2012年01月06日

たね蒔きジャーナル2012/1/4 僧侶・玄侑宗久さんのお話 困難を生きる日本人の知恵

宮城と岩手では自殺者が3〜5月は変わらないが、福島は4割増えている。

Date: Wed, 4 Jan 2012 21:56:11 +0900

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 永岡です、たね蒔きジャーナル、続いて、2012年最初のゲスト、震災以降福島におられる僧侶、作家の玄侑宗久(そうきゅう)さんのお話がありました。玄侑さん、福島の三春町(原発から45km西)のところにいらっしゃいます。桜の有名なところです。

 玄侑さん、この番組に初登場で、日本初の天然記念物の桜がここなのです。竹下総理の故郷創生資金で7000万円桜に使ったところです。桜は変わらず咲いているが、見に来るのは県内の人だけでした。自然がいつもと変わらないので、よけいに違いが目立つのです。

 福島の人は、先行きが見えないのを悲観して自殺する人が増えており、大阪にはそういうニュースはあまり入らないのですが、宮城と岩手では自殺者が3〜5月は変わらず、しかし福島は4割増えているのです。事故から2カ月で5人、玄侑さんの周りで自殺されています(今後の見通しが見えないから)。

 この際に玄侑さん、自殺は他の人にしっかり分かる理由でやるものではない、竜巻のようなもので、4つの方向からの風が吹くと竜巻になるのです。

 近藤さん、毎日新聞で国は誠を示すべきと言われて、しかし国がウソつきであり、先が見えないどころか疑心暗鬼であり、県民の思いはどうかと聞かれて、玄侑さん、昨年末までに除染計画を立てて、今年初めから国の予算でやる予定なのに、「絵に描いた餅」であり、現場に来ていない人間がシナリオを描き、やろうとして水道なし、そういうことが、デスクワークをしている人には分からないのです。

 福島から逃げると言う考えについて、逃げている人は徐々に増えており、全国に避難した人のアンケートは、30歳未満は、半分以上は戻らないと表明しており、日本の真ん中に穴が開くのです。原発立地町村の人は何としても戻ると言うものの、若者が戻らず町は成り立たないのです。

 近藤さん、逃げて生き延びることもありと指摘され、逃げた人を非難してはいけないと玄侑さん言われました。しかし、出るときに役場に言わない、新聞を止めてくれとの連絡で分かると言うことなのです。また、一家の離散もあり、出ていく人と残った人の分断があり、残った人でも、地元の米・野菜を食べるかで分断される、小さい子を抱えていると別のものを食べる、年よりは地元のものを食べる、そういう分断もあるのです。家族が思いを一つに出来ないのです。

 家族も傷を負いつつ生きているのです。出る人、残る人、自分の行動は肯定したく、残った人は放射能を過小に考え、出た人は過大に考えると言うことで、正当な判断がないのです。本当は一つになり、国に要求しないといけないのに、分断されるのです。

 近藤さん、原発を所有する資格が日本にあるのかと玄侑さんが書かれたこと、元旦から震度4であり、辰年の辰に雲をつけて「震」、日本人は災害の対応力があり、節電も出来る、原発は何十年かけてやるのではなく、一気に減らすべきと言われました。それが日本人で、時間をかけてやるのが日本人ではないとのことでした。

 玄侑さん、「無常の力」と言う本を書かれて、どう生きたらいいか、途方に暮れる中、今の世の中はマニフェスト、しっかりした計画など、考えている内容が重んじられるのに、それが訴えたものが安全神話であり、絶対に自信を持つのがおかしいのです。自分はこう考えると、揺らいでいい、世界が無常に変わる、ある考えをもつ自分が無常である、絶対にこうというのは無常に反する、科学、技術の態度が、事故が起きないと想定を停止した、これが罪の根源である、絶対と理解できるものはない、想定を超えるもので、揺らいでいい、それが方丈記に出るのです。

 これで時間でした。また、玄侑さんのお話があると思われます、これを、お伝えいたしました。

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太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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