2011年06月19日

小沢さんの「議会制民主主義を日本に定着させたい」は本当?

小沢一郎氏はよさげな政治方針を言うものの、曖昧さを残している点が特徴で、また普天間基地の県外国外移設で孤立無援状態にあった鳩山前首相を支えなかったことなどに示されるように、主張を裏付ける行動の欠如も特徴です。

何より私が違和感を感じるのは、下記インタビューでも表明している「議会制民主主義を日本に定着させたい」という言葉を聞くときです。

小沢一郎元民主党代表インタビュー:一問一答 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_242207

Q:原子力エネルギーをどう考えるか。

A:しょせん、過渡的エネルギーとしてはある程度、大口電力供給のためにも仕方がない。だが、高レベルの廃棄物を処理できないからいずれ、新しいエネルギーを見出さなければいけない。そのように私は言ってきた。まさに今、こういう自然災害のなかで、原発の事故まで起きて、これを食い止めると同時に、長期的なエネルギー政策をしっかりと考える必要がある。


小選挙区制を推進し、主権者の主権を切り崩すことに精力を傾けてきた小沢氏が、議会制民主主義を重視しているとは、とても思えません。

民主党は震災復旧に全力を傾けるべきこの時期に、衆院比例区定数の80削減を今国会で実現するという方針を掲げました。これは何を意味するかといえば、原発を心底憎み、脱原発政党を選挙で選びたいという原発震災被災者の切なる願いを踏みにじり、その主権をさらに切り崩し、主権格差をさらに拡大するということです。原発による地方差別が問題となっているこの時期に。小沢氏がこの方針に反対し、そのために動いたとは、聞いていません。

人権の根幹を成す主権を軽んじる政治家に、被災者支援など不可能でしょう。「差別の解消」を掲げ、実践すれば、「生活が第一」の政策はすべて実現するはずです。


太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 12:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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