2012年01月27日

残る原発は北電、東電、関電の各1基ずつ――これらを止めても停電しない

残る原発は北電、東電、関電の各1基ずつ。東電の2012年1月の供給力には414万kW(原発4基分)の余力がある。東電の柏崎刈羽6号機(136万kW)と北電の泊3号機(91万kW)を止めても、北電に対して融通電力を確保できるほど。関電も321万kW(原発3基分)の余力があり、高浜3号機(87万kW)を止めても問題ない。

参照資料:
女たちの広場 〜女は怒る 原発なくせと 女は怒る〜
http://ja-jp.facebook.com/onnatachinohiroba

2012年1月、北電の実績最大電力は11日の566万kWで、ピーク時供給力は26日が641kW(今冬では最低レベル)、本州向け融通電力が26万kW。従って供給余力は49万kWとなる。北電の申告供給力が正しければ、泊3号機(91万kW)を止めると、供給力不足になる可能性がある。
http://denkiyoho.hepco.co.jp/forecast.html
http://denkiyoho.hepco.co.jp/download.html

北電は原発3基が停止すると12年8月の供給力は474万kWに落ち込み(12年1月の641kWから泊3号の91万kW、定期検査に入る苫東厚真火力発電所4号機の70万kWを引くと、480万kW)、猛暑だった10年8月の最大電力506万kWを32万kW下回ると予測している。ただ東電は同4号機の定検を春に前倒しすることは技術的に可能だと言っている。
泊原発1、2号機 再稼働、先行き見えず 地元同意も難しく(2011年12月18日)
http://mainichi.jp/hokkaido/sundaytopics/news/20111218ddlk01040131000c.html
泊原発を止めても電力が不足しない理由...
http://ja-jp.facebook.com/onnatachinohiroba/posts/213095645449375

しかし、道内には236万kWの自家発電設備あり。
平成22年度北海道電力需給実績(確報)|北海道経済産業局
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/index.htm
http://www.hkd.meti.go.jp/hokpk/h22electric/data04.pdf

しかも北電は、新規発電所として、14年10月〜15年12月に京極水力(40万kW、最終的に60万kW)、14年〜15年以降に風力(20万kW)、21年以降に北ガスと協力しガスコンバインド(50万kW、最終的に160万kW)の運転開始を予定している。東電から東北電経由で北電へ融通することも可能。
http://www.hepco.co.jp/info/2010/1187532_1424.html
http://www.hepco.co.jp/ato_env_ene/energy/water_power/kyogoku_ps/index.html
http://www.hepco.co.jp/info/2011/1187960_1445.html
http://otaru-journal.com/2011/10/1012-2.php
http://www.asahi.com/eco/news/HOK201110030012.html

原発全基が停止している東北電力の12年1月の実績最大電力は1,360万kW、同日のピーク時供給力が1,451万kWで、供給予備率は6.7%。
東北電力でんき予報
http://setsuden.tohoku-epco.co.jp/graph.html

東電の12年1月の実績最大電力は20日の4,966万kW、同日のピーク時供給力が5,380万kWで、414万kW(原発4基分)の余力がある。柏崎刈羽6号機(136万kW)を止めても、十分な融通電力を確保できる。
最大電力実績カレンダー
http://www.tepco.co.jp/forecast/html/calendar-j.html

原発全基が停止している中部電力の12年1月27日の電力需給予測は、需要が2,250万kW、供給が2,483万kWで、供給予備率は10.3%。
中部電力|電力需給状況のお知らせ
http://denki-yoho.chuden.jp/

原発全基が停止している北陸電力の12年1月27日の電力需給予測は、需要が500万kW、供給が554万kWで、供給予備率は10.8%。
北陸電力:電気のご使用状況
http://www.setsuden-rikuden.jp/

関西電力の12年1月の実績最大電力は26日の2,448万kW、同日のピーク時供給力は2,769万kWで、供給予備率は13.1%。321万kW(原発3基分)の余力があり、高浜3号機(87万kW)を止めてもまったく問題ない。中国電力からの電力融通キャンペーンは不要。
関西電力でんき予報
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html
関西電力の電力使用状況
http://setsuden.yahoo.co.jp/kansai/use/

島根原発2号機(82万kW)もついに12年1月26日夕刻から出力を落としている中国電力の27日の電力需給予測は、需要が980万kW、供給が1,165万kWで、供給予備率は18.8%。融通電力を確保できる。
中国電力でんき予報
http://www.energia.co.jp/jukyuu/index.html

原発全基が停止している四国電力の12年1月26日の電力需給は、需要が500万kW、供給が534万kWで、供給予備率は6.8%。
四国電力でんき予報
http://www.yonden.co.jp/denkiyoho/index.html

原発全基が停止している九州電力の12年1月の実績最大電力は1,453万kW、同日のピーク時供給力が1,571万kWで、供給予備率は8.1%。中国電力からの電力融通キャンペーンは不要。
九州電力でんき予報
http://www.kyuden.co.jp/power_usages/pc.html
過去の電力使用実績データ
http://www.kyuden.co.jp/power_usages/history201201.html

ISEPブリーフィングペーパー(2011年10月25日)
原発を再稼動しなくても今冬と来夏の電力は足りる
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihon_mondai/002_03_02.pdf

太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 05:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原発停止と電力需給
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