。


  近藤さん、再稼動の道は止められないかについて、野田氏の言葉に、近藤さんの直感でアメリカから見てOKなのかについて、小 出先生、アメリカから教えても らい利益を与えた、日本の核推進=アメリカが儲かるであり、それで近藤さん納得。アメリカは再稼動しないとNG、日本で脱原 発だとアメリカの利権がなくな るのです。アメリカも金儲けで動き、これは近藤さんの法が詳しいが、世界は金が最高の価値と言われました。


 小出先生、野田氏の会見、「国民の生活を守るとは余 計なお世話」と言われて、「野田氏の神経が分からない、生命を守る言葉がひとつもない」のです。


 生命を守る、野田氏は安全が確認と言ったが、全く無 意味、事実として事故が起こり、事故はいつか起こるもので、それから学ばない困った人なのです。脱原発を精神論と言うのに小 出先生唖然です。


 小出先生は失笑しながらでしたが、行間に怒りがにじみ出ていました。これを お伝えいたしました。




=====6月14日のお話=====

永岡です、毎日放送ラジオ のたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。



 原発のニュース、大飯再稼動、おおい町の 時岡町長が容認し、西川知事に伝え、福井県議会、一両日中に容認です。こういう手順に、橋下氏、暫定的な基準しか出 していないと、期限付き運転を求めています。



  そして、小出先生のお話、大飯再稼動、おおい町長が容認で、「大変残念」、ただし、残念だけでは済まず、原子力の長 い歴史、地域が原子力にすがらないとい けない状況で、一度受け入れたらそれに依存する町になり、さらにお金が要る、麻薬患者を作り、ますます麻薬付けにす るもので、どうしたら、町が生き延びる のかを考えないといけない。町長、県知事がそれを考えるべきなのです。


 県議会で採決はせず知事に一任、知事が決めたからと、責任逃れで、「情けない議会」であり、一 人ひとりが責任を負わないといけないが、原子力では個人の責任を負わないのです。


 リスナーの質問で、大飯を動かすと危険度は違うかについて、運転中に全署停電したら取り返しが つかない、動いている状態は危険で、しかし動かないとそれも安全ではなく、広島原爆の120万発分!の核のごみがたまり、福島事故の進行中でも危機に直面 し、しかしまずは止めないといけないのです。


 東電の社内で最終報告書が出て、原発北西の汚染は2号 機から漏れたガスとなるのですが、詳しい原因がなく意味がない、現場に誰もいけず、原因確定は20年30年 後になる。しかし、2号機の漏洩はサプレッションチェン バー、本体とこれを結ぶところが破損して漏れたと推察され、GEの設計者も問題と思っていたところであり、政府と東 電は津波が原因としており、だから東電はこの部分に言及したくないのです。


  藤田さん、再稼動を決定に行く模様について、せっかく節電して原発なしでやろうと証明するチャンスと思っていたのに と言われて、小出先生、今年の夏も乗り 切れたし、節電しなくても乗り切れる、日本の国家の統計データが示しており、「原発なしでいついかなるときでも OK」なのに、国が電気が足りないと脅し、 しかし国民は節電しようとしているのに、野田氏、国民に恩着せがましくやっている、「異常な人たち」なのです。

 小出先生のお話にふつふつと私は怒りを感 じました、これをお伝えいたしました。



======6月15日のお話=====

 永岡です、小出裕章先生が今朝のソコダイジナトコに出演され、音声がアップ されていました。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=I47L9idQRjc

 内容を書きお越しします。吉田照美さんの質問に答え て、小出先生、金曜日は放射能のごみの処理会議をされています。


 大飯再稼動、夏の電力受給に関して、政府や電力会社 が嘘を言い続けている。水力、火力発電を整備したらいつでも足りる、原発なしでもOK、節電なしで行けるのに政府は言わず、 原発なしで電気が足りないと脅しているのです。


 関電は原子力の比率が高く、足りない可能性はあるものの、他から融通しても らえば足りるのです。

 こういうデータ、自分で集めたのではなく、政府の公 表データでやっており、政府がこれを認めたらいいのです。


 関西広域連合の、期間限定の稼動、原発は起動に2,3日、停止に長くても2日 あればよく、ならピーク時のみの起動は可能なのです。しかし好ましくない。温度変化が生じ、停止すると常温、発電すると300〜340度(加 圧水型)になり、金属疲労になるのです。原発は1度動かすと13ヶ月定期検査まで動かし、機械はなるべく一定で動かしたい。1年動かすのは妥当だが、原子力は止めて短期間で廃炉にしたらいいのです。


 使用済み燃料、短期間でも使った燃料は取り出さず、 原子炉の中で3年動かすと使用済みとなり取り出さないといけないが、3ヶ月ならそれでよし、しかし機会が劣化し、原子力から足を洗うなら止めたら いい。


核燃料は、少し動かしただけならそれほど危険でない。 使用前の燃料はプールに沈める必要はなく、燃料工場ではむき出しで作業員が扱っていて、空気中でも保管できるが、核分裂させ ると放射能が10億倍になり、プールに沈めないといけないのです。


 福島4号 機、未使用の燃料を7月に取り出し、未使用ならプールの底になくても OKで、4号機のプールの場所は爆発し、燃料棒の腐食などを見たいの で、使用済み燃料は吊り上げられず、未使用のものは吊り上げてみたいのです。1535体 の燃料があるのです。


 4号 機の内部を見て、小出先生、燃料プールは大変であり、通常のプールはきれいな水で、水を循環させて冷却、放射能を浄化して取 り除き、水は飲めるほどで、上からプールが見えるのに、4号機、水が 汚れて、底を見たらいろいろなのが散乱し、通常のプールと違うのです。


 フライデーに7万ミ リシーベルト、再臨界とありますが、再臨界はなく、しかしものすごい放射線で、核分裂させたら放射能が1億倍になり、どこに行っているか分からないのです。

 これが内容です、金曜日の文化放送の内容をお知らせいたしました。

--
===================
Palestine Solidarity in Sapporo
パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841 札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011−882−0705
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
===================

-----------------

以上、転載

太田光征
posted by 風の人 at 01:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック