太田光征
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藤井悦子です。
複数のMLに投稿しています。
昨日の原子力安全委員会のストレステストの審査書了承を受けて、
3月26日(月)朝11時から12時までの1時間ほど、
京都府の、府民生活部危機管理・防災課長に、
以下のような要望書を提出しに行くことになりました。
この要望書は、全国の緊急抗議文をもとに、昨日から緊急に作成したため、
今後も若干の修正がありうることはご了承ください。
つきましては、次の2点につき、ご協力くださる方を募集しています。
(1)京都府民で、この要望書の最後に、連名で、
お名前とお住まいの市町村名を出してくださる方
(2)月曜日に、一緒に要望書提出に行ってくださる方
いまのところ、4人は参加者が決まっています。
会見場所の関係で、7~8人程度で提出しに行くと申し入れていますので、
参加希望者がこれより増えた場合には、
部屋に入っていただけないことになると思います。
これについてもご了承ください。
今の時点で連名可能な方を、とりあえず要望書の最後に記載しています。
連名してくださる方は、藤井までメールをお送りください。
peace@tc4.so-net
当日の提出書類作成の都合から、上記の募集は、
明日25日の24時で、締め切らせていただきます。
急ぎの作業になるため、皆さんへの返信はできないと思いますが、
これもご了承ください。
当日の集合は、京都府庁の議会棟1階ロビーに10時半です。
よろしくお願いします。
ここから
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要 望 書
無責任な「政治判断」で
大飯原発3・4号機を再稼働しないよう、
国に強く求めてください
京都府知事 山田 啓二 様
大飯原発3・4号機の再稼動をめぐり、再稼動の条件の一つとされるストレステスト一次評価について、原子力安全委員会は、さる3月23日、これを「妥当」とする確認書を出しました。
しかし委員会が開かれたのはたったの5分であり、実質的な審議はなに一つなされませんでした。政府はこれをもって、大飯3・4号機の再稼働を「安全」とし、野田首相など4閣僚の判断を経て地元説明を行うと報じられています。
下記のように根本的な問題が置き去りにされたまま、国民の声を無視して行われたこの手続きに、私たち府民は、強い憤りと不信とを抱いております。
1.一次評価だけで安全は確認できない
大飯原発再稼動の安全上の判断に際しては、ストレステスト一次評価が全く意味を持たないことは斑目委員長が繰り返し述べているとおりです。しかも関電は、昨年末が期限だった二次評価を未だに出していません。
2.活断層の連動による地震発生を考慮に入れていない
保安院の地震と津波に関する意見聴取会では、委員全員から、大飯原発周辺の3本の活断層について、連動評価を行うべきとの厳しい意見が出されています。しかし関西電力は、大飯原発の耐震安全評価において、活断層の3連動を考慮に入れていません。
3.地震の際に制御棒の挿入が間に合わない可能性がある
保安院で平成22年に了承された耐震安全性評価中間報告によれば、制御棒の挿入評価値は基準地震動Ssで2.16秒であり、評価基準値(許容値)である2.2秒をぎりぎり下回るにすぎません。これを考えれば裕度1.8倍というのは明らかにおかしい上、活断層の3連動を前提にすれば、制御棒の挿入評価値が評価基準値(許容値)を超えることとなりますが、原子力安全委員会でこの議論はまったくなされませんでした。
なお、保安院は、3月13日、安全委員会に提出した資料に、前述の中間報告をはるかに下回る「1.88秒」という数値を唐突に掲載していますが、その根拠を示していません。
4.津波の想定がきわめて不十分
大飯で用いられている津波の想定は11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低い想定で疑問があります。関電などが行った津波跡調査は、地震・津波に関する意見聴取会でも不十分だとの結論となり、再度行われる詳細調査結果は11月までかかります。しかもこれらの調査は若狭湾の東側に限定され、京都府が求める丹後半島の調査は行われていません。
5.福島原発事故の原因究明を待つべき
福島原発事故は収束せず、原因究明はこれからです。このような状態で、福島原発事故を繰り返さないなどと言えるわけがありません。
6.深刻な被害が想定される京都府が地元と認められていない
しかも、京都府北部の一部地域は「予防防護措置準備区域」(PAZ)の半径5キロ圏内に入り、「緊急防護措置区域」(UPZ)の半径30キロ圏内には、福井県民よりも多くの京都府民が居住しているにもかかわらず、政府や関西電力は京都府を地元と認めず、関西電力は京都府の要望している地元並みの安全協定をいまだ締結していません。
先日、京都府は全国で初めて、SPEEDIによる高浜原発で過酷事故が起きた場合の放射性物質拡散予測を公表しましたが、放射性ヨウ素の拡散で綾部市、舞鶴市、南丹市、亀岡市、京丹波町、京都市右京区なども府の避難基準や屋内退避基準以上になり、府の南部も屋内退避が必要な可能性があるとの結果であり、京都府が地元とされないことは到底納得できません。
7.過酷事故時の府民の飲料水や避難路の確保ができていない
もし若狭の原発群が大きな事故を起こした場合、避難や飲料水確保をはじめ、京都府民に大きな困難と被害が生じるおそれがあります。
これらのような大きな問題があるにもかかわらず、政府が科学的な安全確認を軽視して、「政治判断」で大飯原発3・4号炉の再稼働を行うことは、京都府民として耐え難い暴挙です。
そして京都府知事が国に対して再三にわたって大飯原発再稼働の慎重な判断を求められ、さらに京都府議会が国に対して、大飯原発再稼働の慎重な判断を求める意見書を可決したにもかかわらず、京都府の意向を無視して再稼働を政治判断するなどということは認められません。
以上のことから、私たちは京都府に対して、次のことを強く要望いたします。
(1)国に対して、京都府知事の意志と、京都府議会の意見書を重く受け止め、いまだ福島原発事故の原因究明すらなされていないというのに、拙速で無責任な「政治判断」で、大飯原発3・4号炉を再稼働しないように、強く求めてください。
(2)国に対して、再稼働の判断をする前に、京都府を「地元」と認めるよう、強く求め、国が守ろうとしない私たちの命・健康を守ってください。
(3)関西電力に対して、再稼働する前に、京都府と立地自治体並みの安全協定を結ぶよう、強く求めてください。
(4)大飯原発で過酷事故が起きた場合の放射性物質拡散予測も、早急に実施して公開してください。そして、その結果が出る前に再稼働の判断をしないよう、国に対して強く求めてください。
(5)国に対して、拙速な再稼働ではなく、福島第一原発事故の一刻も早い原因究明と、事故の収束、放射能汚染による健康被害への対策、事故の被害者への賠償が早急になされるよう、強く求めてください。
(6)関西電力に対して、夏場に本当に電力が不足するのか、府民に情報公開を行うよう、強く求めてください。
(7)先日の報道で、知事が今月中にも原子力安全・保安院から大飯原発3、4号機の評価結果などの説明を受けるとのことですが、その場を、直接的な被害を受ける京都府民が参加できる公開の場とし、質疑応答の時間を設けてください。
2012年3月26日
大飯原発3・4号炉の再稼働を案じる京都府民 有志
アイリーン・美緒子・スミス(京都市)、児玉正人(南丹市)、清本幸恵(京田辺市)、藤井悦子(京都市)、坂本真有美(京田辺市)、長谷川羽衣子(京都市)、吉永剛志(京都市)、小坂勝弥(京都市)、内富一(京都市)、
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