2011年12月30日

NHK「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」

低線量被ばく 揺らぐ国際基準 追跡!真相ファイル
http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8

サールグレンスカ大学病院のマーティン・トンデル、スウェーデン110万人の疫学調査。ICRPが影響を認めない累積10mSv以下で、がんがチェルノブイリ事故以前の34%増加。25年前の線量は0.2mSv/y、ICRP基準1mSvの5分の1。

シカゴ郊外、3つの原発。排水に放射性トリチウム。脳腫瘍を患ったシンシア・セーラさん。
住民疾患データから、脳腫瘍、白血病など30倍以上、小児がんは2倍以上。
水の基準は1μSv/y以下、水は基準値以下だった。

ICRP、100mSvで過剰リスク0.5パーセント。

10月、メリーランドでICRP国際会議。子どもの基準が原発労働者と同じでいいのか。

ICRP科学事務局長クリストファー・クレメント氏、作業部会で低線量被ばくリスクの見直しの議論開始した。低線量でリスク半減(DDREF=2)したことの妥当性を議論している。「問題の一端はDDREF(線量・線量率効果係数)、外挿だ。DDREF値がまだ適用できるか検討している」。

1980年代後半から、被爆データが修正された。従来、1000mSvで発がん過剰リスクは5パーセントとされていたが、日米合同調査により500mSvで5パーセント、つまり従来リスクの2倍と判明。

しかし据え置いた。ICRP委員17人中13人は政府を含む核業界の出身者、核産業への配慮。ICRP名誉委員チャールズ・マイホンフォールド氏、ICRP基準を策定。原発労働者向けにさらにリスクを20パーセント引き下げ。「これは科学的根拠はなく、ICRPの判断」。

米エネルギー省、1990年、ICRP要望、安全対策費の向上に懸念。

ICRP予算は各国の規制機関など(日本は日本原子力研究開発機構)が拠出。推進側が安全基準値を決めている。政策的な判断をする組織であると自ら認めている。



チェルノブイリからの放射能汚染によりスウェーデンでガンが増えている?(トンデルらの研究)
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/215522346.html



2012年1月13(火)トンデル博士の講演会「低線量被ばくを正しく知ろう」@福島
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11121070675.html

1月31日(火)18:30〜、福島テルサにて 低線量被ばくのガン影響に関して、
チェルノブイリ事故後に100万人規模の疫学調査を行った、スウェーデン・
ヨーテボリ大学のマーチン・トンデル博士の講演会が開催されます。

通訳・解説は京大原子炉実験所の今中哲二助教です。

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太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 13:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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