高橋哲哉教授講演 「犠牲のシステム 福島・沖縄」 - 村長からのメッセージ - 中川村
http://www2.vill.nakagawa.nagano.jp/v_chief/486/
東京大学大学院総合文化研究科教授の高橋哲哉さんが1月7日、竜援塾の主催で「犠牲のシステム 福島・沖縄」をテーマに講演をされ、参加された曽我逸郎・中川村長がその報告と見解を同村のサイトに掲載しています。
高橋教授は、国家が犠牲を隠せなくなった時、犠牲にされた人たちを顕彰するのだと指摘。戦病死した兵士達を神として祀る靖国神社がその例で、福島原発事故の収束に当たった作業員がフクシマ50として称えられたのも同じだという。
さらに高橋教授は1969年の『わが国の外交政策大綱』を取り上げながら、原発や高速増殖炉という核の「平和利用」は富国を装った強兵装置であり、原発の犠牲者は先の戦争と同様に強兵の犠牲者であると見なす。しかも隠れ蓑としての核の「平和利用」は、日本などには許されても、イランなどには許されない。
1969年外務省外交政策企画委員会『わが国の外交政策大綱』(p.67 〜 p.68)
http://kakujoho.net/ndata/us_jp.html
「核兵器については、NPTに参加すると否とにかかわらず、当面核兵器は保有しない政策をとるが、核兵器の製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持するとともにこれに対する掣肘をうけないよう配慮する。又核兵器一般についての政策は国際政治・経済的な利害得失の計算に基づくものであるとの趣旨を国民に啓発することとし、将来万一の場合における戦術核持ち込みに際し無用の国内的混乱を避けるように配慮する。
」
対して曾我村長は、原発は多くの国民を被ばくさせ、国土を長期の汚染によって使用不能とし、暮らしも生産活動も伝統文化も断ち切り、国民と国土を弱らせるものだから、強兵どころか弱国の装置であるとする。軍事的に考えても致命的急所となる原発を海沿いに54基も並べているのはまったく愚かだ、と。
太田光征
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